Menu
 > レビュワー
 > Yuki2Invy さんの口コミ一覧
Yuki2Invyさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1645
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作年 : 2020年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順12
投稿日付順12
変更日付順12
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  バービー(2023) 《ネタバレ》 
冒頭からの「バービーランド」の描写のブッ飛び具合には、コレがこのまま最後まで行ったら流石に付いていけねーゾ!とチョイ不安にも思ってしまったのですが(⇒そりゃコッチとて、今作中でバービーが=バービーランドそのものが悪役側にひっくり返る様なコトは幾らナンでも無いだろ~と思ってたので)最後まで観ると全然「無難」に=穏便に・予定調和的に・共感可能なモノとして終わってってくれる映画ではあったので、そこはひとまずホッとしましたかね(⇒まあ、世界的にヒットしてるチャンとした商業映画だったな…と)  ただね、あくまで個人的には、今作って世間で言われてるよーなメッセージ性の強い・批判精神に満ち溢れた(部分的なる)社会派作品…なんて代物には全く見えていませんでしたよ。この作品が最も批判するトコロの=主人公バービーがラストにはソレを打ち破っていくトコロの「敵なる」価値観とゆーのは、ソレこそそのバービー自身が自己矛盾的に抱えてるとも言える「画一性」であって、その端的な顕れとしての「男と女の関係性の中に在る画一的な(古臭い)ナニか」だと思うのですよね(+最終的にはそこに対する批判の刃はソレこそバービー自身にもチャンと向いてゆくのですし)。でも、今作って別にそこに関して何か一歩先のラディカルなコトを言ってるワケでもナンでもなくって、唯々「男も女もどう生きても・どう在っても好い」とか、ナンなら「人間は誰しも好きな様に生きれば好い」くらいのコトしか言ってないと思うのです⇒でソレって、ナニをどう言い訳したトコロで(少なくとも)30年くらい前には完全に・白黒ハッキリ「勝負が付いた話」だよな~と。私は正直、やや刺々しくて申し訳無くも思いますが、この映画がイラついて観れない or 社会として受容し難いから上映禁止にしちゃう、とかってのは、流石に今どきソレはどーなの?と思ってしまいますケドね⇒ゴズリング演じるトコロのケンなんて、女にビール持って来させてふんぞり返る様な・海辺で焚火焚いてギター弾きながら迫って来る様な、見た目カウボーイ(or スタローン)なんてゆう激イタ男じゃねーですか⇒幾らナンでもモ~絶滅したでしょ⁉と。。  重ねての結論、私にとっては今作は特筆すべきメッセージ性など無い、とうに滅びた「過去の遺物」(or 人類全体としての「若気の至り」)を笑いの対象とした「ノスタルジック」コメディでしかありませんでした⇒で結果的には今年最高レベルに終始ゲタゲタ笑い転げてしまった…のでこの評価となっております。ただし、純粋にコメディとしては一点ダケ、こーなるとやっぱ「ツッコミ」役が欲しい…と思ってしまうのですよね。。誰かツッコミのプロ(⇒比較的毒気の少ない一流のベテランの)が唯々ひたすらツッコミ倒す…てオーディオコメンタリーとか付けてくれたら、BD買っても好いのですケド。。(ソレかもういっそ、こーいうのに対して最早「毒」でしかないウエストランド井口とかでも好いかな…な~んて。。)    ※追伸:前述どおり、作品の内容的には(個人的には全く)悪意も敵愾心も⇒だから当然イライラも感じなかったのですケド、内容とは関係無いトコロの所謂「バーベンハイマー」とかは少し話が違うのでして、例えばコレが納得いかないから観に行こうかどーか迷ってる…という人も居るかと思うのですね。個人的には、そーいう人は別に観に行かなくても好い(という程度の)作品だった…とも思いますかね。重ね重ね、本当に単なるコメディでしかなくて⇒大した中身が在る様な作品ではない…とゆーのが個人的結論なのでして。。
[映画館(字幕)] 8点(2023-08-19 14:28:42)
2.  ハケンアニメ! 《ネタバレ》 
ふたつのアニメ作品の「覇権」争いという構造の中にも、描かれるのは更に多様なる「価値観の衝突」なのであります。新人(のフレッシュさ)なのか・熟達のベテラン(の更なる熟成)なのか、大衆性か・作家性か、或いは芸術的であるべきか・商業的であるべきか、とか、まずはそーいった種々の「対立」だらけの序盤~中盤がかなり高度にストレスフルだったのですし、また(作中表現を借りると)私なんかにもソレが非常に「刺さる」辛さでもあったのですよね⇒当然、棲める業界は違えど。  ただ結局のトコロ、その意味では今作自体はごく「大衆的」なグッド・エンドを迎えて(片方が滅びる…という様な決定的な勝敗も付けずに)晴れやかに終わってゆく、でもその中でも私には例えばひとつ、根源的でシンプルかつ純粋な「製作意欲=情熱」の大切さだとか、とは言えソレが認められるかどーかはかなりの部分で「才能」の有り無しに掛かっている…という残酷な事実だとか(+かつある種「(社会的に)適切な」製作意欲、というモノだって当然存在する=範囲が決まってる、のだろーとも)、結論的にはごく「当たり前」の内容を語ってるって映画だな…とは確かにそう思われたのですよね⇒そーすると「(私も含めて)俺たち無能はどーしたらエ~ねんな!」となってしまうだろう…という意味でも、この令和のダイバーシティな世界においてはモ~ちょっと古臭いな…とすら(⇒部分的には昭和のスポコンだ、と)。  でも一方でまたひとつ、コレが日本の商業アニメ業界を舞台にした作品だ…という点では、モノづくりの普遍的な面も垣間見せつつ所ドコロはやはり特殊で複雑で、だから「ユニークさ」てのは第一にも十分に感じられましたし、そもそもアニメって(娯楽コンテンツとしても・芸術としても)やっぱしちょっと「ユニーク」だな(⇒少なくとも、実写的な映画とはだいぶん異なるな)とかってコトも(個人的には)感じ取れた・再認識するコトが出来ましたですね。そして、更にそもそも、私はこーいう唯々「熱い」ハナシってのは完全に大好物!なのでありまして、だから結構随所でボロ泣きしながら観てしまってました。ヒジョーにシンプルに面白い作品だったと思います(⇒週末の映画としては大成功!)。オススメ。
[DVD(邦画)] 8点(2023-06-25 17:39:53)
3.  波紋 《ネタバレ》 
好きな映画ですね。ネガティブな様でそーでもない…とゆーか、結局、ナニかにのめり込むその「ナニか」って唯々「個人の嗜好」でしかないから、そののめり込みが妥当なのか=諸々の費やし方が正しいのか、なんてその人にしか分からない=判断付かないのでしょーね、と。種々の側面にごくタイムリーな要素を含む映画で、だから冒頭から居心地自体はかなり悪く在り続けるのですが、その辺には終始けっこう共感しながら観てゆけましたです。ただ、一つダケ言っておきたいのは、その「のめり込まざるを得ない人々」がナニにドレだけのめり込むかはある種の自由・自己責任なのかも知れませんが、一方でそーいう人々を喰い物にせんとする悪意ある個人・組織とゆーのは(その「需要」の如何に関わらず)唯その「悪意」故に滅ぶべきだと信じては居ますケドね。  ソレに比べれば、やはり自分ではない他人=家族・友人・あるいは社会的弱者とか、との関係性の中に生き甲斐を見出す、という方が好さそうだ・健全だという様にも見えるのですが、コレとてある種の「依存」であるコトには変わりはないのかも知れませんし、また他人てのは(例え家族であっても)どーしたって時には裏切りますからね⇒否、裏切るとゆーよりは少なくとも自分の意のままにはならないし、何なら彼らが何を考えているのかも究極的には共有できませんからね(そのコト自体は、今作でも実に痛烈に描かれていると思いました)。でも、最初に述べたとおり、特に中盤以降はごく非常にネガティブなのかポジティブなのかが判然としない(モヤモヤした)空気感で進行しつつも、最後まで観終わると(やっぱり)ごくポジティブな方の映画だったな…と思えたのです=そーいう諸々と「侭ならない」人間の有様を肯定している映画だな…と。筒井真理子さん、全編通しても素晴らしかったと思いましたが、ラストのフラメンコは(私の中では)彼女のベストアクトだったと思います。脱帽。
[映画館(邦画)] 8点(2023-06-09 15:27:00)
4.  バビロン(2022) 《ネタバレ》 
映画黄金時代における悪徳の都・ハリウッドを「バビロン」と称して、ド初っ端からソレこそ『ソドムの市』みたいな勢いで下劣・頽廃・猥雑極まる酒池肉林の宴をオッ始めるのですが、観終わって描かれていたのは結局その時代+その時代の映画そのものに対するシンプルで強烈なノスタルジィだった…という作品なのですよね(でもまァある種「予想どおり」とも言いましょーか)。  ただ、私個人としては、この監督は彼の『セッション』を観た時にも感じたコトですが、現代の価値観・倫理観(ソレこそ昨今のポリコレとか)に嵌り切るコトを必ずしも善しとしない様な「きらい」のある人なのかな…と思います。所謂「表現者」の方々にとってはある点で実に「窮屈な」時代になったのだろう…とゆーのは確かなコトだと思うのですね。特に序盤1時間位に渡って描かれる古の凄まじい映画撮影現場の様子(⇒現代に至っては完全にブラック・コメディのコントとして捉えるしかない様な)を結局は前述の強力な憧憬の対象として描いているコトだって、流石にコレって現状では(特にポリコレ全盛のアメリカでは)少なからず「危うい」描き方だな…てのが正直な感覚なのでして。でも重ねて、個人的にはソコにはやっぱ共感さえ出来る状況でもあるのですよね。表現者の方にとっては(⇒特に古い時代の映画を確かに愛して、だからその時代の偉大なる先達に対する「敬意」を抱いている人達こそは)正にその自分の「好きな映画」が(場合に依っては)創れない…とかいうコトにもなり兼ねないってハナシだとは思うのです。日本でも例えばお笑い芸人の方とかがいま結構に困ってる…みたいな話はよー聞きますよね。  ※それでも、私自身は、昨今の映画に於けるそのポリコレだとかの影響とゆーのはごくポジティブに捉えている方だと思ってます。嘗てソレに依って映画は確かに社会を少しダケ善い方向に変えてきたと信じているのですし、またこれからも変えてゆくべきだ、と強く思っても居るのですよね。  結局、その最大のテーマ面においては(個人的には)共感するしかない映画であったのですし、ソレこそ監督のその感情(=価値観)とゆーのには全く「嘘が無い」映画だったとも思うのですね。実際に、まずは其処彼処に散りばめられた愛溢れる「オマージュ」の数々もごく好ましく見えましたし、また特大のサイズでありながら諸々と細部まで実にこだわり抜いてつくられた非常に優れた映画だったとも思います。そして個々のキャストの演技とかにしてもごく素晴らしい方だったかと(特に、またマーゴット・ロビーは出色で)。でも同時に少なからず、まず一つ(最初に述べたとおり)ごく「予想どおり」な範疇に留まる結末だったとも思いますし、もう一つはソコに至る理由にやや説得力を欠く⇒つまり、その「バビロン」が何故、その悪徳の存在にも関わらず監督のノスタルジィの対象となるのかが「倫理的に解決」して居ない&ならば…と「開き直って」も居ない、と思うのですよね(ある種、その点に関しては「逃げている」とさえ)。私は正直(⇒前述したその倫理的な云々についてアレコレと思い悩みながら観ていってしまった末に)終盤~ラストにかけてはハッキリと息切れ・トーンダウンしちゃったな…と感じました。なので、心情としては是非もう一点足したい…と重々悩みつつ、いったんココまでの評価としておきます。
[映画館(字幕)] 8点(2023-02-18 22:11:36)
5.  パワー・オブ・ザ・ドッグ 《ネタバレ》 
西部劇ってのは、やり方次第であらゆるジャンルになり得る…とは思いますが、今作は最初はどーいう話なのかな~♪と思って観てたら最終的にはかなり純然たるサスペンスだった…というコトで、最初のうちは確かに少しもったりしてるな~とも感じたのですが最後までチャンと観てみると、その寂寥たる雰囲気や重いテンポも含めてこのジャンルの作品として非常に好く纏まった良作だったな…と率直に感じました。いや~西部劇+サスペンスって、中々どーして隅に置けないですね~どーしたって閉鎖コミュニティですから、登場人物たちのサスペンスな緊迫感ある関係性もより危険度高めに感じられますし、その面では特にまずカンバーバッチ、そして終盤にかけてのコディ・スミット=マクフィーのその「危険人物」感も中々に絶妙なモノだったと思います。私は最初(=水辺の件の後)カンバーバッチの方がマクフィーを狙う動機が出来たのかな…と思って観てましたが、よく考えるとマクフィーにだって「逆に」動機がアリアリだ…と気付いて以降は、特にメチャクチャ面白く観れてましたですね。オーラスのそこはかとない不穏さもとても好みです。  各種レビューサイト(当サイト含む)ではソコまでの高評価ではなかった様に見えてましたが、アカデミー賞の結果を受けて劇場に足を運んだ甲斐がありました(実はヴェネチアでも賞を受けてるのですから、然もありなん…なコトかも知れませんケド)。オススメですね。
[映画館(字幕)] 8点(2022-03-29 19:55:05)(良:1票)
6.  花束みたいな恋をした 《ネタバレ》 
韓英恵が言う様に「若い時の恋愛と、結婚って違う」という、その変化の過程を描いている映画である(最終的には結婚なんかには辿り着かずに終わっちゃうお話だケド)。だからある種、これもまた人の成長を描く映画だとも言えるのかと。   趣味・好み・つまり「価値観」が似ているとゆーのは、人間関係を築く取っ掛かりとしては非常に分かり易くて効果的な要素だとは思う。しかし、ソレが恋人を選ぶ重要なポイントだった…とゆーのは、例え部分的にはそーであっても(=ある部分の価値観がドンピシャでも)他人同士なんて価値観が異なってるモノの方が絶対に多いのだから、その時点でも若干その「継続性」の面には危うさがあるとも思うし、そもそもソレがポイントになる時点でカップルの各々としては「自分の価値観が結構大事」という人たちなんだろう、とも思えるのだよね。人間関係ってやっぱり「妥協」が何より大切だと思ってるので、その意味でもまた危ういなあ、ともね。  若干、女のコの方がよりチャランポランに見える、という人も多いのかも知れないのですケド、どーでしょうかね。確かに彼女は自分が幸せに生きてゆくにはごく「感覚的」に自分が楽しいコトをやってゆけば好いと思っている、その点は(方法論としては)少し浅薄だ、とも思います。ただ男のコの方も、自分が仕事を頑張れば(収入が安定すれば)・或いは結婚というカタチに持ち込めれば多分ナンとかなると思ってる(+ワリとそーとしか思ってない)という点で、コッチも結構テキトーだとも思うのですよね(キョウビ尚更)。だからやはり、彼らは両人とも同じ様にまだまだ成長過程にある二人だ…と見えていて、で、人間ってやっぱり一直線に向上していくワケでもなくて、上がったり下がったりグネグネと波打ちながら徐々に徐々に少しずつ上向いていく…てなモンか、とも。個人的には結局のトコロ、それでもだからその山谷の巡り合わせが生んだ結末…てなコトでしかなかったのではないか、と。まァ~ねェ~~~中で一つ、私が菅田将暉に思いっ切り感情移入してしまった…てのが、仕事がマジでヤバい時って(私の様な映画オタクでさえ)映画観ても全然楽しくない…てなコトも実際あるんだよなァ~という場面すね(ソレを「彼は変わっちゃった」とか思われると、ちと辛い…てなモンで)。  主演2人は、別にルックス的にもとても魅力的な若人だと思いますが、超絶的美男美女というワケでもないごく近寄り難くない感じも大いに纏っている、そのコトは今作が「ごく普通の恋愛」を描こうとしているという点においては非常に適切なキャスティングだったと思います(ただ、有村架純ちゃんは演技力的にもごく等身大なこの役はピッタシだったと思いますが、菅田将暉が全力で演じるにはこの役はちょっと「簡単」だったかも知れませんね)。あと、年代を明確にし、かつソコで流行ったカルチュラルな諸々は全部実際の名前を出している、そのコト自体は、この映画が「刺さる」世代や地域、的な面での普遍性を損ないかねないという意味で(映画としては)若干リスキーな選択だったかな…とも思います。が、私の様なごくターゲットド真ん中のジェネレーションにとってはコレもまたお話を一般的なモノに見せるのには非常に効果的だったとは思います。だから私としては、その点への一種の感謝を込めて、1点足しておくコトと致します。
[ブルーレイ(邦画)] 8点(2022-01-29 18:54:22)
7.  バッドボーイズ RIDE OR DIE 《ネタバレ》 
結論から先に言うとかなり楽しめました。娯楽アクションとしてはごく手堅い…のもう少しだけ上をゆくクラスとゆーか、諸々と実にソリッドなクオリティだったと思います。前作に引き続いて雰囲気自体はややシリアスめな方かとも思いましたが、前作ほどはシリアスではなかった+マーカスが冒頭から唐突に変なキャラを付けられて且つソレに徹してるって部分でコミカルさ自体はチョイ増し…みたいな感じでもあるので、第一にバランスは前作より整ってたかな~とも思いました。  一方で、お話の内容の方はよりシンプル…とゆーか(コッチは)やや有り勝ち・月並な感じに思えたのは正直なトコロなのですが、コレも個人的には率直にソコにそんなにこだわる必要もあまり感じられてなかったので寧ろ分り易くて気楽で好いかな…とも思いましたよね。一点ダケ、今作を観るなら前作=3作目は多分観ておいた方が好いですね(⇒かなり直接的な続編だと言っても過言ではねーです)。プラス何よりメインのアクション(+その面での撮影)の出来ってのが、ココは前作よりも確実に向上してた様に思われるのですね⇒前作も(2作目程ではねーものの)相当に派手だったと思いますが、今作はソコに仄かに斬新さ・ユニークさってのが更に感じ取れた様な気もしました。再度、全体的にシンプルでバランス好く&一番肝心なアクションにも十二分に面白みが在るという良作に思えました。コレも是非映画館でどーぞ。
[映画館(字幕)] 7点(2024-06-23 22:40:35)《更新》
8.  PERFECT DAYS 《ネタバレ》 
凄く、凄く好い映画だとは思うのですよ。非常に淡々と流れてゆく(ダケの)物語ではあるのですが、ほぼほぼ終始それがまたとても心地好く流れてゆくのだなあとも思いましたし、それで居て随所でホッコリ笑えたり・トコロに依ってはグッと急に泣けそうな箇所も在ったりして、また我々日本人であればそれをごく親しみ易い身近なモノとして観てゆけるとも思いましたし・一方で外国の方なら逆に大いに物珍しいユニークなモノとして観てゆけるだろう、というその意味ではある種「多様な・多面的な」価値を擁する映画にも成っている…と思ったりしてですね(そーいう映画って、それだけでもナンか好い映画だよな…とは絶対思いますよね)。  ただ、唯々但し、この映画ってとにかく、私にはモ~ひたすらにあの『パターソン』でしかなかった⇒だから、観終わっても結局全く同じとある一つの感想しか出て来なかったのですよ(根本的なモノとしては)。勿論、まず世の中にはこーいう映画ってこの2つの他にも幾らでも在るとだって思いますし、その中で偶々私がこの2作をこの順番で観ていた+その上に私自身が『パターソン』の方をごく非常に気に入っていた、というごく個人的な事情が在ったダケのハナシだとは重々承知しても居るモノの、だとしても今作、率直に私は(逆にちょっとギョッとする位に)何故にこんなにパターソンなの?と少しモヤっとしてしまったのが本音なのですよね。なので結論、評点は(『パターソン』との前後関係を鑑みて)この位にしておきます⇒もし『パターソン』を私が観てなかったのであれば、コレは絶対にもう少し高くなっていたとは思いますかね。
[映画館(邦画)] 7点(2024-01-03 17:59:59)
9.  バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー 《ネタバレ》 
こないだのフランス製実写版『シティハンター』はまだ観てないのですが(実は『シティハンター』自体に疎くって)、アレの監督の次作品!というコトのよーですね(+その監督含む今作の主演4名は、元々コメディグループを組んでるお仲間さん達ってコトらしくて)。フレンチ・コメディってヤツの個人的印象としては、ラテン系よろしくとにかくお気楽!+特に男がチョ~軽薄!て感じなのです…が今作もご多聞に漏れず完全なるそーいうヤツ!+コテコテな近年のヒーロー映画のパロディコメディ!ではありましたかね。ごく短尺で、好みはありましょーが(個人的には)諸々のギャグも結構質が高かったと思えてまして、暇潰し用の笑えるヤツとしてなら十二分に有用(+私は実際に大いに楽しめた)という感じですかね⇒クライマックスのアベンジャーズ・ピタゴラスイッチ・大惨事!なんてかなりの爆笑!でしたですよ。  ひとつ、多少懸念点があるとしたら、思った以上にワリかしおバカ下ネタ&不謹慎ネタが多いってコトぐらいですかね(⇒全くの部外者にも関わらず文字通り「被弾」するトム・クルーズとか、パロディとしてもライミ版スパイダーマンのあの名シーンをこ~んな下品な茶化し方は好いのかな?と思ったりもしますが…)。でも、コレもコレこそがおフランスの風情…と思うのがまた正直なトコロではあります。
[DVD(字幕)] 7点(2023-12-17 21:53:26)
10.  Pearl パール 《ネタバレ》 
個人的に前作は、なんとな~く『サイコ』っぽいな…とも思ったのですケド、コッチはナンと『何がジェーンに起ったか?』の方でしたですね(笑)。  でも、あの作品のベティ・デイヴィスって実際、実物としても完全にバケモノじみた糞ババアだったじゃねーですか(色々な意味で)。今作、似た様なコトを現時点のミア・ゴス…な~んてピッチピチに若くてカワイイ女の子に演らせてるモンだから、ラスト付近までは正直(比べちゃうと)その狂気の「説得力」という部分に少し弱さが在るかもな…と思って観てたのですよね⇒中盤以降は既に全然躊躇も無くって、でソレってもはや取り返しのつかない地点まで到達しちゃったキ○ガイだと思っとけば好い…のかも知れないのですケド、私には逆に単なる演出のミスじゃネ?(描写が軽すぎるダケなんじゃネ?)とも思えてしまってまして…  しかし、クライマックスの例の(圧巻の)一人語りに因りまして、そんな疑念は粉微塵に吹き飛んでしまいました。そっから先はも~エンドロールまでを含めて、唯々ミア・ゴス凄いな…という感情しか湧かなかったです。このホラー三部作は、完全に彼女を活かす為ダケにつくられた、というコトで好いでしょう!(前作では、ゆーてソコまでだったかな…?とも思ってたのですケド、今作を以て完全に理解・納得したトコロです)  まとめますと、今作は(描写の物理的なレベル、等々踏まえると)ホラーと言うよりはサイコ・スリラーの範疇に在る作品だと思いますし、お話の大筋自体はワリとオーソドックス、かつごく一本道であるとも思われます。が重ね重ねミア・ゴスの素晴らしき熱演・怪演に因って立派にワンランク上の作品に仕上がっていた…てのが私の結論です。次回作+彼女の今後も含めて、楽しみが尽きませんね。
[映画館(字幕)] 7点(2023-07-16 22:14:21)
11.  破戒(2022) 《ネタバレ》 
60年ぶりの再映画化でありますが、前二作と比べてもまた独自の展開運びの工夫(エピソードの取捨選択)とゆーのが全編に施されており、結果的には今作は丑松の内面の苦悩と、あと志保との恋愛の側面にフォーカスした作品になっていたと思います(多分に青春映画的とゆーか、でもその雰囲気には主演の間宮祥太朗は諸々とかなりハマってたと思いました)。個人的には、父・猪子蓮太郎・銀之助、等々との関係性などはだいぶ大胆に簡略化したな…という印象もあるけれども、全体のバランスとしてはかなり良好に仕上がっていたかなと⇒変に目立ちすぎているトコロが無いという意味では観易い≒もう少ししっかりと観たい…という物足りなさのある個所も無くはない…と。あと、シンプルに非常に分り易い=未読者や中学生高校生とかにも伝わり易い質感だったかな、とも思いますね(⇒ソレだけでも今、再映画化した意味は十分に在ると)。  ただし、その分り易い(=ソレを重視した)シーンとして一つだけ、猪子蓮太郎の演説会のシーンは流石に少し違和感も覚えましたかね。コレはそもそも、支持者が集まっているモノなのだから正面切って妨害しようとしたって分が悪いのだし、その数名の手下を従えたド真ん中に高柳利三郎本人がふんぞり返って居るとゆーのも(コレは)在り得ないコトだ、と。結局、このシーンは少し気が入っていない・上滑りしている様にも感じられました。猪子蓮太郎の登場シーン自体がごく少ないという今作の構成上からは、個人的にはやや残念なコトにも思われましたね。  もう一点だけ、蓮華寺の和尚が竹中直人…てのは、コレも流石にチョイ違和感の方が強いです。そもそもやっぱり、彼は「見かけは立派だけど…」という人には見えないのです(ギャグかと)。まあ、全編通してもごく超マジメな質感なので、その意味からの一つの「外し(スカシ)」としては好かったのかも知れません。
[DVD(邦画)] 7点(2023-07-01 09:58:28)
12.  バッドボーイズ フォー・ライフ 《ネタバレ》 
17年越しの続編となった今作、割と世評が高かったので、大して面白いと思わなかった前作・前々作を再見してからの鑑賞に相成ったワケだが、果たしてそれが吉と出るか凶と出るか…  そもそも本シリーズというのは、そのコンセプトが秘めるポテンシャルを(マイケル・ベイ御大の大味な製作方針の所為で)生かし切れていなかったと思うのですよね。ヒップホップな型破り黒人デカのしかもバディものを、名優ウィル・スミスが演じて面白くならない訳がないじゃないですか。その意味では、今作は非常に正統派で「チャンとした」バディものアクションに(初めて)仕上げられている、と思いました。恐らく、これが本来の『バッド・ボーイズ』だったのではないか、とも個人的には感じます。  雰囲気面でも前2作とは異なる部分が諸所に見られますが、一番の変更点は、コメディ色をやや薄めて(全くコミカル描写が無い、という訳では無いですが)、本筋は比較的シリアス・ハードに進めていることですね。年齢的限界から引退を決意したマーカス、その彼とマイクとのバディものとしてのオーソドックスなテーマに加え、若き日のマイクに関わるシリアスなストーリーを織り交ぜたシナリオは、アクション映画としては比較的よく出来ている方ではないかと率直に感じました。  アクションそのものも手堅いですね。中盤のカーチェイス的な場面にせよ、終盤の激しい銃撃戦にせよ、これも前2作で既にやっているのと本質的には大差ありませんし、派手さで言えば前作が上回るでしょう。しかし、それなりにユニークなアイデアも無くはなく、今風の悪くないクオリティに仕上がっているのも確実で、この面の出来も十分に合格点なのではないかと思います。  結論、セオリーに従ってシリーズ一気観したのは正解だったと感じます(6点と悩みましたが、ギリ7点で)。旧作キャラは総じて前作からの俳優が続けて演じているワケですし(まさかのあの人物も再登場しますしね)。
[DVD(字幕)] 7点(2020-08-15 23:57:45)
13.  バイオレント・ナイト 《ネタバレ》 
まあ、とにかく第一に思うのは、何故にコレを(日本では)2月に公開してんのか…というコトっすよね(⇒ゆーてグロすぎて全っ然子ども・ファミリー向けではねーので、クリスマスにぶつけても意味は無かったかな…とも思うモノの)。  ただ、ある点で実に斬新なアイデアだとは思うのですよ。何しろ、コレだけ散々擦られ続けた「ダイ・ハードもの」を、イケ好かない金持ちの豪邸に(当然クリスマス・イブに)偶々居合わせたサンタ・クロースその人でやったろう!てなモンなのですから。でも、ゆーてサンタ・クロースってナンなら人類史上最大のヒーローじゃあねーですか(西洋キリスト教世界では特に)。そのサンタさんがガタイ分厚くて滅法腕っぷし強くて、かつ実際にメッタメタに血ミドロ肉弾戦を繰り広げる!テンですから実に感情移入とゆーかワクワクがモ~弾け飛ぶ様な好ましい感覚がありましたよね(私でさえ)。また流石、雪+流血+ヴァイオレンスというジャンルについては世界一定評の有る監督なダケあって、アクションもグロも(加えて種々のギャグも)端的にまずまず以上のクオリティだったとは思いますし。  惜しむらく、予算的には然程掛かっておらずややB級寄り(と言っても準A級程度)なのか少~し中弛みな感じも覚えたコトと(+ならもうチョイ尺自体を縮めても好かったのではねーか…と)、コンセプト的にかなり似通った監督の旧作『処刑山2』の方が個人的にはだいぶ好みだったコトを重々考慮しまして、相当に迷いつつも(低めに寄せた)この評価とさせて頂きます。とは言え重ねて、アクションとしてもコメディとしても比較的手堅い方の娯楽作だとは言えると思いますね。少なくとも暇潰しには十二分かと(注意:グロいのが大丈夫な方限定で)。
[映画館(字幕)] 6点(2023-02-03 23:30:08)
14.  パーム・スプリングス 《ネタバレ》 
『パーム・スプリングス』て言われても、ちょっとパッとは何のコトか分からないですし、単純に音としては(どちらかと言えば)多少オシャレにも聞こえる方のヤツかな…とも思うのですよ。でも、本編を観終わった第一の感想としては、コレってたぶん日本だったらフツーは『パーム・スプリングス!デスパレートなアタシの「時かけ」デート!』とかってごく下らないサブタイトルくっつけて公開される系のお気楽(ややB級)ラブコメ、じゃねーかな、と。まあ、そーいうタイトルだったら(私個人としては)もっと観るのぜんぜん後になったと思うので、ソコはむしろ(何となく)負けた…という気もします、が、ただし重ねて、本作のコメディ描写とかなんかは決して悪いモノではなかったし、暢気でお気楽なリゾート風味も大いに感じられて居心地も全然悪くはなかったのですね(とは言え、ま~結論的には諸々とかなり高度にそーいう系統のフツーなラブコメ…という感じだったかとは思いますケドも)。  でも、そーは言ってもやっぱ、今作におけるタイムリープのシチュエーション自体に関しては中々に羨ましくも思うのですよね。要は、永遠に終わらないバカンス、てなモンですから。私だったら多分、ナイルズ同様に相当に長期間は入り浸ると思いますね(取り急ぎ、アクセス可能な全ての映画と全ての本を観・読み終わる迄は…)。その意味でも、決して観ていて悪い気はしない映画だ…とゆーのは確かだったかとも思うのですよね。
[DVD(字幕)] 6点(2022-05-19 01:12:27)
15.  浜の朝日の嘘つきどもと 《ネタバレ》 
2020年放送のテレビドラマ(1時間番組)の前日譚、というちょっと風変わりな劇場版。実は映画版鑑賞後に即座にドラマ版も観たのだケドも(アマプラで売ってる)、作品全体について大まかに言うならば、現在の福島を舞台に、震災に続いてその他の災害・コロナ禍に見舞われた現地の現状を描くと同時に、そこに暮らす人々の状況や感情と言ったものも様々に(酸いも甘いも)描き込みつつ、基本的にはかの地が緩やかな再生の途上にあるコトをごくポジティブに感じさせてゆくよーな温かくて穏やかな(ややオフビートぎみとも言える)コメディに仕上げている、という感じかと。率直な印象として、被災地に「寄り添おう」という雰囲気・意識が大いに感じられる、とでもゆーか。その意味では、観た感じの印象自体はごく悪くないし、全く嫌いな作品でもないのは確かですね。  ただ、もう片側からの言い方をするなら、あまり普通の映画の様に劇的な展開やハイテンションな演技、或いは分かり易い感動的シーンなどで観せたったろう、という映画ではなく、だいぶノンビリとした(=幾分ノンビリ過ぎるかも知れない)作品でもある。言い方を変えれば(=誤解を恐れずに言っちゃえば)確かに「テレビドラマ的」という感じが一番しっくり来るのかも知れない。正直、映画版を先に観て若干ながら物足りない(=歯応えが不足している)感があり、なので前述どおりすぐに家でドラマ版も観てみたものの(=ドラマを観ていることが前提の映画なのかも?と思ったとゆーコトですね)、結論的にはどれをどーいう順番で観ようが(観まいが)あまりトータルの結論には影響ないかな、という不思議な個人的感覚を得たのですね。一つだけ言っておくならば、前述どおり映画版を観ずにドラマ版を観ても全く問題ない作品にも思われましたが(或いは映画版だけ観る、ドラマだけ観る、でも別に好いかと)、どーせ初見なら映画→ドラマ(の順)で観た方が好いカモ、とは思いました(お話として、表面上は思いっ切り流れが繋がってますので)。  一点、役者さん達はなんつーか「曲者」揃いでソコは率直に面白みがあったと思いますね。高畑充希はやはりこの齢にして既にかなり独特な芝居をモノにしてますし、喬太郎師匠とか大久保さんとかは本職俳優じゃないのもあって演技の質感はちょっと異質・風変わりな部分がありますし。ドラマ版だともう一人、竹原ピストルもやはり独特ですしね。ソコは「オツ」なキャスティングを十分に楽しむことが出来た、かと思いますかね。
[映画館(邦画)] 6点(2021-09-16 00:46:11)(良:1票)
16.  バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ 《ネタバレ》 
『バイオハザード』って、ゲームは一切(自分では)やったコトないのですよね⇒怖過ぎて。ハタチ過ぎ位までは実はホラー映画自体も(怖いから)嫌いだったのですわ⇒『エイリアン』が怖過ぎて最後まで観れなかった。後に、プレイ動画は幾つか観ているのですが、だからそもそも私自身がゲーム版に思い入れもナニも無いので、正直言うと今作もあまり楽しめなかったです、し、そーいう人にとっては(話の内容自体も、あと見ドコロなんかも)諸々とちょっと説明不足で伝わり辛い作品…かとも思われました。調べると、ゲームの1と2のストーリーを合成してる&メインの登場人物も5人勢揃いさせてる、というコトなのですかね?ソコに関しては、ゆーて原作が25年前の作品だから、どだいゾンビものとしては(今となっては)かなりオーソドックス・シンプル(で多少「レトロ」)な内容だとも思うのですよ⇒だからその意味での工夫・アレンジかとは思うのですが、一方で前述の「伝わり辛さ」にも少なからず拍車を掛けちゃってたかな…とも。  ゲーム版(特に1?)のコンセプトを継承し、最近のゾンビ映画としては比較的「正統に」怖い+映像がダークで悍ましい、という点については、シンプルにその映像のクオリティが高かったし+まずまず怖さ自体も在ったと思うのです。が重ね重ね、お話は分り難いし・キョウビのA級ホラーとしては結局ワリと地味に終わってっちゃうし・テンポもあんまし好くないし…で作品全体としてもあまり評価は上げられませんかね(⇒この程度の出来で続編展開する気マンマンなのもサブい)。まあ、もう一点下げる気にもならない…という感じではありますケドも……
[インターネット(字幕)] 5点(2023-09-02 09:06:33)
17.  ハロウィン THE END 《ネタバレ》 
ある種、三部作とかゆーからナンか身構えちゃった or 無駄に期待しちゃったダケだったとゆーか、そもそも一作目が予想外にウケたから続編を二つもつくってみたった!とゆーダケだったとゆーか、結局今作も(第二作と同様に)正直「ナニがしたかったのか」がどーにもイマイチ分かんない…とまずは思いましたすね(=重ねて、三部作とかゆーてるにも関わらずの「テーマ」の欠如 or 物足りなさ)。今回、ワザワザ二作目も観直してから劇場鑑賞に臨んだのですが、ソッチの方のラストでローリーが意味在りげに「暴力では倒せない…」とかゆーてたクセに、結局この三部作の行き着く先ってのが年寄り二人の血ミドロのタイマン@お家の台所!だとは思いませんでしたよね(でも、多分に撮り方の巧さもあるのでしょーが、今作のジェイミー・リー・カーティスは歳のワリにはアクションをかなり頑張れてた…とも思いましたケドね)。  しかし、遂にマイケルを木っ端微塵に(文字どおり)粉砕したのは好いとしても、ほか諸々を踏まえるとスカッと観終われた!とは到底言い難いよーな実に暗~い方のホラーでしたし、んでまた(特に展開上の)ツッコミどころも相当に豊富…なコトも含め、私としては正直ホラーとして好みの方では全くありませんでしたです⇒こーなる位ならもっとシンプルにフツーにやりゃあ好いのに…と思って已みませんよね(所詮はスラッシャーなんだから。。。)ただし一点だけ、アリソンって、一作目から出てましたケドこんなに可愛かったですかね?(ちょっとレベッカ・ファーガソンみたいにも見えまして)コレなら、他の作品でも観たいカモ…と少しダケ思ったりなんかして。
[映画館(字幕)] 5点(2023-04-26 23:04:26)
18.  ハッチング―孵化― 《ネタバレ》 
鑑賞後に少しだけ調べたのだケド、思春期と反抗期とゆーのは第二次性徴の(ある種の)精神的両輪でありながら、時期的には普通どちらかが先、というモノではない様である。少女を主人公にその「成長」を比喩的にホラー要素を用いて描く…という作品としては、コレ自体は暫く前からのトレンドとゆーか『RAW』『テルマ』『ブルー・マインド』てな具合に近年は結構枚挙に暇が無かったりする(加えて『テルマ』はズバリ北欧ものだし)。しかし、これら先行作品がどちらかとゆーと主人公の「性的な」目覚めを描いていた様に見えるのに比して、本作はかなり「反抗期」の方の描き出しに寄っている様に見えるとゆーか、つまり主人公ティンヤが内に秘めきれなくなった(周囲の人間に対する)嫌悪・憎悪、妬み嫉み…といった負の感情こそが、アッリという異形なカタチで具現化した「彼女」自身(=もう一人の自分)なのだと言って好いだろう。その意味では(重ねて多分に比喩的とは言えど)先行作よりは率直に分かり易い・直接的な作品だとは思えるし、主人公も同様にとゆーかやや若い(=設定上は12歳)のであって、だから誤解を恐れずに言えば「取っ付き易さ」という点においては先行作より今作の方がだいぶ上回る…と言って過言でないのではなかろーか、と(ゆーて今作もそこそこグロくも在りますケド)。  ただし、結論をズバリ言ってしまうなら、こーいうごく分かり易いハナシだからこそやはり「終わり方が肝心」なのであって、今作は「何故+どのように」終わってゆくのか(=主人公が自身に生じたその「負の精神性」を手懐けるコトが出来るのか否か)を観客は特段に注視せざるを得ない作品だとも思うのだね(=誤魔化して終わられるとちょっと困っちゃう)。がしかし、結果からゆーと今作はごくバッド・エンドの方、であるにも関わらず、何故ソレがそーなってしまったのかはあまり明確には描かれないのですよ。特に、どー考えても一番のポイント(=諸悪の根源)であるハズの母親と主人公の関係性といった側面についても結局何らのアンサーも見出せない…つーのは、残念ながら少し手落ちが甚だしいとも(個人的には)思うのですね。前述どおり、テーマ的には(もはや)ごくオーソドックス、かつシンプルな展開運びではありつつも運び方自体は決して悪くなかったので、ラストにもう一つアイデアが在ったらば…てな感じでやや残念ぎみな方かと思われます。北欧ならではと言った感じのエレガントな画づくりや、それでいてショック描写にもまずまずの迫力を備える点も含めて、ホラーとして(コレも)決して出来は悪くはないとは思うのだケド…
[映画館(字幕)] 5点(2022-04-24 22:07:52)
19.  ハウス・オブ・グッチ 《ネタバレ》 
まずは矢鱈と長尺なのですが、密度自体は決して低くないとゆーか間延びしてたりするコトもないし、結論的にはワリと全編通してダレずに楽しく観れてましたかね。どちらかとゆーと本来的には更にボリュームの有るドラマを何とかこの尺に押し込めた…てな方かとも思われ、むしろ(これでも)全体的に少し軽めの描写になっちゃってる…という気すらしましたです。重ねて、長尺ですが全然普通に「観れる・観切れる」映画ではあります。少なくとも暇潰しにはも~十分かと。  とは言え…そのレベルを超えて更に面白かった・中身が芳醇だった(深かった)かと訊かれたら少し答えに困る様な…とでも言いますか。鳴り響くこれ見よがしなオペラ楽曲の数々(その他も「如何にも」な70~80年代ポップス)が醸し出す雰囲気は好く言えばレトロ、悪く言えばやや古臭いといった様にも感じられましたが、内容の方もこれらに違わぬイタリア・オペラ的な「古典的」悲喜劇の如き様相を呈している…という有様で。登場人物とて、とにかくどいつもこいつもコテコテにおバカな小悪党で、そのあまりのステレオタイプぶりには「え、これ実話ベースとチャウん?」とやや驚き(疑問)を覚えずには居られませんでしたですよ。加えて前述どおり全体的に(実は結構)ダイジェスト的な展開運びにも感じられているので、コレが尚更にごく浅薄な人達の織りなす浮ついた薄っぺらいブラック・コメディ(しかも本質的にはあんまし「笑えない」ヤツ)にも見えてもーてた…とゆーか。なんつーか、つくり話だとゆーにはあまりにペラペラなんだケドも、逆に実話だとしたらあまりに唯々「惨め」な…てかね。少なくとも私には、何らか深遠な人間性(或いはそーいった人間性が形づくる傾聴すべき物語)を描いた作品には見えてませんでしたです。  ひとつ面白かったのは、英語作品なんだケドもみんなイタリア訛りの英語で喋ってて、体感はイタリア語映画にも思える…という一見イマイチ意図の分からない演出が施されていたのですが、中々どーしてコレが効果的だったとゆーかかなり「効いてる」様に思われたというコトですね。誤解を恐れずに言えば正直、なんか「イタリアっぽい」話かなあ~とも思ったりするのですよね(実際にそーだから当たり前なのかも知れませんが、だからごくそーいう風に見せかける…とゆーのがまた非常に効果的だったのかな、と)。
[映画館(字幕)] 5点(2022-02-03 22:47:02)(良:1票)
20.  はるヲうるひと 《ネタバレ》 
「架空の」売春島のとある置屋を舞台にした…という時点で、すわ群像劇か!と思いきや、明確に主人公と言えるのがソコの経営者の(腹違い含む)兄弟+妹だ、という話でした。この三人とゆーのは率直にかなり「奇怪な」人物造形がされており、その部分のユニークさ、そしてそれを表現する演者三人の仕事ぶりも決して全く悪くはなかったというか、演技の仕事としては正直観ていてかなり面白かった、とも言えるかと思うのですね。  ただあくまで個人的には、若干ながらの上滑り感を覚えるというか、地に足が付いてないというか、端的に「何故にそこまでそーなっちゃってるの?」という部分に少し疑問があった、と言いますか。いちおう、とある過去の事件とゆーのが彼らの人生&人格形成にドス黒い影を落としており…というのが話のメインで、その事件の真相が明かされる、とゆーのがクライマックスにもなっているのだけれども、ハッキリ言ってこの三人、全員人格破綻者or廃人にも近いよーなドラスティックな描かれ方で、そもそも全員マトモに社会生活を送れるっちゅうレベルでねーとすら思われる、と(特に佐藤二朗と仲里依紗は)。なんちゅーか、舞台が舞台だけにちと極端な方にはしり過ぎた、とでも言いますでしょうか(ソコにはやっぱりそこはかとなく、この業界の関係者なんてみんな頭オカシイ、という一種の偏見の様なモノまで感じ取れる、つーかね)。  そのナニが好くないといって、主人公の三人が三人ともそーいう感じのちょっとなかなか感情移入してゆけない様なキャラクターなので、どーにも作品に入り込めなかった、というコトですね。もちろん一方で、置屋の女郎たちの中にはホッとさせてくれる様なキャラも居るし、それこそ少し落ち着いた姉御肌で話を纏めて運んでゆける様なキャラも居なくはないのですが、彼女らは(三人と比べて)それホド目立っている訳でもないし、そもそも明確に主人公ではないし、という。結論、ややバランスの悪い映画だ、と思いましたです。はい。
[映画館(邦画)] 5点(2021-06-16 21:45:06)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS