41. 男はつらいよ 柴又慕情
冒頭の夢のシーンが味があってなかなか良い。偶然に偶然が重なって進んでいくストーリーも、そこがないと喜劇にならないから、不思議に許せる雰囲気になってしまう。すれ違いでイライラさせちゃいけない。まさかぁ~ハハハ。っと言ってもらわないと成功しないからね。吉永小百合は当時アイドルですよね。結婚とか恋愛とかピンと来ないイメージだなあ。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-09-05 23:37:51) |
42. 男はつらいよ 寅次郎恋歌
見ている誰もがマドンナが子連れの独身である事が前提なのに、「でも、その人が何で後家さんだって解ったんだ?」という突っ込みは、絶妙です。たこ社長、上手い。池内さんのイメージは、奥さんよりお母さんです。この喫茶店の作りは、ほんと、スナックですね。食堂やラーメン屋なんかもあるかな。喫茶店には見えない。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-08-30 23:03:09) |
43. 男はつらいよ 奮闘篇
青森に始まって青森で終わる珍しい構成ですよね。集団就職列車って時代を感じるよなあ。相変わらず寅の勘違い、感覚のズレが笑いを誘うけど、さくらのまともな感覚はほっとする。このマドンナは珍しいですよね。フラれた訳でもないし、一方的な片思いではない。青森まで追いかけていって、幸せなら安心して身を引くって、ほのぼのとする話だよなあ。顔で笑って心で泣けか。すぐ忘れるのは寅さんらしい。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-08-22 18:42:47)(良:1票) |
44. 男はつらいよ 純情篇
森繁さんとのからみはなかなか味があった。たこ社長の家の様子も面白い。子供が4人っていうのが、しかも小さな子もいるし。後に出てくるリリーみたいに一緒になって欲しいと思えるようなマドンナってあまりいないですね。この若尾さんも生活感がない分、当然寅とは似合っていない。最初から浮いてる分、先が見えてて、さくらの一生懸命兄を思う気持ちなんかと相容れない感じだなあ。一方、さくらの存在は良いですね。倍賞さんはぴったりだ。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-08-15 08:37:23) |
45. 男はつらいよ 望郷篇
再び山田洋次監督となった作品。珍しく、堅気になる努力をしている。んだけど、やっぱりねえ。油まみれになって汗水たらして、って言われるとその通りの意味しか取らないし、例えばって言うと、さっき見てきた職業しか思い浮かばない。ギャグの基本だ。庶民の暮らしもまだまだ豊かとはいえないな。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-08-13 10:43:51)(良:1票) |
46. 男はつらいよ フーテンの寅
当時は高度経済成長真っ只中ですねえ。団子屋はずっと変わらないけど、出てくる車や庶民の服装には時代を感じます。後期の作品と雰囲気が違っているのは、監督が違うこともあるんですね。いくら腹違いとは言え、さくらと寅が兄妹って、顔見たらすごい無理を感じるよな。性格もそうだし。まあ、そこが面白いところなんだけど。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-08-13 10:15:29) |
47. 雄呂血
これは、面白い。悪人、善人と世間で決め付けてる人達が、実は違っているのは確かにわかる。しかし、阪妻演じる平三郎みたいな奴は、世渡りの下手な、くそ真面目な変人、と言うような評価をされるのだろうな。映画としては、完成度高いです。それにしても、阪妻の顔でかい。やはり、歌舞伎俳優とかは、大きくないと舞台で見栄えがしないよな。やっぱり、そうだよなあ。まあ、私は俳優じゃないですけど。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-05-09 23:51:21)(笑:1票) |
48. オーシャンズ11
最初に観た時は、かなり欲求不満感が残ったのだが、2度目は、この軽~いノリが、けっこうハマッて、楽しめました。そう考えると、あの失敗した3度のケースの再現シーンなんかで気づくべきだったんでしょうね。PR担当の失敗、と言うよりズレた宣伝と言う感じ。 7点(2005-01-16 23:47:05) |
49. 大人は判ってくれない
人形劇を見る子供達の表情が素晴らしい。演技ではなく、子供が劇を見ている実際の映像である。この子達も成長するにつれ、大人が作った管理社会に、素直に溶け込んでいく子と、主人公のようにはみ出していく子に分かれていく。個を大切にしたほうである、フランスでもこんな感じだったのか。最後の海へ向かって走る映像が胸にしみる。すんなりと溶け込んでいった者には退屈な作品なのだろうが、少しでも、挫折を覚えた者にとっては、切ないくらい理解できる感覚だ。 8点(2004-10-24 21:57:13)(良:3票) |
50. おもひでぽろぽろ
思ったよりよかったです。淡々と進む展開がアニメのわざとらしさを無くしているのが、結果的に、すんなり受け入れられました。少女時代の屈折した感情やこだわりから、大人になってようやく解き放たれる過程が感動的に表現されていました。都会と田舎の対比は特段の意味がないし、むしろ逆効果ではと感じました。紅花の話は良かったけど。音楽もいい。 8点(2004-07-03 00:03:58) |
51. オーメン(1976)
6月6日にコメントしようと考えていたのに、不覚にも・・(涙)。こんな理由で来年まで待つのも情けないな。不気味な雰囲気は、恐ろしい事が起こりそうな予感を上手に表現しているから。恐怖の主眼を、視覚に訴える手法より、次の展開を読ませる手法にした演出は、さすがです。未知なる恐怖への期待がシリーズ化の要因か。こんなに評価が高そうなコメントでも6点かって?そこはやっぱり外せません。 6点(2004-06-07 20:14:21)(笑:2票) |
52. 大いなる幻影(1937)
戦争が単なる殺し合いでなく、敵を憎んでいるわけでもない。国家に対する忠誠はあるものの、戦闘を離れれば敵兵でも人間として尊重する、紳士である軍人達が輝いている。現代の伝えられる戦争とは異質の人間的な振る舞いに新鮮さを感じる。しかし、戦争が生み出す悲劇とわずかな希望に生きていく支えを見いだす人々は、どの時代でも同じである。「戦争が終わったらここに戻ってくる」幻影であるとわかっていても言葉にすることが、人間の悲しさであり、素晴らしさかもしれない。 8点(2004-05-11 18:18:29)(良:1票) |
53. O嬢の物語
これは勇気を出して友人と劇場で観ました。今、覚えているのは、入るときの緊張感、期待感、高揚感、そして、出るときの失望感、欲求不満感、無駄使感。 4点(2004-05-01 15:28:08)(笑:1票) |
54. オールド・ルーキー
年齢、性別、体力などにハンデがあっても夢を叶える話には、素直に感動します。この作品の基本ですね。夫婦の関係、生徒と先生の関係なども良く描かれていますが、特に親子の関係がいいです。あの父親、頑固でわからずやの親父におもえるけれども、息子を思う親の気持が良く現れています。現実には、夢を叶える人は僅かで、ほとんどが挫折するのだから、普通は、親なら堅実な道を歩めと言うだろう。私もそうです。という訳で、夢を叶えるという言い訳で、好き勝手なことをして、迷惑をかけている連中に言います。「夢を追いかける前に自分の責任を果たせ。歳とっても、家族を大事にし、生徒に夢を与え、夜投球練習するような努力をして大リーグの選手になったやつもいるぞ。」 7点(2004-04-26 18:27:47) |
55. 男はつらいよ 寅次郎紅の花
最後の寅さんと思って観てしまうから、なかなか感慨深いものがあります。このシリーズは、日本映画にとって大きな財産だと思います。浅丘ルリ子はマドンナとして最高ですね。満男と泉ちゃんも、ハッピーエンド気味で後味もなかなかでした。 7点(2004-03-28 00:34:48) |
56. 男はつらいよ 寅次郎の縁談
前半の満男の就職挑戦と挫折が他に例がないほど深刻ですが、旅に出てからは通常モードに軌道修正されて、安心して観ていられる展開に。伯父があの調子なら甥もまけじと泉ちゃんの事はすっかり忘れて、看護婦さんといちゃいちゃ。青年よ、節操がないぞ。え?、あんたに言われたくない?...失礼しました。 7点(2004-02-26 00:22:26) |
57. 男はつらいよ 寅次郎の青春
ワンパターンと言われてもテレビでやっていたら見てしまいます。この作品も、女ごころを理解できず、押しが弱くてもたもたしてるけれど、けっこう女にもてるおじと甥っ子のコンビが、笑わせた上でほろりとさせてくれます。続編を作り続ける上では、劇的な展開は期待できませんが、何とかして欲しい気もします。 7点(2004-02-18 00:23:34) |