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1.  8月の家族たち 《ネタバレ》 
うーんなるほど、これは観る側の現在の 立場や年代によって賛否が分かれる内容ですね。確かに 最初から最後まで身内同士の下卑た会話と罵りあいに終始し ていてまっとうな人間はおらず何とも救いがありません。 これが延々と続くのかと思うと観るのをやめようとという気 になったりしました。  ただどちらかというと人生の黄昏時に近づきつつある自分的 には、見続けるうちに段々と引き込まれてしまいまい、最後 のテロップが流れている間に何ともいえぬ余韻が残りました。  映画を通じてヴァイオレットの憎々しい姿が印象的ですが、 言い争いを見ていると3姉妹はヴァイオレットに対して現在の 薬漬けのふしだらな生活は批判するものの、子供の頃のことで 文句をいうシーンはほとんどありませんでした。 3人を育てるためにヴァイオレットは身を粉にして努力し、 精一杯の愛情を注いできたのでしょう。 それにも関わらず、亭主は自分の妹と不倫して子供を作り、 娘たちは自分を捨てて出て行ってしまえば、やっぱり荒れた くなりますよね。  精神科病院での騒ぎの後ヴァイオレットが草原を走って逃げる シーン、クリスマスプレゼントと称して薄汚れたブーツを贈ら れた話、そして3人姉妹に去られて一人残されたヴァイオレット をジョナが慰めるラスト・・・切ないですね。  さすがにメリルストリープの演技はすばらしかったですが、 他の俳優さんたちもそれぞれに持ち味を出していたように 思います。日本で日本の俳優さんにより舞台劇が演じられ たようですが、比べて観てみたかったです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-02-24 10:47:00)
2.  HACHI/約束の犬 《ネタバレ》 
迷子の犬とたまたま拾った飼い主の物語 で、特に何か事件がおきるわけでもなく、悪い人は一人も 登場しない、淡々と犬の愛らしい健気な姿が映されるだけ の内容で、果たしてこれで興行用の映画が成り立つのかと 思うのですが、結構感動してしまい癒されてしまいましたね。  特にハチ役の犬を良くもまああれだけの演技をさせるよう に仕込んだもので、別にリチャードギアの愛犬でもないの に両者の交流に不自然さを全く感じませんでした。 子犬役、成犬役、老犬役それぞれ自然な名演技には何か賞 をあげてもよいですね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-11-11 15:46:45)
3.  陪審員 《ネタバレ》 
つまらなくはなかったしそこそこ楽しめましたが 映画のテーマが、法廷物なのかサスペンスホラーなのか、母子の絆を 描いたのか、それとも陪審員制度の問題を指摘した社会物なのか、焦 点が定まらず、全てに中途半端だったように思いました。 ボーロウィンはこの手のサイコ的な不気味な男が良く会っていますね。 デミ・ムーアもそこそこ好演していました。  それにしてもラストで鉄砲を食らって急階段を転げ落ちても、まだまだ 元気でゴタクを並べて反撃しようとするティーチャーさん、お前は不死身 かそれともゾンビかと呆れます。この手の過剰演出には正直食傷気味。
[地上波(吹替)] 6点(2023-02-16 21:50:21)
4.  パラサイト 《ネタバレ》 
あらすじ読んだらゲテモノB級エイリアン物だと分かって 観る気もなかったのですが、ここでの評判が殊の外良かったので、まあ 最初だけ観てみるかと思って見始めたら意外と引き込まれ最後まで楽し めました。低予算でも面白い娯楽作品は出来るようです。 内容は荒唐無稽で、新奇さは全くないく、突っ込みどころは多々あるの ですが、それでもバカバカしさはさほど感じることはありませんでした。  親玉が死んで寄生していた子分も死んで、みんなもとに戻ってハッピー ということなんですけど、・・・ちょっと待ってくださいよ。 干からびて死んでしまった校長先生と生物の先生はさすがに元には戻り ませんよねえ。エイリアンが寄生しているからとはいえ、一応人間では あるので、これって殺人にはならないのでしょうか。 もしそうなら、認知症で正気を失った親を、宇宙人が寄生していると 思って殺してしまったらどうなのでしょうか、なーんて危ないことは 考えない方がいいですね。
[地上波(吹替)] 6点(2022-08-01 21:23:55)
5.  バンク・ジョブ 《ネタバレ》 
いやあ、これは傑作ですね。登場人物が複雑に 絡み合って、次から次へと息をもつかぬ緊迫した展開に一気に 最後まで観ることができました。 実在の事件をベースにしている上に、日本では考えられません が皇室や銀行の名前が実名であるのでなおさら臨場感が伝わっ てきました。 ベースになった、ウォーキートーキー事件も、D通告もこれま で全く知りませんでしたが、勉強になりました。  ↓の方でどなたかがおっしゃっていますが、テリーは腕っぷしも 強く、度胸もしたたかさも知恵も備えているのだから、実業の 方だって繁盛してもよさそうなのに、何かどこかに欠点があるの でしょうか。 まあ、オレオレ詐欺を考え実行している連中も、堅気の商売だって 成功しそうですけど、世の中にはまともな仕事より犯罪の方が向い ている人が結構いるのでしょうね。
[地上波(吹替)] 7点(2021-12-16 21:50:24)
6.  ハングリー・ラビット 《ネタバレ》 
ここでの評価が随分と辛口で、確かに法律による 正義の執行に絶望した市民による私刑集団というテーマは過去にもたく さん取り上げられてきたのでそれ自体に意外性はないし、いつしか組織 が本来の大義を失って暴走し始めるというのもお決まりなパターンでは あります。最後も結局ドンパチで決着がつくというのも工夫が足りない 気がします。 しかし罠にかかった一介の高校教師がそんな組織にどうやって立ち向かい 自分の潔白を証明するのかというところに引き込まれて結構ハラハラドキ ドキして最後まで観てしまいました。  この種のテーマがたびたび取り上げられるほどアメリカには凶悪犯罪が 多発している背景があるのでしょう。 まだまだ平和な日本に暮らしていると今一つピンと来ませんが、明日は我が身 にならないことを祈りたいです。
[地上波(吹替)] 6点(2021-10-19 11:52:44)(良:1票)
7.  パーフェクト・ワールド 《ネタバレ》 
ここでの評価が高かったしイーストウッドと ケビン・コスナーの共演ということでかなり期待して観たのですが うーん、いまいちというか何を言いたかったのかよくわかりません でした。脱獄囚と坊やが逃避行を続けるうちに奇妙な絆が生まれて 云々、というなら追跡者側に大物は必要なかったでしょう。両者を 同時に描こうとしたことが間違いだったのでは。  そもそも、あれだけあちこちで足跡残しているのに、さっさと捕まえ ろよ、という気がしないでもありませんでした。 ボニーとクライドのように州境を利用して巧みに逃げたわけでもなさ そうですし。  結局やたら拳銃をぶっぱなして、最後は撃ち殺されてと、これが銃規 制の緩いアメリカの日常なのでしょうけど、なんでもかんでも銃に絡 め結末にする米国映画には食傷気味。
[地上波(吹替)] 5点(2021-09-10 21:03:53)
8.  ハドソン川の奇跡 《ネタバレ》 
オリンピック放送にやや食傷気味のところ に放送されたので鑑賞しましたが、観る前はどうせ世に知れた 奇跡的着水による全員救出劇が仰々しく描かれているんだろう なと思っていました。 しかし実際には日本ではほとんど知られていなかった後日談と 機長の苦悩が中心であり、最後の聴聞会の場面は結果が分かっ ていたとはいえ非常に引き込まれました。  最後は実際に救出した乗客を出してアメリカ的な演出ではあり ましたが、明るいニュースのない世の中で完璧なハッピーエンド ドラマはそれなりに楽しむことができました。
[地上波(吹替)] 7点(2021-08-01 22:49:54)
9.  ハンターキラー 潜航せよ 《ネタバレ》 
確かにロシアの軍事要衝に空から海から侵入する ことができるのかなど、設定にご都合主義的な無理が多々あるのです が、観ている間はそんなことも忘れて次から次へと起こる展開に引き 込まれて最後まで一気に観ることができました。社会性など求めずに 娯楽映画ととらえれば非常に良い作品ではないかと思いました。 キューバ危機などを娯楽性豊かに描くとこうなるのかもしれません。  時間枠の制限があるために、地上と海中での描写や登場人物の背景説明 も中途半端で分かりにくかったのですけど、まあそれが映画というもの なのでしょう。何でもかんでも全て描けばよいというものでもありませ んから。
[地上波(吹替)] 6点(2021-03-21 13:12:00)
10.  パーフェクト・ストレンジャー(2007) 《ネタバレ》 
それなりに楽しめましたし、少なくとも こういうプロットに挑戦したことには一応敬意は表したいと 思います。 最後の落ちを知った時に観る側はああなるほどあの時の伏線は この為だったのかと理解することになり、一応観る側にあちこ ちでそれらしいヒントを十分に与える努力は感じます。   ただやっぱり展開に無理がありますよね。H2Aへの潜入捜査 の部分、あれ要るのかなっていう感じです。 あのまま放っておけば警察がハリソンにたどり着けなくとも、 ローにたどり着くことはほぼなく、迷宮入りになっていた可 能性が高いわけで、彼女にはそれでめでたしめでたしのはず。 真犯人であるならあそこまで深入りはしないはずで、そこが 観る側に迷彩効果になってはいるのですけど、果たしてそれ はフェアなのかどうか微妙なところです。  結局必要以上に事件を追求した為にマイルズに真相を知られ てしまい、さらに彼を殺したことを隣人にまた見られてしまう 負のスパイラルに陥ってしまったわけですから。 ただそれじゃあ映画にならないのでわざわざ大物俳優まで使った のですがなんとも不自然感が明らかでした。  よく頑張りましたね。でも次はもっと頑張りましょうね、って いうあたりの作品でしょうか。
[地上波(吹替)] 6点(2021-03-01 22:13:58)
11.  花束みたいな恋をした 《ネタバレ》 
男女二人の出会いから別れまでの日常が2時間 の中に淡々と描かれているだけではありましたが、嫌味のない二人 の若い俳優さんたちの嫌味のない演技により、長い割にはそれほど 飽きはしませんでしたけど、それほど泣けもしませんでした。 この手のお話に感情移入するには我ながら老け込んでしまったようです。  ああ、最近の若い男女はこういう形で付き合うのかあ、随分と健全です けどどこか老成してますねっていう感じでした。 自分の若い頃は若者はもっと危なっかしく、青臭く、背伸びをしていた と思うのですが、イケイケだったバブル時代を経験したことがなく学生 の頃から就活で鍛えられると、こういう堅実で現実的な生活志向になる のでしょうか。 いずれにしても今観るとコロナ禍前の悪い人は一人も登場しない平穏な風景。 こういう時代に再び戻ることができるのだろうか。  二人が口にした文学、映画、音楽の固有名詞で既知なのは村上龍 ぐらいで、あとは全く知らず、映画館の中ではありましたが、いち いちググって調べてしまいました。年とともに若者文化の流行に疎く なってしまった自分を感じたことが一番心に残りました。  ラストで二人とも後ろ向きに手を振るシーンは、お互い見ていないわけ で、ちらっと振り向かせても良かったのではないでしょうか。
[映画館(邦画)] 6点(2021-02-23 18:17:16)
12.  バニー・レークは行方不明 《ネタバレ》 
子供の頃みたはずだけど覚えているのは タイトルだけでほぼ初見だったのですが、ヒッチコックのような 本格スリラーを期待したものの、ちょっと違っていました。 使われている音楽もなんかファミリー映画のようで、サスペンス を盛り上げる効果はまったくないですね。  55年前の制作ということで、当時としてはあれでも十分スリラー だったのかもしれませんが、今では価値観も道徳観も文化風俗に 至るまで大きく変わってしまい、最近は刺激的な内容が当たり前 になってしまって不感症になってしまったのでしょうか。  保育園は今では信じられないくらいセキュリティがいい加減で、 まだよそ者であるアンが建物内をうろうろしても誰も誰何しない し、うじゃうじゃと出て来た子供たちに比べて保育士が少なすぎ るようだし、あれじゃあ子供がいなくなるのも当たり前に思えて しまいます。  妹思いの兄だと思っていたのが人形を燃やすシーンで本性を現し てからがクライマックスなのですが、妹もそれまでは兄さんを疑 うそぶりなど全く見せなかったのに、異常さを露わにした兄に驚 くこともなく接していたのはかなり不自然だし、ある意味妹の方 もかなり異常ではないか、と思えてしまいます。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-09-25 19:40:09)
13.  破獄(1985)<TVM> 《ネタバレ》 
脱獄がテーマなのでもっと殺伐とした映画 なのかと思ったら、刑務所での酷い処遇などは極力抑えた ヒューマンドラマ的な内容で、若かりし頃の(といっても 二人とも当時でも40代後半)緒形拳と津川雅彦の好演技が 光っていました。 TVMといえどもこんなクオリティの高い作品があるのですね。  また当時の世相がさりげなく描かれていましたが、なぜあんな 無謀な戦争を始めたのかと今だから思えるけども、その日の 食事さえ困難な不景気と貧困の中で、大衆が世の中を変えて くれる存在として軍に期待を持つしかなかったというあの時代 が理解できた気がします。  【追記】 網走の監獄博物館で白鳥元受刑者の独房を見てきました。 こんな小さなドアの窓から脱走したのかと思うと、何だか 窮すれば通じるということでしょうか、本人の執念のすごさ を感じずにはいられませんでした。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2020-06-21 12:45:16)
14.  パラサイト 半地下の家族 《ネタバレ》 
後半にかけて随分と激しくどぎつい展開でしたね。日本人の 国民性からはちょっとついていけないところもありましたが、欧米では こういうのが受けるのでしょうか。とすると日本作品のアカデミー賞は 望み薄ということになります。  逃げた主人が痕跡なく消えてしまったなら、屋敷のどこかにいるのでは ないかと疑うだろうとか、家政婦の死体が腐乱して異臭を放つだろう とかは大目にみて、匂いを使った差別問題の提起や、家政婦さんが大食 漢だという伏線が地下のシェルターへと続くなど細かな工夫は評価できます。  字幕付きの外国映画だったために前半のコメディタッチの部分で自分も含 めて日本人の笑いを誘えなかったところは残念です。一家の軽妙な皮肉の きいたやり取りは、日本語なら間違いなく爆笑となるはずでしょうけど。  坊やのインディヤンごっこや夫婦のソファでのHシーン(これでPG12指定に なってしまったのでしょうか)は必要なかったと思います。  韓国の芸能人はみな整形していると思っていましたが、ジェシカ先生が 一重瞼だったのは意外でした。  最後のモールス信号で父子がやりとりする場面、息子がいつか金持ちになって あの家を買って父親を開放することを夢想する場面などは中々切なくてよかった ですね。
[映画館(字幕)] 6点(2020-02-16 17:16:32)
15.  パッセンジャーズ 《ネタバレ》 
地上波で放送されたときに最後の部分しか 観れなかったので改めてビデオを借りて見直しました。結末が分かった 上で最初から観賞したので、結末の意外性や驚きは随分と薄くはなって しまったのが非常に残念ではありましたが、それでも十分楽しむことが できました。  クレアや5人の乗客の体験が果たしてこの世の出来事なのか、それとも死 ぬ直前の一炊の夢ようなものなのか、物語自体にはやや無理があるとは思 いますが、伝えたいことは十分感じ取れたと思います。  人間だれしも突然訪れた死の瞬間には、それを受け入れることが出来ずにも がき苦しむのでしょうし、色々な思いが脳裏を駆け巡ると思います。 クレアも事故発生から死までの間の一瞬の間に、生きていれば訪れたであろ うセラピストとしての充実した仕事やエリックとの恋、そして姉との関係修復 などの様々な生への執着や後悔があのような物語となって頭をめぐったという ことなのでしょうか。  そんな苦悩をこのような形で描いたこの映画はやはり心に残る映画の一つにな ると思います。  追記 思えばこの映画観た時のその人の心境によって評価が大きくことなると思います。 ストレスがたまっていてむしゃくしゃした時に観れば、なんかまったりとして苛立 たしく、なんだこのオチはということになりかねないかもしれませんが、生活にさ したる不満はなく順調ではあるけど将来の死については漠然と不安を感じている人 にとっては心に響くかもしれません。
[DVD(吹替)] 8点(2017-06-11 21:03:21)(良:1票)
16.  パニッシャー(2004)
ストレスがたまった時の鬱憤晴らしなら十分期待を裏切らない内容でしたね。 殺し屋もバラエティに富んでいて楽しませてくれましたが、なんかどれも どこかでみたようなパターンで新奇さはありませんでした。復讐する方も 同様で似たようなシーンは何度も観たような。  そしてこの手の復讐劇で最大の不満は、最初は冷酷非道で堂々としていた悪玉が いざ守りに入ると、とたんに無様な醜態をさらしてパニックになるパターン。  そんなに大物なら最後までふてぶてしく振舞えよ、と感じてしまう今日この頃でした。
[地上波(吹替)] 5点(2017-05-30 16:49:46)
17.  PARKS パークス 《ネタバレ》 
前半では取りとめの無い何気ない会話シーンを演じるのが如何に難しいかを、 嫌というほど感じさせられてしまうようなシーンが延々と続くので、これを2時間も見続けさせられ るのかと正直途中で不安になりました。 主人公3人は頑張ってはいるのですが、やっぱり会話の白々しさ、わざとらしさが耳に障りました。  ハルが現在と過去を行ったり来たりする辺りからそんな雰囲気が変わり始め、にわかにハルは一体何者?というミステリ アスな雰囲気が漂い始め、彼女と晋平さんとの不思議な交わり、そして抽象的なイメージ映像など、ようやく私的には 映画らしくなったと感じました。そのままエンディングまでは一気に引き込まれ後味も悪くなかったです。 それゆえに、前半部分をもう少し何とか整理してほしかったですね。 2時間はやっぱり長すぎました。  それとこの映画制作のきっかけが吉祥寺や井の頭公園への思い入れからだったそうですので致し方ないとは 思いますが、あそこまで無理やり街のプロモーションビデオ化しなくても良かったのではないでしょうか。 60年代の吉祥寺の駅舎とかのモノクロ写真が何枚も映されていましたが、いくら吉祥寺が住みたいまちラン キング第一位だとしても、あれを見て懐かしがる人はごく限られると思います。これではなんか60歳以上、 吉祥寺周辺に住んだことある人限定映画となってしまっているのでは。  井の頭公園とは直接関係なくても、東京オリンピックとか、学生運動とか、フォーク集会とか、50年前の世相を 映す映像をいれた方が、一般の人にも佐知子と晋平のいた頃と今との時代背景の対比が理解しやすくなったのではない でしょうか。  いずれにしても舞台となった井の頭公園、映画の余韻に浸りながら久しぶりにじっくり歩いてみたくなりました。  追記(めちゃくちゃネタバレしてますのでご注意ください)  良く考えたら、トキオは佐知子さんの孫なのに、高校生のハルは晋平さんの娘っていうのはどうも年代が合わない気がします。 昨今では高齢で子供を作るのは珍しくはありませんし、男性の場合はいくつになっても可能だとは言われます。でも、ハル が晋平さんと時を超えて一緒にいるシーンなんかで、父娘であればお父さんとか呼んでもよさそうなのに、全然親子の雰囲気 が感じられませんでした。そこで考えたのですが・・・  脳梗塞で先月急死してしまった佐知子さんは晋平さんとの思い出の曲をぜひ50年後の世界で完成させてもらいたくて、あの 世から佐知子さんの分身としてハルを送りこんだということでは。 純が最初に完成させた曲が気に入らないとハルがいうのは、佐知子さんの気持でもあったのでは。 ハルという名前も桜の季節の春を連想させますし、最初に純の前に突然現れたのも風の吹く中でした。ハルは春のそよ風に 乗って純の前に現れたのではないのでしょうか。 最後の方で白いブラウスを着たハルが満足げに去って行くのは、佐知子さんの満足とダブっていたのでは。 こう考えると純が「本当は誰なの」というセリフもつじつまが合うような。  病院の待合室でハルの毛布を掛けてあげる健太は、寺田さんだったのでしょうか(寺田さんの下の名前が伏せられている のは敢えてそこいら辺をぼやかすため?)、寺田さんの家でハルに毛布を掛けてあげるのは、このシーンの伏線だった のでしょうか・・・  などと次々に考えさせられて引きもまれて行ってしまう随所に意味深なシーンが埋め込まれているこの映画、意外と奥が 深くて練りに練られたストーリーなのかもしれないと感じます。  たしかに多くの地元にゆかりのミュージシャンが出演していて(どのシーンだか分かりませんでしたがエンディングロール を見ると、あさみちゆきまで出演していたようです)、この映画を音楽映画として期待するとちょっと期待はずれな部分 はあったのかもしれません。  一度見ただけでは完全に理解するのは無理のようです。ビデオが出たら再観賞してみたいと思います。 ぜひ他の方の意見もきかせてほしいです。
[映画館(邦画)] 6点(2017-05-01 19:56:07)
18.  阪急電車 片道15分の奇跡
ほのぼのとしてそれなりに面白かったし、10月の往路と半年後の復路という設定でその間の関係者の変化をうまく織り込んだ考えられたストーリーに仕上がっていました。でもこの映画の最大の問題は、私が全く関西に土地勘がなくて、阪急電車の路線とか関西学院とか言われても全く親近感が湧いてこなかった点ですね。この路線の沿線に住んでいる人や住んだことのある人たちならずっと思い入れは強かったと思います。個人的には舞台を井の頭線とかでやってほしかったです。また現在の私の周囲が意外とこんな感じなので、もっと殺伐とした世界にいて、自分の心がすさんでいたのなら、もっとこの映画に癒されたかもしれません。ちなみに、最後翔子とミサが駅で出会ってお互いに意気投合するシーンで終わっていますが、この二人ってストーリーの中でそれほど深い接点ってあったのでしょうか。途中で直接話す機会はなかったような・・・。勝地涼さんは相変わらず爽やかな好青年を演じていますね。
[映画館(邦画)] 6点(2011-05-01 12:33:57)
19.  バンテージ・ポイント 《ネタバレ》 
そこそこ面白かったしテンポの良いサスペンス物として合格点はあげられるのですが・・・。だらだらと中だるみした映画にも閉口しますが、その対極にある超テンポの良い映画も見終わってみるとなんか味わいが感じられない、ということを証明した映画に仕上がってしまったようです。製作側のテンポ重視の姿勢は評価したいですし、見始めると一気に引き込まれはしたのですけど、なんか大統領暗殺の実況生中継ニュースを何度も見ているような感じでした。ソフトクリームのお譲ちゃんとか(なんで出て来たんだ?)黒人観光客はいらないからバーンズやテロリストたちの人物像何かをもう少し描いて奥行きを出すべきだったと思います。それからテロリスト側の計画なんですが、多くの人間を巻き込んで、司令部は皆殺しにするわ、影武者作戦の裏をかいて大統領を誘拐するわと、なんかめちゃくちゃ準備周到で緻密な計画を実行しておきながら、その一方で大統領を誘拐した後は、なんの準備も手立てもなくただ救急車でひたすら逃げるだけで、車がひっくり返っておしまいって、何というお粗末ぶり。もう少し脱出計画も真面目に考えろよなあ、とテロリストに突っ込みたくなりました。  本日(2019/09/11)再度地上波で鑑賞しましたが、過去に見た事すっかり忘れていて初めて見たのかと思いました。コメント内容は当時と変わらないです。テロリスト達の大統領誘拐までの計画の周到さに比べ、少女に情けを掛けた(用済みの兄弟を殺してしまう冷酷さなのに、少女は引き殺さずによけようとするのは、彼らにも多少なりとも両親が残されていると言いたいのでしょうか。)為に全ての計画がおじゃんになったというのは、ちょっと納得いかないものを感じました。 今回気付いたのですが、バーンズと大統領は近しい関係のシークレットサービスであれば、当然大統領が替え玉だと気が付くはずで、「おっさん誰?」てなことになっているのでは。
[地上波(吹替)] 6点(2010-09-11 16:34:45)
20.  ハンテッド(2003) 《ネタバレ》 
戦争で心を病んだ犯人、師弟対決、追跡劇、と前にどこかで見たようなプロットや場面ばかりという感じで新規な要素は少ない内容でしたが、その割には飽きることもなく、一気に見ることができました。二人の演技力もさることながら、プロットに新鮮味がなくても作り方次第では、このぐらいの映画は作れるということなのでしょう。最近は期待させておいて、監督の思い込みばかりが空回りしていて、表紙倒れなものが多いですから。
[地上波(吹替)] 6点(2008-06-08 17:34:25)
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210.34%
320.68%
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962.05%
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