1. 万引き家族
《ネタバレ》 凡作。是枝監督が日本での政府関係者による祝意を断ったとか、そのくせカンヌというフランス政府主催のイベントでパルムドールを受賞してるということはさておき「映画として」は楽しめるのだろうと期待していた。その分、ガッカリした。決してストーリーが悪いわけではない。役者もよかった。気になるのは演出だ。【ネタバレ注意】冒頭の万引きシーン、あんな目立つ(あやしげな)動きをしてたら、すぐバレるんじゃないだろうか。そうでなくても防犯カメラがあるところだったら、バレそうな万引きばかりでビックリした。貧乏の描写も“記号的”なのかもしれないが、なんだか嘘くさく感じる。それに、クリーニング店でワークシェアとか、仕事の奪い合いとか、今の人手不足時代の話ではないよね。なお、松岡茉優が貧乏くさくないと思ったら出自が違うとか、祥太がわざと捕まるシーン以降とか、脚本そのものはよいと思う。 [映画館(邦画)] 5点(2018-06-30 01:17:43) |
2. 真夏の方程式
《ネタバレ》 凡作。「容疑者Xの献身」が面白かっただけに残念。【ネタバレ注意】最初から事件の真相を見せていく手法はかまわないが、最初から身内をかばっているというシナリオが明らかで、そこからあまり外れないストレートな結末で意外性が乏しい。必ずしも意外なことを求めるわけではないが、ペットボトルで海を見せる実験はよかったけれど本筋とは関係ないし、そもそもいずれの人を殺すという動機が軽すぎるし、最終的に相応の報いを受けていない(成実は14歳未満なら、そもそも刑罰を課せられることはないだろうが)。そうした点も「容疑者Xの献身」とは異なる。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2014-05-05 00:59:00)(良:1票) |
3. マチェーテ
《ネタバレ》 お笑いアクションスプラッターというところか。テンポはよいけれど、都合がよすぎ。伏線が浅い。スプラッターが嫌いでなければ、勢いで楽しむにはよいと思う。【ネタバレ注意→】不法移民問題を扱っているけれど、ステレオタイプが過ぎるのではないか。これで共感を得られるのか疑問がある。また、マチェーテが捕まって九死に一生を得たところが、具体的にどうだったのかわからなかった。 [映画館(字幕)] 5点(2010-12-12 15:09:17) |
4. マンマ・ミーア!
《ネタバレ》 ABBA のヒット曲にのせたミュージカル、だったんですねぇ。元々ミュージカル映画は苦手なので辛めの点数になってしまうんだけれど、面白い設定を用意しただけでストーリーが単調。ヒット曲の勢いでごまかされてしまって、もっと複雑な心理があっただろうに何も描かれていない感じがする。ミュージカルで見ていたら印象は違ったのかもしれないけれど凡作。メリル・ストリープがもったいない。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-06-13 10:09:42) |
5. マネキン
《ネタバレ》 よくこんな設定で映画を撮ろうと思ったな、と感心するが、面白い。ショーウィンドウさえ見張っておけばよいガードマンがあちこちうろつきまわるのはいかにも変という突っ込みどころは山ほどあるのだが、何気に細かいポイントがおさえられている。最後の展開も誰もが予想するとおりだけれど、話のもって生き方がうまい。そして、とにかくキム・キャトラルの可愛さがいい。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-09-15 22:09:37) |
6. マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋
《ネタバレ》 え、これで終わり?というのが正直な感想。映像はよく作られていると思うし、ダスティン・ホフマンはそれらしい雰囲気を醸し出しているが、あまりに話が単調。おじさんが“いなくなる”までにそれなりに引っ張ってはいたが、さて、ここからどう展開していくのか、と思ったら、ちょっと挫折して、すぐに回復して、あっさり終了。ホットドッグの話も、少年の買収話も、たいした意味を持っていない。ナタリー・ポートマンは演技は悪くなかったが、クライマックスの踊りがいまひとつ。 [DVD(字幕)] 4点(2008-09-20 03:20:35)(良:1票) |
7. マディソン郡の橋
《ネタバレ》 いい映画だと思う。メリル・ストリープ演じる「田舎のイタリア出身の主婦」が何より素晴らしい。この人は何でも演じられるのではないだろうか。しかし、そういう設定ではあるのだろうが、不倫で噂が広まったルーシーと仲良くしてはいけないんじゃないか。田舎なんだから、それ自体が皆の噂になるのは当然で、夫は気に留めない“フリ”をしていただけなんじゃないだろうか。夢を与えられなかった負い目があるからなのかもしれないが。という細かい点を除けば、(不倫とはいえ)すぐれたラブストーリー。 [DVD(字幕)] 8点(2008-09-15 23:11:25) |
8. マトリックス レボリューションズ
《ネタバレ》 そんなに嫌いではない。とはいえ、(2作目の最後に戻ってしまうのだが)やはり現実世界(ザイオンのある世界)でも、ネオが超能力を持っていると設定してしまったのは違和感がある。たまたま、マトリックスの制御が完全には及ばない体質(あるいはマトリックス側の不具合)があったからこそ、ネオはマトリックスの中で超能力が発揮できるとしておく方がよかった。映像的にはザイオンでの戦いはよかったと思うが、それに比べて、ものすごくお金がかかったらしい“最後の17分”はいまひとつ。考え落ちしてしまった気がする。なんだかもったいないラストという感じ。 [DVD(字幕)] 5点(2008-05-12 20:53:34) |
9. マトリックス リローデッド
《ネタバレ》 絶賛された前作のプレッシャーがあることや、3作目を想定した2作目であることを考えたら、なかなかよく作られていると思う。途中、やたらと説明くさいのが残念だが、大勢のスミスとか高速道路のシーンは凄い。落ちるトリニティを助けに行くシーンで、ネオが飛ぶ勢いでたくさんの車が巻き添えになっていますけど、いいんですかね。 [DVD(字幕)] 7点(2008-05-11 01:18:37) |
10. 魔法にかけられて
《ネタバレ》 予告編だけを見て、自分の好みと違うかと思い避けていたのだが、なんだか評判がよいらしいという話を聞いて、つい見にいってしまった作品。いかにもディズニーらしく、そつのない作りの良作。主人公の彼女が登場するときの“イケてなさ”具合で、その先の展開の予想できてしまった感じはあるけれど、おとぎ話の要素をうまく盛り込んでいると思う。ところどころに盛り込まれる“幸せいっぱい”のエピソードやリスの“演技”もよい。あえて苦言を呈すとすれば“お姫様”。演技はすばらしいが、おとぎの国から飛び出してきた“お姫様”と見るには、少し厳しかったのではないか。 [映画館(字幕)] 7点(2008-05-02 02:06:06) |
11. 間宮兄弟
《ネタバレ》 予備知識なしで見たため、こんな映画とは知らず、だらだらした展開がじれったかったです。よく映画としての企画が通ったものだ、テレビドラマで十分じゃないのかとも思いましたが、おそらくテレビ番組として見ていたらコマーシャルでチャンネルを変えてしまうでしょう。カメラの方向を変えず、観ている人の想像力を働かせようという手法も、最後までしつこい感じです。お金を払って映画館で観ていたら不満が募りそう。とはいえ、(視聴したのは自宅のテレビですが)最後まで見続けたのはテレビドラマじゃなくて、映画だったからだと思いますね。映画としてはどうかというと、これはこれでよいのかもしれません。いつの日か、もう一度見たくなる気がします。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-01-11 20:52:39) |
12. マジェスティック(2001)
《ネタバレ》 いい映画。たしかに米国礼賛という雰囲気は否めないが、善人だけでドラマティックなストーリーに仕立てているところがすばらしい。とくに別人とばれそうなピアノ演奏のシーンで、エメットがわざとごまかすところがよいです。結局、本人の夢であったはずの脚本家としての道を諦めたらしいのは気になりますが、遠慮のないハッピーエンドも、この映画にとてもふさわしいと感じます。 [DVD(字幕)] 8点(2008-01-07 00:59:05) |