1. ハーフネルソン
ダメ中学教師と女子生徒のどうのこうのがやりたかったんだろうけど、そもそも主人公がうじうじナヨナヨしているばっかりで、前提となるべき「生活」も「行動」もないので、結局何も起こっていません。女子生徒の方も、ただ喋っているだけで、やっぱり演技力が低いんじゃないかな・・・。輪をかけて、フラフラ落ち着かないカメラが、ドラマの醸成を阻害しまくっています。見どころといえば、まだ駆け出しだった頃のアンソニー・マッキーの出番が割と多い点くらいでしょうか。 [DVD(字幕)] 3点(2024-02-03 01:19:27) |
2. パッション(2003)
夫を亡くした高齢女性(ちなみに主演のアン・リードはこのとき68歳)が、いきなり大幅年下の男性と恋に落ちる!しかもその相手は娘の不倫相手でもある!となれば、どんな背徳心あふれる魅力ある設定かと思いますが、あまりその辺のドロドロぶりはありませんでした。こういう話であれば、タブーに直面する心理的ハードルであるとか、それを乗り越えるパッション(それこそ邦題どおり)とか、そういったものがあってしかるべきなのですが、全体にえらくあっさりしていて、むしろお上品にまとめようとする気配すらあります。なので、悪い出来ではないのですが、やっぱり物足りないのですね。ダニエル・クレイグもまだブレイク前で、期待していたワイルドさがありませんでした。 [DVD(字幕)] 5点(2023-10-30 20:12:02) |
3. バーン・アフター・リーディング
脱力感を演出のコンセプトにするのと、手を抜くのとは違います。登場人物各自の視点が定まらず、描写の基礎も外したまま進んでいるので、ネタがネタとして機能していません。 [DVD(字幕)] 3点(2023-06-13 23:27:59) |
4. パーフェクトゲーム 究極の選択
《ネタバレ》 セブンの劣化版みたいなダークシティ猟奇連続殺人が展開されていくのですが・・・中盤では一番大事なところをあっさりネタばらし、しかも結局枠組はそこから外れることはありませんでした。ちなみに私が想像していたのは「実はエディもその事件では別の自分の犯罪のために現場にいて、ダニーだけは偶然それを見て知っていた」だったのですが。それと、これならば例の暗号とやらは、ほとんど意味がないのでは・・・。●あと、序盤でダニーが偉い人らしき人物からこっそり金をもらうシーンがありましたが、あれって結局どこかで説明されてましたっけ?●そ、それとサリー・ホーキンスがどこに出ていたのかと思ったら、あのイカレた母親だったとは! [DVD(字幕)] 4点(2023-01-02 02:25:26) |
5. バニラ・スカイ
かなり説明が不親切でもあったオリジナルに比べ、ハリウッドらしく丁寧な進行の意図は感じられる。ただ、こういう作品だと、最後にいかに世界を裏返すかということと、その上でいかにつじつまを合わせるかということが問われるのだが、その辺はどうも息切れしてしまっている。尺が長い割に、話が行ったり来たりで沈滞しがちになっているのも難点。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2022-10-05 00:41:34) |
6. バンジージャンプする
《ネタバレ》 ビョンホンとウンジュが出ているという付加価値がなかったら、どうしようもなくなっちゃっていたのではないでしょうか。前半は平々凡々な内容でまったく食い足りないし、肝心の後半は、担任している男子高校生が彼女の生まれ変わりという超強引な設定をしているのであれば、もっと前半とのリンク率を高めるなり対象男子の描写を深めるなりして、観衆にとっても生まれ変わり説を確信させる程度の強力な工夫をしないとダメです。あと、邦題もやる気が感じられません。 [DVD(字幕)] 3点(2022-09-01 23:28:13) |
7. バッテリー
基本的に、ほとんどすべての登場人物の台詞が、頭が悪そうであるか、内心をそのまま言葉にしているだけかのどちらかなので、ドラマの広がりようがありません。主人公にとっての野球が結局何だったのかも不明。ただし、競技としての野球をできるだけ忠実に美しく撮ろうという最低限の意思は見受けられるので、点数はそこに対して。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2022-08-08 01:39:06) |
8. 春、バーニーズで<TVM>
シングルマザーと結びついて、さらにその後考えが変わっていって・・・と、心理の綾を感じさせるなかなか魅力的な設定なのに、それがまったく生かされていない。各登場人物はうじうじあれこれ考えているだけで、何も前に進んでいません。輪をかけて、役者がみんな揃ってただボソボソ喋っているだけって、制作者は何がしたかったんだろう。ただの人工環境の中の会話もどきだけを延々聞かされても、別に面白くはありません。 [DVD(邦画)] 2点(2022-07-20 23:31:02) |
9. ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
素朴な疑問ですが、このシリーズって、どれもこれもどうしてこんなに尺が長いんでしょうね?一つ一つのシーンが無意味に長く、テンポも悪いし、何が表現したいのかも分からなくなっています。私にとっては、スネイプ先生の変な渋さくらいしか見所がありませんでした。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2022-05-17 23:18:51) |
10. 花よりもなほ
計算どおりの脚本と、段取りどおりの芝居。だから、映像も躍動しないし、面白くなるはずがない。何とか自分の周囲だけは演技空間を確保しようとしているりえちゃんと田畑智子が不憫でした。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2022-03-31 00:38:35) |
11. ハリー・ポッターと秘密の部屋
1つ1つのシークエンスが不必要に長すぎ。よって、どんなに視覚効果や美術関係で贅をこらしても、ダラダラした印象しか残らない。中身のなさは否めない話なのだから、もっと凝縮した表現を心がけるべきでは? [ブルーレイ(字幕)] 4点(2022-02-09 00:54:04) |
12. ハリー・ポッターと賢者の石
長尺の割には退屈しなかったが、中身のない話を仰々しく盛り立てているため、非常に人工的な作り物の印象を受けます。見終わった後の好感度は低いです。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2022-02-08 00:25:39) |
13. HUNGER ハンガー(2009)
《ネタバレ》 初期設定は謎として実に魅力的であり、であればこそそこで起こる心理の綾とか頭脳戦に期待したのですが・・・結局、途中からは単なるサバイバルになってしまいましたね(そういえば、序盤で一人が「水が大量にある」と発言したのに対し口元で「オッ」となるリアクションがあったと思いますが、あれはそれだけだったってこと?)。もっともらしく提示される「この5人の共通点は?」も、結局何も解決してないですし。あのカスの兄ちゃんが最後までそのまんまカスだったというのも、ひねりなさすぎ。●とはいえ、この超限定空間だけで最後まで話を引っ張った豪腕はなかなかのものであると思いますので、点数はそこに対して。 [DVD(字幕)] 5点(2022-01-31 00:05:31) |
14. はじまりはキッスから
《ネタバレ》 ちょっとひねった感じのラブコメ、しかもマリサ・トメイ出演となれば期待は高まるのですが、まったく中身はありませんでした。ちょっとした偶然がきっかけでどんどん浮気が連鎖して・・・ということがやりたいのでしょうが、肝心の元のカップルのあり方や個々の人物の立ち位置がまるではっきりせず、しかも役者がみんな同じような芝居をしているので、設定の意味がありません。終盤をブラック風味にしているのも、狙ったつもりなんだろうけど、外してます。マリサの出番も少なめで、しかも変な役というのもがっかり。 [DVD(字幕)] 3点(2021-08-21 00:07:22) |
15. バトルフィールド・アース
《ネタバレ》 人間様を容赦なく奴隷扱いして、どこまでも解放してくれない、被虐趣味の極致のような作品です。はっきりいってアホな内容なんですが、アホもここまで金かけて徹底すれば立派です。そんな中で、トラボルタの異様に楽しそうな表情が不気味。君はもしかして、内心では自分以外の人間はみんなゴミだとか思ってはいないか。●ところでこの作品、ラストで中途半端にトラボルタとウィテカーが生き残っています。まさかまさかとは思うが、もしかして、続編とか作るつもりだったんじゃないだろうな・・・。 [DVD(字幕)] 3点(2021-08-10 00:34:35)(笑:1票) |
16. バンディッツ(2001)
もっと軽快に進むべき話だと思うが、主役にあんな3人を持ってきてしまうと、妙に重厚で真面目な作品になってしまい、本来の内容と実際の雰囲気が遊離してしまっている。 [DVD(字幕)] 4点(2021-07-30 01:35:43) |
17. バッドボーイズ2バッド
あまりにもひどかった前作よりはまし。しかし、マーティン・ローレンスの空回り+足引っ張りぶりは前作以上。キャラ勝負のはずの作品に、何であんなのがいるの? [DVD(字幕)] 4点(2021-03-19 20:11:33) |
18. 博士の愛した数式
《ネタバレ》 肝心の「80分しか記憶が保たない」という設定が、物語の中で何一つ生かされていない。つまり、浅丘ルリ子が最初に台詞でそう言っている、というだけ。●寺尾聰はただのいい人に見えてしまい、数学という特定の世界にそこまで没入しているようには見えない。十分周りとコミュニケートとれてるじゃん。最初の浅丘の「トラブルをこちらに持ち込まないように」云々という台詞からして、意味がなくなっています。●深津絵里は、家事の所作1つを見ても、10年キャリアの家政婦にはとても見えない。●台詞は全役者が棒読みレベルですが、これはその程度の場しか与えられない脚本と演出の責任。●一番の問題は、この話の中核要素であるはずの数学が、エピソードの紹介レベルにしか扱われていないこと。その奥深さにまったく踏み込んでいない、というかむしろそこから制作側が逃げてしまっているということ。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2021-02-23 20:04:11) |
19. ハリウッド的殺人事件
これってどうみてもお馬鹿アクション・コメディの設定ですよね?(邦題もそんな感じだし)何でこんなに、というかこんな中途半端に格好良さげに撮ろうとするの?いやその前に、この映像の汚さは何?これって笑わせようとしてるんだろうかという部分も含めて、何がしたかったのかさっぱり分かりませんでした。大体、この作品でハリソン君やハートネットというキャスティングがまずありえないでしょ。 [DVD(字幕)] 2点(2021-01-24 00:05:09) |
20. 花のあと
赤入れをしながら読んでいったら真っ赤っかになりそうな、誤用と現代語まみれの脚本。きちんと校正というものをしてください。役者の演技もひどいけど、この脚本では演技のしようがないです。●この監督・脚本のトリオは、その前年に「青い鳥」という傑作を生み出しているのに、何でこうなってしまうのだろう・・・。●「ただ撮っただけ」のカメラと照明も、相当ダメレベルです。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2020-12-02 01:03:20) |