1. ボディ・ハント
通りのはずれの一軒家。殺人事件の真相とは。両親の離婚により、郊外に母と二人転居することなった女子高生エリッサ。転居先の貸家は格安で、隣家で殺人事件が起きた曰く付きの物件。その隣家には、事件唯一の生き残りの青年ライアンが、近所から忌み嫌われながらも生活していた。その事件とは、ライアンの妹キャリー・アンが両親を殺したと言われるものだった。ある雨の夜、エリッサが帰り道をライアンに車で送ってもらうことになる。ライアンが思わぬ好青年だったことから2人は急速に親しくなっていくが、彼には他人に話せない秘密があった。そして、その秘密がエリッサ母娘を戦慄の恐怖に引きずり込んで行く...。全体的なまったり感は否めないが、十分面白い内容だった。最初ホラーだと思って観始めたら、完全なサスペンスものだった。ライアンの境遇が非常に同情を誘うもので、見せ方が上手く、感情移入してしまう。伏線とミスリードを誘う描写が多く、謎が少しずつ明らかになるにつれ、どんでん返し。物語冒頭の殺人の真実が暴かれると、いい意味で裏切られること間違いなし。また、ジェニファー・ローレンス始め役者の演技も良く、小粒ではあるが、なかなかの良作だと思う。だが、一点腑に落ちないのは警官の挙動。警察なら犯人未検挙とはいえ、殺人事件の真相もある程度は分かっていて然るべきなのになぁ、と思う。若しくは全部知っていての態度なのか?詳細は観てのお楽しみ。ハナマル! [DVD(吹替)] 7点(2017-01-14 13:25:46)(良:1票) |
2. ホビット/決戦のゆくえ
《ネタバレ》 面白かった...のだが、物語冒頭にクライマックス的な暴龍スマウグとの決戦を持ってきたせいか、物語が進むにつれて尻すぼみ感が出て来る。この件は第二部で終わらせてたら良かったのになぁ。また、ビルボとトーリンの友情は結構掘り下げて語られていたのだが、その他の物語が放りっぱなしな点は不満。結局最後までドワーフたちの見分けが付かなかった。全体的に薄味な感じ。ダイジェスト感が大きいのだ。アーケンストーンはどうなったか、王国の後継者は誰か、莫大な財宝の分配は?とか、エピローグ(エンドロールでもよし)でもっと語って欲しかった。ただ、5軍(ドワーフ、エルフ、人間、オーク二軍?)の乱戦の魅せ方が非常に燃えるし、サウロン、ナズグルとの対決シーンは興奮必至。奥方様強すぎ。ラストは『LOTR』へ繋がるエピソードが描かれエンド。そして『ホビット』シリーズのラストを飾る“The Last Goodbye”。暖かな日差しの中でホンワカしている気分にさせるこの歌は、ピピンが歌っているとのこと。シリーズ通してエンドロールの歌が心に残る。何だかんだ言っても、やはり良作三部作には違いなかった。 [映画館(字幕)] 7点(2014-12-30 17:56:43)(良:1票) |
3. ホビット/竜に奪われた王国
《ネタバレ》 待ちに待ったホビット三部作の第二部。この冒険譚始まりの切欠となるガンダルフとトーリンの邂逅シーンに始まり、徐々に物語りに引き込まれていった。シリーズ通して映像は美麗。その壮大な世界観に飲み込まれること間違いなし。ただ、ドワーフたちが、捕まりすぎ、間抜けすぎ、諦めが早すぎ、でイマイチな感じ。ドワーフたちの人数も多すぎ、トーリンとキリー以外、名前もほとんど覚えられず。ビルボを目立たせるためかもしれないが、ドワーフたちのお家再興物語に感情移入しずらいのが難点か。でも樽ラフティングのシーンは興奮必至だし(レゴラス無双も観れるし)、メインの暴龍スマウグとの対峙のくだりは大迫力。カンバーバッヂやるな。ラストは絶妙なところでブラックアウト。第三部が今すぐ観たくて身悶えすること間違いなし。そしてエンドロールでかかる「I see fire」が最終章への期待を募らせる。第一部もそうだが、このシリーズは音楽が心に沁みる。第三部に大期待!! [映画館(字幕)] 8点(2014-03-15 23:47:22) |
4. ホビット/思いがけない冒険
《ネタバレ》 魔法使いガンダルフに誘われた(ハメられた)、ホビット族の青年ビルボが巻き込まれる様々な冒険を、壮大なスケールで描く三部作の第一作目。原作は子供向けの内容なので軽い部分も多いが、故郷を追われたドワーフたちの悲哀と覚悟を主軸とし、語り口は重厚な印象が強い。良くも悪くも『ロード・オブ・ザ・リング』の流れを踏襲した造りになっており、長丁場を飽きさせない物語の展開と、美麗な映像にはハマると思う。特にオークやゴブリンたちとの死闘は、興奮必至のアクションシーンである。劇中でも歌われている、エンドロールの唄が印象的で非常に心に残る。第二部、第三部の公開が待ち遠しい。 [映画館(字幕)] 8点(2012-12-20 23:47:39) |
5. ホステル3<OV>
《ネタバレ》 面白くない。「ホステル」は、得体の知れない闇組織が旅行者を色仕掛けで誘い出して拉致し、彼らを対象にその組織の会員が拷問と殺人を楽しむという内容で、ツッコミどころは満載だが、舞台となる東欧の不気味さ(失礼)ともマッチして、まさに得体の知れない恐怖を味わえる作品...だった。物語出だしのドンデン返しは「オッ」と期待させるものがあったが、今作は映画の主体となるグロさが何ともアッサリで、エロさもイマイチ。まず舞台が何故かラスベガスに移り、前二作のような不気味な雰囲気が無いし、拷問+殺人の経過や結果を賭け事にして単なる見世物に貶め、更に大事な会員を会員本人の了解を得ずに獲物と勝手に闘わすって、どんな?絶対的な力を振るうべき組織の運営方針がグダグダで、おまけにヨワヨワ。期待した陰湿で得体の知れない恐怖はすっかり毒を抜かれ、「ホステル」と呼ぶことはできない。しかも「ホステル」以外の映画としても面白くないし、ラストの陳腐な復讐劇は何なのか?残念ながら失敗作ということで。 [DVD(吹替)] 3点(2012-06-24 15:00:39) |
6. ホステル2
《ネタバレ》 被害者側の視点を中心に描いた前作と違い、今作は加害者側の視点も見えるようになったため、前作のような「何だか分からない恐怖」が軽減されてしまい、怖さが半減されてしまった。被害者の視点だけなら観客も一緒に恐怖できるのに、両方の視点を同時に描写しているので、感情移入がしずらく注意が散漫になってしまった。いまいち。 [DVD(吹替)] 5点(2008-07-12 07:30:52) |