1. ミセス・ダウト
《ネタバレ》 ロビン・ウィリアムスでなければ、ここまで上品な作品にはならなかっただろう。笑わせる中にも、哀しさ、淋しさを十分に漂わせており、途中では十八番のマシンガン・トークも披露し、しかも女装にもさほど違和感がないのだから素晴らしい。また、そのロビンの仕掛けを一般人の立場からきちんと「受け」てみせて、彼の面白さを際立たせたサリー・フィールドの功績も見逃せないだろう。不自然な状況にきちんと落とし前をつけて、同時にメッセージをも含んでいるラストも良い。 [DVD(字幕)] 8点(2003-12-24 02:50:45) |
2. ミザリー
《ネタバレ》 筋立ては単純ながら、手を拡げすぎないコンパクトで確実な演出によって、主演2人の表現を光らせることに成功しています。「フォークで布団に穴を開けてそこにカプセルを隠す」(=そこしか隠すところがない)など、主人公の無力な日常生活状態をきっちりと表しているのが、当たり前のこととはいえ重要ですし、アニーの行為による恐怖を効果的に裏付けています。残念なのは、最後がありがちなサスペンスの着地風になってしまったこと。主人公の決死の覚悟を表すためには、変に引っ張らずに一撃で倒すべきだったと思いますし、それまでとの対比で、脱出して自由を獲得する救済の過程を少しでも見たかった。 [DVD(字幕)] 6点(2008-01-07 04:35:42) |
3. ミュージック・オブ・ハート
《ネタバレ》 前半は主人公と子供たちのコミュニケーションの変化が面白くて集中して見ましたが、最後の方は人間のドラマではなく単なるイベント実行ドラマになってしまったのがちょっと残念でした。ただし、人の心が持つ希望とか前向きな意欲といったものをきちんと正面から称賛してみせた制作者のスタンスは評価したい。最後のメリルの笑顔もいいですね。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2003-03-27 00:26:16)(良:1票) |
4. ミッション:インポッシブル
《ネタバレ》 K・S・トーマスが開始後早々に退場してしまうというのは実に腹立たしいが、その後で前に出るのがエマニュエル・ベアールとレッドグレーブなのであれば、まあ許してやってもいいか。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2003-03-16 23:31:00) |
5. Mr.デスティニー
《ネタバレ》 悪くはないんですが、ほとんどが初期設定から予想できる範囲内のことで・・・少なくとも、異世界での(本来の)妻との関係は、もっと深めてほしかった気がします。でないと、結論に説得力が出てきません。あと、尺も少し長すぎですね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-02-14 02:18:12) |
6. ミスター・ベースボール
中身については何も見るべきところはなくて、むしろゲイリー・ロスの黒歴史といってもいいくらいの出来なのだが、手間を惜しまずにエキストラをきちんと使っているところと、練習にしても試合にしても「打っているところ(瞬間)」をきちんと撮っているところだけは評価したい。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2015-04-05 02:24:38)(良:1票) |
7. ミュリエルの結婚
《ネタバレ》 前半の全員の駄目っぷりがなかなか強力なんです。父親は横暴で見栄っ張りな上に汚職に不倫、母親はそれに対し何も言えない、弟妹は何もせずごろごろしている、知人連中も性格悪いアホばかり。主人公はその現実から逃避するために嘘を塗り重ねる。これはさぞかし最後に主人公が失われた自我を取り戻して爽快に一発決めるのだろうと思っていたら、何と、何も起こらずに、主人公がしたのは再びシドニーに逃避することだけでした。これでは不快感が残るだけです。何よりも、母親の自殺に対して何も回答を出さないというのは、不誠実といわざるをえないのでは。 [DVD(字幕)] 4点(2008-05-06 04:59:46) |
8. 皆月
吉本多香美のエロシーン以外には価値がないが、それだけを目的に見ておいてどうこう言うのが間違っているのかもしれない。しかし、それはさておいても、奥田瑛二が到底この役には合っていないというのが、全体を大きくぶちこわしてはいないか? [DVD(邦画)] 4点(2005-07-21 01:31:24) |
9. 未来は今
最初のほのぼのした感じは良かったのですが、途中からどんどん演出過剰になってきて、醒めました。ほかの作品からのパクリも目につきました。 4点(2004-01-31 23:41:39) |
10. 身代金
誘拐ものには優れたミステリーが無数に存在しており、それに比べるとこの作品はほとんどひねりがありません。もっとも、巧みな演出のおかげで、一応退屈せずに見ることはできました。ただし、あれだけ心理戦をやっていたのだから、最後は知的に解決してほしかったとは思うが。 4点(2003-12-04 03:09:35) |
11. 宮澤賢治 -その愛-
《ネタバレ》 名前はよく知られているのに、その実相や業績は案外知られていないこの人を主人公にする着眼点には唸りましたが、そこで終わっていました。前半はありがちホームドラマが延々と続くだけで、各シーンの意味合いもなければ深みもない。後半でやっとこさ彼の中核をなす創作活動や農業活動らしきものが出てきますが、それも表層描写だけで最後まで行ってしまいます。それと、いかにもな女性キャラが数人登場しますが、結局何の意味もありませんでしたよね。なおさらにいえば、前田吟や山本圭というキャスティングにもちょっとだけ期待したのですが、出番は一瞬だけでした。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2023-09-30 00:41:36) |
12. みんな愛してる
ホラー・コメディのタレントであるシングルファザーとその2人の男の子が周辺といろいろあって・・・というなかなか拡がりのありそうな設定で期待させるのですが、一つ一つの描写がことごとく中途半端で、結局、全体が継ぎ接ぎにしかなっていない。ゲイリー・シニーズの存在感も、かえって浮いてしまっている。この家族の何を表現したいのかが分かりませんでした。●ところで一番の見所は、当時17歳のウィザースプーン!顔つきはほぼ大人のレディで、どう見ても主人公の彼(設定は小学生くらい?)とつり合っていないのはご愛敬。しかし、出番は少なめにもかかわらず、キスシーンがそれも2回もある!主演の君、これは一生自慢できるぞ! [DVD(字幕)] 3点(2020-01-09 01:12:08) |
13. ミストレス
脚本が全然整理されてない上に、センスがありません。ただ単に話が進んでいっているだけです。 2点(2003-11-26 22:44:50) |