1. ミツバチのささやき
素晴らしい。子どもを通した世界の見え方はこうなっている。子どもの視点を借りて都合の良い子ども観を押し付けるエセ子ども映画とは完全に一線を画す。フランケンシュタインをきっかけとする魅惑の世界。 [映画館(字幕)] 8点(2013-01-17 23:37:31) |
2. ミシシッピー・バーニング
ジーン・ハックマンの迫力。どうしても最後は王道パターンに行き着くが、ラストシーンは黒人だけではなく白人も燃えた教会の跡地で聖歌を歌い、かすかな希望が見える。しかしそのあとに映し出される無数の黒人の墓は、その希望の前にどれほどの命が犠牲になったかも雄弁に語っている。FBIの彼らにできる仕事はもう無い。だから彼らは満足も笑顔もなく立ち去るのみなのである。法だけで全てが解決するという能天気な考えではないことは明らかである。事実と異なるという意見もあるが、史実を描くのが映画ではない。それどころか、登場するFBIに黒人が一人も居なかったのはむしろ史実に敏感だったのではないか。 [DVD(字幕)] 7点(2012-07-08 17:56:20) |
3. ミッドナイト・イン・パリ
ニューヨーク大好きなウディアレンがパリ大好きってひたすら言いまくる映画。全体的にウディアレン節が炸裂なので、その意味での安定感はある。ただ、あまりにメッセージが分かりやすくないだろうか。説教くさくないのは彼の最大の美徳だが、なんだか子どもに向けて説明しているかのよう。婚約者も全く魅力がないように描かれていて、ちょっと違和感。 [映画館(字幕)] 7点(2012-06-02 09:08:34) |
4. ミンボーの女
とにかく面白い。中尾、伊東などのヤクザ側のキャラと、ホテル側のキャラが素晴らしい。 [DVD(邦画)] 7点(2011-09-19 22:49:02) |
5. ミクロの決死圏
アイディアが最高。しかし脚本としては船内のドラマが見られなかったのが残念。アドベンチャーものとしては面白いのだが。 [DVD(字幕)] 7点(2011-09-18 13:33:45) |
6. ミザリー
面白い。最後は肉弾戦というリアルさ。 [DVD(字幕)] 7点(2011-08-24 23:34:18) |
7. ミスティック・リバー
傑作。 [DVD(字幕)] 9点(2011-07-17 17:18:12) |
8. みんなのいえ
普通にコメディとして楽しめました。期待通り。ただ、壁にペンキをぶっかけた理由がよくわからず…。自分の問題ですから、を契機にぶっかけて喧嘩になるけど、そこんとこどうなったの?って疑問に思ってるところに土砂降りのストーリーが入るから結局よくわからん。全体としては無難にまとまっている佳作。 [DVD(邦画)] 6点(2011-05-25 05:57:09) |
9. 乱れる
乱れました。 [DVD(邦画)] 10点(2010-12-18 14:19:53)(笑:1票) |
10. 未知への飛行
ヘンリーフォンダの大統領がかっこいい。アメリカは大統領や軍人をこういう風に描ける。とても興味深かった。一方的な見方ばかりではなく、あの大学教授や、大佐、無口な国防長官など様々なキャラクターがこの映画に深みをもたらしている。元帥が卒倒した後、(ここもお互いを信用しきれていないことが示されるシーン)それに代わった将軍が、アメリカの将軍とロンドンの想い出を語るシーンがとても好きです。もう何もできないという諦観がにじみ出る会話。冒頭の闘牛士のシーンも活きてくるし、戦闘機内での葛藤も見物。抜群に面白い。 [DVD(字幕)] 9点(2010-11-11 00:39:02) |
11. ミスター・ロンリー
完成度という意味ではガンモやジュリアンを凌駕してますね。一番好きです。映像と、伝わってくる痛み。でも最後にみえる希望は、ジュリアンのラストシーンのような優しさも感じられて素晴らしいと思います。とりあえず感動しました。それぞれのシーンのアイディアも素晴らしいし。最初に「ミスターロンリー」をバックにバイクで走るシーンでもうシビれました。冒頭が分岐点になるのかも。 [DVD(字幕)] 9点(2010-09-12 11:09:49) |
12. ミスト
最後まで普通に観れたので、パニックものとしては及第点だと思います。ドラマとしては説得力が無い。それに尽きます。教祖の描き方は秀逸。一つの宗教の誕生を見るかのようです。とってつけたようなラストでさえ無ければ、ああいう終わり方はとても好みなのですが。 [DVD(字幕)] 6点(2010-07-25 22:16:06) |
13. ミステリー・トレイン
ジャームッシュはなんでこんなに日本人役者の使い方が上手いんだろう?個性的で魅力的で、ストーリーも練られていて、ユーモアがたっぷりで、好きなシーンは数えきれません。モノクロじゃないジャームッシュもいいものですね。 キスをしてタバコの煙を移す所と、口紅をつけてキスをした後の二人のシーンがお気に入りです。カールパーキンスー。 [DVD(字幕)] 7点(2009-06-27 22:48:45) |
14. 耳をすませば(1995)
甘酸っぱい青春なんていう陳腐な言葉しか思い浮かばないけど、10代の頃に誰もが憧れて想像したものを確かに伝えてくれるものです。たとえこういう経験がなくても伝わるというのが素晴らしい。曲も好きです。 [DVD(字幕)] 8点(2008-11-16 01:07:00) |
15. ミーン・ストリート
デ・ニーロとカイテルを観るためだけの映画。 [DVD(字幕)] 6点(2008-05-13 00:36:59) |
16. ミッドナイト・ラン
傑作です。最初はちょっとたるいですね。ただその後の監督の手腕というか、センスが光ります。小気味良い演出で、過剰でもないし地味でもないあのさじ加減が絶妙。 主演の二人も段々と心が通っていくさまが本当に自然で名演。デ・ニーロの一つ一つの仕草が本当にすごい。 後半に入ってからのテンポの良さはもう終わるのが惜しいくらいでした。派手さや新しさはないけどなぜか面白い作品です。こういうの好きです。 [DVD(字幕)] 8点(2007-09-17 00:43:39) |
17. ミリオンダラー・ベイビー
三人の熱演。飽きさせない構成。そしてクリント・イーストウッドの考えというか、彼が実際にこういう現実に向き合ったらこうする、という考え方が示されていて、衝撃的でした。彼はとても現実的な人だと感じました。「暗い」とか「悲しくなる」という感想は最もですが、彼の思想というか考えをストレートに表現した映画だと思います。原作はあるにしろ、撮り方一つ一つから人間が浮き彫りになっていく感じで、彼の監督としての力量が発揮されました。 ただそういう意味では、その核となるテーマをもっと掘り下げてほしかった、その部分が短かったという不満が残りました。 [DVD(字幕)] 7点(2007-09-08 00:55:57) |