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ザ・チャンバラさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1274
性別 男性
年齢 43歳
自己紹介 嫁・子供・犬と都内に住んでいます。職業は公認会計士です。
ちょっと前までは仕事がヒマで、趣味に多くの時間を使えていたのですが、最近は景気が回復しているのか驚くほど仕事が増えており、映画を見られなくなってきています。
程々に稼いで程々に遊べる生活を愛する私にとっては過酷な日々となっていますが、そんな中でも細々とレビューを続けていきたいと思います。

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1.  U・ボート ディレクターズ・カット版
元はテレビシリーズとして製作された作品のようなのですが、1981年にまず149分の劇場版が製作され、それから遅れて1985年に全6話、合計313分のテレビ版、1997年に208分のディレクターズカット版リリースと、やたらバージョン違いの多い本作。ただし、劇場版とテレビ版についてはDVDの単品発売なし、ブルーレイ化もなされていないため鑑賞困難な状況となっており、現状における商品展開の主流であるディレクターズカット版を鑑賞しました。 ドイツの映像作品としては1927年の『メトロポリス』以来の規模で製作された作品だけあって、一目見ただけで金のかかり方が違うということが分かります。冒頭における出航前のどんちゃん騒ぎをとっても、だだっ広い宴会場にきちんとバックバンドを入れ、小道具ひとつにも手抜きなしで観客を作品の世界へと引き込みます。主人公であるUボートに至っては外観・内装ともに非常によくできており、本物にしか見えないほどの驚異的な再現度を誇っています。クライマックスの空襲は空前絶後の大迫力であり、ロケを行ったフランスでは「ドイツ人は昔も今も狂っている」と言われたほどの大規模な撮影を敢行(この場面だけで2トンもの火薬が使われたとか)。うまく金を使うことは映画監督の才能のひとつだと言われますが、この点でウォルフガング・ペーターゼンは金の使いどころの取捨選択が優れており、後に多くのハリウッド大作を手掛けることとなる巨匠の片鱗を窺わせています。 他方、内容は後のペーターゼンの作風からはかけ離れたソリッドなものとなっています。冒頭に登場する歌手を除いて女性は一切登場せず、むさい男達が画面を席巻。フランスに婚約者を残してきた若い航海士を除いて登場人物の背景が説明されることはなく、それどころかほとんどの人物は名前すら与えられておらず、Uボート内がどのような状況であったのかを描写することのみに映画全体が特化しています。このストイックな作風、作り手の志の高さには感銘を受けました。 ただし、そんな硬派な作風がたたってか前半部分はかなりダレます。意気揚々と出航したもののなかなか敵と出会うことができず、毎日毎日、ひたすら飯を食って寝るだけという日々が繰り返されるのですが、無名の潜水艦乗り達が狭い艦内でダラダラやってる様を長時間に渡って見せられるのは少々キツかったです。連合国にとっては神出鬼没の悪魔であったUボートも、その内情はこんなトホホぶりでしたという演出意図は理解できるのですが、最初の戦果を挙げるのが上映開始後90分を過ぎてからというのは、あまりに間を取りすぎているような気がします。
[DVD(吹替)] 7点(2016-06-21 18:04:39)(良:1票)
2.  Uターン
面白さという点で言えば、オリバー・ストーン監督作品中でも一、二を争う出来だと思います。開始30分で主人公にとって最悪な状況が完成し、そこから先はひたすらに落ちていく。笑わせ、呆れさせ、適度にハラハラさせながら最悪のクライマックスへと突き進んでいき、その過程では観客をアっと驚かせる展開をいくつか仕込んでおく。スタンダップコメディアン・ジョン・リドリー(後に『スリー・キングス』や『それでも夜は明ける』を手掛ける)による脚本を買い取り、それをストーンがブラッシュアップしていったらしいのですが、気鋭の新人脚本家による若々しく刺激的な部分は残しつつも、自身の熟練した手腕でこれを丁寧にまとめあげる。当時流行していたタランティーノ風のグロい犯罪コメディ映画の一種なのですが、無数に作られた当該ジャンル作品群の中でも、あらゆる点で本作は突出していたように思います。。。 役者の使い方も面白いと感じました。男の中の男を演じてきたニック・ノルティに人として最悪のことをさせたり、瑞々しいアイドル女優だったクレア・デインズと、兄・リヴァーの清純なイメージに引きずられていた当時のホアキン・フェニックスに田舎のバカップルを演じさせたり、ジョン・ヴォイトに分かったような分からないようなことを喋らせたりと、豪華な俳優陣を他では見られない形で使い、かつ、それぞれを適役にしてしまっているのですから、このキャスティングセンスには恐れ入りました。また、ショーン・ペンのカメレオンぶりにも恐れ入るところであり、あらゆる点で見所が多い作品となっています。
[DVD(吹替)] 8点(2014-02-24 00:41:25)
3.  ユージュアル・サスペクツ 《ネタバレ》 
クライムサスペンスとしての硬派な空気作りと同時に、娯楽作としての軽快なテンポも終始維持できており、難解ながらも愛嬌のある映画となっています。ラストでは『リーサル・ウェポン』のような大掛かりな見せ場まで準備されており、非常にバランスの良い映画だと感じました。公開当時にリピーターが続出したのも、本質的に面白い映画だったからこそ。後に巨匠となるブライアン・シンガーの演出は、29歳だった本作の製作時点ですでに完成されていたようです。。。 ただし両手を挙げて評価できないのは、あまりに不可解なオチに納得できなかったためです。「ソゼ=キートン」説を警察と世間に信じ込ませ、みんなが亡霊を追うよう仕向けることがキントの目的だったことは理解できます。しかし、そのために警察の前に姿を現し、挙句に似顔絵まで描かれ、最終的にはニアミスで逃げ切るという幕切れを迎えたのでは、まったく逆効果だったのでは?「今まで披露してきたお話はすべてウソでした」という豪快な語り口は嫌いではないものの、最後の最後で設定に大穴が出来てしまった点は非常に惜しいと感じました。
[DVD(吹替)] 7点(2013-04-18 01:16:44)
4.  ユニバーサル・ソルジャー
中規模予算のアクション映画としては鑑のような仕上がりとなっています。重々しい音楽をバックにユニバーサルソルジャーを積んだ輸送機が降り立つ序盤で掴みはOK。以降は絶え間なく見せ場が続き、ラストの決戦が終わるとすぐに映画も終了。まったくムダがありません。なぜか非アメリカ人監督との仕事を好むマリオ・カサールがドイツからローランド・エメリッヒを呼び寄せて撮らせていますが、B級アクションの世界ではエメリッヒの手腕は際立って見えます。テキパキとアクションを見せつつ、その合間に挿入されるルークとヴェロニカのコミカルなやりとりは十分に笑えるレベル。後にゲイであることをカミングアウトするエメリッヒはヴァン・ダムの裸でもひと笑いとっており(裸に靴下という世界一カッコ悪い姿を披露)、演出は絶好調です。この頃からVFXの使い方も巧いもので、トレーラーの落下シーンに至っては、公開時には誰もミニチュアだと気付かなかったほどの仕上がりを見せています。配役も悪くありません。当時はキャリアも人気もドルフ・ラングレンの方が上だったのですが、そのラングレンを悪役として二番手に回し、十分な知名度のなかったヴァン・ダムを主役に据えた判断は正解でした。小柄な主人公が巨体の悪役を倒すというカンフーアクションのカタルシスをよく理解していたのでしょう。ラングレンはイワン・ドラゴ役に次ぐ名演技を披露。この人は善人役を演じたがるのですが、爬虫類系の怖い顔、威圧的な巨体は完全に悪人向きなのです。
[DVD(字幕)] 7点(2011-01-19 22:22:26)(良:1票)
5.  許されざる者(1992)
さすがは「ブレードランナー」の脚本家だけあって、バイオレンスの皮をかぶりながら効果的に哲学を語っています。主張自体は「人を殺すことに正義もへったくれもない」というありがちなものなのですが、それをSFアクションや西部劇といった舞台でやってしまうのが巧いところ。こうした目の付けどころの良さ、またアンチテーゼをやるにしても、王道を理解した上で、それを丁寧に解体していくというジャンルへの愛情があることにより、ただの変わり種に終わらせず、正当な西部劇の系譜の中で語られる作品となっています。。。出色なのは憎まれ役たる保安官で、多くの修羅場を経験してその名は広く知れ渡っており、無法者が溢れる時代に街の秩序を守るべく時に手荒な手段も辞さない、そして家族はなく職務にのみ生きているという設定は、通常の西部劇であれば正義の執行者として描かれるべき人物です。荒っぽいところはあるものの、街の平和を守るという目的のための手段として逸脱した行為をとっているわけでもなく、「物語をどの視点から見るのか?」という点において憎まれ役となっているに過ぎません。他方、主人公ウィルは正義とは正反対の人物です。「なぜ殺したのか覚えていない」という殺人まで犯してきた人物であり、彼が生きながらえ、家庭まで持っていることを許せないと考える人は多いはず。そんな極悪人であっても、観客は彼の視点から物語を眺めることでウィルに愛着を覚えます。つまり正義とは多面的であり、その姿はどの視点から眺めるかでころころと変わってしまう脆弱なものです。一方で人を殺すことは「そいつの過去も未来もすべて奪い去る」絶対的に確かなものであり、曖昧な正義を振りかざして人を殺すことがいかに横暴なことかをこの映画は説きます。ウィルは賞金の対象となっているカウボーイの一人を殺しますが、彼は娼婦の顔を切り刻んだ男ではなく、それを止めようとした男でした。事実を知っていればウィルはこのカウボーイを殺さなかったはずですが、無知や誤解によるものであっても、殺した後にその行為を取り消すことはできません。それが人を殺すということなのですが、ウィルはその虚しさを知っているにも関わらず保安官を殺しに行きます。そんな彼の背後に映る星条旗を見た時、大勢の敵がいる酒場にたったひとりで乗り込むウィルの如く、これはイーストウッドが覚悟を決めて作った映画だと確信しました。
[DVD(吹替)] 8点(2009-12-21 16:25:10)(良:6票)
6.  ユニバーサル・ソルジャー ザ・リターン
安い音楽に萎えました。
2点(2004-08-05 16:12:07)
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