1. ビッグ・フィッシュ
まるで開けるとまばゆい光を放つおもちゃ箱を開けたような気分になった。 魔女、巨人、幻の町、サーカス、水仙、双頭児。父親の話すお話は光に彩られ、一瞬で不思議な世界へ連れて行ってくれる。ティム・バートンの映画とは思えないまばゆさ。 しかし息子の持つリアリティにより、この映画はワンダーランドのお話ではなく、現実に引き止められている。 このギリギリの均衡を楽しんだ後に待ち受けているのがラストのカタルシス。 この映画が、自分の想定を乖離したときに、きっと頬を濡らす、熱いものがあるはず。 10点(2004-11-02 01:05:04) |
2. ピッチブラック
最初から最後までひたすらロウテンション。化け物が出て、死体が残る。これこれ、ほんとブラック。子供であろうとおかまいなしに骨になる。今子供をそんな風に扱ったら苦情がきたりするのかなー。ヤな時代だ。 8点(2004-09-02 22:10:00) |
3. ヒート
決してテンポが良い訳ではないのに、三時間近くという長さを感じさせないのは何故だろう。おそらくそれは刑事側、犯人側のキャラクターが実によく作り込まれており、それぞれのドラマが観るものを惹きつけて離さない魅力を醸し出しているからではないか。いくつもの個性が重層的に折り重なった大作である。 8点(2004-02-04 21:27:21) |
4. ビッグ・ダディ
《ネタバレ》 子供の面倒さ、扱いにくさ(この作品ではそれを表わすのに尿や嘔吐など汚いアイテムが使われている。)が思いのほか強調されて、子供の良さがほとんど印象に残らず、展開にとまどう。そして極めつけは弁護士事務所でソニーが女性に「子供が来て、生活が変わった。君は・・・」というシーン。「それはお前が仕事してないからだろ」ってつっこみたくなった。ソニーは自分の価値観を周りの状況を見ずに押し付ける自己中心的な男なのであった。(子育てのモットーは押し付けずに自由にさせる、なのに。) 2点(2004-01-29 03:46:19) |
5. 羊たちの沈黙
緊張感が途切れることなく続く映画っていうのも珍しいですよ。派手な怖さはないがじわじわくるタイプ。 7点(2004-01-24 04:44:34) |
6. ビューティフル・マインド
これが現実だなんて信じられない。作中ではナッシュを取り巻く大半が妄想であり、それが支えとなり、敵となる。登場人物を鵜呑みにしてはいけないという状況で映画を観るだなんて、なかなか滅多にないことだ。こんなに集中して映画に望めるだなんて幸せでした。 8点(2004-01-24 04:31:03) |
7. ビッグ・ヒット
テンポがすごくいい!結構重たい状況になっても背景にある軽いイメージで苦痛もなく最後まですんなり観れました。 6点(2004-01-24 04:19:48) |
8. ビッグママ・ハウス
刑事ものの異色作。マーティンのメイクは一見して彼だとわからないほどよくできてたなー。ていうかバレるだろ普通! 6点(2004-01-24 04:15:30) |
9. 評決のとき
何を言ってもサミュエルの演技の深さに驚いた。人種差別の根の深さと根絶することの困難さについて、伝わるものは多かった。 8点(2004-01-22 05:43:28) |