1. 二十日鼠と人間(1992)
主役二人の役者さんの演技を楽しむ映画。友情を核にした現実的なドラマだが、 雰囲気が堅苦しくなく、設定にも複雑さがないので非常に観やすい。 ゲイリー・シニーズもよかったけど、ジョン・マルコヴィッチの演技が素晴らしかった。 二人の関係をもっと深く描写できてたら、ラストシーンはさらに感情移入ができたかも。 とにもかくにも、キャスティングの良さを一番に感じた作品。お薦め。 [DVD(字幕)] 7点(2012-03-09 03:27:30) |
2. 春にして君を想う
全編を通じて、とても厳粛な雰囲気が漂っているロードムービー。 前半から中盤にかけてはリアルなストーリー展開、終盤は幻想的なタッチでまとめているが、 ちょっとギャップがあって戸惑ったかな。もちろん伝えたいことは理解できるけど・・・。 前半から少しずつ、幻想的なシーンや回想シーンなどを入れてくれた方がもっと良くなったかと。 おじいちゃんとおばあちゃんのキャラ描写は申し分なし。映像やロケーションもいいし、 音楽も内容に合っていて、彼らの胸の内がひしひしと伝わってくる作品だった。 [DVD(字幕)] 7点(2011-08-13 05:15:26) |
3. 初恋のきた道
四季折々の、中国の雄大な自然をバックにした映像がとてもきれい。 オーソドックスな作りながらも、構成がとてもしっかりしていて、安心して鑑賞できます。 片田舎の素朴な生活や文化、そしてストーリーの核である純愛話がうまく絡んでいて、 ヒロインの思いがひしひしと伝わった。彼女のあまりの一途さは、ちょっと怖かったけど。 [DVD(字幕)] 6点(2011-11-08 01:52:57) |
4. バッファロー'66
情けない男とやけにムチムチした少女のキャラが個性的で面白く、 独特の色彩や不思議な雰囲気を漂わせる映像等、60年代を意識したポップアート的な演出が見所。 この手の映画は鑑賞者の感性に左右されるので、ハマれた人は高評価という事になるのだろう。 個人的にはもの凄く苦手なジャンルなのだが、最後まで難癖をつけずに鑑賞できたのだから たぶん出来は良かったのではないか・・・・・・と思う。興味のある方は一度ご鑑賞あれ。 [地上波(字幕)] 6点(2011-07-28 16:10:29) |
5. パリ空港の人々
設定が「ターミナル」に似ているんだけど、こちらが元ネタかな? シナリオ、演出などは、本作の方が出来がいい。 ジャンルとしては一応コメディーになるんだろうけど、主人公の悲喜劇プラス、 同じような状況に陥った人々とのさらりとした友情が描かれていて、 ほんわかとさせてくれるハートウォーミングな作品に仕上がっていた。お薦め。 [DVD(字幕)] 6点(2011-07-26 07:59:26) |
6. バンディッツ(1997)
ストーリーには突っ込み所が多々あるのだが、とにかくキャラと演出がいい。 特にキャラではボーカルとドラマーの女の子。映像もPVを見ているように凝っている。 ロックといってもガチガチのロックではないので、普通の音楽しか聞かない人でも大丈夫。 ひと言で言えば、カッコいい作品。 [DVD(字幕)] 5点(2011-08-22 08:07:33) |
7. バックドラフト
サスペンス仕立てだけど、一応兄弟の姿を描いた人間ドラマ。 兄弟のキャラ設定はよくあるパターンなのだが、二人とも不器用で気性が荒く、 まさに火の玉兄弟という言葉がぴったり。とにかく暑苦しいほど熱い。 総体的にあまりセンスのいい作品とは言えないが、シナリオ自体の出来は悪くないし、 何となく昔のスポコンドラマを観ているようで、本当に熱い内容の映画だった。 [DVD(字幕)] 5点(2011-08-07 05:26:22) |
8. パッチ・アダムス
パッチ役のロビンがいい。 温かい人柄と優しそうな笑顔が、本作の医者のキャラにハマっている。 実在している人物だということだが、お役所的な現代医療に対する疑問点を さらりと投げかけている点も大いに評価できる作品だと思う。ただ後半の展開はちょっと・・・。 どうせなら、最後までほのぼのとさせてくれるようなストーリー展開のほうが良かったかな。 [DVD(字幕)] 5点(2011-08-03 07:08:07) |
9. パーフェクト・ワールド
《ネタバレ》 脱獄犯と、人質に取られた少年との絆を描いたヒューマンドラマ。 非常に興味をそそらせる面白い設定で、ストーリーはロードムービー形式で進むのだが、 "父親"という、作品の核になっているこの部分が今一つ説得力を感じさせない。 脱獄犯のブッチは最初からただの子供好きの優しいおじさんだし、 少年のほうの設定も描写不足で、これではその後の展開にも無茶さを感じてしまう。 また彼らを追う警察署長や女性犯罪心理学者は、ストーリー上まるで役に立っておらず、 途中のまるでキャンプのようなシーンには、ただもう爆笑するばかりだった。 実際には理屈などでは説明できないこういったシチュエーションも存在するのかもしれないが、 映画作品にするのならもう少ししっかりしたシナリオを用意してくれないと、 どうしても消化不良の感が残ってしまう。 一応メッセージは伝わるし、作品そのものの印象はそれほど悪くないんだけど・・・。 [ビデオ(字幕)] 5点(2011-07-27 06:18:14) |
10. ハウスシッター/結婚願望
何も考えずに、気楽に楽しめるラブコメ。 スティーヴ・マーティンはどうにもいけすかなくて、 個人的にあまり好きな役者さんじゃないんだけど、 本作では巻き込まれて困惑するキャラを演じており、こちらのほうが断然いい。 巻き込むほうはゴールディ・ホーン。相変わらずかわいくて魅力的。 でも主人公の幼馴染み役であるダナ・デラニーのほうが気になってしまった。 ラストは何の捻りもなく、予定調和をこなすような展開だけど、 ほんわかした気持ちにはなれた。 [DVD(字幕)] 5点(2011-07-13 01:24:18) |
11. パラサイト
SFスリラーといっても、ハイスクールを舞台にしているので雰囲気が明るく、 ドロドロした気持悪さもないので、取っつき易くて気軽に鑑賞できる安心感がある。 こういったティーンエージャーを主役に据えたホラーやスリラーは他にもたくさんあるが、 喧嘩しながらも互いに協力し合い、事件に対応する彼らの姿は、ある意味微笑ましい。 気分転換したい時などには最適の映画。 [地上波(吹替)] 4点(2011-08-22 11:07:55) |
12. 花嫁のパパ(1991)
日本でいうところの人情コメディー。 ストーリーに大きな変化というものはなく、シチュエーションも身近なものなので、 お話自体に拒否反応を示すという人はあまりいないと思う。後は嗜好の問題。 ホームドラマ系が好きな人なら楽しめるだろうし、苦手な人にとっては大袈裟で退屈に映るかも。 父親役のスティーヴ・マーティンはちょっとアクのある俳優さんなので、 こちらの好き嫌いも多少影響してくるかも。この人、何かいけすかなくてうざいんだよね。 母親役のダイアン・キートンはいいんだけど。 [地上波(吹替)] 4点(2011-08-03 06:15:11) |
13. パルプ・フィクション
この監督、相変わらず好きなことやってんなぁといった作品。 殺し屋のエピソードを中心に3つの物語を交錯させるように絡ませ、 バイオレンス、コメディー色で味付けした作り。 正直ストーリーはつまらないけど、演出と構成は面白いよね。 タランティーノのファンなら、最高傑作の出来映えでしょう・・・たぶん。 [DVD(字幕)] 4点(2011-07-27 07:50:46) |
14. パッセンジャー57
航空テロを題材にした、ダイハード型の娯楽アクション映画。 主人公もストーリーも映像もすべて小粒でちょっと地味だけど、この俳優さんは愛嬌がある。 奥さんとのエピソードがストーリーにまったく関連性がなくて、ちょっと笑ってしまった。 小気味のいいアクションと展開が見所。B級アクションとして、気楽に楽しむタイプの作品。 [DVD(字幕)] 4点(2011-07-27 02:37:05) |
15. バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3
シリーズの完結編。 作品単体としては決してつまらなくはないんだろうけど、 シリーズものはどうしても「1」が物差しになっちゃってるんで、 自然と見方も厳しくなってしまうのが辛いところ。 ラスト以外は映像も地味で、全体的にはこじんまりとした印象。 「1」での設定の妙味という面白さが、「2」以降ではキレを失ったのが残念。 それでも十分楽しませてくれたシリーズでした。 [ビデオ(字幕)] 4点(2011-07-16 01:40:03) |
16. 陪審員
マフィア絡みの事件での陪審員と聞けば、先の展開はある程度予想できると思う。 スリルやサスペンスばかりではなく、殺し屋がヒロインに・・・・・・・という 展開に妙味は感じたんだけど、全体的にシナリオがとても粗っぽい。 ヒロインや殺し屋の行動に、「ダイ・ハード」的なご都合主義が漂っていて、 今ひとつリアルさに欠ける結果に。 あまり深く考えずに娯楽サスペンスとして観れば、そこそこ楽しめるかと。 [地上波(吹替)] 3点(2011-08-06 21:14:45) |
17. ハロー張りネズミ
弘兼憲史原作漫画の映画化。町の探偵が様々な事件を解決していくお話で、 純粋な続き物ではないので、比較的映画にはし易い原作だと思う。 本作はいくつかのエピソードを併せて一本の作品に仕上げており、 ストーリー自体はうまくまとめてあるのだが、なぜか盛り上がりに欠ける。 どうにも漫画キャラのイメージが頭から離れないことが多大に影響しているようで、 唐沢寿明やジョニー大倉が町のしがない探偵というのは、ちょっとピンとこなかった。 漫画で読むと面白いんだけど・・・。 [ビデオ(邦画)] 2点(2011-10-12 09:27:04) |
18. バニラ・フォグ
ひと言でいえば、ロマコメ・ラブファンタジー映画。 ある日「幸運な蟹」を手に入れたヒロインが・・・という設定のお話なんだけど、 この蟹さん、もう笑っちゃうぐらい何の説明もない。 極端な例えをすると、突然空からお金が降ってきて大金持ちになりましたといった流れなので、 感情移入などできるわけもなく、それ以上にストーリー自体がつまらかった。 全般的に演出も今ひとつ。主役の女優さんはかわいいので、彼女のファン限定なら。 [ビデオ(字幕)] 2点(2011-07-26 17:28:33) |
19. パラサイト・イヴ
ストーリー自体にヒネリがなく、全然面白くない。 物語の核となる、ミトコンドリアの反乱という設定はピンとこないし、 SFXもチープなので昔の特撮を観ているよう。 こういうジャンルの映画は、ハリウッドだとコメディータッチの作品も多いけど、 本作は完全にシリアスタッチの展開なので、粗や陳腐さが余計に目立ってしまう。 まあひと言で言えば、邦画らしいB級映画だった。 [地上波(邦画)] 1点(2011-07-29 08:11:23) |