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wunderlichさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 284
性別 男性
ホームページ http://ameblo.jp/wunderlich/
年齢 42歳
自己紹介 気になった映画をつまみ食い的に見ています。
うだうだと考えるのが趣味です。

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181.  初恋のきた道
美しさと壮大さを兼ね備えた良いラブストーリーかもしれないということは分かるのですが…。きぶくれしたチャン・ツィーの走るフォームがあまりにもコメディーなので、残念ですが感情移入できませんでした。どんなにかわいい顔の女の子だろうとも、あの走り方を見せられると、好きになる前に、きぶくれ者専用ウォーキングスクールに通って欲しいと思ってしまうのは僕だけでしょうか?
[映画館(字幕)] 6点(2005-05-03 12:30:03)
182.  ニュー・イヤーズ・デイ 約束の日
悪い意味で単純。良い意味でガキっぽい。あらゆる意味で思考がたりない。
[ビデオ(字幕)] 5点(2005-05-03 12:12:12)
183.  邪魔者は殺せ
もちろんこの映画には主人公がいるけれど、他の登場人物の描写もポイントが押さえられていて、群像劇としても観れる。一体、個々にみると暖かいものをもった人間同士が、なぜに争わねばならないのか。この映画はそんな悲しい問いかけをしている。この監督は何気ない緊張感を描くことに長けていて、瀕死の主人公を巡る人々の姿がとても緊迫した美しさの中で捉えられている。タイトルからサスペンスと想像できるが、僕はあくまでドラマとしてみたほうがこの映画に合っていると感じた。第3の男に比べて印象が薄い感はあるものの、切ないラストなどの味わいは捨て難い。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-03 12:09:56)(良:2票)
184.  ロスト・イン・トランスレーション 《ネタバレ》 
この映画の2人の主人公の間にはいくつかの大きな断絶がある。まず年齢の断絶。そのためなのか、おそらく最後まで二人は互いを性的な存在として意識しなかったと思う。それと身長の差。シャーロットの背が低すぎるというハリスの言葉どおり、傍から見ても二人はかなり不似合いである。もちろん、互いに既婚者という制度的な制約もある。あとは時間の制約。二人とも東京にいつまでもいる訳ではない。帰国すればお互いに別々の場所に住んでいる。ハリスは大人だから、シャーロットは哲学畑の人だから、あらゆることに距離をもって接することに慣れている。二人の間の断絶は、一瞬だけ乗り越えられ、再びその断固とした姿を現わす。この監督はその一瞬を鮮やかに映している。二人が一瞬放つ光の後ろには、完全に個々の人格の匂いを消され背景化した日本人たちが闇として群がっている。 この映画はいろいろなことを聞かせてくれた。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-03 11:48:09)(良:1票)
185.  エドワールとキャロリーヌ
話自体はたいした内容じゃないんだけど、軽快なテンポにのせられて非常に心地よく観ることができた。ベッケル監督十八番の「びんた」シーンもちゃんとあります。コメディーにこそサスペンス的な緊張感が必要だと思うのは僕だけではないだろうが、この映画はそのお手本。よくできている。フランス、パリの庶民の生活感がよく出ていて勉強になる。何気にキャロリーヌもかわいい。
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-04-30 20:57:16)(良:1票)
186.  エターナル・サンシャイン 《ネタバレ》 
奇跡を描いたとても恐ろしい映画。ジョエルの消されてゆく記憶のなかで、ジョエルと一緒に逃げ回るクレメンタインは、あくまでジョエル自身の記憶の中にいるクレメンタイン。現実の存在ではない(現実のクレメンタインは凍った河でパトリックと寝っ転がっていたのだから)。記憶の中での二人の戯れは、すべて虚構だったことになる。だから、二人が記憶を失いながら海辺で再会できたのはとんでもない奇跡だったのだ。 この映画には恐ろしい仕掛けも用意されている。記憶を消したまま再会した二人が、車でクレメンタインの家に行って、クレメンタインが家に歯ブラシを取りに行って戻るシーン。彼女が戻ってきて助手席に乗り込むとき、多くの観客は運転席にはパトリックが乗っているのではないかという予感におそわれるはずだ(運転席のジョエルに話しかけるパトリックのシーンが直前に挿入されている)。次のカットで運転席のジョエルが出てきて一安心だが、僕はその直前に覚えた戦慄を忘れない。 愛は、人間には他人を「本当」には理解しきれないという前提の上に成り立つ。つまり本質的に虚構。だからこそ愛が成立していることは奇跡だし、同時にいつ壊れてもおかしくない危うさをももつ。愛という危うい奇跡を支えるのは「OK」の二文字。人類の永遠なる叡智だ。僕はこの映画に激しく同意する。
[映画館(字幕)] 9点(2005-04-03 09:20:28)(良:2票)
187.  オアシス
とても残酷な映画だと思った。コンジュが一瞬健常者になるところは、見えてはいけないものを見せられている気がした。男がたまに見せる妙な優しさとオアシスのイメージ、ラストの展開が、確かに明るい光を投げかけている。しかし、それは全編を見終わってはじめていえること。途中には、見てしまってよかったのか考え込まざるをえないシーンがいくつかある。世の中には分かってても言っちゃいけないこと、見せちゃいけないものがあると思うのは僕だけでしょうか?寅さんの文脈とは大きく違いますが「それを言っちゃあおしめえよ」という感想を持ちました。
[映画館(字幕)] 6点(2005-03-14 12:11:21)
188.  リトル・ロマンス
この映画、高校生の時に見れて、良かったなぁと昔を振り返ってます。10代前半でハイデッガーを読みこなすとか、競馬予想システム作っちゃうとか、多少わざと観客の心に刺激を与えようとしすぎている嫌いがありますが、旅に出てからの展開でもう納得。こんなにかわいらしいボギー&バコールですか。やられますよそりゃ。
9点(2005-03-12 08:16:09)
189.  マンハッタン物語
本当に「小さな佳品」という呼び名がぴったりの映画。S・マックイーンはアクション映画のイメージが強いので抵抗があるかもしれないが、こういうある意味地味な役でも十分に見せてくれる。ナタリー・ウッドも『34丁目の奇跡』のころとは違う意味の純粋さをうまく表現していると思う。隠れたひろいものですな。
8点(2005-03-11 08:16:14)
190.  アパートメント(1996)
降参。緊張感、キャスト、プロットのどれをとっても一級の作品だと確信する。特にキャストは豪華。パリの町並みもこの映画を際立たせるのに一役買っている。今度、ハリウッドでリメイク(『ホワイトライズ』)されるが、観る前にオリジナルを観ておくとさらに楽しめると思う。
9点(2005-03-11 08:10:53)
191.  オリエント急行殺人事件(1974)
原作の綿密な推理を展開するポワロ像は、とても映画の時間制限の中では再現できないのでしょうがない。それにしてもポワロが少し声大きすぎ。僕の中では、もっと神経質な小声のイメージなのだが。。。 しかし、ジャックリーン・ビセットがあまりにも美しく撮られていて、正直、降参です。
5点(2005-03-07 14:58:30)
192.  恋文日和
個人的には4種類のラブストーリーが楽しめるのはお得だと思います。コメディータッチから感動ものまでいろいろあるので飽きずに見れます。僕自身はかなりの筆不精ですが、今度手紙でも書いてみようかな?みたいな感じになります。中越典子のなりきった演技が好感度大。
6点(2005-03-07 14:51:56)
193.  ドラッグストア・ガール
この映画を観るとすれば、宮藤官九郎fanか田中麗奈fanだろうから、十分に楽しめるはずだ。しかし、柄本明fanならその倍ぐらい楽しめるだろう。もし、誰のfanでもないのにふと見てしまったような人は、早めにイメージを中和したほうがいいでしょう。あるいみ、めっちゃ強烈ですから。
6点(2005-03-04 13:33:06)(笑:1票)
194.  東京マリーゴールド
基本的にストーリーの運びとかよりも、全体の雰囲気で勝負している映画だと思う。そして、雰囲気の独特さは十分に勝負になっている。やけに狭い部屋のシーンが多いのも印象的だし。何気なく観てみると、忘れ難い。そんな感じの映画。
7点(2005-03-04 08:14:02)
195.  イノセンス
本当の自分はどこにいるのか? という問いは、以前から哲学史において思考実験という形で練成されてきている。この映画はある意味で、そういった思考実験が実際に起こっている未来を描いたSFということになるのだろうか。個人的には、デカルトが考えた時にすでに答えは出てきていると思う。自分が本当に純粋に自分だと言える自己意識(この映画ではゴースト)とは、あくまで単なる自己意識だから、何ができる訳でもなく、何ができない訳でもなく、ただスカスカの私として、身体にくっついているだけ。いわば「無としての自分」にすぎない。やたら自分にこだわる所や、全てを情報として捉えるデジタルな感覚なども、結局の所、デカルト「省察」に対するひとつの解釈のように考えることも可能だろう。
5点(2005-03-03 12:55:44)
196.  過去のない男
題名をみて、てっきりお堅いな映画かなと思いきや、めちゃめちゃ笑える作品じゃないですか!映画自体はかなり淡々としてるんですが、見てる僕ははじめから終わりまで笑い転げてました。全ての台詞を暗記するまでみてやる! 主人公が幸福を見つけるというストーリーではまったくなく、記憶を失ったら幸せになっていたというお話。そこら辺が結構皮肉っぽくて考えさせられます。フィンランドという名前だけは知られている地域の風土を見れるのも面白い。僕はこういうの大好きだけど、派手な展開が好きな人には向かないだろうからこの点数。
7点(2005-02-28 16:51:08)
197.  ビフォア・ザ・レイン
この映画とすぐに結びつくのはニーチェの「永劫回帰」。ニーチェが言っていたのは、「まったく同じ(「似かよった」ではない)できごとが永遠に繰り返されているこの世を、肯定することができるか」ということだったと思う(うろ覚え)。この世がマジでおんなじことを繰り返してるのかは別にして、この映画に当てはめてみよう。「ひどい戦争が繰り返される世界に生きていて、しかも同じ争いが繰り返され、しかもそれを知る立場にいて(巧妙なことにこの立場は観客において初めて可能になる)、この世を肯定することができるか?」とこの映画は観客に言っていることになる。「それでも人生にイエスという!」という標語をドッかで聞いたことがあるけど、もう一回、いや永遠に同じ人生を生きると「知った」時にも同じこと言えますか? 劇中の人物が自身の人生を肯定できるかではなく、悲惨な争いが永遠に繰り返されるとラストに知らされた観客に人生への判断を迫るのがこの映画の主題なんだと思う。
[映画館(字幕)] 8点(2005-02-25 20:48:01)
198.  恋人までの距離(ディスタンス)
もしこの映画に出てくるような刺激に満ちた会話が、フツーの会話としてリアリティーをもってそれほど違和感なく欧米人に受け取られているとしたら(もちろん映画だから少しは誇張されてるんだとは思うが)、西欧人の考える力や知性といったものは非常に強靱だ。日本人は多少むづかしいはなしを人前ではあまりしない。普段は専ら、なにがたのしいとか、友達がどうしたとか、そんなんばっかりはなしている気がする。言ってみれば、情報の垂れ流しと情報に対する簡単な感情の表現しかしてないよな。もちろん、日本人だって人生観を語ったりするだろうが、この映画の二人の会話は、人生観よりももっと普遍的で抽象的なレベルで、なのに「自分」の考えをもっている気がするのだ。普通なら電車が動き出して、それを見送って終わりになりそうだけれど、一人になってからそれぞれ眠りにつく二人を描いているのが心に残った。まるで、一晩のできごとが夢だったんじゃなくて、これからの現実生活が夢なんだみたいな。(もちろん、徹夜して眠いんだろうけど)
9点(2005-02-25 17:58:08)
199.  ビフォア・サンセット 《ネタバレ》 
「恋人までの距離」は僕の大好きな映画のひとつ。でも邦題がもろに恋愛映画なので、あまり男友達に勧めれなかったんですが、この映画なら題名をいっても恥ずかしくない。配給会社に感謝。内容は前作よりも人生経験をつんだ二人の会話が、より深みを増していておもしろくなっている。前作は自分の知識や希望に基づいた会話、今回は自分の経験に基づいた自分の考えのやり取りが中心。でも根本的な世界観みたいのは二人ともあまり変わっていない印象。一番面白かったのは、セリーヌもジェシーもいろいろとウソをつくところ。街を歩くだけでデートになってしまうというヨーロッパの都市の底力をこれでもかと見せられた感じがする。ほとんど文句などないのだが、セリーヌとご近所さんのフランス語会話も字幕にしてくれると嬉しい。その願いを込めて9点。
9点(2005-02-25 17:29:30)
200.  シャンプー台のむこうに
愛すべき小品。きらびやかなヘア・スタイルが視覚的に楽しませてくれる。ストーリーはそれほど珍しいものではないが、ラストのトータル・コーディネートのアイデアでメリハリがついている。出演者の個性もよくでていて、気楽に観れる。
7点(2005-01-05 14:45:19)
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