1. 謀議<TVM>
《ネタバレ》 「ヒトラーのための虐殺会議(2022)」を経由して本作にたどり着きました。映画的には本作の方が上だと思う。忖度と同調圧力が渦巻いて、ひたすら気色悪い「ヒトラーの~」と比べると、マッチョなハイドリッヒと法律家のシュトゥッカートの対立とか、エンドロールでこの会議に出席した面々のその後を教えてくれるのとか。アイヒマンが「1日6万人」と言ったときに、一様に息をのむ面々とか。歴史的な素養がないので、ワタシ置いていかれてましたが、休憩時間の小グループでのやりとりもホントは恐ろしいものなんだろうなと想像しています。ただし、より史実に近いのは、気色悪くて居心地が悪い「ヒトラーの~」ではないかなとも思っています。 [DVD(字幕)] 7点(2023-07-09 06:28:45) |
2. ポセイドン・アドベンチャー(1972)
《ネタバレ》 再見。めちゃくちゃ面白い。一番好きなシーンは、ベル夫人の潜水のシーン。胸のペンダントに触り出した時には、ああ、またビビり出していると思ったのですが、静かに覚悟を決めていたのですね。かっこいい。胸が熱くなりました。【追記】これで、ギリとはいえ2時間切っているのか、という驚きもあるな。もっと長い映画観たようだ。 [DVD(字幕)] 9点(2022-10-07 18:59:10)(良:2票) |
3. ボウリング・フォー・コロンバイン
《ネタバレ》 再見。本作視聴後、先日見た「NRAが破産申請」というニュースを改めて確認したところ、NRAの財務内容には問題なく、何やら政治的な戦略があってのことらしいとのこと。本作の頃より、もっと事態はもっとこじれているような感じがします。アメリカの銃による死亡者も、いろんな統計がありますが、発表当時(11,127人)より(増えていても)減っていることはなさそうです。恐怖が疑心暗鬼を呼び、それにより社会が分断され続けている。コロナ禍ではそれが更にひどくなっている。ワタシも作中一番まともだったのは、マリリン・マンソンだと思います。コロンバインの街の人に話すとしたら何を言いたい、とムーアに聞かれた彼の言葉がシビれる。「何もだ。黙って彼らの話を聞く。それが大事だ。」 [CS・衛星(字幕)] 9点(2021-01-17 22:44:44) |
4. ホステージ
《ネタバレ》 人質立てこもり事件のねじり合いというと、本邦では映画ではなく小説ですが、筒井康隆の「毟りあい」、伊坂幸太郎の「ホワイト・ラビット」があります。つまり、日本ではこういう風なのは、スラップスティック・コメディ的にでないと扱えない事柄なのではないかと思うんですね。そんな無茶苦茶はないだろう、と。でも、アメリカの人は、こういうのを正々堂々と取り扱うのですね。そこはやっぱり、偉いと思うんですよ(若干漫画的演出はありましたけど)。7年ぶりのレビューかあ。結構面白かったけどね。【追記】実は、上記の「ホワイト・ラビット」のあとがきを読んで、本作にたどり着きました。 [インターネット(字幕)] 7点(2020-08-13 13:46:45) |
5. ボヘミアン・ラプソディ
《ネタバレ》 2時間強の時間をじっくり費やして、ものまねショーを見た気持ちです。聞き覚えのある有名な曲の誕生譚とともに見ながらですので、ワタシは十分に満足しています。しかしこの、とてつもなくシンプルな物語(仲間は家族だ、裏切りと再会、不治の病など)。ショーを堪能するためには、ピッタリでした。温泉場を巡っている旅芸人のショーの大がかりなヤツという評価です。繰り返しますが、十分満足はしています。 [DVD(字幕)] 8点(2019-05-19 22:36:59) |
6. ぼくの名前はズッキーニ
《ネタバレ》 不穏な感じのキャラクター、薄暗い物語。おそらく大人向けに作られたアニメなのだと思います。何か意味ありげなのですが、でもワタシにはだからどうしたという感じなんですよ。主人公のズッキーニがはっきりと意思表示したのは、凧を取り戻そうとした時だけ。あとは、なにかただ不満そうにしていただけ。話変わって、ワタシ、野菜のズッキーニを美味しいと思って食べたことがありません。この物語の咀嚼できない感じと、ある意味マッチしていると思います。 [DVD(字幕)] 3点(2018-10-19 16:09:22) |
7. ポゼッション(2012)
《ネタバレ》 ただ単に悪魔憑きのお話。なんのひねりもない。お化け屋敷みたいなお話。一体どんな層をターゲットに作った作品なんだろう。誰かのために作ろうとしているような気がしない。音楽に夢中になる祈とう師ってのが、「死神の精度(伊坂幸太郎)」の千葉みたいで好き。でも、それだけだな。 [インターネット(字幕)] 2点(2018-02-12 13:22:19) |
8. ホワイトハウス・ダウン
《ネタバレ》 これだけのことが朝ご飯食べたあとに始まって、晩飯前にはケリがつくってのがスゴい。 [DVD(字幕)] 5点(2013-12-06 21:18:10)(笑:2票) |
9. ポテチ
《ネタバレ》 野球モノが好きなワタシとしては、ただひたむきに練習する尾崎のシーンなどを入れてもらえると泣ける名作になり得たのでないかと少々残念です。あと、母ちゃんもありえないことと思いつつも、そんなことを疑ってるシーンとかもあっても良かったかもなぁ。原作未読です。 [DVD(邦画)] 6点(2013-02-23 15:33:43) |
10. ポチの告白
《ネタバレ》 DVDジャケットの「警官の目から上」のアップがこの映画のオープニング。このおどろおどろしいシーンから終盤まで、物語が好転する予感がまったくしません。システムへの過剰適応≒自分でちゃんとモノを考えられない状態=ポチ。ワタシには、自分に向かった刃のような映画でした。ラストシーンがあまりにも直截過ぎるので-1点しますが、本作は本当にイタイ作品。 [DVD(邦画)] 9点(2012-06-09 18:39:21) |
11. ホームレス中学生
《ネタバレ》 原作未読。だからかも知れませんが、展開がどことなく唐突。悲惨な場面は、きちんとみじめに描いた方が、コメディパートも人情場面も活きてくると思うが。「すべらない話」で聞いた部分について、「お、あのエピソードか」と余計なことまで考えて、ストーリーから意識がずれる。キングコング西野氏の芸達者ぶりのみが収穫でした。どんな収穫だ? [DVD(邦画)] 3点(2011-05-28 22:27:56) |
12. 鉄道員(ぽっぽや)(1999)
《ネタバレ》 最初20分くらいは、不器用もここまでくれば社会不適応者ではないか、と思ったワタシです。でも、娘に人形を買って帰るシーンで涙してからは、乙松側の観客になっていました。乙松が鉄道員以外の仕事に就かないのは、そのために犠牲になった妻子への贖罪です。見た後、とても静かな気持ちになれる映画。よかった。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-05-20 23:15:10)(良:1票) |
13. ボーン・スプレマシー
《ネタバレ》 うっ。何もあんな感じで早々に退場させなくっても。フランカ・ポテンテと製作側で何かあったのか、と勘ぐってしまいます。好きな女優さんだったのに。残念。 [DVD(字幕)] 5点(2011-05-07 08:24:50) |
14. ボーン・アイデンティティー
《ネタバレ》 派手な爆破シーンは一カ所だけ。地味な感じもするが、ワタシは好意的に、「硬派」なスパイ・アクション、と受け取りたい。年のいった麻生久美子にみえるマリー・クルーツもよかった。本シリーズ、あと2作未見かと思うとうれしいです。 [DVD(字幕)] 7点(2011-04-09 11:44:29) |
15. 放送禁止 劇場版 ~密着68日 復讐執行人
《ネタバレ》 「どうやら、あなたは知りすぎたようね」とか、「知れば知るほど、深みにはまる」とか、そんな大時代的セリフを自称復讐執行人に言わせるんですねぇ。なんか、もうただ一言、「この作品は、志が低すぎる」とだけ言わせてもらいましょう。ごめんなさい。 [DVD(邦画)] 1点(2010-12-25 23:57:20) |
16. 星の王子ニューヨークへ行く
《ネタバレ》 ザムンダ王国の婚約者にもガンバって、アメリカに渡ってもらい、NYの女性と勝負してほしかったですね。彼女も、とっても素敵ですし。小さいときから王妃となるために育ってきた彼女が、アメリカでの生活を通じ、アキームの本当の魅力を感じ、猪突猛進、王子を取り返す物語の方がよかったのでは、と思いました。正直、リサのキャラクターにあまり魅力を感じないもんで。でも、そうなると婚約者の物語になってしまいますね。 [DVD(字幕)] 3点(2010-10-02 23:45:25) |
17. ホテル・ルワンダ
《ネタバレ》 ワタシだったら、自分の家族の安全しか考えられません。ですから、作品前半のタチアナの「隣人…」には、かなりうっとうしいモノを感じていました。でも、彼ら家族が生き残ったのは、自分たちの家族だけのことを考えなかったからだ、と今は思っています。ネクタイの結び間違いなど細かいところまで演出の行き届いた佳作。もし「シンドラーのリスト」と対決させるなら、こっちを選びます。なんだ、その対決は? [DVD(字幕)] 8点(2010-08-14 20:50:24) |
18. ぼくたちと駐在さんの700日戦争
《ネタバレ》 昔のマンガを押入れの奥から引っ張り出してきて読んでるみたいな映画でした。だから、それなりに楽しめはしましたが、期待を裏切ってくれるようなこともないわけです。 [DVD(邦画)] 5点(2010-05-24 21:37:07) |