61. フラガール
地味な題材だけど、着眼点の面白い日本らしい映画。 全体的にお話はうまくまとめているが、まるで昭和40年代の青春ドラマを見ているかのように、 途中からベタなストーリーへと展開していく。劇中の設定や時代を考えるといかにも、 といったパターンだけど、やっぱり演出の古さは否めない。 キャスティングは良かった。ヒロインも先生役の女優も思っていたより演技がうまい。 一番の見所であるダンスシーンも、よく練習したなと思う。 欲を言えば、ハワイの音楽をもっと劇中に入れてほしかった。 個人的には、当時の映像を使ったドキュメントを見てみたい。たぶんそちらの方が面白いと思う。 [地上波(邦画)] 4点(2011-08-12 16:38:12) |
62. フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ
サンダ・ガイラというネーミングもいいが、とにかくキャラのインパクトが強烈。 序盤の設定などちょっとわかりづらい部分もあるのだが、「フランケンシュタイン対地底怪獣」 の続編らしいので、そちらから先に観た方がいいかも。もちろん怪獣映画なので、 気にする程のこともないけど。サンダとガイラは人間型の怪獣で、動きは非常にスムーズ。 役割の違いこそあるが、どちらも顔がそっくりで怖いという、異色の怪獣映画に仕上がっている。 コアなファンが多いことも頷ける作品である。 [DVD(邦画)] 5点(2011-08-12 16:28:37) |
63. フレンジー
かなり後期のヒッチコック作品。 推理ものではないので、過程のスリルとサスペンスを楽しむ作品なのだが、 ヒッチコック独特のキレのある演出はかなり薄い。オチもオーソドックスな見せ方で、 刑事ドラマの1エピソードのような、テレビ向けのB級サスペンスといった感じ。 ヒッチコックの作品と言われなければ、わからない人もいるかもしれない。 彼の映画はいくつか楽しませてもらったが、才能やモチベーションを持続させることも 難しいんだなぁと感じた作品だった。 [地上波(吹替)] 4点(2011-08-12 16:24:54) |
64. フレンチ・キス
メグ・ライアン主演のラブコメ。全体的にコメディー要素がやや強くて、 さっぱり系の恋愛ものに仕上がっており、ロマコメという印象はあまり持たなかった。 相手役の男優さんは「ん?」と思ったのだが、よく見ると優しそうな顔をしていて、 途中から気にならなくなった。女性の方は好き嫌いが分かれそうだけど・・・。 設定、ストーリー展開に関しては、「それはちょっと・・・」という部分も結構あるのだが、 どこか憎めないメグのキャラと魅力がカバーしている。 こんなに明るくてさっぱりした女性が実際にいたら、隣りにいるだけで楽しいだろうね。 [DVD(字幕)] 5点(2011-08-12 09:40:11)(良:1票) |
65. ブラインド・デート
ブルース・ウィリスとキム・ベイシンガー主演のロマコメ。二人とも若い。 キムのキャラ設定が妙味の作品だが、コメディーパートはドタバタ色が強く、正直笑いづらい。 しかも変な別キャラがしつこく絡んでくるので、ロマンティックパートを描く部分もほぼなし。 この展開では後半から飽きがくるし、日本人なら思わずムッとするような、 センスの悪さが目立つシーンも。ブルースとキムのファン以外には、お薦めできない作品。 [ビデオ(字幕)] 3点(2011-08-12 09:31:22) |
66. プレデター2
舞台設定を変更したシリーズの2弾。前フリは一切なし。 しょっぱなからのフルスロットルだが、もうちょっとじっくり見せることはできないのかなぁ。 主人公は黒人の警部補でがんばっているんだけど、こちらは正直地味で今イチ。 女刑事を主役にした方が良かったのでは? 何のために男勝りというキャラを用意したのか・・・。 まるでテレビゲームをやっているようなストーリーだが、 まあ気楽に楽しめるアクション映画だとは思う。 [ビデオ(字幕)] 4点(2011-08-12 09:15:45) |
67. ブラック・レイン
アクションばかりでなく、日米、刑事同士の友情と絆を軸にしており、ドラマとしても中々しっかりした作りなのだが、日本が舞台のハリウッド映画ということで、全体的にちょっと雰囲気が変わっている。 リドリー・スコットらしい映像ではあるんだけど、ダウンタウンのチャイニーズ街のようで、どこかあか抜けず、今ひとつストーリーに浸れなかった。 松田優作の遺作となった作品だが、彼の鬼気迫る演技は素晴らしい。 [ビデオ(字幕)] 5点(2011-08-11 04:08:08) |
68. PLANET OF THE APES/猿の惑星
68年制作のリメイク版。ストーリーは、根本的にオリジナルと変わらない。 ラストだけを変更というチャレンジ精神はいいのだが、わかりづらかったな。 猿のメイクは出色の出来というほどのものではなく、前作より上まっていたのは、 映像と撮影技術の進歩の分のみ。過去のヒット作品の恩恵に、すがりついただけのような気も。 猿の素早い動きだけは面白かった。 [地上波(吹替)] 3点(2011-08-10 16:58:46)(良:2票) |
69. フォーエヴァー・ヤング/時を越えた告白
メル・ギブソン主演のSFラブ・ロマンス。 SFなので突拍子もないアイデア自体は別に問題ないのだが、主人公の選択に意味があるのか、 という大きな疑問点が一つ。また主人公の親友である科学者や軍の対応など、 本作の重要ポイントに関わる状況設定があまりにも浅薄でいい加減すぎる。 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のようにコメディー色が強ければ、 多少の矛盾もカバーできるんだろうけど、シリアスなストーリー展開だと、 もっとしっかりした設定を用意して頂かないと、とても感情移入などできない。 結果、ラストの展開もご都合主義の陳腐なものにしか映らなかった。 [ビデオ(字幕)] 3点(2011-08-09 10:14:22) |
70. プラクティカル・マジック
ファンタジー、コメディー、ホラー、家族愛、ロマンスなど、 たくさんの要素が入っている映画。映像がきれいで演出も決して悪くはないのだが、 どこに焦点を当てて鑑賞したらいいのか、ちょっとよくわからずに戸惑ってしまった。 サンドラ・ブロックとニコール・キッドマンはさすがに存在感はあるものの、 二人のキャラ設定も今一つピンとこない。やはりストーリーよりも、 雰囲気で観るジャンルの作品なのかも。そういった意味では女性向けかな? [地上波(吹替)] 3点(2011-08-09 06:03:45) |
71. ブレイブ ワン
ピンで活躍し続ける、ジョディ・フォスターの主演作品。 本作でも強烈な個性を見せてくれる。内容は「狼よさらば」の女性版といった感じだけど、 ごつくて強そうな男性が主役ならまだしも、本作のキャラ設定の女性だと、 やはりこのストーリーの流れはかなり無理があるかな、という印象を受けた。 加えてヒロインの苦悩がたっぷりと描かれているので、まあ重たいこと、重たいこと。 ラストも予測できる範疇。「フライトプラン」の時と同様、 ヒロインのキャラが際立ちすぎる感があるけど、シナリオは本作のほうがちょっとマシ。 [DVD(字幕)] 4点(2011-08-07 05:45:52) |
72. フリーダム・ライターズ
実話を映画化したものらしい、教育熱心な女の先生のお話。 あまりにも学校の環境がひどすぎて、これは大変だなぁとしょっぱなに感じたんだけど、 内容自体はほぼ金八先生と同じ。さすがにこの流れを2時間で収めるには無理があるようで、 どうしてもご都合主義を感じてしまうのは致し方ないよね。 演出は映画らしい工夫がなされていて、作品の出来自体は悪くないかと思う。 [DVD(字幕)] 5点(2011-08-07 05:39:46) |
73. フィールド・オブ・ドリームス
主人公が行動を起こすきっかけとなった設定が、 あまりにも非現実的すぎて物語に入っていけなかった。ファンタジー映画? いやいや、それでもこれはちょっと勘弁してください。何でもありになるでしょ。 その後のストーリー展開、映像や演出はもちろん、とても雰囲気のいい作品なので、 勿体ないなとしか思えなかった。他に何かいい設定がなかったのかね。 [ビデオ(字幕)] 5点(2011-08-07 04:13:24) |
74. ブレードランナー/ファイナル・カット
全部で5つのバージョンがあるようで、副題の示す通り、 これが最終バージョンのようだ。追加シーンもあるようだけど、 ラストのシーンがカットされている以外は、よくわからなかった。 結構あのシーンは好きだったんだけどね。もちろんなくてもストーリー的には問題なし。 好きな人は、それぞれのバージョンを見比べてみるのも楽しめるとは思うけど、 何で5つも作るのか、訳がわからない。 [DVD(字幕)] 7点(2011-08-06 13:51:04)(良:1票) |
75. プラダを着た悪魔
ヒロインの奮闘努力を描いたドラマ。 単なるサクセスもので終わらない作りはいいと思うんだけど、 全体的にコメディー色が弱いせいもあるのか、設定や展開の粗が結構目立つ。 それ以上にヒロインは一体何をどうしたいのか、彼女の行動に感情移入できないほうが辛かった。 これならオーソドックスなサクセスものでも、「ワーキングガール」のほうが、 ヒロインの目的意識がはっきりしていて、判り易くてよっぽど面白い。 舞台設定がファッション業界だけに、女性は別の部分で楽しめるとは思うけどね。 [DVD(字幕)] 4点(2011-08-06 11:10:38) |
76. フック
「ピーターパン」をベースにした、スピルバーグらしいファンタジー映画。 ピーターパン役がロビン、その凄まじい最初の設定にびっくりした。 ポカーンとするばかりの導入部から、強引にファンタジーの世界へ連れていかれた感じだが、 どちらかといえば夢と冒険というより、親子愛を核にした展開。 それでもファンタジーの世界観はたっぷりと表現してくれている。映像はもちろんきれい。 愉快なキャラたちもたくさん出てくるけど、ちょっと時間が長いし、個人的には苦手な内容。 [DVD(字幕)] 3点(2011-08-06 08:52:55) |
77. フェノミナン
SFっぽい導入部からの、お話の展開が面白い映画。 ただアイデア自体は良かったものの、結局何を伝えたいのか、よくわからない部分があって、 折角のアイデアをうまく回収できているとは思えなかった。 でも全体的に雰囲気のいい作りなので、何となくいい映画だったという印象は与えてくれた。 [DVD(字幕)] 5点(2011-08-06 07:39:26) |
78. フィツカラルド
前半は主人公の熱い情熱が伝わってきて、思わず期待を抱かせる内容。 中盤からは冒険もののような展開になり、これもこれで面白かった。 ただ本作の一番の見所シーン。現実レベルでは可能でも、この設定、 この展開ではあまりにも無茶すぎて、かなり引いてしまった。 主人公の狂気に近い情熱を表現、という狙いはわかるんだけどね。その反面、 ラストの爽やかで美しい映像は印象的だった。このシーンだけでも一見の価値はあるかも。 壮大なスペクタクル映画という雰囲気に仕上がっている作品だが、 あくまで主人公の生き様を見るドラマ。 [ビデオ(字幕)] 5点(2011-08-06 07:08:20) |
79. フェリーニのローマ
まあ、困った監督さんだよね。ローマに対する熱い思いはわかるんだけど、 こんな独善的なオマージュ作品を作られても、どう受け取ったらいいのやら。 ストーリーはほぼゼロ。写真集を見ているように、時にはドキュメント映像を見ているように、 ローマとそこに生きる人たちの素の姿を、画面から溢れ出るように次から次へと見せているだけ。 場面ごとに目を見張るシーンやパワーも感じるのだが、演出映像以外の点数はつけられなかった。 巨匠という冠がつくと、こんな映画まで作れちゃうんだと、ちょっとびっくり。 [ビデオ(字幕)] 3点(2011-08-05 08:45:41) |
80. プロジェクト・イーグル
この頃になると、ジャッキーの映画には妙な安定感がある。 彼の動きは相変わらず凄いし、安心して鑑賞できる反面、新鮮な驚きというものはなくなった。 コメディー部分は主に女の子3人が請け負っていて、華があることはあるんだけど、 最初から最後までキャーキャー騒ぎまくり。ストーリーに集中できなくてイライラした。 一人ぐらいアクションができる子を用意していたら、もう少し引き締まっていたと思う。 内容としては可もなく不可もなく、肩の力を抜いて普通に楽しめる程度の映画。 [地上波(吹替)] 4点(2011-08-05 03:49:35) |