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たきたてさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2267
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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81.  ブレイカウェイ 《ネタバレ》 
 裏家業で生計をたてる4人が、組織のお金をぱちってトンズラするストーリー。  マフィア、サスペンスものではよくありそうなプロットですが、普通と違うのが4人の過去のエピソードが挿入されること。何故4人がつるむようになり、今に至ったかがわかるわけです。  その過去のエピソードというのがまさかの『少年時代』。まるで『スタンド・バイ・ミー』のような雰囲気なのです。  一人一人のエピソードはかなり印象的です。はっきり言って、本筋のストーリーより少年時代のエピソードのほうが興味をそそられます。  4人は『ただの仲間』ではなく、もはや『友情』という固い絆で結ばれているというのがよくわかります。だから仲間がありえんことして仲間割れしても必ず仲直りしちゃうわけですね。確かに普通の『バイオレンスもの』にはない魅力が本作にはあります。  ただ映画としてのバランスは決して良いものではないでしょう。結果としてうまくいきはしましたが、4人は行き当たりばったりの無計画も良いとこだし、犯罪も犯すし、暴力もふるう。現在の4人がしていることに共感するのは難しいので、感情移入もしづらいです。  いい年して子供っぽい4人の友情物語として、暖かい目で見てあげる優しさが必要かもしれませんね。
[DVD(字幕)] 6点(2015-11-26 15:38:55)(良:1票)
82.  プッシーキャッツ 《ネタバレ》 
 ちょっと中盤から後半にかけてはコメディ色が強くなりましたね。普通のサクセスストーリーで良かったのに。  オリコンチャートみたいな演出でサクセスを表現するシークエンスが中盤にあるんですが、そのシークエンスだけ抜群に良いです。質の高いミュージッククリップ、プロモを見ているようで凄く楽しい。テンションが上がります。  逆にそこが良すぎたせいで、それ以降がすべて蛇足に感じるほどです。  今作の一番の欠点は、本筋のストーリーがあまりに中途半端で魅力に欠けることでしょう。  音楽とキャストだけで『華』あるんですから、妙な味付けや変化球は邪魔なだけです。  サスペンス要素だけでもどうかと思うのに、ラスボス二人の恋愛エピソードなんてマジでいりません。
[DVD(字幕)] 6点(2015-11-25 06:31:02)
83.  ブラック・ナイト(2001) 《ネタバレ》 
 吹き替えで観たのが良くなかったのか、演技がわざとらしすぎてしょぼい。コメディを見るとき多少のことは気にせず見るようにしているのだが、その肝心のコメディが面白くないです。コメディもアクションもはっきり言って中途半端。平均点以下の出来。  その一方で、反乱軍の人が首をはねられるようなやたら血生臭いシーンもあり、バランスが悪い。  それに、敵も味方もしょぼすぎるので、こーゆー作品ではぜひ味わいたいラストのカタルシスも全然味わうことができないのが痛いです。  マーティンがブラックナイトに扮するようなアイデアを出しておきながら、なんの役にも立たないまますぐに正体がばれたりして、全然アイデアが役に立っていないのが面白くありません。そこはコメディにする必要はないと思います。  アメフトやバスケ、プロレス、ゴルフや野球といった現代のスポーツをバトルに取り入れるアイデアだけが面白かったです。  ただそれ以外は見所もないし、バランスも悪いし、ひさしぶりにダメな映画を見ました。
[DVD(吹替)] 4点(2015-11-19 14:04:05)
84.  WHO AM I? 《ネタバレ》 
 前半、アフリカ部族とのからみ、結構な尺をとっているため、いきなり少々だれます。  しかも言葉がわからないからイライラします。  あとはいつもどおりのジャッキー映画で、良くも悪くもお決まりのエンターテイメントを約束してくれます。ジャッキーらしいアクション、コメディがいっぱいです。  今作では魅力的な女性キャラが二人出てくるんですが、一人はただ巻き込まれただけで、ラストステージの直前で離脱。もう一人の白人のおねーさんも、正体がばれてからは傍観者に徹しちゃうので、ラストはほとんど出てきません。ラストのラストでちょっとだけアクションしてくれるんですけど、本当にちょっとしかしてくれません。  なんかこの女性キャラ二人の使い方が中途半端でもったいない感じがしました。それくらい良いキャラしてたってことなんですが。  中盤のカーチェイス、車を使ったアクションシーンはなかなか独特で奇抜。ラスト直前の、二人の手練れとのタイマンアクションも、ジャッキー映画ならではで凄く良い。この二箇所が、個人的に本作の見所ポイントです。  最後がいくらなんでもの大所帯だったので減点。と、頻繁に出てくるスローモーションでの再現があまり好きではないので、そこも減点です。でも多分誰が観ても楽しめる良作ですね。  
[DVD(吹替)] 6点(2015-11-19 04:14:10)
85.  BULLY ブリー 《ネタバレ》 
 10代の少年、少女にはたらく集団心理の威力と恐ろしさ。  今作では、事件の因果関係の基礎となるはずの動機の描写が足りない気がします。ブリー(いじめっ子)のボビーが周囲の人間、とりわけマーティに対してどれだけの過酷な暴力行為を繰り返してきたのか、その説明・描写が足りない気がするのです。  つまりは、ボビーの悪行のエピソードが少ないうえに中途半端すぎるのではないかと。これではボビーは理不尽な暴君というよりかは、ただの嫌なやつにしか見えません。  リサやマーティーを演じている役者さんが、その演技力でどれだけ憤りを表現しようとしても、これでは限界があるように感じます。  もし劇中で紹介されたようなエピソードしかないのであれば、『殺すほどのことか?』とも思えるし。  そうではなく、意図的に事実をはっきり伝えていないのであれば、実話ベースの作品としては問題があると思います。  フィクションであれば問題はないのですが、観る人が被害者、もしくは加害者のどちらかに偏った見方をしてしまいかねない、そのような情報操作、もしくは心理的な誘導をするノンフィクション作品は危険だと思います。  ただ映画作品としての面白さは間違いなく高い水準にあると断言できます。  観賞中はいらいらしながらもずっと物語にひきこまれていましたから。そういった意味では文句なしの映像作品です。
[DVD(字幕)] 8点(2015-11-15 23:51:27)
86.  フリーク・ハウス
 こーゆー作品に、変に教訓めいた訓示みたいなものを入れ込むだけで、何でもかんでも『世にも奇妙な物語』風になってしまいますね。  まあですが、これぞ愛すべきB級映画と言えましょう。いや、もうC級映画かもしれません。  ですが面白い。『C級』としての面白さをすべて兼ね備えていると言っても過言ではありません。  気持ち悪さ、ストーリーの単純さ、尺の長さ、ヴィジュアル、演技、演出、すべてがC級。きれいにC級です。  したがいまして、映画としてのバランスは驚くほど良いです。  気になる点と言えば、やたら画像が粗くなるシーンがいくつかあることくらい。  オチのシュールさ、脱力加減は何とも言えません。  
[DVD(字幕)] 6点(2015-11-15 06:41:46)
87.  4thフロアー 《ネタバレ》 
 限定された空間の中で次々と出てくる登場人物がみんな怪しすぎて、最後まで目が離せません。  最も犯人っぽい人が一番の協力者で、最も親密で親切な人間が実は黒幕というのはこの手のサスペンスにはありがち。  ありがちにも関わらず、ものの見事にミスリードされてしまいまして、犯人がわかったとき『おまえかよ』って単純に驚きました。  演出、構成が上手なんでしょうね。  とにかく、四面楚歌的雰囲気と、その雰囲気を煽る音楽がマッチしていて、不安感が絶妙でたまりません。  ①おばの遺体写真 ②向かいの人は実は絵を描いていただけで、殺人はしていない。 ③4Fの死体はおそらくアリス。虫の原因。⇒以前侵入したときに何故気付かなかったのかは謎。  以上3点において非常にわかりにくかったのは映画としてマイナス。  オチはわかりやすく、単純なうえ、サプライズとしてきまっていて完璧。  よく考えると伏線はちゃんと張ってあったのに、ものの見事に忘れていました。  最後に、ジュリエット・ルイス、最高です。
[DVD(字幕)] 7点(2015-11-06 14:09:21)
88.  ファイト・クラブ 《ネタバレ》 
 すべてが精神世界での一幕とするのであれば、確かにすべての説明がついてしまいます。ですがそれでは何でもアリの世界になってしまいます。まさに夢オチ。一番嫌いなパターン。ですが今作の場合、一概に精神世界のみとは、断定できないかもしれません。  そうすると、ストーリーがぶっとびすぎていて、正直中盤以降は粗と矛盾しか目につきません。  前半から中盤までのストーリー展開、雰囲気、人物造形が凄い良かっただけに、後半の荒唐無稽なもはやファンタジーな世界観が残念でなりません。  最も違和感を感じるのは、主人公の周りに集まる人間達です。主人公のようなわけのわからない人間に心酔していることに物凄い違和感、作り物感を感じてしまいます。  もちろん精神世界の話であれば、OKです。ですが個人的に『夢オチ』が嫌いなので、精神世界のストーリーとは思いたくないわけです。すると、この違和感についていけないのです。無理がありすぎて、現実感がわかんのです。  せめて、ラスト、ノートンも死んでくれたらなあ。あれで生きているってことはやっぱり・・・  ただ後半はともかく、前半~中盤は素晴らしかったと思います。  『ラストの映像が実はブラピの・・・』とかいう驚愕のサプライズがあれば、ストーリーなんかそっちのけで満点です。  
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2015-10-13 14:46:10)(良:2票)
89.  BLOOD THE LAST VAMPIRE 《ネタバレ》 
 シリーズもののアニメの1エピソードを『読みきり番外編』で見た感じです。  アニメーション?とにかく映像のクオリティが大変高く、映像美だけでも楽しめます。退廃的な世界感も好きです。  保健室での『ここはやつらの食堂か。』の台詞が、偶然にも寄生獣と同じで、その既視感につい笑ってしまいます。  惜しむらくは、中盤以降は正体を現した吸血鬼とのバトルがメインとなってしまったことでしょうか。もちろんそこがこの作品の最大の見所なのでしょうが、そこから先がパワーゲームに終始してしまったのはちょっと残念。もう少し、序盤のホラーテイストな雰囲気を味わいたかったですね。ですが読みきり番外編の48分じゃ、これが限界かな(笑)  それから吸血鬼の始祖である小夜、という設定が思いの外活かされておらず、『刀を振り回すだけの少女』どまりだったのも、後半が盛り上がりきれなかった原因かもしれません。もーちょっとだけ、吸血鬼と小夜にはっちゃけてほしかったな。  『あの保健室のおばさんが実は吸血鬼たちのボス』とかいうオチだったら満点つけたんですけどね(笑)
[DVD(邦画)] 7点(2015-05-25 04:41:45)(良:1票)
90.  ファイナル・デスティネーション 《ネタバレ》 
 幽霊もゾンビも殺人鬼もクリーチャーも出ないのに、これだけ面白くハラハラできる映画が出来ることが素晴らしい。今まで見たホラー映画の中でも1,2を争う面白さです。  今作の最大の長所は恐怖を煽る演出。『トッド』や『先生』のように、『死ぬまでのプロセス』をじっくり見せるパターン。『テリー』や『ビリー』、ラストの『カーター』のような瞬殺パターン。つまり、『死の見せかた』が大きく2パターンあります。  実際、実生活において『事故死』っていうのは一瞬のうちに起こるものがほとんどです。それをただ垂れ流しただけでは、ただの事故映像であり、映画にはならないでしょう。『テリー』や『ビリー』のような瞬殺パターンっていうのは、従来のホラーでは、ホラーにはなりえなかったと思うんです。  ところが、それを『トッド』、『先生』のパターンと交互に見せることで、とたんに従来にはない新感覚のホラーになります。前後の文脈がなければただの『事故』ですが、前後に文脈があることにより、ただの『事故』から『ホラーによる惨劇』になるのです。つまり今作の『死の筋書き』というストーリーの存在により、今まで映像では成しえなかった新しい形のホラーができあがっちゃっているんですね。  また、それぞれの順番も非常に大事になってきます。『トッド』⇒『テリー』⇒『先生』⇒『ビリー』。野球でいうなら、速球とチェンジアップを交互に投げているようなもんです。この順番だったからこそ、21世紀を代表するホラー映画の傑作になったのだと思えます。  このシリーズは、どうしてもそのアイデアの性質から、一番最初に最大の見せ場である『大量死』をもってくる必要があります。最もインパクトの強い映像を一番最初に見てしまうわけです。最初のインパクトが強すぎると、それ以降は何を見せられても刺激が足りなく感じてしまうものです。これはホラー映画では大変危険な行為でしょう。  にもかかわらず、ちゃんと最後まで緊張感が持続するのがこの作品の凄いところです。  ディテールにも非常にこだわっていて、雑誌のきれはしに書かれた『Tod』、ビルの窓に映る『バスの影』、『シートベルトがちぎれる白昼夢』、その予見の演出は見事すぎます。ただ非常にもったいないのは、その演出が上手すぎるうえに、展開がスピーディーなので、初見では気づかずに見過ごしてしまう可能性が高いことでしょう。(※特にバスの影は、重要な会話シーンの中でさりげなく挿入されるので、一番難易度が高い。)この『予見の演出』に気付くか気付かないかで、この作品の面白さの感じ方って、また変わってくると思います。    
[ブルーレイ(字幕)] 9点(2015-05-05 03:15:57)(良:4票)
91.  風雲 ストームライダーズ 《ネタバレ》 
 ジャンプのバトル系が好きな自分にとって、手軽に楽しめるエンタメ作品。  CGの質なんてそこそこで良いし、ストーリーなんて最初から気にしていません。  と思っていたら、ストーリーもちゃんとあって、CGもなかなか楽しませてくれるレベルに達していて、素直に面白いと言えるレベルに仕上がってるじゃないですか。  登場人物がとにかくいっぱい出てきますが、キャラ設定が非常にわかりやすいのが良いですね。例えば『風(フォン)』⇒足技の達人、『霜(ション)』⇒冷気の技の達人、のように、とてもわかりやすいわけです。それに技でキャラ分けしてくれるのは嬉しいですね。  もう一人の主人公『雲(ワン)』は、明(ミン)の父を殺したり(しかも不意打ち)、孔慈を結婚式から奪ったり、あろうことか妊婦に攻撃かまして千年氷を力づくで奪ったりとやりたい放題。自分の事しか考えていないアンチヒーローです。そして思わせぶりな登場をして思わせぶりなままで終わる大使様。最高ですね。  『動く漫画の世界』を見たいときにアニメを見るのだとすれば、この作品はアニメと同じ価値があるかもしれません。こーゆー映画、私にとっては心のご飯。最初のバトルは『風の父VSホンパ』だったかな?『いくぞ』って言ったあと、二人が当たり前のように空飛んだのがすごい面白かった。そっから先はみんな当たり前のように空飛びますからね。愉快な作品です。 
[DVD(吹替)] 7点(2014-12-28 12:58:25)
92.  ブルー・ストリーク 《ネタバレ》 
 ザ・ハリウッド。まさによくあるハリウッド映画です。軽快なノリとトークを楽しめます。エンターテイメントの基本を押さえた手堅い一本です。  プロの泥棒だからこそわかるプロの手口。その設定を活かした脚本と演出、そこから生み出されるちょっとした爽快感や優越感が小気味良い作品です。  本作ではこれでもかというくらい、良い意味でご都合主義が炸裂しまくり。上司や同僚がやたらとマローン刑事を敏腕だと勘違いしていく様子がおかしくてたまりません。  ラストで裏切ったやつを結局マローン(本当はローガン)が撃ち殺しちゃったのがマイナスでしょうか。恋人も一度きりの登場っていうのはもったいないかもしれませんね。せっかくなんで、宝石も彼女もゲットしちゃって、両手に花くらいで終わっても良さどうですけどね。  何にせよ、こーゆー肩の力を抜いて見られる娯楽作品は精神衛生上すっごく大事だと思われます。  蛇足ですが、最近コメディだけは吹き替えで見てみるようにしています。本作も吹き替えで見ました。すっごい良かったです。『吹き替えのほうが面白い』というご意見が、コメディ作品でよく見受けられた気がしましたので。思い切って吹き替えで見てみて良かったです。
[DVD(吹替)] 8点(2014-11-30 19:52:29)(良:2票)
93.  プライベート・ライアン 《ネタバレ》 
 冒頭で散っていく命と、物語中盤から後半で散っていく命に対する見方が見事に変わってしまう作品です。冒頭では敵も含め、その他大勢だった兵士が、物語の終盤ではそれぞれに名前と意味を持ち始めます。そう感じ取れるようになっただけでもこの映画を観た価値があります。  『ライアン一人を救出するために、複数の命が犠牲になる。でもその複数の命にだって、それぞれに名前があり、家族があり、恋人や友人がいて人生がある。なんて理不尽なんだ!』って観る人に思ってもらうことがスピルバーグの本来の狙いだとしたら、この人ってやっぱり凄いと思います。  また、ライアンを探すという名目で各地を転戦し、各部隊の手助けをするところは、『ガンダム』を連想します。確かにメインの目的はライアンを救出することですが、その過程において、敵の拠点を破壊し、味方の部隊を手助けします。間接的に、彼らはその道中で、数多くの味方の命を救っていると言えるでしょう。もしかすると、一見理不尽に見える任務に、少しでも意味を持たせたかったのかもしれません。  ただし、味方の命を一人助けるということは、その代わりに敵の命を奪うということになります。『敵・味方』というくくりではなく、『人類』というくくりで見たときに、戦争そのものが理不尽で非生産的な無意味なものであるということは間違いありません。  アパムがドイツ兵を助けたことにより、そのドイツ兵が自分の仲間を次々と殺してしまいます。アパムは結局自らの手でそのドイツ兵の命を奪います。これが戦争の無意味さを象徴する良い例でしょう。  今作は『動』から『静』への極端な切り返しが、より臨場感を際立たせている気がします。冒頭の30分は、現実感がなくなりそうなほどの衝撃です。そこからビーチ制圧後の『静』へのシーンによって、私達観る側の人間は否応無く当事者側にひっぱられている気がするのです。この点において、この作品は他の戦争映画とは一線を画しているかもしれません。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-11-19 13:44:17)(良:3票)
94.  不眠症/オリジナル版 インソムニア 《ネタバレ》 
 まったく予備知識なしで鑑賞しました。リメイク版も見たことはありません。  だから、ミステリーサスペンス系と思って見ていました。  ところが、同僚を誤射してしまったところから、方向性が完全に変わってきます。  真犯人が誰かを推理する作品だと思い込んでいたので、突然の方向転換にやや戸惑います。  主人公が苦悩しながらも真犯人を追い込んでいくのかと思いきや、真犯人と手を組んで、自分のミスの証拠隠滅に奔走するとは、予想外すぎました。そーゆーお話ですか。  凄腕の刑事と見せかけて、実は、その中身はどこにでもいる弱いダメ人間なんだぞと、そーゆーことですか。こりゃあ、見ていて気分が悪くなりますね。  更には、被害者の友人の女の子に手を出そうとしておきながら、真犯人が女の子に好意をもったことは責めたてるって、これでもかって言うくらい人間のヤな部分を見せつけられます。  単純なストーリーながらもこの作品ならではの緊迫感を堪能することができるので、それなりに飽きずに楽しめちゃうんですが、もともと白黒はっきりつけないサスペンスやダメ人間系のお話って苦手なんですよね。それでも最後まで普通に見れてしまったので、この作品のクオリティってかなり高いのかもしれません。
[DVD(字幕)] 6点(2014-10-10 06:41:33)
95.  ブレーキ・ダウン 《ネタバレ》 
 アクションというより、『ヒッチャー』を思い出すホラーテイストの強いサスペンス作品ですね。  この作品は、凝りに凝ったサスペンスにはない、単純が故の恐ろしさがあります。誰がまともな人間なのか、判断できない中盤くらいまでが不気味で面白いです。軽トラックの運転手、レストラン『ベル』の人々、大型トラックの運転手ウォーレン、保安官、誰も信頼できない独特の不安定な雰囲気がたまらないです。  ただ少しでも人間臭い欲求が見えてしまうと、底が知れてしまうので、怖さは半減してしまいますね。今回の動機は単純に『金』。それがわかったとたん、普通のサスペンスアクションになってしまうのは仕方ないことですが、前半の異様な雰囲気がなくなっちゃってちょっと残念です。  前半はミステリー要素が否応なしに緊迫感を高めていました。やはり、「『正体がわからない』ということほど怖いものはない」とゆーことでしょう。  しかしながら一番怖いシーンはと聞かれると、母親が子供に『撃って』と言ったシーンが一番怖かったかもしれないです。なんちゅー母親じゃ。 
[DVD(字幕)] 7点(2014-10-06 11:57:47)
96.  フォーエバー・フィーバー 《ネタバレ》 
 シンプルなストーリーながら、青春、恋愛、スポーツ、コメディ、家族愛、バイオレンス?、性同一性障害とたくさんの要素を盛り込みまくった欲張りな作品。懐かしい昭和の青春の香り、ダンスに打ち込むシーンなどは良かったのですが、それ以外はちょっと欲張りすぎちゃったかもしれません。  特に、弟の性同一性障害カミングアウトから、自殺までのエピソードによって、なんとなく作品に暗い陰ができている気がしちゃうんです。だから、ラストのバイクで旅するシーンを見ても、弟のことが気になってなんか爽快な気分になりきれません。このラブコメに入れるには、弟のイベントはちょっと重たい気がします。  てっきり、兄がダンスに打ち込み、優勝をすることによって、家族の祝福を受けるもんだと思っていたのです。ですが家族の関心は終始弟にあります。どうもこの作品には主軸が二つ存在しているようですね。  ついでに言うと、ラストのダンスも、結局はメイと踊るのかと思いきや、そのままジュリーと踊るってのもどうなんですかね?それだったら、いっそラスト3人で踊るような演出でも良かったんじゃないかな。ホックのキャラが好きだっただけに、その辺りの優柔不断さはちょっとがっかりです。  面白い作品ですから、サイドストーリーを削って、もっとシンプルにしてくれたほうが個人的には良かったです。 
[DVD(吹替)] 6点(2014-09-23 01:21:02)
97.  フェイク 《ネタバレ》 
 2時間26分、正直長い、と感じてしまっちゃったので、高い点数はつけられません。本当に面白い作品は、3時間でも長いとは感じないです。逆に、つまんない映画は80分くらいでも長いと感じてしまいます。体感時間って大事です。その作品が良い作品かどうかの基準になります。  『おとり捜査系』の作品では、ニセモノの世界が少しずつ本物になっていくという危うさがよく描かれます。本作でも、その様子はかろうじて感じ取られます。ですが、同系統の作品と比べると、その辺のスパイスが弱く、若干の物足りなさを感じます。実話なだけに、過剰な演出を排除した結果としたらやむを得ません。  個人的な感想で好きになれないポイントがいくつかあります。  まず奥さん。刑事の奥さんなのに、仕事に対する理解がなさすぎます。極論を言えば、仕事で家を空けてほしくないのであれば、刑事と結婚したらだめだと思います。  決定的なのは、途中から強制的に参加する仲間の捜査官。『ジョーが成果を上げているから』というくだらない理由で、自分もちゃっかり参加し、あからさまに足を引っ張るという愚行が好きになれません。プロの囮捜査官が、何回も名前を呼び間違えるのにイラっとします。  ですが本作ならではの味わいがあるのもまた事実です。  例えば、レフティが、船の上で、ソニー・ブラックに可愛がられるようになるドニーを寂しそうに見つめるシーンなんてのは本当に切なくて良かったです。ソニー・ブラックに今まで準備した何もかもをも、横からかっさわれるという、本当についていない、でも文句言えない、しがない中間管理職の悲哀がよく表れています。いや、もうこのシーンはラストよりよっぽど泣きそうでした。  そんなレフティが、ドニーがFBIだとわかり、その責任のために殺されるにも関わらず、『お前なら許せると伝えてくれ』と言った一言が素晴らしい。正直、本当かなーとも思ったけど、この一言でこの作品はダイヤの輝きを得たように思います。
[DVD(字幕)] 6点(2014-07-18 15:15:41)
98.  ブギーマン(1981) 《ネタバレ》 
 前作よりだいぶ良かったです。  前作の意味のない『待ち』みたいなのが減っただけでも幾分か良くなったんじゃないでしょーか。  恐怖演出に犠牲者の数だって、前作に比べるとそれぞれパワーアップしていて、これぞ正しい続編の在り方のよーな気がしました。  目に注射、ハンマー、点滴針使っての失血死に熱湯など、その手法もバラエティに富んでいて満足です。見ていて痛々しい感じが何とも・・・  ただやはりヒロイン?のローリーの行動が意味不明すぎて今回もその点だけはイライラしちゃったんですよね。特にラスト直前の『HELP』は酷い。完全に皆が病院内に入ってからでかい声を出すって。危機的状況をあからさまに作り出すってのは好きじゃないです。それを見ている人に気づかれないようにするのが映画人の仕事でしょう。クライマックス近辺で興醒めさせられちゃいましたが、なかなかの良作でした。  完全に前回の続きからってのも、なかなかありそうで無い展開で良かったです。
[DVD(字幕)] 6点(2014-06-09 05:07:08)
99.  ファニーゲーム 《ネタバレ》 
 アメリカのホラーやサスペンスが、怖いとは思っても精神的負担が少なくて済むのは、そこに確固たるフィクションの壁が存在しているからだと思います。BGMや効果音を入れることで、場の空気を盛り上げると同時に、フィクションの世界と現実とを明確に区別してくれている気がするのです。それは作成者側のサービス精神であると同時に、良心の表れとも見てとれます。『これはあくまで映画だからね!』って。  そんで、その良心をとっぱらってしまうと、こーゆー作品ができてしまうのではないかと思います。  また、もっとも凄惨な場面は悲鳴と声だけにとどめ、結果のみを映像に映すという手法はこの作品において絶大な効果を発揮していると思います。不条理さと絶望感がより際立ってくるんです。今作において、子供が撃ち殺され呆然とする夫婦、ラストで湖に沈められる奥さん、この2つのシーンが個人的には特に凄まじい、衝撃的なシーンでした。  ただこの映画は、せっかく作り上げられたノンフィクションのような世界観を、『カメラ目線』『問いかけ』『巻き戻し』という反則技を駆使して、台無しにしちゃっています。完成された世界観を自ら壊しにかかる暴挙ともとれる行動。いったいどういうことなのか、・・・謎です。  確かに、この映画でしか感じることのできない何かを感じることができる作品ですね。  ただし、上記の目的がわからないことと、序盤、あまりにも無抵抗な奥さんに不自然さを感じてしまうことで、本筋とは関係ない部分でイライラさせられた点は大きくマイナスです。
[DVD(字幕)] 6点(2014-05-18 23:59:24)(良:1票)
100.  フィフス・エレメント
 こーゆー娯楽SFは大好きです!夢があります。わくわくします。奥行きのある未来都市、そこを飛び回る車、世界観が最高にエキサイティングでたまらないです。  すべてがフィクションの映像でありながら、その中で生活感を感じさせる演出が素晴らしい。コーベン・ダラス(ブルース・ウィリス)のアパートなんかはその最たるもの。  ストーリーそのものは特筆すべきものはありませんが、普通に楽しめるレベルでしょう。大切なのは、そのストーリーと映像、人物がきれいにマッチすることで生み出される、この想像上の世界を経験できることだと思います。今もあるものと、未来にしかないものを絶妙なバランスで融合させている面白さがこの作品にはあると思います。  終盤に向けてなんとなく世界を小さく感じてしまったのは残念ですが、それでも映画の可能性を感じさせてくれる作品でした。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-05-15 14:24:55)
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