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1.  メンフィス・ベル(1990) 《ネタバレ》 
爆撃機の帰還を待つ基地の雰囲気は、大昔のグレゴリー・ペック主演の映画「頭上の敵機」にそっくり。参考にしたのか、それともその前に実写的な原型があるのか。いずれにせよ最初のうちはいい雰囲気でした。 しかしこれ、戦争ものというより戦場版スポ根ものだったんですね。生死を賭けて戦っているはずですが、どうも軽いというか、最初から結末は見えているというか(苦難の末に勝利して全員で大騒ぎ的な)。それに他の方も指摘しているとおり、妙にヒューマンな空爆姿勢にも腹が立つ。嘘つけと。 だいたい史実っぽい作りにしていますが、ほとんどフィクションなんだとか。まあ国威発揚にはいい映画かもしれません。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2022-08-14 02:59:09)
2.  メメント
面白いといえば面白いが、なんで娯楽の映画を見るために身構えて、回らない頭をフル回転させなきゃいけないのかと思うとイラッとしてきます。結局、筋を追うことに必死で、「鑑賞」どころではない感じ。これはこれで一形態なのかもしれませんが、実験はよそでやってくれよと。少なくとも一期一会の映画には向かないんじゃないかなと。まあ当方はネット配信で見たので、確認のために見ようと思えば何度でも見れますが、もうそんな気力も体力も興味も残っていません。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-12-24 02:47:22)
3.  メッセージ 《ネタバレ》 
正直なところ、最初は終盤の怒涛の展開について行けず、エンドロールを見ながら「?」だけが残りました。で、種々のネタバレ記事等を読んでようやく理解。その見事な読解力と解説力に感謝と劣等感を抱きつつ、なお腑に落ちない点がいくつか。 そもそも「時間の概念がない」という概念がよくわからない。途中、宇宙人の1人が「死にかけている」とかいうシーンがありましたが、それこそ時間を前提としているのでは? だいたい地球に飛来するほど高度な文明を持っているなら、英語ぐらいマスターしてこいよと。(ちなみに宇宙人に対しては、「HUMAN」より「人」のほうが理解されやすい気がするんですけどね。象形文字なので) あるいは人類がナントカという言語を理解してすべての未来を見通せるようになったとしたら、その時点で脳が爆発するのではないか、もしくは生きる意味を失うのではないか。要するに「if」にもほどがあるというか、もはや人間の物語ではない気がします。 宇宙人が人類に助けを求めるというストーリーなら、私は圧倒的に「ギャラクシー・クエスト」を推薦します。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2021-02-15 02:57:33)
4.  メン・イン・ブラック
今さらながら初見。もっと壮大な話かと思っていたのですが、敵がエイリアンなだけで、よくある刑事コンビものと何ら違いを見い出せません。そんなにカネをかけている感じでもないし、ストーリーにさしてヒネリもないし。大ヒットした理由を知りたいところです。
[インターネット(字幕)] 3点(2021-01-15 02:24:07)
5.  女神の見えざる手 《ネタバレ》 
エンタテイメントとしては楽しめました。一番最後のセリフも、観客の「?」をスパッと解決するような切れ味があります。 しかし、ちょっと出来すぎな感じも否めません。終盤の展開はなんとなくテレビ版の「スパイ大作戦」みたいだし、男娼君が庇ったシーンもカッコいいけれど理由はよくわかりません。政治の世界を舞台にしたリアリティのある設定だったので、このあたりがちょっと残念。それからこの邦題、アダム・スミスの『国富論』に引っ掛けたのかもしれませんが、スケールが違いすぎて違和感があります。 ジェシカ・チャスティンがほぼ同じようキャラクターで登場する「モリーズ・ゲーム」のほうが、実話ベースのせいか、ずっとリアリティも説得力もあって個人的には好みです。
[インターネット(字幕)] 7点(2019-12-14 01:44:04)
6.  めまい(1958) 《ネタバレ》 
いくら“似ている”とはいえ、ヒロインの部屋まで押しかけ、昔の女と同じ服、同じ髪型を強いるなんて…。もし他人の空似だったら、迷惑千万以外の何者でもありません。この主人公同様、ストーリー展開も強引。人物像の深みや、特に印象に残るシーンやセリフもなし。でも、映画に「○○を世に問う」なんていう高邁な思想や教訓など必要ありません。観ている瞬間がおもしろければ、それでよし。それがヒッチコック映画の真髄でしょう。
[DVD(字幕)] 6点(2006-05-07 03:29:38)
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