1. たそがれ清兵衛
見終わったあと、しばらく語尾に「がんす」をつける癖が抜けなかった。宮沢りえの演技は本当に素晴らしかった。一つだけ残念なところがあるとすれば、それはエンディングの井上揚水の歌。あれは、ちょっとこの映画の雰囲気にそぐわないと思う。 9点(2004-02-14 16:56:27) |
2. ハリー・ポッターと賢者の石
しっかりと丁寧に作られていて、頭に抱いていたイメージをまったく損なっていなかったのは凄いと思う。勿論、原作を完全に網羅できている訳ではないし、多少駆け足的なところもあるけれど、楽しんで観ることができた。寮別の点数争いが熱かった。 9点(2004-02-10 17:37:53) |
3. マレーナ
男はかつて自分がこのくらいの年頃に抱いていた色濃い性欲と恋との混淆を、女は同性に対する激しい妬みを生々しく感じさせられて自己嫌悪に陥ってしまうのではないだろうか。見終わった後、切ないと言うよりも、何かこう、生臭い体臭のようなものが漂ってきそうな感じがした。もう二度と観たいとは思わないけど、これほど生々しくて、息苦しくなりそうなものをよく映像化しようと思ったなと考えると、やはり凄いと言う他ない。ジュゼッペ・トルナトーレは人生を語れる監督だと思う。 9点(2004-02-08 20:10:42) |
4. マルホランド・ドライブ
何が何だかさっぱり分からないが、とにかく尋常ではないパワーだけはひしひしと感じられた。もう、壊れるんじゃないだろうかと思うくらいのナオミ・ワッツの熱演も良かった。たとえ訳が分からなくても、作り手のパワーを感じさせてくれる映画は大好きだ! 9点(2004-01-23 15:22:13) |
5. ダンサー・イン・ザ・ダーク
ビョークの持ち味がよく出ていたと思う。イライラするほどのセルマの不器用な優しさや、特にラストの不条理さに観終わった後、結構ヘコんでしまったので多分もう二度と観ることはないだろうけど、ここまで徹底して救いようがないと、逆に「スゴいなあ」と賞賛の念を禁じ得なかった。ミュージカルの部分も遊び心がある反面、物語の寂しさを引き立てるのに一役買っていたと思う。 9点(2004-01-23 00:02:24) |
6. キル・ビル Vol.1(日本版)
意外と残酷描写が多くて、少し胸くそ悪くなったけども、基本的には面白かった。ビルを殺すという、分かりやすいストーリーを彩るアメコミに出てきそうな濃いキャラ達のカッコ良さは異常。特に、ルーシー・リューはなんて男前なんだ!おそらくパルプ・フィクションを越えることはないだろうけど、最終的な評価はVol,2を観てからにしようと思います。 8点(2004-02-14 16:46:22) |
7. キス・オブ・ザ・ドラゴン
ストーリーは冗長と感じさせない程度によくまとめられていて、アクションも結構良い感じ。極悪なチェッキー・カリョ、まるで北斗の拳のような技の数々。純粋に楽しめました。 7点(2004-02-09 02:22:54) |
8. パニック・ルーム
なかなか面白いサスペンスだと思った。まぁ、変な言い方だけど安心して観ることができた。家の構造を頭に入れさせるためか、カメラワークも一風変わっていて興味深かったけど、この映画でそこまで凝る必要はあったのかな、と思ったり思わなかったり。でも普通に面白かったです。 7点(2004-02-08 22:58:20) |
9. ブレイド2
敵がヴァンパイアというよりは、ほとんどゾンビだったり、アクションシーンでのカメラの切り替えが早すぎて何が何だか分からなかったりと多少、不満な点も無くはないが、なかなかシチュエーション的に燃えるものがあって面白かった。敵が斬られたり撃たれたりして灰になっていく特殊効果は見ていて爽快。 7点(2004-01-31 17:32:41) |
10. HERO(2002)
《ネタバレ》 けっこう壮大な物語になる事を想像していたのだけど、基本的に大部分を回想シーンが占めているためか、出てくる人間がすごく多いにも関わらず、とても閉塞的な感じがして息が詰まりそうになった。アクションの部分も、あんまりふわふわ空を飛ばれると緊張感が台無しで、真面目にやればやるほど観ている側としては笑いを堪えるのに大変だった。でも、そういった空中浮遊を含めて、色々なシーンに映る大自然や色彩感覚など、中国ならではの感性が感じられて良かったと思う。幻想的でした。 6点(2004-03-20 15:31:50) |
11. 無問題2
《ネタバレ》 期待せずに観たら意外と面白かった。香港映画というよりは、日本風な味付けもなかなか濃くてけっこう馴染みやすかったと思う。なぜか長嶋一茂が登場していたのも意味不明すぎて、笑いどころではないのだろうけど思わず笑ってしまった。 6点(2004-02-14 16:52:30) |
12. BROTHER
《ネタバレ》 「ソナチネ」「Hana-Bi」と同様、中盤で子供みたいに遊び回って、ラストで死ぬ、という一定のパターンが分かってしまって、ちょっと悲しかった。海外向けに作られたためか、ちょっと無駄にドンパチやりすぎていて「痛さ」があまり感じられなかったのも残念。もう少し控えめな方が良かったかな、と思った。 6点(2004-01-23 00:57:37) |
13. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
本当に可もなく不可もなく、普通に楽しめた。ちょっと冗長気味だったのが残念。骨になったり人になったりの切り替わりが面白かった。 5点(2004-02-29 12:30:32) |
14. TRICK トリック 劇場版
何やらおかしなカルト宗教のトリックを暴くという、おなじみのパターンだったのでなぜこれが映画化されなければならなかったのかという必然性が感じられなかった。どうせなら、もっと有名で大規模な宗教に喧嘩を売ってもらいたい。でも、さすが劇場版というだけあって、個人的には、終わり方だけはとても清々しくてよかったと思う。 5点(2004-02-14 14:21:49) |
15. VERSUS/ヴァーサス
冒頭の30分まではシチュエーション的に凄く燃えた。が、それ以降はガス欠になったのか急激にパワーダウンしていった感じは否めなかった。短くていいからきっちりとまとめてくれたらもっと高い点数を上げられたかも知れないと思うとちょっと残念。 5点(2004-02-08 17:25:30)(良:1票) |
16. アダプテーション
ちょっとつかみどころがなかった。この映画自体が、この映画で語られているように苦悩や苦難の末にようやく出来上がったもののように思えたのだけど、ついさっき誰が脚本を書いたのか知って、ああ・・・・・そういう事?うまく説明はできないけど、そういう事ですか? 4点(2004-02-22 22:14:00) |
17. ロミオ・マスト・ダイ
キス・オブ・ザ・ドラゴンもそうだけど、ジェット・リーよりもヒロインの方が背が高かったりするのが、観ていてすごく悲しい。決して差別とか、そういう意味で言っているのではないのだけど、こういう組み合わせはちょっと無理があると思う。人種的に。 4点(2004-02-09 02:44:25) |
18. 至福のとき
途中までは「どうなるんだろう」と興味深く観ていられたけど、ブツ切りのような終わり方に「あれっ?もう終わり?」と拍子抜けせずにはいられなかった。もうちょっとしっかり纏めてほしかった。 4点(2004-01-23 17:32:23) |
19. 黄泉がえり
2時間がかりで柴咲コウのPVを見せられた感じ。でもそう感じるだけあって、歌だけは良かった。あと、「彼」についての説明が足りなさすぎた。監督は、原作をちゃんと読んでなかったんじゃなかろうか。 3点(2004-02-10 17:08:32) |
20. プルーフ・オブ・ライフ
ストーリーが見事なまでにサスペンス、ドラマ、アクションという風に綺麗に区切られていて、そのいずれもが「なんだかなあ…」レベルだった。つまらない短編映画を3本立てで見せられた感じ。どれか一つに絞っていれば、特に最初のサスペンスの部分だけで物語が展開していればもっと面白いものになっていたんじゃないかと思う。 3点(2004-02-09 02:28:02) |