1. レッド・ファミリー
《ネタバレ》 家族を偽装した北朝鮮の工作員と、韓国のダメ家族がお隣さんになってしまうお話。 工作員一家は、脱北した反乱分子を日常的に殺害して暮らしている。「脱北するだけならまだしも、国を貶めるような活動をするなんて!」と。お国のため・家族のためと正当化しつつ任務をこなしていくのである。そんななかで、まるで悪しき資本主義の典型例として蔑んでいた隣の最低な韓国人一家を徐々に羨ましく感じていってしまうのである。 隣の韓国人一家は、物を大事にしない。夫婦仲も悪い。年上を敬わない。「それを言っちゃあ、おしめえよ」な暴言が飛び交い、家族も崩壊寸前。工作員一家の深刻な状況と対比して、酷く滑稽でいちいち笑ってしまう。 子供同士が恋に落ちてしまうあたりベタなんだけど、それをキッカケに、それぞれ別の立場の家族が接近し、仲良くなっていったりする。 2つの家族が激論するシーンがあるんだが、ここで描かれたものこそが、監督の願いなのかもしれない。偏見を持たない若者同士が正面から問題に向き合い、互いを尊重して話しあえば解決できない問題などないのだ。あまっちょろい理想論かもしれないが、シリアスなテーマを笑いを交えながらもスリリングに描き切った上質の社会派人情悲喜劇として十分に楽しめたし、感動した。 [映画館(字幕)] 8点(2015-04-14 01:22:28)(良:1票) |
2. LEGO ムービー
《ネタバレ》 ここまで視覚的な感動があるとは思ってなかった。オープニングの町並み、建設現場、アクションシーン。すべてが本当に緻密。よくぞ、ここまで作ったなぁ。これだけの数のレゴを組み立てて、ダイナミックに見せるだけでも芸術の域であり、作品として成立している。 キャラクターには全然愛着持てない。 ルックスは、流石にレゴの限界もあるとしても、中身にもイマイチ惹かれない。どのキャラものっぺりしているのだ。子供が作った想像上の性格と考えると、その理由は説明できるが、これだと、「このキャラクター達にもう一度会いたい!」とは思えない。 とにかく、「飽きさせないように」という事に重きが置かれているのか、かなりの勢いで話が進む。ハイテンションのセリフがわーっと入って、画面もバンバン代わる。簡単な設定なのに、設定についていけなくなりそうだった。細かいおちゃらけも、すべり気味に感じた。 本作のストーリーは、玩具に命を吹き込む神(人間)の意思により進行されている。なので、時に神の意志により都合の良い助けが入ったりする。そこに何となく気づいてからは、どうも乗れなくなってしまった。神の意志や想像を具現化したものが彼らなのである。 オモチャに意思はないのである。 トイ・ストーリーとは、全く違う方向性でオモチャを描いており、レゴムービーは、ある意味 夢がない作品とも言えるだろう。 そして、それを我々の世界に置き換えると更に悲しい。人間は神の意志で動かされている…と。 [映画館(吹替)] 7点(2014-05-03 18:55:45) |
3. レッド・ライト
《ネタバレ》 前半は徐々に盛り上がっていって、かなり面白い。 シガニーの途中退場から若干の失速はあるものの最後まで先が読めず楽しめる。 賛否分かれているオチも嫌いじゃない。デ・ニーロは悪役として、もっと強敵でも良かったと思うが。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-08-03 10:43:32) |
4. レンタネコ
お話はいまいち響かないし、若干説教臭い。でも、市川さんと猫とのどかな雰囲気は心地よい。エンドロールが可愛らしくて大変よろしい。 [DVD(字幕)] 6点(2013-08-03 10:41:22) |
5. レッド・バロン(2008)
第一次大戦のドイツの撃墜王の話。題材もよいし、丁寧な作品だが、肝心の空戦シーンが少ない&迫力不足。脇役ももっとエピソードを用意してほしかった。 [DVD(字幕)] 6点(2012-05-09 22:46:35) |
6. レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳
《ネタバレ》 本年、ベストオープニングと言いたいくらい素晴らしいオープニングだった。 戦地で敵に囲まれ、絶体絶命なドニーさん達。仲間を殺され、ドニーさんプッツン。 悪人の弾丸はドニーさんには当たらない!接近したら、ボッコボコのメッタ刺し!!!何人いようと関係ない!ほんと凄かった。 ただ、ストーリーの流れはほぼイップマンと同じ。それにグリーン・ホーネット要素が少し足された感じ。仮面かぶってキメポーズしたり、突然ホァァァァァとか言いだすのは ちょっと笑っちゃったぞ。全体的な演出もちょっと過剰でクサかったりするし、アクションシーンの見せ方もイップマンには及ばないかな。 あと、日本語監修する人いなかったのか?と思うくらい日本語のシーンが酷い。日本人役の日本語がカタコトって、萎えるよね。お前明らかに日本人じゃないじゃん!そういうところ手ぬいちゃダメ。色々けなしてみても、ドニーさんのアクションが見られればそれなりに満足できるんだけどね。 [映画館(字幕)] 7点(2011-09-23 10:05:28) |
7. 恋愛睡眠のすすめ
《ネタバレ》 れ好きだ!エターナル・サンシャインや、(500)日のサマーにはハマれなかったが、これは好きだ!もうね、せめてね、夢の中ではモテたいの、ふりむいてほしいの!っていうモテない度MAXな感じがたまらない!! 男を演ずるのがガエルガルシアベルナルさんだが、この人顔良いのに、ホントモテなさそうだった。ゴンドリーさんの大雑把なセンスが好きだわ。結構笑ったし、泣きそうだった。 [DVD(字幕)] 9点(2011-07-24 19:31:16) |
8. レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー
《ネタバレ》 とても楽しゅうございました。 既存のホラー映画の定石に則りながらも、群像劇要素をもって、登場人物を見せる手法が面白い。序盤にサクっと、人員整理が入るところが巧み。 あんまり人数多いと把握できないもんね。 そんで、船上でのバトルロイヤル! と、思いきやアッサリ脱出しちゃうチームが出てきたり、舞台が必ずしも船内だけでない。お約束は守りながらも、先読みできない展開になっていくところがワクワクなのである。 特に裕木奈江は良かった。クールに武器を確保して反撃する姿は素晴らしかった! 結構笑いの要素も多く、登場人物が皆マヌケなので、終始ニヤニヤクスクスできたのも良かった。サービス精神旺盛。 特にエンディングテーマがバカ過ぎ。 明るくなった場内では、皆がニヤニヤしてた気がする(失笑も込み?)。 予告編観て、「面白そう!」と思った期待に見事に応えてくれた。 頭使わずに楽しめる、愉快なホラーである。 ポロリもあるよ!! [映画館(字幕)] 8点(2011-06-12 16:39:11) |
9. RED/レッド(2010)
《ネタバレ》 これだけ濃いキャストを揃えて、無味無臭。 ジジイ達が大暴れするかと思いきや、アクションシーンはかなり控えめ。 笑えないぬるーいおちゃらけに終始退屈。ストーリーも、いつまでたっても面白くならなくて高揚感ゼロ。これみよがしな音楽の使い方で無理矢理盛り上げようとしている感じも嫌い。 さらわれるためだけにいるようなヒロインや、モーガン・フリーマンの役さえも、別に誰がやっても良かったんじゃないかと思うくらい魅力に乏しい。 『ロバート・ロドリゲスの作風を真似たものの、色々足りなかった』みたいな印象。 良いところは特に見当たらず、だからといって特別ヒドいわけでもない、味のしない地味な映画でした。 [DVD(字幕)] 4点(2011-01-30 10:41:52) |
10. レイジング・ケイン
《ネタバレ》 地味な作品だったが、ジョン・リスゴーのオネエ化が気持ち悪くて良かった。 [DVD(字幕)] 6点(2010-12-05 19:32:26) |
11. レミーのおいしいレストラン
《ネタバレ》 ピクサーなのでやっぱり無難に面白いんだが、他と比べるとキャラクター性の弱さと内容の地味さ、何より脚本の練りの甘さを感じた。 やっぱネズミの出す料理は雑菌とか心配だよ。ちょっと洗っただけじゃダメだってば。 っていうような細かい事を気にさせないパワーがなかったな。 [DVD(吹替)] 6点(2010-09-25 22:53:46) |
12. レポゼッション・メン
《ネタバレ》 ジュード・ロウ老けたなー。 序盤、軽い感じで残酷にガシガシ人を殺していくシーンとか、残酷描写を混ぜつつ、笑いと狂気が共存して凄く期待させる立ち上がりだった。バカ映画「アドレナリン」に近いのかな、と思った。 しかし、中盤以降シリアスになってしまって、普通の逃亡劇になって失速したような気がした。ストーリー何かっぽいと思ったら「第9地区」と全く一緒じゃないか? 主人公は序盤で、必要以上に人殺してるからただの犯罪者で若干頭おかしいんじゃないかっていう前提で観てるのに、後半普通の正義の人になっちゃうのが面白くない。 「第9地区」は、その辺の流れがうまかったんだけどな。 ジュードさん、色々薄いよ!(人の事言えないけど) 近未来の仕事とは言え、フツーに人を殺しても許される職業が成り立つというむちゃくちゃな設定なんだから、最後までバカ映画で良かったと思うのにな。 割と普通な映画に仕上がってるのが勿体無い。それなのに、グロ描写にやたら力が入ってる感じが、なんか妙。音楽の使い方、選曲が面白かったので、サントラには興味あり! 好きな部分が多いだけに、面白くなりきらなかったところが少し残念。 [映画館(字幕)] 7点(2010-07-19 01:50:08) |
13. レベッカ(1940)
《ネタバレ》 序盤のテンポがとにかく悪く退屈。 最初のスピード婚から、レベッカの行動、最後の婆さんの暴走などなど登場人物の行動に説得力がなく唐突なため、どうも乗れない。 サスペンスとしてもあまり面白いとは思えなかった。 [DVD(字幕)] 4点(2010-03-09 11:19:56) |
14. レスラー
《ネタバレ》 勝利のためでも、栄光のためでも、金のためでも、愛のためでもない。死の危険があろうが「リングで戦う事」こそが彼の生きるための唯一の道であっただけなのだ。現実での孤独な戦いと比べたら、リング上では怖い事なんか何もない。 男にとって、人間にとって一番大切な事は、やはりその時々の状況によって変わって当然。身も心も痛々しさと生々しさが全開で描かれ、ある意味消去法的に道を選んだようにも見える男の話だが、全く嫌な気分にならない。これが生きるって事なんじゃなかろうか。 [DVD(字幕)] 8点(2010-01-24 01:43:14)(良:2票) |
15. ●REC/レック(2007)
《ネタバレ》 ガタガタ揺れまくるカメラと、暗い画面に目が疲れる。70分程度に抑えたのは正解だと思います。怖いというか、ビックリするシーンはありましたが、ギャーギャー阿鼻叫喚の中、登場人物が主張もなく、ろくに抵抗もできず、あまりにもアッサリ死んでいく姿に笑ってしまいました。しかし、尺の都合か、逃げ惑う一辺倒では芸がなさすぎでしょう。ジワジワ追い詰められるとか、一旦は希望をみせてからドン底に叩き落としてくるとかしてくれないと物足りない。観終わって何にも残らない、お化け屋敷的な映画でした。 [DVD(字幕)] 5点(2009-10-31 16:31:12) |
16. 列車に乗った男
無感動のおしつけともいうべきそっけなさ。キャラクター造形は悪くないが、あまりのテンポの悪さに90分が長い長い。 [DVD(字幕)] 5点(2009-09-05 01:41:18) |
17. RENT/レント
《ネタバレ》 男同士のカップル、女同士のカップルが当たり前のように存在する夢見る若者達のミュージカル。同性愛、エイズ、薬物など色々な題材を取り扱いたいのはわかるんだが挿入の仕方があまりにも適当で散漫。話のほとんどをダラダラとどうでもいい痴話喧嘩にさいといて、申し訳程度に真面目な話をされても説得力がない。歌、曲はなかなか良いのですが、ミュージカルなのに映像や雰囲気がどうにもぱっとしない。若者達もどうにも努力や苦労が見えず、ただの怠け者のニートにしか見えない。文句言う前に家賃ぐらい払おうよ。 [DVD(字幕)] 4点(2009-01-05 01:25:13) |
18. レボリューション6
《ネタバレ》 オープニングで期待は高まったんですが、証拠隠滅が目的のためイマイチやってることの規模がちっちゃくなってしまってて、今一歩盛り上がりに欠けたまま終わってしまいましたね。悪くないだけに惜しい。 [DVD(字幕)] 6点(2008-11-13 14:28:59) |
19. レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ
バンドメンバー全員がすんごいリーゼントと変な靴をはいていて、一見するだけで笑ってしまいます。音楽も意外とかっこよいです。サクっと終わるくだらなくも愛すべきバカロック映画です。内容は別にないです。ステキです。 [DVD(字幕)] 7点(2008-11-13 14:27:12) |
20. レディ・キラーズ
コーエン兄弟、得意の現金強奪、老婆殺害のクライムムービーと思いきや今回は徹底的にふざけたブラックコメディになっていました。後半の展開はここまで適当でいいのかというほど酷いですが、逆にここまでやると笑う気になります。全体的に退屈せず、トム・ハンクスなど主要キャラクターも味があってわかりやすいし、笑えるとこ笑えるのでコメディとしては一応の満足感を得られました。心に何一つ響かないが、愛すべきクソ映画。 [DVD(字幕)] 8点(2008-11-13 14:23:10) |