61. 必殺!Ⅲ 裏か表か
《ネタバレ》 このシリーズの中ではマシな方。しかし、当時レギュラーの政と竜に加え、助っ人の壱と参、さらには秀まで引っ張り出しての豪華顔合わせを実現していながら、全然使いこなされていない。というか、前半は仕事人連中がほとんど出てきません。浮気発覚の主水をせんとりつがかばうシーンは想定外のヒットでしたが、その後のお経で台無し、しかもその後のフォローなし。最後の討ち入りは、「チャンバラ映画として」は一流ですが、これってすでに仕事人じゃないでしょ。 [DVD(邦画)] 6点(2017-09-09 01:55:12) |
62. 必殺! ブラウン館の怪物たち
まあ、中身はどうしようもないくらいグシャグシャなんだけど、実は私は、仕事人では竜と政が一番好きなので、この2人が動いているだけで、そこそこ満足なのです。すみません・・・。 [DVD(邦画)] 3点(2017-09-08 01:43:17) |
63. 左きゝの拳銃
《ネタバレ》 ビリー・ザ・キッドの生涯を描いた伝記作品だというから、何かあったら即逆切れ、不気味な笑みを浮かべながら次から次へと発砲と乱射を繰り返す、という光景を勝手に想像していたら、意外に地味で堅実な内容でした。導入部分からして弱々しさ全開ですし、この辺で覚醒して大暴走開始か?というシーンでも、あっさり逃げたり捕まったりしています。それはそれでなかなか興味深い描写の手法なのですが、それならばむしろ知名度の影に隠れたもろさや小ささという点をしっかり描いてほしいところでした。これならその辺の使いっぱの兄ちゃんとあまり変わりありません。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-06-10 01:05:05) |
64. ヒッチコックの ファミリー・プロット
やっぱりヒッチコックって、変態とかオタクとか天然とか、つまりあまり格好良くない人たちを描いている方が、断然光っているし、演出が楽しそうなんだよなあ。こんなまともなサスペンスだと、逆に凡庸な出来になってしまっています。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2017-05-12 23:01:23) |
65. ビバリーヒルズ・コップ3
《ネタバレ》 一番の弱点は、善側も悪側も両方とも「頭を使ってない」んですよ。すべてが行き当たりばったり、ここぞというところでは、登場人物によってではなく、脚本家によって助けられている。かといってコメディに徹しようとしても、最初にボスの殉死という重たいスタートから入っちゃってるから、それもできない。だから、すべてが中途半端で面白くないんです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2017-02-07 00:36:50) |
66. ビバリーヒルズ・コップ2
前作で人物設定は終わって、いよいよ今作では加速全開!かと思ったのですが、思ったほど突き抜け感はありませんでした。何でかと考えたのですが、エディのキャラクター特徴の向け方が、基本的に身内の方に向かっていて、敵とはあまり(銃撃戦以外)直接対決をしてないのですよね。そこが物足りなさを感じさせるのだと思います。●ペブルスの"Love/Hate"がストリップバーのBGMだったのは、何とも微妙な気分・・・。あと、ジェッツの"Cross My Broken Heart"がどこで出てくるのか密かに待っていたのですが、かかってないですよね? [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-02-06 01:02:04) |
67. ビバリーヒルズ・コップ
もっと明るく楽しく脳天気な作風を勝手に想像していたのですが、意外に真面目な内容でした。エディ・マーフィのマシンガン・トークも、この頃はまだ試行錯誤感がにじみ出ていますね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-02-06 00:55:56) |
68. ヒット・パレード
歌や演奏をちりばめて華やかに賑やかに作ろうとした意図は分かりますが、それと脚本や演技がかみ合っていないので、勝手に盛り上がっているだけのように見えてしまうのです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2016-10-31 01:33:32) |
69. 必殺! THE HISSATSU
《ネタバレ》 前半、いろんなキャラを置いて回っていく展開はいい感じだったのですが、結局何もまとめないまま、処理しきれないまま終わってしまいました。特に、最後の決戦のくだりが、進めば進むほどグダグダになっていったのは、何とも痛い。それに、仕事人はやっぱり、名もなき依頼者の恨みを晴らすんでないとね。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2016-08-02 21:24:58) |
70. ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!
音楽面では天才だったこの4人も、演技では素人なんだなあ、と微笑ましく見守るのが正しい鑑賞態度なのですが、それでも、この4人がこれだけ同時に動いている映像であるという歴史的な貴重さは、やはり感じてしまうのです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2016-06-20 22:42:37) |
71. ヒューマン・トラフィック<TVM>(2005)
《ネタバレ》 3時間近くありながら、無駄なシーンがほとんどなく、しかも省略できるところはしっかり省略している。その中で、絶望的なほど手がかりのないスタートから、地道に一歩一歩を積み重ね、いつしか包囲網が完成していく過程が、まるでじわじわ攻めてくる満潮を見ているようである(しかも、適度に伏線と回収も埋め込まれていて、同時に高水準のサスペンス作品としても成立している)。サザーランドとカーライルの演技も充実しているし、劇場でそのまま上映しても全然おかしくない内容。 [DVD(字幕)] 7点(2016-04-22 01:47:49) |
72. ピノキオ(1940)
《ネタバレ》 ロバのシーンは下手なホラー映画よりもずっと怖いが、海底を引きずる石に張り付いた深海生物(ヒトデとか)や箱に入れられてピチピチ跳ねるマグロの質感など、変なところでリアルなのもさりげなく怖い。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2016-03-01 01:30:14) |
73. ヒッチコック
《ネタバレ》 「サイコ」というだけでも創作者にとっては巨大なハードルであるわけですが、その「サイコ」の制作秘話を映画にするとなると、ヒッチコックはどうやってあの作品を創出したのかというプロセスを解き明かし、その上でそれを独立した表現物として完成させるという、何重ものハードルが上乗せされてしまうわけです。が、やはりその壁はあまりにも高かったようで、あの演出なり創造がどうやって生み出されたのかという部分には、ほとんど踏み込まれていませんね。奥さんとの関係がどうとかエド・ゲインの幻影がどうとかいうところも、何となく逃げの雰囲気を感じてしまいます。結果、ホプキンスとヘレン・ミレンの個人技に助けられた優秀な再現ドラマの枠を超えるものではありませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-02-13 23:56:53) |
74. ビューティフル・デイズ
内容的にはまったくどうということもない学園系青春ロマンスなのですが、とにかく登場人物たちの自然な表情が良い。変な飾り気が全然なく、かといって演技をしてないわけでもなく、内面からのほとばしる感情がそのまま画面上に投影されているのです。友人同士のやりとりでも、変にひねったりせず、まっすぐな友達付き合いを単純に、かつ真剣に表現されているのが、かえって新鮮。 [DVD(字幕)] 6点(2016-01-06 00:36:19)(良:1票) |
75. ひみつの花園
《ネタバレ》 ここはもっと引っ張っても笑えるのにと思う部分もあったりして、全体として逆にいろいろ切り落としすぎではないかとも思うのだが、余計な贅肉がごちゃごちゃついているよりは遙かに好感が持てる。ライバルの女性(?)も最後は(期せずして)ハッピーになったりとか、天然無表情な主人公も実は最後にはきちんと挨拶ができるようになっていたりとか(逆にそこを強調しないのも良い)、細かいところの職人的こだわりも心地よい。 [DVD(邦画)] 7点(2016-01-02 00:15:49) |
76. 昼下りの決斗
《ネタバレ》 導入部はえらく単調だったのですが、結婚式のあたりからやっといろいろ動き出した感じでした。むしろそこからの心理の綾なんかをもっと見たかったのですが。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2015-12-20 02:35:09) |
77. 彼岸花
《ネタバレ》 登場人物の誰もが同じような台詞の同じような芝居、どのシーンも同じような撮り方。これで面白いわけがない。唯一おっと思ったのは、終盤、肝心の娘やその結婚相手をまったく見せない場面構成、そして電報を出した時点でさらっと切り上げるラスト。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2015-12-12 23:55:05) |
78. 光の旅人 K-PAX
《ネタバレ》 タイトルから勝手に大風呂敷系拡散SFを想像していたので、意外に上質の緊迫感ある心理サスペンスだったのにびっくり。結論をどれとも出さずに、いろいろな解釈を残しているラストが、清冽な余韻を残している。ただし、ケビン・スペイシーの神憑り的演技に対して、ジェフ・ブリッジズの「受け」の演技が弱いのがちょっと残念。 [DVD(字幕)] 7点(2015-10-14 20:48:00) |
79. ビルマの竪琴(1956)
《ネタバレ》 リメイクの方を先に見ていて、期待していたほど感動しなかったのであれれと思っていたのですが、こちらもそう変わりませんでした。一番気になったのは、隊長以外の兵隊にきちんと個々の演技がつけられておらず、起こってくる物事に集団で右往左往しているようにしか見えないこと。それと、これはリメイクも同じですが、本隊と水島を(原作の叙述がどうであれ)並行描写すべきではなかったと思います。もっといえば、隊長が「水島は戻ってくるまいよ」と断定した時点で物語は終わっているので、手紙の意味がほとんどなくなっています。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-08-17 01:27:11) |
80. ピンポン
根本的な問題点として、卓球というスポーツそのものに対する制作側の敬意と愛情がまったく感じられない。それっぽいキャラクターをそれっぽく動かしているだけでは、何の描写にも表現にもならないのです。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2015-06-21 21:38:29) |