1. 男はつらいよ ぼくの伯父さん
《ネタバレ》 寅さんから満男メインにシフトしたわけですが、肝心の満男君にあまり魅力が感じられず……。というか、「ボクは不潔だ」って、君はいつの時代の人間なんだ。感覚の古さに失笑。相手役の泉ちゃんも、ただかわいいというだけで個性が感じられず。結局寅さんとか壇ふみさんとかのフォローが入るわけで、それはそれでいいと思うのですが、どうも力不足で映画として中途半端。そもそも、笑えるところがあまりないというのが、このシリーズとしては致命的でしょう。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2016-11-01 09:47:01) |
2. 男はつらいよ 寅次郎物語
《ネタバレ》 男はつらいよ・母を捜して三千里編。そのあたりが中心で、実のところマドンナとの色恋沙汰はないのですが、どうも秋吉久美子という人は何を言っても台詞を喋っているようにしか聞こえないので、かえってよかったと思います。母親捜しの珍道中は手堅いできで、わりと安心して見ていられます。松村達雄の先生もいい味を出していました。早々に立ち去ろうとして秀吉に説教するあたりも寅さんの男気を感じさせていいのですが、泣かせてやろうというのが露骨に出ていて興醒め。「なんのために生きるのか」、「働くとはどういうことなのか」ということをさりげなく出していて、そのさりげなさが魅力的です。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-10-24 20:02:38) |
3. 男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎
《ネタバレ》 松坂慶子はわりと好きなんですが、もう少しお年を召してからの方がこの人の魅力が出たように思います。この頃はまだまだかな……。話としては、弟が死んでいたり振られた寅さんが愚痴ったりとか、ちょっと暗めの印象があって、あまりよいとは思えませんでした。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2016-10-16 10:25:12) |
4. 男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花
《ネタバレ》 寅さんとリリーの相性がいいためか、『相合い傘』と同じようなところがあっても惹かれてしまう。沖縄でまるで夫婦のように暮らし(これがまた似合ってるんだ)、プロポーズされても「夢でも見たのよ」で終わってしまう哀しさ。2人でいるのがいい雰囲気だけに、より強調されてしまいます。2人の関係が絶妙すぎて、ほかの人々がちょっとかすんでしまうのが難点か。それでもやはり、とてもいい作だと思います。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2016-09-29 22:02:16) |
5. お葬式
まあ普通。これとか『おくりびと』を見ると、父親の葬式を思い出します。人が死んだというのに、親戚が集まって笑い話してるんだよなぁ。何かそういう、日常と非日常が入り交じったような雰囲気は出ていたと思います。ほかにも、「あるある」というエピソードがいっぱいでした。 終盤、火葬場で煙突を見上げるカットが絶品で、とにかく印象に残っています。お母さんのスピーチもよし。ただ、これは必要なのかと思う部分も、なきにしもあらず。脇役陣は皆さん個性的でよかったのですが、中でも友里千賀子がよかったです。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-12-17 20:43:58) |