1. 響 HIBIKI
《ネタバレ》 原作は芥川賞直木編以降失速気味で、完結を待たずに途中で飽きて読まなくなり、映画化決定後も特に本作を観るつもりもなかったのだが、とあるアイドルグループにはまり、それ経由で坂道シリーズにも興味を持ち、色々漁っていく内に欅坂46→平手友梨奈→本作鑑賞、という流れ。 原作の魅力は、純文学や文壇を題材にしている特異さと縮小する一方である業界に対する毒、突き抜けた主人公のキャラクターに翻弄される同じ学校の生徒や大人たちという点で、原作での一番の盛り上がりを映画の結末にしたのはとてもいい決断だったと思う。ただ、原作の良い意味でも悪い意味でも粗削りな作風を、登場人物やエピソードを削ることで軽量化には成功しているものの、そのまま踏襲している点も多くまた原作の中盤までを映画化しているため、やはり中途半端感は否めず、しっかりとオチがあるわけでもないので、結局平手友梨奈のためのアイドル映画に終始してしまっている。(というものの、映画としてどういう着地をするのがベストなのかと考えたところで思い浮かばないのだが…) 動物園のシーンなどで魅せる平手友梨奈の表情は微笑ましく、ファンとしては嬉しいものの、一方で文芸誌読者の私としては原作の芥川賞・直木賞周りのツッコミどころをそのまま引き継いでいるのは残念だった。 平手友梨奈のアイドル映画としては満足だが、一本の映画としてみると、この点数。 以下、劇中の芥川賞・直木賞関連のツッコミどころ。 ・現行の規定では芥川賞は雑誌掲載の中短編、直木賞は単行本で発売された作品が対象であるため、劇中の小栗旬演じる山本の長編と思われるほど分厚い単行本「豚小屋の豚」は芥川賞の対象外であり、また響の「お伽の庭」は雑誌掲載であるため直木賞の対象外。 ・芥川賞・直木賞の規定は時代とともに変遷しており、過去に一作での両賞同時ノミネートはあった(昔は文芸誌掲載作が直木賞候補になることは珍しくなく、また選考がそれぞれ別日で、直木賞候補を選考の結果芥川賞に回したりしたこともあった)ものの、現行の規定だとほぼあり得ない。(元々本を売り上げるための賞であり、双方で別々の受賞者を出した方が作家にとっても出版業界にとってもおいしいため) ・芥川賞・直木賞は事前に候補者へ連絡し、候補となることを承諾するかどうかの確認があるため、メディアで候補作が報道される時点で作家本人(劇中でいえば響)が候補になったことを知らないのはあり得ない。 最後にひとつ。北川景子演じる文芸誌編集者のデスクに並べてある本…目立つところに村上春樹の「1Q84」があり、その隣には「もしドラ」…これは製作者なりの皮肉なのでしょうか。笑いました。 [DVD(邦画)] 6点(2020-08-11 15:27:04) |
2. ビッグ・フィッシュ
《ネタバレ》 ヘレナ・ボナム=カーターは好きな女優なんだけど…アレはキツい。 [DVD(字幕)] 7点(2012-05-15 13:04:18) |
3. ヒーローショー
《ネタバレ》 ストーリーに引き込んでいくパワーはものすごいが、話が進んでいくにつれてリアリティがなくなっていき、その上まとまりのない結末で、結果無駄なものが多い印象を受けた。 あと監督はギャルゲーがどういうものか良く分かっていないと思う。普通あんな楽しみ方はしない。 [DVD(邦画)] 7点(2011-09-21 17:24:33) |
4. 羊たちの沈黙
いや~面白かった。この作品は雰囲気作りがすごくうまい。空気が世界観にぴったりマッチしている。お見事。 [DVD(字幕)] 9点(2011-06-09 19:07:47) |
5. ビルマの竪琴(1956)
《ネタバレ》 劇中の歌声と竪琴の音色が耳に残ります。 助けてくれた僧の服を盗んだときはおいおいおいと思いましたが。 [DVD(邦画)] 7点(2010-08-09 21:00:13) |
6. ビートルジュース
映像がしょぼいのはご愛嬌。 バートンテイストが堪能できるのは確か。 [地上波(吹替)] 5点(2008-03-20 21:33:03) |
7. ビーン
この映画好きです。でも平均点数低いですね。 テレビシリーズは未見ですが、とても楽しめました。 [地上波(吹替)] 8点(2008-02-28 23:20:01) |
8. ヒューマンネイチュア
すごく変な映画です。全裸がいっぱいでてきます。 [DVD(字幕)] 6点(2008-02-16 14:38:12) |
9. ピンポン
よく原作をまとめてる感じですね。少し掘り下げるのがものたりないところもあったけど、漫画原作の映画にしては完成度が高いと思います。スーパーカー、ブンサテなどの音楽も映画にピッタリ。 卓球がやりたくなりました。 [DVD(邦画)] 9点(2008-02-06 17:43:47) |
10. 秒速5センチメートル(2007)
《ネタバレ》 映像が実写並みに美しく、ストーリーは最高にせつない。山崎まさよしの曲が流れ始めてからあのラストはいい意味で反則的な演出。 声優もいい意味で声優っぽい声ではなく、とてもよかった。 誰もが共感してしまうところが必ずあるはず。 [DVD(邦画)] 8点(2008-01-25 00:54:15) |