21. ボーン・スプレマシー
ジョアン・アレンが出てしまうとですね、すべての作品中のポイントが彼女に行ってしまうのです。どんなカーチェイスよりも銃撃戦よりも、彼女1人の存在感の方が上です。 [DVD(字幕)] 5点(2010-09-19 23:50:14) |
22. ボーン・アイデンティティー
アクションもカーチェイスもどうでもいい。「記憶の欠如」が出発点である以上、そのギャップと、それが解き明かされる快感で話を引っ張ってほしいわけです。多少はその辺も配慮した形跡はあるが、まだ不十分(「まず、逃げ道を確認してから席に座る」などという無意識の習性も、台詞以外の方法で表現してほしかった)。ほとんど台詞がないのに妙に存在感のあるジュリア・スタイルズに+1点。 [DVD(字幕)] 5点(2010-09-15 02:24:23) |
23. 僕らのミライへ逆回転
《ネタバレ》 ジャック・ブラックを使っている割には設定や展開が回りくどく、各人のキャラも引き立っていない気がする。そもそも、スタートのビデオ全部が駄目になるという問題発生の理由付けからしてかなり強引なので、この種のオタクコメディに必須である「日常生活感」が削がれており、その辺で一貫性のなさが生じてしまっているのです。 [DVD(字幕)] 4点(2010-02-25 04:01:15) |
24. ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン!
《ネタバレ》 画面の切り替わりが馬鹿みたいに早すぎて、ほとんど集中できませんでした。せっかくのギャグとか笑いのネタのほとんどが潰されかかっています。尺も120分も要りませんね。最後の方の、その辺のおじさんおばさんが真剣に銃を撃ちまくる図はシュールで面白かったので+1点。 [DVD(字幕)] 5点(2009-03-19 01:14:28) |
25. 炎の戦線エル・アラメイン
《ネタバレ》 妙に生活感の漂っている前半の戦場描写が、全体の作品のカラーの描出に効果的に機能しています。登場人物は誰も活躍などしません。ひたすら敵を警戒し、攻撃に備えて待機し、上からの指示に振り回され、武器と水の不足に悩み続けます。そしていつしか誰からも見放された存在になります。戦場というのはそういうものです。砂漠をほとんど放浪状態でのろのろ進む一隊、英軍の包囲にのろのろ投降する兵士たち、そして余韻と解釈を残すラストの別れなど、強烈な印象を残すシーンも多数あります。 [DVD(字幕)] 7点(2009-01-10 03:01:33) |
26. ホワイト・オランダー
なかなか表現の難易度が高いテーマだと思うが、何といっても、ミシェル・ファイファーの気迫のこもった演技が凄い。作中でこの母親にコントロールされていた娘同様、画面の前の我々も、この冷たい迫力に思うがままにコントロールされそうである。それを演技の上できちんと受けきったアリソン・ローマンも見事。また、メイクやヘアメイク、衣装、色彩関係もきちんと内容表現に即した形になっている。登場人物の座り位置や撮影方向なんかにもさりげないこだわりがあるのも嬉しい。 [DVD(字幕)] 7点(2008-07-21 00:24:58) |
27. ボルベール/帰郷
ペネロペ・クルスの実力全開の作品。まさかここまで存在感と表現力のある人とは思いませんでした。決して大袈裟にならず、日常生活の中にさりげなく主人公の「業」と「性」をにじみ出させる、かなり難易度の高い演技をクリアしています。それぞれの登場人物がいろいろな背景を内心に秘めて行動しているので、決して分かりやすい話ではないのですが、見終わった後でもあの家に潜む「空気」のようなものがじっと心に残る作品です。 [映画館(字幕)] 7点(2007-07-16 00:27:35) |
28. ホリデイ
《ネタバレ》 ナンシー・マイヤーズって、ほんとに想像力が貧困なんだなあということを改めて実感しました。せっかく大物女優2人を揃えたのだから、両ヒロインの人格設定やたどる道筋をきちんと対比させれば、いくらでも深みが出てきそうなのに、両方とも工夫なく同じように予定調和的にラストに向かっているだけ。また、ジャック・ブラックをラブコメに出させるという偉業を成し遂げていながら、その使い方を全然分かっていないため、持ち味がごく一部しか発揮されていません。結局、カップルをわざわざ2組出す意味がないのです。脚本で面白いと思ったのは、電話が交錯するシーンくらいでしょうか。各俳優の強力な存在感により、一応作品としては成立しているので、この点数。 [映画館(字幕)] 5点(2007-03-25 02:02:38)(良:2票) |
29. ポロック 2人だけのアトリエ
何とも退屈な作品でした。彼の人生の説明にすらなっていない単なる会話のやりとりが延々と続いているだけで、何の解釈・表現にもなっていません。どこかに彼の伝記の要約ストーリーみたいなのがあって、それをそのまま順番に脚本に落としただけのような感じです。エド・ハリスも慣れない監督業に頭が行ってしまったのか、演技も本領発揮とは到底言い難い。点数は美術関係の頑張りに対して。 [DVD(字幕)] 4点(2006-11-17 01:38:32) |
30. ポセイドン(2006)
すでに完成され尽くしていたオリジナルを、何の必要があってわざわざリメイクしたのかな・・・。脱出アクション以外の部分をほとんどすべて切り落とした潔さで何とか助かっているが、それでも制作の趣旨不明さは解決されていない。ジョン・シール御大のカメラも、これでは活躍の余地がありません。3人の女優さんがいずれも綺麗だったのが収穫。 [DVD(字幕)] 5点(2006-10-23 12:53:46) |
31. ホテル・ルワンダ
限りなくリアルタイムに近い話であり、それだけにずっしりと重いのだが、このことを分かりやすい形で映像化し、しかもそれを世界に広めたという点で、この作品の意義は非常に大きい。あくまでもごく普通のホテルマンが、情熱と機転だけを武器に軍部や民兵を相手にしたというのも、我々に勇気を与えてくれる。飾らず、声高にならずに、淡々とじっくりと登場人物を追っているからこそ、普遍的に共感を生み出せるのだと思う。 [映画館(字幕)] 7点(2006-09-05 02:45:29) |
32. 僕たちのアナ・バナナ
タイトルと設定から大分期待したんですが・・・なんか妙にテンポが悪くてダラダラしているし、誰をどう動かしたいのかも分かりませんでした。期待外れです。ラビと神父という設定は新鮮だったので+1点。 5点(2005-02-19 18:59:17) |
33. 僕の彼女を紹介します
《ネタバレ》 普通に見て面白い恋愛作品なのだが、難点は、中盤以降の展開がくどいことと、前半と後半で視点が一定していないこと。刈り込んで100分くらいでまとめていたら、もっと終わった後の印象が良くなったと思う。それと、タイタニックのマネポーズくらいは許すとしても、ラストが「ゴ○○ト」そのまんまなのは、やはりまずいのではないか? 5点(2004-12-13 01:48:43) |
34. ぼくの妻はシャルロット・ゲンズブール
もともと単なる内輪ネタになりそうな危険性のある設定であり、躊躇なく観客を笑わせるためにはよほどの技巧が必要なのですが、想定したレベルに全然達していませんでした。 3点(2004-11-27 02:53:19) |