1. 陽のあたる教室
感慨無量 [DVD(字幕)] 10点(2011-08-18 01:37:06) |
2. ヒート
パチーノとデ・ニーロを十二分に堪能させてもらいました。名シーンに次ぐ名シーンの中でパチーノが娘を惨殺された母親を抱きしめる姿はパチーノ名場面集の一つです。弱者を慈しむ温かさと「罪を憎んで人も憎む」刑事としての信念の熱さにシビレました。対するデ・ニーロのストイックな仕事振りにもシビレました。この二人が雌雄を決したのは、背負った者を背負い続けようとした者と降ろしてしまった者の差なのだと思います。ラストのパチーノの姿は「罪を憎んで人を憎まず」思いだったのでしょう。もう、感電死状態です。 [DVD(字幕)] 9点(2004-11-01 01:43:35) |
3. 秘密の花園(1993)
原作未読、マギー・スミス目当ての鑑賞。 彼女にうってつけの役柄で作品を引き締めてくれたのは流石の一言。 大人達の価値観に縛られない子供三人の触れ合いに、動物の鳴き声と物言わぬとも花開く植物たちに、カサカサな心が洗われたかのようで泣き通しでありました。忘れじの名作であり仰天した製作総指揮のフランシス・フォード・コッポラに拍手喝采。 [DVD(字幕)] 8点(2022-10-21 15:47:27) |
4. 日の名残り
《ネタバレ》 執事たる者、女中頭と恋に堕ちてはならない、主人に自分の主義主張を口にしてはならない。執事としての信条を貫き通したスティーブンスですが、機械の様に無感情ではなく、人として湧き上がる感情を自ら淡々と押さえ込む様子を観て、悲しくなりました。中でも、恋愛小説をケントンに無理やり取り上げられるスティーブンスの姿、あの右手は動かなかったのか動かさなかったのか、は胸が痛くなる忘れられないシーンです。ダーリントン卿の最期を、バスで去ってゆくケントンを、それぞれどのような気持ちで見送ったのでしょうか。ケントンが「愛しています」と自分から一言も口にしなかったのは、執事というものを理解し尊敬していたからなのでしょうか。二人の見事な演技を観終わった後、いろいろな事を考えさせられ、自分なりの答えがまだ見つからない作品です。 8点(2004-07-09 05:59:01)(良:2票) |
5. ビーン
ビーンには「ホイッスラーの母」の顔を崩壊させてゆく爆笑シーン以外に笑えなかった。代わって彼に振り回されるピーター・マクニコルに大笑いさせられ、ホロリとさせられ、ほのぼのとさせられた。勝ちに不思議の勝ちありのあちこち丸く収まる展開に一家との友情を絡めたハートウォーミングなテイストは求めたものとは違うものの案外と心地良かった。ジョン・ミルズ、ハリス・ユーリン、先頃(9月6日)に亡くなられた(合掌)バート・レイノルズが作品に華を添えているのも嬉しい。 [インターネット(字幕)] 7点(2018-12-02 01:50:57) |
6. 羊たちの沈黙
初見。静かな狂人アンソニー・ホプキンスと聡明で勇敢なジョディ・フォスターの対峙に見惚れるものの、その他の展開が無理筋が多く興醒めしてしまう。チルトンの最期が想像させられるラストショットが怖い。このように本作では見せない演出が博士の残虐さを際立たせる。 [DVD(字幕)] 6点(2017-01-03 00:19:18) |
7. ビーグル犬、シャイロ
ビーグル犬大活躍コメディの期待に反した点は物足りないものの、親が子供(小学生くらい)の願いや困難に、「安易に」応えたり手助けしたりはしませんが、その親子関係は強い絆で結ばれている、というしっかりしたストーリーは観るべきものがありました。どっしりしたロッド・スタイガーが作品にも重みを加えています。 [DVD(字幕)] 4点(2009-11-30 04:55:21) |
8. ビフォア・ザ・レイン
マケドニアに於いてのマケドニア人とアルバニア人の内戦。親族であっても躊躇いなく殺してしまう下劣さ。度々見られるグロテスクな映像の下劣さ。第2部のストーリーの下劣さ。監督の言わんとしたいのは何なのか、自国の惨状なのか、人間とはこの程度もものなのだということか? ひたすらに陰気臭い作品にゲンナリ。 [DVD(字幕)] 2点(2016-08-08 00:56:20) |