1. バンクジャック
《ネタバレ》 銀行のセキュリティ担当者が貸金庫の金を盗む。 日本でつい最近同じような事件がありました。 今作では盗まれた事を申し出られないヤバイ輩たちがそこそこ凶悪で展開に惹き込まれました。 くどすぎる追跡劇(-1点)を経ての結末はゴールディ・ホーン一人勝ちかと舌打ちしそうでしたが、茶色のジャケットの粋な演出に拍手でありました。走り倒したウォーレン・ビーティお疲れ様の良作です。 [DVD(字幕)] 7点(2025-02-10 21:00:26)《新規》 |
2. バットマン(1989)
初見、ニコルソン出演以外の知識無し。 タイトルを「ジョーカー」にすべきだと感じたニコルソン通常運転での弾けっぷり。メイクの段階で楽しそうにしている姿が目に浮かぶ。 対してのバットマン。マイケル・キートンとは知らなくてその若さに驚き。 金持ちの道楽ならそれらしく豪放でよかったのに、ウェット感満載でジョーカーに完全に食われていたのがとても残念。 金切り声連発に辟易したキム・ベイシンガーも魅力無し。 残念な作品でした。 [DVD(字幕)] 4点(2025-02-01 09:29:15) |
3. バーバリー・コースト
自警団の私刑に見る未成熟な法と秩序。 ミリアム・ホプキンスのキスシーン無き恋心。 見下げ果てた極悪人が作品を〆る男っぷり。 忘れ難いシーンがあちこちにある、一流の名に違わぬキャスト・スタッフの仕事ぶりが見事な秀作です。 [インターネット(字幕)] 8点(2025-01-22 12:58:25) |
4. 裸の町(1948)
2021年1月からの念願叶っての鑑賞。 ジュールス・ダッシン監督の傑作でした。 冒頭ナレーションが示すニューヨークオールロケで製作され、市井の人々の息づかいが感じられる映像に釘付け。 このナレーションの的確で小粋な語り口が心地良い。(公開直前に若くして病死されたそう 悲) 女性モデル殺人事件の犯人に警察が一歩一歩地道に迫り遂に追い詰めるテンポ良い展開が理詰めであり、捕り物シーンは手に汗握るもの。 そこにユーモアと人情話と寂寥感がブレンドされる脚本が見事。 MIPバリー・フィッツジェラルド。小柄で威圧感無しながら巌のような存在感。 ドン・テイラー。忠実な部下として職務に一途に励む姿。 共に魅せられました。 ここまでで9点 黒澤明、キューブリック、フリードキンを始めとした後生の監督に影響を与えたというところに+1点。 [インターネット(字幕)] 10点(2025-01-15 16:30:09) |
5. 花嫁はエイリアン
《ネタバレ》 異星人とはとても思えない美しいキム・ベイシンガー。 彼女をフォローするバッグが私的MIP。最たるはkissのレクチャーで大爆笑。なのでその極悪からの最期が残念。 八方丸く収まる結末がお見事。 ジミー・デュランテの「帰ろかな帰るのよそうかなぁ」のゴキゲンぶりが心地良い。 「シーラ号の謎」での名演振りが印象深いリチャード・ベンジャミン。監督としても確かな腕前を見せる大いに楽しめた良作。 [DVD(字幕)] 7点(2025-01-03 13:00:07) |
6. 裸足の伯爵夫人
《ネタバレ》 エヴァ・ガードナーの周りを固める一流のキャストの中での悲劇のヒロインとしての圧倒的な存在感。いや、素晴らしい。 巨匠の見応え満点の秀作でした。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-12-11 14:53:36) |
7. バイオレント・ナイト
サンタも悪ボスもその過去にチョコッと触れてはいますがとってつけた感しかせず。 埋め尽くされたえげつない殺しのシーンを眺めているだけの作品。 感じの良かった少女に加点。 [DVD(字幕)] 4点(2024-10-03 13:42:14) |
8. パブリック・エネミーズ
「犯罪王ディリンジャー」とは違って官権側の描写にも尺が割かれているので倍の2時間超えとなっています。 の割には追われる方の残忍さと追う方の執念が全く感じられず退屈でした。脚本家の差なのでしょう。 両俳優を「ヒート」と比べること自体おこがましい限りに思えます。 59年後の映像技術でドンパチ模様が目を惹いただけの作品でした。 [インターネット(字幕)] 4点(2024-07-15 13:51:58) |
9. パフューム/ある人殺しの物語
香りよりも街並みやグルヌイユ自身の汚臭に吐き気を堪えながらの鑑賞でした。 ただの一度も愛情を受けず、育児放棄されたライオンのような彼が行く畜生道はなかなかのものでしたが、あの結末はワケワカメで唖然とするところでした。ダスティン・ホフマン、アラン・リックマンの確かな存在感に+2点。 [DVD(字幕)] 4点(2024-06-24 08:25:07) |
10. バンパイアの惑星
59年前というのを割り引いてもセットもキャラクターも話もモッサリしていて興に乗れずにお開きとなり、「ラビッド・ドッグス」の監督にかけた期待はペシャンコになりました。残念。 [DVD(字幕)] 4点(2024-05-27 00:05:48) |
11. バッド・ジーニアス 危険な天才たち
学業優秀な頭脳で悪知恵にも長けている。グレース救済までは見れたけど、以降の極貧でも無いのに金儲けに走る姿に嫌悪感。のっぺりしたお顔を見ているだけで神経逆撫でされる(ゴメン) 主犯の裏切り行為での結末に胸糞悪さでいっぱいに。 あれだけ手広く客を募れば必ず秘密は漏れるハズなのに・・というのはイチャモンの類いでしょうね・・ 格差はあってしかるべきと考えますが、本作はやるせない、とりわけ彼女の父親の姿に。 飽きずに完走できた良作です。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-05-06 16:04:30) |
12. 晴れた日に永遠が見える
《ネタバレ》 予備知識無しだったので、ジャック・ニコルソン登場にびっくり仰天。どうしようもなくつまらないチョイ役での出演を引き受けた理由を知りたい。主役二名の歌は流石にお上手でしたが、つまらないオハナシに退屈甚だしい作品で、邦題に寄せた期待は空振りに終わりました。 [DVD(字幕)] 4点(2024-04-28 23:09:53) |
13. パーティ
(屋外シーン6点+屋内シーン1点)÷2-ヘンリー・マンシーニ作品0.5点=3点。 屋内シーンでのピーター・セラーズがひたすらに気色悪く笑えない。 インド人設定ですが、無意味にニヤニヤするところは監督のインド人認識なのか、違いますよね。 野暮な物言いなんでしょうが、率直なところです。 [DVD(字幕)] 3点(2024-03-22 03:00:11) |
14. 恥
恥ずかしながら、スウェーデンで内戦なんてあったのかと一時停止して考えてしまいました。 監督はベトナム戦争を意識したのか、未来に起こりうる戦火を思い描いたのか。 生々しい戦禍の描写と共に夫と妻と市長それぞれの恥辱に塗れた姿がなかなかに強烈。 しかしながら痴情のもつれ具合に冷めてしまって今一つ惹き込まれなかった作品です。 [DVD(字幕)] 6点(2024-02-12 01:25:58) |
15. バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
マイケル・キートン及びエンタメ業界内輪ネタ作品。あるあるテーマでのありきたりを嫌ったのか知りませんが、有名俳優の名を出すだの妄想だのカメラワークだの、技巧っぷりが策士策におぼれる感があり全くもって退屈でした。劇中劇のつまらなさは悶絶モノ。ヘレン・ミレン演じたコラムニストのクソババアぶりに比べたら本作批評家の可愛い事。決着が舞台上でなかったのがガッカリのダメ押しとなりました。 [DVD(字幕)] 3点(2024-01-28 19:23:10) |
16. 83歳のやさしいスパイ
《ネタバレ》 初っ端にアル様トニー・モンタナが出てきて二度見(嬉) 爺さんマシンガン乱射大暴れ・・・でも、ドキュメンタリー作品だし・・・ん? 冒頭面接からラストまでホノボノで満ち溢れていたのはセルヒオ爺様のお人柄の賜物。穏やか、知的、几帳面、優しい、聞き上手。お婆さん全員のハートを鷲掴み。ジェームズ・ボンドが83歳になったらこうなるのかと思ったり。 スパイ活動のハラハラのハの字もありませんでしたが、 「長寿という聖なる喜びを享受出来る者は多くないのだから」 老いる心の有り様が身につまされた掘出物の逸品です。 [インターネット(字幕)] 8点(2023-10-31 14:57:15) |
17. バビロン(2022)
開始から30分ぐらいに亘る薄汚いバカ騒ぎに我慢の限界が来て消そうとしたところ、リモコンを探している間に「ん?・・」思いとどまりどうにかこうにか完走出来ました。30分カットしても150分は長過ぎる。 サイレントからトーキー移行で変化に適応出来る者出来ない者がマニーの目を通して描かれ彼の青春物語でもあります。 ゴシップコラムニストとジャックのやりとりに(3点)、「すべては一度、すべては永遠であり、魂は、かつて生き、永遠に生きる」映画人を羨ましく思うところです。 [DVD(字幕)] 3点(2023-09-24 00:49:24) |
18. バックドラフト
《ネタバレ》 デ・ニーロに夢中な頃に観て以来30年ぶりの鑑賞。殆ど内容は忘れています。 デ・ニーロとドナルド・サザーランドの殺気を腹に仕舞い込んでの静かな対峙は流石の名優、リプレイタイム。 車中で血の涙を流すカート・ラッセルに「生きて! もうちょっとやから、頑張って」応援したのですが。お疲れ様でした。 ケダモノと呼ぶに相応しい火の映像、スタッフに拍手 3人殺したスコット・グレンが同様に英雄として祭られるところに-3点。 刺身のつまにもならない女優2人は論外で全カットでよかったかと。 [インターネット(字幕)] 7点(2023-09-05 16:32:27) |
19. 白鯨
《ネタバレ》 原作未読。恥ずかしながらエイハブが独りでモビーディックと闘う話だと今日まで思っていました。多くのクルーの仕事ぶりが興味深く、リチャード・ベーズハート、レオ・ゲン、ハリー・アンドリュース、フリードリッヒ・フォン・レデブールの個性豊かなキャラがグレゴリー・ペックに劣らぬ存在感でした。結末は心底仰天、あの場面でレオ・ゲンに心変わりさせたのは何なのか? 一人を残して道連れにさせられたクルーに出航時を思い消沈であります。1956年製の映像はなかなかの迫力の力作を堪能しました。 [DVD(字幕)] 7点(2023-07-22 11:52:43) |
20. ハムナプトラ2/黄金のピラミッド
《ネタバレ》 冒頭のロックさんにブレンダン・フレイザーとの対決を心待ちにしたのですが、待ってましたのスコーピオンキングに失笑。ロックさんよくこんなの引き受けたなぁ。煽りを食ったのか以降のイムホテックのトーンダウンからヘタレた最期にこちらもトーンダウン。しかしながらそこまでが前作より楽しめた力作です。 [DVD(字幕)] 7点(2023-07-02 22:33:58) |