1. ふたりのロッテ (1993)
《ネタバレ》 ドイツ人はケストナーを誇りに思っているのでしょうね。丁寧に作られていて、ケストナー原作のドイツ映画にはとりあえずはずれなし、と思います。生真面目な作りだけど味わい深い。『ファミリー・ゲーム』よりも、子どもの心への寄り添い方にリアリティがあります。最初のほうから泣かされっぱなしでした。辛口の終わり方になるかと思いきや・・でしたが、まあこれもよしかと。ママが恋人に「夫です」と言うなど、伏線もちゃんとしてたしね。 [CS・衛星(吹替)] 9点(2007-08-31 23:11:05) |
2. フライド・グリーン・トマト
女の友情を描いたいい映画ってほとんどない、とブツブツ言っていましたが、ありましたねえ~、これが。いつかレビューを書こうと思っているうちに、いつのまにか忘れていました。でも(見たのは10年ほど前になるにもかかわらず)内容はほぼ覚えてるつもり。重たいんだけれど押し付けがましくなくて、女性映画なのにあまったるくなかった。「いい話」におとしこまなかったところがセンスあるし、ユーモアもあって、これは男性にもお勧めできる作品だなあと思うんですけど、いかがでしょ? 9点(2004-03-08 01:00:19)(良:1票) |
3. ブロードウェイと銃弾
《ネタバレ》 ほかの登場人物もおもしろいし、役者もよー頑張ってるとは思うが、本作の面白さはチーチにつきますね。また、ふつうの脇役ですよという風情で登場する彼が、だんだんキーマンとなっていく、しかも主役であるデビッド(いかにも平凡な名前!(笑))は焦りまくっていく、一方、チーチは野心とかではなく、おのれの信ずるがままに熱情的にアイデアを吐露していく、というその展開が、愉快痛快。久々に面白い映画を見て、最近の「つまんない映画が多すぎ!」という鬱憤を大いに晴らしてもらいました。 [DVD(字幕)] 8点(2013-11-15 23:00:30) |
4. フェイス/オフ
1回目に見たとき、クライマックスに近づいた頃に大事な電話がかかってしまい、すぐに終わらせようと思ったのに、その相手がエンエンと話していたために、最後の20分を見そびれてしまった作品。なので、その後何度も見ているにもかかわらず、この題名を目にすると、そのときの電話のほうを思い出してしまうのであります。・・・つまらない話で、ごめんなさい。映画はふつうに面白かったですよ。トラボルタの気持ちわるさに、ゾクゾクしました。 [ビデオ(字幕)] 8点(2008-10-19 21:53:10) |
5. フェノミナン
若い頃は「なんでこんな変な顔の人が映画スター?」と思ったもんでしたが、トラボルタがいい~~~。この映画の持っている優しさに、ピッタリ。 「パルプ・・」で第一線に返り咲いてくれてよかったわ~。でなかったら、彼のよさに気づかないままだったかもしれないから! 7点(2004-07-11 22:54:28) |
6. ブラス!
『シーズンチケット』のほうが好みですが、こちらもわるくありません。 ぼろは着てても心は錦。そんな心情が、こちらの心にもぐぐっと迫ってきます。 7点(2004-07-11 21:23:58) |
7. ブルース・ブラザース2000
別物として見るのは悲しいけれど、たとえば「同窓会」と見れば、いなくなった人もいる、歳月は隠しようもない、というのは、むしろ当然ではないかと・・。同窓会でありかつ文化祭でもある、と思えば、やっぱりこれは楽しい映画じゃないでしょうか。ビデオで1回見て、今回BSで再見しましたが、改めて気づいたことが幾つかありました。グッドマン、あなたもジョンだったわねえ、とか、ダン・エイクロイド、あなたはもしかしてがんばってこの役のためにダイエットしたのかな、とか。前作をめいっぱい彷彿とさせよう、という努力も、それを感じさせない、力の抜け方も私はよかったと思うなあ・・。「2000」がきっかけでオリジナルを見たくなった、という人も相当いるに違いないしね。ま、そんなとこ。 7点(2004-04-30 22:22:15) |
8. ブルー・イン・ザ・フェイス
『スモーク』に惹かれた人たちが「俺も出させろよ」と迫ったのかしらね? 私はもちろん(?)『スモーク』の方が好きだけど、この映画の雰囲気も好き。まあ楽屋オチが嫌いな人にはオススメしませんが、私はけっこうこっちにもウルウルしちゃいます。 7点(2004-03-27 00:44:58) |
9. フル・モンティ
ラストシーンのすがすがしさだけでも、6点は差し上げたい。情けないせつない話だけど、八方ふさがり、失うものももうないゾ!という開き直りから思いつくのが男性ストリップ、というのが(確かに元手が要らない、原価ゼロだもんね)、笑えます。題材が題材なのに品が悪くないのは、お父さんたちが一生懸命だからよね。 7点(2004-02-08 14:39:18) |
10. フリー・ウィリー
子どもには面白いでしょうけどね、という人が大半なのかしら。いつ見てもハラハラしたり、「いいなあこれ」としみじみしてる私は、つまりいつまでも子ども心を忘れてない純粋なハートの持ち主ってわけね、よかった~! エヘ。 7点(2003-12-31 17:44:39) |
11. フィオナが恋していた頃
ぐるぐるさんの熱弁に惹かれて、観てみました。自分のルーツとして、父母にあった悲しい過去を知る旅を通し、再生していく中年男性の物語。企画、キャスティング、丁寧な映像づくりがとてもいいです。少し残念だったのは、悲劇の後の展開がやけに駆け足だったこと。ラストをあまり説明的にしたくなかったりお涙頂戴にしたくない、といった演出意図があったのかもしれませんが、悲劇に対して一緒に心を痛めている観客への配慮として、あとほんの少しでいいから、もう少し強いカタルシスがほしかった。一緒に行った甥の淡い、でも自由な恋について主人公がどんなふうに捉えたかの後日談とか、帰国してから自分の生徒たちに教室でどんな話をしたかの1~2エピソードくらいあってもよかったのでは?と思いました。冒頭、主人公が母の出身地アイルランドへ行くまでの描き方がすごく丁寧でしかし展開がのろかったと思うので、もっとアップテンポにして、終盤にむしろもう少し重点を置いたらよかったのでは? と。あと、不満の1つはまた邦題。内容を反映していないどころか侮辱すらしている配給会社に、怒りが湧いてきます。配給会社の社員は、「THIS IS MY FATHER」という題名に泣かなかったのか? 信じられない。「これは母フィオナの物語でない」とは言わないけど、視点は一貫して父を探す息子のそれ。なのに、映画のヒットを左右するのは女性客だ、というこだわりなんでしょうか? 男性ものとしてじゃ女性客には受けない、女性には甘そうな恋物語として売ったほうがいい、という発想なんでしょうか? 客が少しでも入ればいい、というやり方がまったくもって不誠実です。息子役が誰かと言えば、男くささがプンプンしているジェームズ・カーンですよ。『フィオナ・・』云々というナヨナヨしたイメージとはあまりに違います。ほんとに配給会社って何考えてんでしょ! 7点(2003-12-29 10:12:50) |
12. プランケット&マクレーン
こういう時代活劇って大好き。イケメンのヒーローではなく、ロバート・カーライル主演てとこが、渋いんですよね。ところで、本作の製作はゲイリー・オールドマンなんですけど、皆さんはその点には注目されなかったんでしょうか。私が一番思ったのは「やるじゃん、オールドマン」てことだったんですけど。 7点(2003-12-10 18:31:57) |
13. フィッシャー・キング
よくわかんない。よくわかんないんだけど、駅のシーンやラストシーンを見たくなって、またもう一度見ちゃいそうな気がする。最近友だちになった人が大好き、と言っていました。近いうちにもう一度見ます。 7点(2003-10-27 23:14:38) |
14. フォーエバー・フィーバー
かなり昔の香港映画のバカバカしい面白さに近いですね。ベタなんだけど、主なキャストの人たちがかわいいし、伏線とかがうまく張られているところもいい。でもトラボルタ役の人が全然似てなかったりとか、唐突に弟のキャラが変わってしまうとこなんかは、まじめに映画を鑑賞したい人には、ついていけないかも。 7点(2003-10-22 21:31:20) |
15. フレンチ・キス
私にとってはケビン・クラインは怪優の印象が強いので、本作ではちょっと「こつぶ」だった感じでちょっと不満。ま、映画のテイストに合わせたんでしょうけど。あんがい器用な人なんですね。・・ところで本作の監督ってローレンス・カスダンだったんですね。あの人の作る作品て、一貫性がないというか、何かしまりのない作品が多いですね。もう一つ、何を言いたいんだかわからない。これも何だかそんな感じはあります。ま、楽しいからいいんですけどね。 7点(2003-09-30 02:06:09) |
16. ファイト・クラブ
【ぽちょむきん】さん、「精神的にR指定だよね」という表現、うまいッ! まさにそういう感じです。 ただひたすら、すごい、すごすぎる、と思いましたが、若い人が無防備にこれを見ることには弊害もあるのではないか、と、私はそれがコワカッタです。 そういう心がまえで観たほうがいいのでは、と思うけど、余計なおせっかいかな。 多くの人がそれを強調していますが、確かに単なる暴力映画というわけではないので、暴力もの苦手、という人こそ観てみたらよいのではないかと思います。 7点(2003-09-22 13:21:16) |
17. フラッド
モーガン・フリーマンはかなりこの悪役を気に入って出演したらしいんですが、途中でキャラを変えられちゃったらしいですね。ご当人もそれは残念だったらしいし、元のままだったほうが、私達観客にとってももっとイイ映画になったでしょう。ザンネンです。でもそこに目をつぶれば、けっこう面白かったと思うんですけど。 <追記:皆様のレビューを読んでいて気づいたことが。スレーターが期待はずれでガッカリ、という方もがいらっしゃるのでは? 彼の出演作は、「告発」以前、それ以後でずいぶん違うように思われます。一言で言えば前半のほうが多彩で多芸。ところが後半、つまり最近はパッとしません。暴力事件などの報道もされていますよね。私は「マンハッタン花物語」で思いきりがっかりし、スレーター低迷!を強く感じていました。だから、何も期待せずに本作を見て、むしろかつてのスレーターの雰囲気がやや戻ったな、くらいに感じました。ところが、前半期のスレーターのカッコよさやキレのよさがバッチリ記憶に焼きついている皆様には、まったく満足できないレベルだったのではないでしょうか? これから見る方は、はっきり言ってかつての彼の輝きはかなり薄れた、ということを覚悟の上でご覧になったほうがよろしいかと・・。> 7点(2003-04-05 18:45:09)(良:1票) |
18. ファミリー・ゲーム/双子の天使
《ネタバレ》 復縁なんてぜーったいにありえない元・夫婦もいるわけだから、それを思うと手放しで賞賛するのはちょっと・・と思ってしまいますが、子どもの心は本当によく描けていると思いました。若い独身の内にこそ見ておくのがいいかもしれませんね。 6点(2004-07-11 21:59:49) |
19. ブロンクス物語/愛につつまれた街
デ・ニーロ監督作品という先入観がじゃまして、期待しすぎてしまったかもしれない。見た当時、ごくオーソドックスで、予定調和的な作品に、少しがっかりしたことを覚えている。再見するとすれば今度は1作品として冷静に見られるだろうと思うけれど・・。 6点(2004-03-22 10:23:27) |
20. プリティ・ウーマン
飛行機の中で字幕なしで見ました。細かい点はよくわからなかったからかな、私はギア、ロバーツ、2人とも苦手なんですが、画面から漂う雰囲気には好感を持ちました。その後、TVで部分的に見直しただけなんで、もし細部まで全部セリフを知って見た場合、感想がかわってしまうかもしれない。プロットがプロットであるだけに(基本的に売買春を肯定する気はもちろんないんで)そこは微妙なんですが、但しこのヒットはものすごく納得ものでした。どなたかがどこかのレビューで書いておられたけど、「徹底してるかどうか」は私の中でも、大きな採点基準。「描きたい世界」にブレがないかどうかということは、とても大事なことだと思います。その意味であまりケチをつけにくい映画だと思っていたんですけど、まあやはり映画の好き嫌いは人それぞれですねえ。(といっても、これはほっといても多くの人が見る作品でしょ、と思うから、7点以上をつける気にはならないですが。) 6点(2003-12-15 12:55:35) |