1. 初恋のきた道
自分の作ったおいしいものを好きな人に食べさせたい、声が聞きたい、遠くからでも見ていたい、そんな苦しいまでに一途に人を思う純な恋心。しかもその気持ちのまま40年も連れ添った夫の死に、この母はどんなに悲しかったかと再見してもボロ泣きでした。そんな愛し合った両親を敬い、優しく思いやる息子や村人などの温かさもますます涙を誘う。初出演のチャン・ツィイーの可愛い走り方や表情にはすっかり魅了されてしまう。比較するのも何だけど、初登場でこんなインパクトの強い女優はローマの休日のオードリーと似た感じかもしれない。村はずれの黄葉や野原などの風景も美しく音楽もいい。いくつになってもこういう感動って最高です。 10点(2004-07-23 18:01:23) |
2. 鳩の翼
お金がない、身分が違うというので愛する人と結婚することを許されないケイト。それでは、、というので彼に惹かれてるお金持ちだけど死期が迫っているミリーと恋人を接近させ遺産を相続させようと画策するが二人が近づくと心穏やかではいられない、、、なんて危険な大博打かつ苦しい深謀遠慮。 この三角関係は二人を信じている純真なミリー騙すような形なわけで、なんとも大胆で恐ろしいまでに計算高い女心。でもこのケイトが悪女というのではない。なんか切ない。 クリムトの絵、ベニスのロケーションなど優雅なムードとヘレナ、アリソンの雰囲気はマッチしているし、ランプリングも美しい。これもいい映画かもしれない、、という気はするけれどよく分からないというタイプの作品だった。 6点(2004-07-22 13:28:59) |
3. パッチ・アダムス
パッチの真面目に言う言葉の数々はそのとおりとうなづけるし、笑いの効能は科学的にも立証されてるところです。彼の目指した理想は尊いし、実在のアダムス医師もきっと立派な人なんでしょう。ただ映画は全部共感できるかといえばそうでもない。 彼が規則に反して3年生でもないのに勝手に病棟へ行ったり、まだ学生なのに患者の診療にあたっているのは日本では犯罪にも相当するくらいのことなので日本人の私には理解できません。病室でのロビンの笑いの取り方もおふざけが過ぎるようでどうかと思いましたが、これもアメリカだからOKなんでしょうか? 6点(2004-06-29 00:09:35) |
4. 花嫁のパパ(1991)
銃も麻薬も暴力も家族崩壊もない極めて健全な家庭の結婚ものホームドラマ。娘可愛さ人一倍の父親が突然娘に結婚すると言われてビックリ仰天、あれこれ抵抗したりしながらも結婚式を済ませるまでをコミカルに描く。やや裕福そうなこの家庭のやり方が参考になるかは疑問だけど、アメリカ版結婚式ハウツーものとして見ると興味深いところもある。父親もD・キートンの母親も娘もいいし安心して楽しく見られます。 6点(2004-06-22 23:07:52) |
5. 八月のクリスマス(1998)
淡水画のようなイメージのほんわか、じんわりする映画。ハン・ソッキュの終始笑顔のにこやか顔がいささか鼻につく気もするが、自分の死を一言も言わず死後の準備をする所は切ない。 これってラブストーリーですかね? 6点(2004-06-06 17:31:22) |
6. 母の眠り
重い癌を患っていた母親が死んだだけなのになぜ娘が取調べを受けているのか、なぜ娘はああも母に反感を持っているのか、などの疑問は展開と共に明らかになっていく。ドロシーに扮したメリルがかなりのボリュームに見えるのに、病にやつれてからはかなり頬がこけているように見える。(さすがに裸の骨が浮いてるのは吹き替えかもしれない)完璧な主婦というだけの母に反感を抱きキャリアウーマンとして仕事にこだわる娘。でも自分がいざ主婦をやってみるとそれがいかに大変でしんどいことかと思い知る。夫や子供達が何不自由なく自由にそれぞれの好きなことができるのも、彼らの生活基盤を支える地味で退屈な家事を担当する母がいればこそ。父はやはり仕事を口実に現実から逃げていただけなのか。あまりのしんどさに娘は切れてしまうが残り少ない命の母が娘に諭すシーンのメリルがいい。 7点(2004-04-21 17:28:32) |
7. ハワーズ・エンド
出演者は豪華でそれなりに見ごたえはあるしイギリスの上品な香りは好ましい。しかし話はまとまりなくやたら暗転する映像も気になる。エマとホプキンスがいきなり婚約したりレッドグレーブはエマに家をくれてしまうし、貧しい夫婦の夫はともかく、妻はどうなったのか、あんなに肩入れしてたのにヘレナはどうしたのかなど分からないことが多かった。 5点(2004-03-08 23:12:18) |
8. 8月のメモワール
これ、大好きです。ケビンは役得もあってとてもいい。I・ウッドや女の子の子供達が、戦争で心から傷ついた父から「人生で大切なこと:争わない、戦わない」を教えてもらい、自分たちの日常(けんか、差別など)からそれを理解し学んでいく。父の教えを最後に作文にして読むその文章は、私にはチャップリンの独裁者の演説に並ぶ名文で感動した。他にも名文句があって、ビデオは永久保存版になっている。アメリカでは弱腰だと多分受けなかったのではないか。かつてのアメリカンヒューマニズムを思わせる、近年のアメリカ映画では希有の作り方がされている。 9点(2003-10-30 14:26:22)(良:1票) |
9. 遥かなる大地へ
前半のアイルランドのシーンがいかにもという感じで、哀愁のある音楽と共にとても良い感じで始まる。トム君も若くて逞しく、素敵なアイルランド青年をとても魅力的に見せる。けんかのようなボクシングシーンも迫力がある。お話はロマンスをからめやや甘いところがあると思うが、アメリカのはじめの頃の荒々しい雰囲気が伝わってきて、なかなか面白い。ロン・ハワード監督って見せ方が上手ですよね。 7点(2003-08-17 21:12:29) |
10. HANA-BI
監督としては映像派なんでしょう、メッセージを感じたいほうの私には今ひとつ分からない監督です。シーンのいくつかはとても美しいし、挿入される数々の絵も素晴らしい。しかしこの監督は心の底に、無常観というのか寂寥感というかなにやら寒いものがあるのかと感じられる。 5点(2003-07-13 15:51:21) |
11. バックドラフト
火事の炎の映像がすごい迫力! ホントに熱を感じるような気がした。兄弟愛にもウルウルする。 7点(2003-07-09 14:20:08) |
12. バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3
西部劇とドクの恋愛・・全編スピード感、スリルがあって全く飽きさせない。3本とも大好き。 9点(2003-07-09 14:15:20) |
13. バットマン リターンズ
ミッシュエル・ファイファーのキャットウーマン素敵。彼女は見るたびにいい女優さんだと好きになる。ペンギンの乗るボートが「あひるちゃん」、遊び心満載のおもしろさ。ダニー・デービッドが一作目のジャック・ニコルソン同様、思い切り変身して楽しんでたように見える。 7点(2003-04-08 23:41:16) |
14. バードケージ
ネイサンのゲイぶりがいい。ジーン・ハックマンの女装なんてのも貴重品。ダイアンも好きだしね。それなりに楽しめます。 5点(2003-04-08 23:29:20) |