1. 山猫
高級料理店に行って スープを頼んだら、味が薄かった感じ。まあ繊細な味を楽しめってことなんでしょうけど、私みたいな馬鹿舌には理解できませんでした。 何事も起こらない長回しが多すぎて「それ削れば半分に出来るだろ」とか思っちゃいます。まあ制作当時とは時間の流れ方も違うと思いますが。 クラウディア・カルディナーレはどこかで見た気がしましたが、「ウエスタン」に出てましたね。目ヂカラが凄い。 ああ、「ベニスに死す」の監督さんだったか・・・一番キライな映画のひとつだったわ。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-12-14 18:05:01) |
2. ゼロ・グラビティ
《ネタバレ》 2Dであれだけ浮遊感を出せるのがスゴイ。2Dでこれだけ怖いんだから、本当に宇宙遊泳で危機に陥ったら どれだけ怖いのか想像も出来ない。 スピードで名を馳せたサンドラ・ブロック。やっぱりこういうパニックに陥る場面には映えるよねー。 最近ロシアが衛星爆破したけど、もちろんこの映画の存在を知ってて 危険も承知の上で、なおやったんだろうなあ。戦争になったとき、相手の観測衛星壊すのは確かに優位に立てるんだろうけど、平時にやるかね・・・ [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-12-01 08:25:42) |
3. 哀愁
《ネタバレ》 今となっては結構ベタなストーリーだなと感じてしまう。ビビアン・リーの美貌を愛でるのが主眼になっちゃうなあ。 最後、事情を察したロイが それでも必死に探そうとはせずに、もう行ってしまった とすぐに諦めちゃうのが、ベタベタ過ぎずにリアリティがあるように感じた。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-12-01 08:13:34) |
4. グリーンブック
最初に based onではなく inspired byとあったので、製作者は「演出も加えていますよ」という意味を込めているのだと思う。制作年から50年以上前の話なので、当時を知る人も減り、記憶も鮮明では無くなっているということもある。それを「真実に基づく」と訳してしまうと誤解が生じると思う。「事実を元にしたフィクションである」ぐらいにしておいた方が、良いのではないか。 とはいえ、内容的にはとても良かった。直近でも Black lives matterが大きな社会現象になるぐらい、未だに人種差別問題が歴然と残るアメリカでは特に意義深い作品なのだろう。ドンが「暴力では何も勝ち取れない。威厳を持ち続けることだけが勝つための方法だ。」と言うが、それが用心棒兼ドライバーに向けられたものというのが、問題の複雑さを示している。最初は距離のあった二人がお互いから学んでいく姿は、見ていて微笑ましいものだし、見習いたいと思う。 実話モノ、人種を超えた友情モノとして「最強のふたり」を思い出した。あちらもいい映画。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-12-01 08:01:17)(良:1票) |
5. ターミネーター3
《ネタバレ》 機械が弱すぎて萎える。人間がガトリング・ガンさえ持てば普通に倒せちゃうって・・・。 ドローン兵器が現実化した今、機械vs人間にはならなくとも、AI兵器を手にしたテロリストvs人間ってのは 相当な脅威に思えて来ている。その時、AI兵器がこれぐらいショボく あってくれと願う以外に感想はないなあ。 アクションも前2作品の焼き直しと言われても仕方のない内容で、審判の日は「先延ばし」にされたに過ぎないってのが、「うん確かに既視感ある」って感想につながっちゃう。 T2の続編じゃなければ まあ勝手にやってと思うけど、これだとシリーズの冒涜に近い。 [地上波(吹替)] 5点(2021-11-20 21:35:09) |
6. レッド・ドラゴン(2002)
ほぼ全ての配役がうまくいっていると思う。最後まで、興味深く観られた。 ただしストーリーはちょっと王道すぎて、トマス・ハリスにしては期待外れかなと思う。(原作は未読だけれど) [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-11-20 21:25:40) |
7. ゼイリブ
一部でカルト的な人気。とかいうキャッチコピーで観てみたけど、チープ過ぎて萎えた。つっこむ気も起こらないほど、ショボい脚本。 最初から、そのショボさを楽しむって気で鑑賞すれば、良かったかも。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-11-06 08:38:15) |
8. リバティ・バランスを射った男
最初に後日談を持ってくると、ああこの人 生き残るんだって分かっちゃうから、この見せ方はどうなんだろうって思う。普通に、本編→後日談 って流れで良かったような。時系列をいじること そのものが面白いと勘違いしちゃって、逆効果になってるパターンのように思う。 「圧倒的な暴力の前に、法や政治は意味を成すのか」ってテーマは、特にアメリカでは大事だろうから この映画の評価が高いのも うなづける。 ヴェラ・マイルズって女優さんの美貌にはクラっときたけど、「サイコ」にも出てたんですね。他にそこまで出演作が多くないのが不思議なぐらいの美人。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-10-29 14:40:52) |
9. 逃亡者(1993)
《ネタバレ》 「逃亡者」って邦題の映画が4つもある。まあ知名度的に、これ以外を知ってる人のほうが少なそうだけど。 冤罪を晴らすために 頭のキレる医者がもがくって話なんだけど、逃げる前に法廷で もっとその良い頭を使って無罪を主張しそうなものなのに、割とすんなり判決を受けちゃうのが ちょっと疑問。 あと 頭がキレることを押すなら、プロレスはやっちゃダメ。ハリソン・フォードだからアクションがなきゃ ってことなら、キャストミス。危機はあくまで、頭で切り抜けなきゃね。 とはいえ、ちゃんと最後まで楽しんでは観られましたので、この点数。 [地上波(吹替)] 7点(2021-10-29 14:21:44) |
10. 悪い種子
《ネタバレ》 子役のパティ・マコーマックに使うのは若干ためらわれるが、「怪演」という言葉が当てはまるほどの演技。舞台で同じ役を演じた後での映画化なので、完成の域に入っていたのかも知れない。視聴者にさえ悪感情を抱かせるような演技なので、真に受けた人から危害でも加えられていないかと心配になるぐらい。でも、ちゃんと大人になっても女優を続けたようなので、安心。 この「平気で殺人をするようなサイコパスは遺伝するのか、それとも後天的な環境に因るものか」ってのは普遍的なテーマのようで、最近のドラマなんかでも観たりする。個人的には、複合的なものかなあと思うが。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-10-21 09:03:48) |
11. ブレードランナー/ファイナル・カット
《ネタバレ》 (バージョンの違いについては分かってません、たまたまTV放送を観ただけ) ストーリーは今や新しさを感じないものの「AI/アンドロイドの自我/意識」という普遍的な問いを扱っている。個人的にAIをいじっているせいで、この問いは「世界五分前仮説」にからめて たまに考えることがある。AIがどんどん性能を上げていった時に、人間との根源的な違いはどのようなものなのか。それが分かってくると、人間というものへの理解も更に深まるように思う。 とはいえ この映画の魅力はなんといっても、映像と世界観だろう。同じテーマで作っても、並の監督なら凡作になる可能性も高いと思う。人間が出演しているのに、人間臭さが無いというか 無機質さを感じさせるのはスゴイとしかいいようがない。 あとヴァンゲリスの音楽がまた映画の質を高めている。大好きなミュージシャンであり、仕事のBGMとしてよく聴いている。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-10-04 09:04:15) |
12. アンダーグラウンド(1995)
小さい頃から自国で戦争があって 心がグチャグチャになってしまった人が、そのグチャグチャをそのまま映像化した。みたいな印象。 戦争なんて「知らない遠い昔か、遠い海外のもの」である自分には、この映画の本当の意味を理解は出来ないだろうなあと思う。 レビュアー63人中20人が10点を付け、マイベストという方も多数 というのが意外だった。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-09-20 16:38:13) |
13. 鬼滅の刃 兄妹の絆
乗り遅れた形だけれど、フジテレビで観ました。 大人でも飽きたり幻滅することなく 最後まで観られましたし、あれだけ流行ったのも分かる気がしました。 次の日に放送された「浅草編」というのも観ましたが、あれは劇場公開ではなく テレビのアニメ放送をまとめたものなのかな? 浅草編では剣術(壱から拾の型)が出てきます。これはおそらく、山での修行中に鱗滝左近次から教わったように思いますが、この「兄妹の絆」では紹介されていないように思います。なので「浅草編」を観ると、いつ覚えたの?となってしまい、唐突に感じます。 軽くでいいから この「兄妹の絆」で触れられていると、つながりが良かったのかなあと思います。 [地上波(邦画)] 7点(2021-09-14 10:39:49) |
14. セント・オブ・ウーマン/夢の香り
パチーノの迫力を存分に活かした脚本だと思った。チャーリーも気の弱い優等生を演じられる上手い配役だと思う。 退役軍人の特殊な話かと言うと そういう訳でもなく、会社で第一線で働いてきた人が 引退後にどれだけ虚しくなるかという、結構普遍的な内容とも考えられる。 ただ題名がラブ・ロマンスっぽくて合っていないのではないかと思う。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-09-14 09:52:20) |
15. 暗くなるまで待って
非常に良くできた脚本。場面の変更が少なく、予算がかさんだのは役者のギャラぐらいではないだろうか。 制作当時に観ていたら10点満点だと思うけど、もっと手に汗握る映画を観てしまっているせいで、今観ると8点ぐらいにおさまるかな。それでも複数回の視聴に耐える名画に入ると思う。 タイトルはラブロマンス風にも聞こえるので、サスペンスだと予測しにくい面もあるかも。それを狙ったってことはないだろうが。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-09-03 17:19:51) |
16. ハンター(2011)
《ネタバレ》 平均点が良かったハンター(2003)と間違えて視聴。 終始、イヤーな気分で観ていた。絶滅危惧種を狩るハンターに感情移入しろというのがまず無理筋。 「毒を持っていた」っていう記述も見つからないし、持っていたとしても他にいくらでも研究対象はあるだろうに、最後の一頭だけからサンプル採取しても量産して実用化できないだろうし、意味不明。挙げ句は、火葬して「悪共から地球を救った」的に悦に入ってる始末。 ジャックが言った「お前が来なければ、家族が死ぬことはなかった」に同意しちゃう。 久々にひどい映画を観た。 [地上波(吹替)] 4点(2021-09-01 11:01:23) |
17. 私たちのハァハァ
まあ私は女子高生ではないので、感情移入できないのは当たり前かと思われる。 ホームビデオ風で、画面が揺れまくったり声が重なってうまく聞き取れなかったりするところも、私は傍観者であり ただ覗き見ているだけだと考えると、その状況を表していると言えるかもしれない。 彼らが夢中になっているバンドの音楽も 私にとってほとんど興味のないものであり、そんな中でもこの映画を最後まで見ることができたのは、内容は異なるにせよ 私も将来に対する漠とした不安を感じたことや、傍から見たらおかしいと思えるような事にのめり込んだ 昔を思い出すからなのかもしれない [地上波(邦画)] 7点(2021-08-27 14:40:43) |
18. ほえる犬は噛まない
ところどころ面白くはあるが、ぶつ切り感が強くて 何が言いたいのかよく分からない。 でもここから「殺人の追憶」「母なる証明」を経て、「パラサイト」でアカデミー賞獲っちゃう監督の 初監督作と思ってみると、資料的価値ぐらいは感じたかな。「社会の暗部を映画でえげつなく見せる」ってところは、最初からあったんだなと。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-08-12 07:38:30) |
19. ヴェノム
《ネタバレ》 ここの点数も低いし 期待度が低かったのが 良かったのか、普通に楽しめた。 ただ主人公はレポーターじゃなくて、もっと恵まれない人間の方が良かったんじゃないの? ヴェノムが母星での悪境から逃げ出すために地球を選んだんだから、似た境遇同士のほうがマッチすると思う。 敵を南アジア系にしているけど、今後は中国系の敵キャラが増えるんだろうなあ・・・ [地上波(吹替)] 7点(2021-08-08 10:03:52) |
20. 西部の男
《ネタバレ》 基本的に勧善懲悪モノは苦手なんですが、この悪役は私の嫌なツボにハマり過ぎて、くたばってありがとうと思ってしまった。 というぐらい本と役者が上手くやっているってことなんでしょう。 火事のシーンは当時撮るの大変だったでしょうが、今見ても迫力が伝わる映像になっていたと思います。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-07-28 19:50:16) |