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R&Aさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2162
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 実は自分のPC無いので仕事先でこっそりレビューしてます

評価:8点以上は特別な映画で
全て10点付けてもいいくらい
映画を観て損をしたと思ったことはないので
酷評しているものもそれなりに楽しんで観たものです


  *****

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21.  ピアニストを撃て
冒頭の兄の逃走劇の後の助けてくれた通行人との会話、シャルリとレナが拉致されたときの二人組みのギャングとの車中での会話、末の弟が誘拐されたときの同じく車中の会話、ストーリーにはあまり絡んでこない。いわば無くてもよいシーン。当時の(特にアメリカ)映画ならすべて描かないシーンを描くことで(結果として?)リアルな人物描写に成功しているように思う。へたすりゃ退屈なシーンになりかねないが、主人公が他のシーンであまりしゃべらないせいか、ストーリーと無関係なこれらの会話が楽しくさえある。 レナと初めていっしょに歩くシーン、そして二回目の歩くシーンのシャリルの内なる声を男のリアルな心情と思えたのは私だけではないはず。恥ずかしながら、めちゃくちゃ共感してしまう。 女に救われる男というのは、トリュフォーの分身として描かれるアントワーヌ・ドワネルとかぶるところもあるが、総じてこういう男はもてる。そしてそんな男に惚れた女は総じて損をする。(”損”は適当な言葉ではないかも。)トリュフォーもこんな男だったのか?
7点(2004-06-14 14:38:08)(良:1票)
22.  白夜(1957) 《ネタバレ》 
マストロヤンニに感情移入しちゃうとラストはちょっときつい。でもマストロヤンニを無邪気な笑顔でどん底に落としちゃうさとう珠緒似の可愛いマリア・シェルと何やってたのかさっぱりわからんクールな色男ジャン・マレーにとってはハッピーハッピー大ハッピー!なエンディング。ま、二人とも会えない間はやっぱり辛かっただろうし、マストロヤンニにもちゃんと救いの犬が慰めに来てくれてたし、なんといっても寮に帰れば口うるさいけど愛がいっぱいのおばさんが待ってることだし、やっぱりハッピーエンドだと思いましょう。実のところ、この映画はつい最近初めて観ました。ヴィスコンティがなぜこの名作文学の映画を撮ったのか知らないが、こういうのもいけるんだ、という驚きがありました。雪のシーンが綺麗です。雪のシーンを撮りたかったのかな?
7点(2004-05-20 12:56:27)(良:1票)
23.  ひまわり(1970)
反戦映画として評価しろと言われれば、微妙です。理由は(1)この二人のように強く愛し合っていなければ場合によっては幸せな結末となる。(2)戦争でなくてもあり得る設定。たとえば『シーズ・ソー・ラブリー』は精神病院に入れられてる間に相手が結婚し...という話。だけどだからといってこの映画を否定しているわけではなく、悲恋モノとしては自分たちの意識が届かぬところで運命を左右される戦争を原因とすることで、無情感がいっそう引き立つ良作になっていると思う。反戦を全く感じないわけでもありません。ひまわりと対比させたたくさんの墓標には反戦を感じます。交渉に交渉を重ね初めて外国のカメラが入ったというソ連での撮影は当局の目もあってかソ連の描写が好意的で、ソコがかえって名作となし得たところかも。
7点(2004-03-08 12:09:09)(良:1票)
24.  ビッグ・リボウスキ
ジョン・グッドマン扮するウォルターのバカギレには見ていてイライラさせられるが、最後にはあまりに読める単純バカさに降参。笑うしかない。主人公の夢もツボにはいった。夢の中のジェフ・ブリッジスのあの嬉しそうな顔!画面のあちこちに、セリフのそこかしこに可笑しさが溢れている。ただ、全部は消化できない。英語が理解できればもっと楽しめるのかもしれない。ちょっと悔しい。
7点(2004-01-28 14:04:16)
25.  ビヨンド・サイレンス 《ネタバレ》 
↓ぐるぐるさんの言われるように特殊な話ではないですよね。家族愛がテーマになってます。お互いに伝える術をたくさん持っている健常者であっても同じような親子の葛藤はあるわけで、ハンディキャップがなくてもいいテーマなんですが、こんなことを書いたらしかられそうだがそれがあるからこそ家族の絆をより鮮明に描くことが出来た作品だと思う。叔母の旦那が、叔母が家族(とりわけ兄)といがみあっていることについて「それくらい愛されたかった」というセリフが印象に残る。ん?という事は私も妻に愛されてる?そんな事はさておき、手話って素晴らしいコミュニケーション方法ですね。車の中の叔母と家の中の兄(ララの父)とのやりとり、最後のララと父とのやりとりでそう思いました。離れていても表情を見ながら会話ができるなんて。電話で済ませるより会うのが一番、ということですね。でもララの子供時代の学校や会社での通訳はどうなんだろう。書けばいいのに。
7点(2004-01-16 10:42:00)
26.  PiCNiC(1994)
塀の上をひたすら歩く、この先には何があるのだろうと結構惹きつけられる。ラストの羽が舞い散るシーンは映像的にはgoodだが映像的にgoodなだけでしかない。2時間ほどの長編だと駄作になってたかもしれないが、このくらいの長さだとかえって好印象を残す岩井俊二の世界に浸れる作品。 
7点(2003-10-20 18:05:16)
27.  ヒート
かっこいいデニ-ロを見るならおすすめです。でも作品としてはいまひとつ物足りない。市街地での銃撃戦やバル・キルマーとアシュレイ・ジャッドのあの切ないシーンなど、印象に残るシーンは所々にあるんですが..なんでだろう?たぶんオチがダメなんだ。どんなオチがいいのかわからんけど、なんとなく尻つぼみ。キャストが凄いだけにもったいない。
7点(2003-05-10 15:23:44)
28.  緋牡丹博徒 二代目襲名
この4作目までは作品ごとに監督が違うのでそれぞれの演出スタイルの違いを見るのも楽しみの一つなんだけど、この「二代目襲名」は演出スタイルの差が一番激しく表れている作品だと思います。様式美を生み出すセットではなく屋外ロケを多用しているのが一番大きく、そのせいもあって「緋牡丹のお竜」というキャラクターがいっそう現実味を帯びています。お話自体も他作品と異にするところがある。常に旅人であったのに対し今回は地元が舞台だから。いつもよその揉め事におしとやかに首を突っ込むお竜さんが今回は自分自身が揉め事の真ん中にいる。いつも自分の身のためにならんことに仁義を尽くしてまわりから惚れられるお竜さんが今回は親分としてその責務を全うする姿をもって惚れられる。より「お竜」が生々しくなる。それでもどんな演出の元でも「緋牡丹のお竜」というキャラクターに動じることのない確固たるものがあるのは富士純子その人によるところが大きいのかもしれない。口上だけでなくちゃんと「矢野組二代目」としてのお竜さんがいるこの作品はシリーズになくてはならない作品だと思う。
[映画館(邦画)] 6点(2011-12-16 14:19:59)
29.  緋牡丹博徒 一宿一飯
女任侠もののさきがけともいえる「緋牡丹博徒」を世に送り出した鈴木則文本人が監督した唯一の作品。監督が統一されてないので雰囲気も違って当たり前なのだが、本作に関しては鈴木色ともいえる薄っぺらな娯楽性が突出しており、前後作品からは若干浮いた存在のように感じられる。若山富三郎演じる熊寅親分の三枚目ぶりも度を越してほとんど道化。立ち回りも派手で、復讐の炎の火元となる敵方の憎憎しさも絵に描いたような憎憎しさ。女を手篭めにするという下品なシーンまである。隠すとか見せない演出なんて無い。ザ・見世物!である。ある意味幼稚。でもある意味これが映画。
[映画館(邦画)] 6点(2011-10-28 14:26:12)
30.  ビッグ・トレイル(1930) 《ネタバレ》 
最初の章で登場人物が出揃いそれぞれのキャラが提示されるのだが、ジョン・ウェインが主役なのは間違いないという役で、悪者はいかにも悪者な風貌で、単純で明快な予定調和な西部劇が始まるなとワクワクさせてくれる。と思ってたらその章の最後で、さあ出発だと全員の移動シーンが映されてびっくり。なんちゅう馬車の数。なんちゅう牛の数。ここまでせんでも。その後もそれら大量の馬車群が川を渡ったり絶壁を下りたりするシーンのように、メインストーリーにあまり関係のなさそうなところでお金と手間をかけまくったシーンがこれでもかと出てくる。いや、これこそがメインストーリーでジョン・ウェインと悪党の対決のほうがサイドストーリーなのであった。実際、対決ってほどのものは映されず、盛り上がりも何もありゃしない。西部開拓者たちの大移動はたしかにこのように過酷であったのだろうと思ったし、そのリアルな迫力は本当に素晴らしかった。『赤い河』のようなバッファローの群れも映ってる。でも見たかったのはジョン・ウェインの活躍だったのだ。若きジョン・ウェインがあんなにもかっこよくなかったらこれでよかったかもしれないが。
[DVD(字幕)] 6点(2011-10-03 14:20:52)
31.  ビューティフル・マインド 《ネタバレ》 
幻覚というのはここまではっきりとしたものなのだろうか。だとしたらいくらまわりから言われてもこれを幻覚だと思うのは至難の業だ。例えば私には妻子供がいるが突然いやそれは幻覚なんだよと言われるようなもんでしょ。とまあ、そこが一番驚いた。実際のところどうなのか知らないけど、少なくともこの映画の幻覚には説得力があった。その説得力はストーリーテリングのうまさから来る。しかしそのかわりと言っちゃなんだが、中盤まで我々はまんまと騙されていたわけだ。たしかにこの騙しはちょっとしたどんでん返しとしての楽しみを提供してくれてはいるのだろう。しかし勝手に先の展開を思い描いていたものがそれこそジャンルごとごろりと変えられた者(私)からしてみれば、驚きというよりも置いてけぼり感のほうが強かったりする。それとも私が伏線を見逃したか。ロン・ハワードの作品中でも最も美しい画で覆われた作品のようにも感じたがこの急転直下のせいでその感動も半減してしまったのは私のせいか。
[DVD(字幕)] 6点(2011-08-25 14:54:21)
32.  ヒッチハイク(1976) 《ネタバレ》 
暴力とセックスとカーアクション。いかにもな70年代アメリカ映画でありながら面子はイタリア人。たったそれだけで妙にパチモンくさくなる。しかもフランコ・ネロ。音楽はモリコーネ。マカロニウエスタンならぬマカロニニューシネマだ。つうことで本物アメリカ映画にある反権力やら自由思想なんかはこれっぽっちも顔を出さない。あるのは過剰なエロと暴力。こりゃおもろい。にじみ出るバッタモンの匂いがたまらん。最初っから夫は妻を虐待してるところがあるのだが、これ、仲の良い夫婦だったりしたらレイプシーンとかラストのお金の誘惑とかもっと衝撃的になったんだろうけどどうだろう。たぶんコリンヌ・クレリーを最初から最後までいじめぬく映画にしたかったんだろうな。
[DVD(字幕)] 6点(2010-12-08 15:17:21)
33.  ピンポン 《ネタバレ》 
映画は漫画ほどにキャラクター造詣に幅を持ち得ない。絵ではなく人間が演じるんだから当然だ。べつにキャラクター造詣に拘らなくても画が動くことで得られる感動とそれを効果的に見せる脚本で映画はいくらでも優位に立てるわけだが。しかし『ピンポン』はこのキャラクター造詣に拘る。絵に負ける部分を脚本が補足する。わかりやすく特徴付けられた主要なキャラたちがそれぞれの個性を発散させる。20代後半のARATAも30歳の中村獅童もこの漫画的世界ではじゅうぶん高校生だ。CGもこの世界に映える。ヒーローがヒーローとして登場するクライマックスを頂点とするストーリーをしっかりと映画の尺に収めたことも評価できる。それにしてもここまでキャラ重視でしてるのに何故に卓球部監督は毎度おなじみ竹中直人なのだ。
[DVD(邦画)] 6点(2009-11-20 16:03:47)(良:1票)
34.  ビジターQ
びっくらこいた。家族の体を成していない家庭に異物が混入することで化学変化が起こる。いわば『家族ゲーム』なんだけど、かなりエログロい。こんな映画ありかよ!とひたすらびっくらこくんだけども、エログロの過激さの大半は映画に必要だったものではなく、こんな映画ありかよと思わせるためだけにあるような気がしてならない。見てる間中頭に浮かぶのは、よくこんなの引き受けたなってこと。あるいはカット!の声のあとの役者たちの反応を想像したり。とにかく映画の外のことばかり気になってしまった。「うんこじゃねえか!!」には大爆笑したが。父親の問題は男としての自信を取り戻すことで解決し(むちゃくちゃな取り戻し方だが)、母親の問題は女であることの確認を得て解決し、子供たちの問題は親の問題をクリアしたことで解決する。たんまりとありすぎた諸問題は全て両親から派生していた。実に簡単な構図(むりやりに簡単にしている)がこのナンセンスエログロ映画をちょっとだけ哲学チックにしてみせている。ほんのちょっとだけ。
[DVD(邦画)] 6点(2009-06-03 16:38:31)
35.  左きゝの拳銃
ビリー・ザ・キッドものはこれ以外には『ヤングガン』とペキンパーの『ビリー・ザ・キッド/21才の生涯 』ぐらいしか見ていないが、ビリーの人物像はこの作品のビリーが最も納得のいくもので、作り手もおそらく一番重要視したのはリアルなビリー像だったんじゃないだろうか。復讐の影で多くの人に迷惑をかけ、多くの命をないがしろにすることに気付かない血気盛んでいて浅はかにすぎる青年をニューマンが熱演。粗野な一方で教養の無さをコンプレックスに思う子供っぽさがニューマンのファニーフェイスとまたしっくり合う。パット・ギャレットがえらくかっこよく描かれているが、ビリーのおそらくは史実であろうエピソードに時間を使いすぎて出番が少ないのがもったいない。アーサー・ペンのデビュー作らしいが、銃撃戦の合間やラストのギャレットと対峙するまでの沈黙の時間がなるほどアーサー・ペンらしいと思った。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-12-12 14:09:39)
36.  百一夜
これ、たしか映画生誕100年を記念して作られたものだったと思うのですが、観たのがえらく前で、そのときの印象は、世界中の映画と映画人がたくさん出てきてはいるものの、コレ自体がフランス映画だけあって、メインはフランス映画で占められているなぁというのが正直なところ。とくに鮮烈に印象に残っているのがゴダールの『軽蔑』なのですが、そもそも『軽蔑』という映画は色(このときは赤)によってひとつのシーンをイメージとして頭にこびりつかせてしまう映画ですから、私の抱く強烈な印象が『軽蔑』そのものからの印象とごちゃ混ぜになっている可能性はありますが。次にやはりブニュエルの『アンダルシアの犬』でしょうか。ミシェル・ピッコリ演じるシネマ氏の元に訪れるアラン・ドロン(年をとっても男前!)にJ・P・ベルモンド(あんなにかっこよかったのに、、ちょっとショック)。その他、層々たる顔ぶれのフランス俳優の中にアメリカを代表するデ・ニーロがじゅうぶんな役割を任せられていることから、世界を代表する映画俳優として認められているのだとあらためて納得。セリフの端々に様々な映画へのオマージュがあったはずなのですがよく覚えていません。あらためて観たいのですが、なぜかレンタルショップに無い!前はあったはずなのに~。以前観た時よりも少しは映画を観た本数も増えているのでぜったい以前以上に楽しめる予感がするのですが。
[ビデオ(字幕)] 6点(2007-07-05 11:54:15)
37.  ピアニスト 《ネタバレ》 
母親の精神的完全管理の下、ピアニストとしてのみ生きて来た女はピアニストに必要なもの意外を受け入れる器を持たない。歳をとっても女として成熟していない。未熟な女が性欲を満たすために行う行動の一つ一つが男の性欲を満たすための行動となるのが面白い。つまり男は成熟しても性欲に対しては未熟なままということなのだ。なるほど、そうかもしれない。 異性への興味はあるものの、それを受け入れる器もないから認めたくもない。そこに突然表れる男。不器用を通り越した異常な愛の形。本当に縛られたいわけじゃない。本当に殴られたいわけじゃない。でも何をすべきか、何をしてほしくないのか、それさえも分からない。観ていて悲しすぎる。それでもハネケは手を緩めない。ラストであんな表情をさせるなんて、、、ハネケは鬼です。それにしても、これは小説ですね。ハネケは映画で小説を作ってます。
[DVD(字幕)] 6点(2007-06-27 13:59:04)(良:1票)
38.  ピンクの豹
さりげないギャグの連続がナンセンスに消化されればいいのだが、妙にリアルでクルーゾー警部がドジるたびにそのドジぶりが笑いへと転化されずに哀れみすらおこさせる。しかしクルーゾーにだけ頼った作品ではなく、むしろ笑いに関してはクルーゾーのキャラで笑わせるという小賢しいまねよりもちゃんと演出で笑わせようという第1作ならではの誠実さが伺えます。ベッド下のリットン卿とバスルームの彼の甥がクルーゾーの部屋から脱出を試みるシーンの抜群のタイミングで絡み合うドタバタぶり、やっと出て行けると思ったらドアノブがとれるという典型的ギャグ、けっこう楽しめました。あと、反則的に笑いをとっていたシマウマ!あの画面の収まり具合は絶妙でしょ。
[ビデオ(字幕)] 6点(2006-06-28 11:10:25)
39.  ビートルジュース
バートンの作家性だとか、娯楽性だとかは別にして、確実に賞賛できる部分って彼の独創性だと思う。その独創性が爆発しているのがこの作品。死後の世界をこんなにも奔放に描いた作品もそうはない。その発想の自由さと独自性もさることながら、そのイマジネーションを映像化する技も含めて、バートンは非常に素晴らしいクリエーターだと言える。個性が際立つと当然好き嫌いも際立つでしょうが、だからこそバートンにはコアなファンが多いんでしょうね。私は好き、、とは胸を張って言えるほど好きではないのですが、それでも個性際立つ作品には惹かれるし「個性派」といわれる人は大好きです。 “幽霊は見えないもの”ではなく、“常識から逸脱したものを認めようとしないから見れない”という発想がいかにも「逸脱」をも「個性」に変換させるバートンらしくて良かった。あと、お母さんの、勝手に体が踊りだすときの顔がツボにはまった。
[DVD(字幕)] 6点(2005-10-21 18:58:44)
40.  ビッグ・フィッシュ
映画はどんなにリアルに描こうとも虚構の世界にすぎない。中でもティム・バートンの映画はその虚構性がぶっ飛んでいる。一方人生は現実そのもの。しかし人生の「今」だけが現実であって過去は既に現実ではなく虚構をおびたものに変貌する。中でもこの作品に登場する父の語る人生劇はその虚構性がぶっ飛んでいる。ぶっ飛んだ虚構性を「子供の時は楽しめた」と言う息子の言葉はバートンの映画を子供向けだと言っているのと同じ。結婚式のスピーチに対しての息子の意見は、観客を無視した作り手の自己満足映画だと言っている。しかし息子は最後には虚構を楽しむこと、そして虚構の中にこそ真実があること、さらに虚構を創作することの幸せを発見してこの映画を締めくくる。まるでティム・バートンの遺書のような映画。個人的には息子だけがのけ者というのが気に入らない。のけ者は虚構を語る父であってほしい。息子がぎりぎりセーフで父の語る人生劇の最終章を作り上げるというのも感動はできるけど別に感動しなくてもいいので「らしさ」を出してほしかった。はやまるな!バートン!
[DVD(字幕)] 6点(2005-10-18 12:04:17)(良:1票)
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