1. ライトハウス
世間から隔絶された燈台を管理する二人の灯台守が徐々に狂っていくという課程をスタイリッシュな映像と詩のような台詞で描く。ポーの2ページしか残っていない未完の小説が元になっているらしい。どうりで本作も物語らしい物語は無く出落ち感が強いわけだ。驚くべき設定を詩的な言葉で提示する彼の映像化としては最高レベルの作品とは思う。特に不快な音響設計がいい。但しストーリーは無いに等しいので2時間弱は長すぎる。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-06-15 08:17:42) |
2. ラッシュ/プライドと友情
監督さんはそもそもF1にそんなに興味ないんじゃなかろうか。レースシーンの音をないがしろにしていることがそれを感じさせる。F1のサウンドって「プライベートライアン」並の情熱を持って描く価値があると思うんだけどな。レース自体もF1ならではの戦略は描かれなくて取り上げられるのはウエット時のタイヤ選択が少しであとはサシの競り合いばかり。でもとりあえず楽しめるのはドラマチックな事実を脚色過多にならずに描いているからかしら。音楽はちょっと押しつけがましいけど総じて健全なスポ根ドラマという印象でした。 [映画館(字幕)] 7点(2014-02-24 21:32:31)(良:1票) |
3. ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
《ネタバレ》 ゲイルはなぜ彼女に調査を依頼したのか?結局事は彼のシナリオ通りに運んだのか?どうも根本的なところで腑に落ちない印象が残る。死刑を免れたいのなら早く証拠のビデオを提出すればいいし、免れたくないのならジャーナリストと危ういゲームをすべきじゃない。作劇上の都合が先に立って、論理的整合性がないがしろにされているのではないか。そもそも冤罪の可能性を訴えたいのなら、全力で無罪を主張しなくては効果が無い。あの作戦では死刑になっても自業自得と言われるのがオチだろう。ビデオ内で活動家の女性が自殺するシーンは、それに先だってジャーナリストが内容を予測して述べてしまっているので、得られるべきカタルシスがない。監督は観客の感情を操るのも不得手なタイプとみた。 [DVD(字幕)] 3点(2013-07-30 13:03:33)(良:2票) |
4. ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日
《ネタバレ》 原作未読。宣伝で「映像化不可能と言われた原作を~」と謳っているとおりこれは映画化に向かない話なのではないか。第三者に視覚化されるより己の脳内スクリーンに結ぶイメージを愉しむ物語のような気がする。さらに虎と漂流するメインの話に対し、ラストに語られるもうひとつの話が映像的にひどく投げやりなのが変だ。原作ではここまで語り口に差があるとは思えない。同等かタッチを変えるなど、何らかの判断を下した上で丁寧に描いてこそリドルストーリーとしての真価を発揮すると思う。そこらへんを良く練り込まないまま3D表現に頼りきった画作りはあまり褒められたものではない。それにしても日本の船で遭難したり考えなしの日本人の船員や日本人の食えない保険屋が出てくるのは何を意図してのことだろう?無宗教な民族に対するあてつけだろうか。 [映画館(字幕)] 5点(2013-02-07 21:42:32) |
5. ラスト サムライ
きょうぼくはニュージーランドにあるサムライランドにいってきました。 おもったよりゆうだいなところだったのでおどろきました。 ウエストワールドみたいなテーマパークなので人殺しもしほうだいだし、 いくらきられてもテッポウでうたれてもへいちゃらです。 いちばんえらいサムライはハナシずきなのかえいごでべらべらはなしかけてくるのでちょっといわ感がありました。 けっきょくサムライはむやみに死にたがるばっかりで、ブシドーってのはなんだかよくわかりませんでした。 きいろいニホンじんはぼくたち白じんとちがって、死なないとなんかキマらないからしかたないのかな・・ ころされてからアタマを下げられてもいみないし、ぼくはハラキリもしませんでした。 でもカッコいいニホンのヨロイも着ることができたしまんぞくしました。 えっちなオプションをもっとつければよかったかなとおもいます。 [DVD(字幕)] 2点(2004-06-19 19:27:44)(笑:6票) (良:4票) |