181. ソドムの市(1975)
4人のファシストの大統領、最高判事、大司教、公爵と奴隷少年たちはそれぞれ政治、司法、宗教(キリスト教)、階級の権力と抑圧される労働者階級、社会的弱者を象徴しているのだと思う。奥深い映画だとは思うけど、悪趣味なので高い点数はあげられないな。 [ビデオ(字幕)] 5点(2006-12-25 11:32:27) |
182. アントニア
自分が男だからかも知れないが、映画の世界にあまり入っていけなかった。ただ初見から二年以上経っても映画の光景が随所随所思い浮かぶということは、やはりこの映画に魅せる力があるのだと思う。 [ビデオ(字幕)] 5点(2006-12-25 11:25:20) |
183. 暗殺の森
《ネタバレ》 ファシスト批判というよりは、一人の人間の正常と異常の間の葛藤を描いた映画のように思う。男が子供のときに男色行為を強要され、そのトラウマから自分は異常者なのではないかと真剣に考えるようになり、正常性を求めてファシスト新体制に順応していったものの、体制は崩壊し、それまで正常だと思っていたものは一夜にして異常なものとなってしまう。男は恩師や恋した娘を犠牲にしてまでファシズムに帰依してきた。それが最後の悲痛なラストに繋がるのではないか。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-12-25 10:56:07) |
184. 黒い太陽七三一/戦慄!石井七三一細菌部隊の全貌
《ネタバレ》 映画の出来としては決して悪くないと思う。描写内容は731部隊の生き残り日本兵の証言に基づき、それを脚色する形で映像化されている。 ただ勘違いしてはいけないのはこれが告発映画というよりもスプラッター映画として制作されたことである。だから映画内ではグロシーンがやたら強調されるし、実際に動物殺害や死んだ人間の子を解剖したりしてる。つまり制作の動機の順序が逆なわけであり、学校の授業で歴史教育用に生徒・学生に見せるのはどうなのかな?と思う。 [ビデオ(吹替)] 2点(2006-12-25 10:44:42) |
185. サウンド・オブ・ミュージック
文句のつけようのない名作。ミュージカルなのに違和感がないし、話に完全にマッチしている。観ているこっちも楽しくなるし、3時間という長時間何度観ても飽きない。凄い映画だと思う。 [ビデオ(字幕)] 10点(2006-12-25 10:34:51)(良:2票) |
186. 雨に唄えば
《ネタバレ》 オコナーの踊りが素晴らしかった。最後のほうのやたら長いミュージカルシーンはだれるのでいらない。カラー映画であることを最大限アピールしたかったのだろうか? [DVD(字幕)] 6点(2006-12-25 10:27:32) |
187. 新しき土
《ネタバレ》 同盟国だった日本とナチスドイツの合作映画ということもあり、随所随所に大和民族の賛美やソ連の脅威への暗喩が出てくる。でもそんなことが気にならないほど映画の見所は多かった。山岳風景は美しいし、原節子は綺麗だし、展開もベタなんだけど最後は目が離せなかった。本筋と関係ないところでは、東京を阪神電車が走ってたり、宮島の裏が家になっている点(??)など突っ込みどころ満載で笑ってしまった。 [DVD(邦画)] 7点(2006-12-25 10:22:35) |
188. 鏡
《ネタバレ》 ストーリーが断片的でよく判らないまま終わってしまった。だけどそれを十分カバーできるほど映像が素晴らしい。ラストの大自然の風景の構図は凄すぎるし、最初の野原に風が吹くところとか、眠っている赤ちゃんが笑いだすシーンはどうやって撮影したの?と感動した。 [DVD(字幕)] 7点(2006-12-25 10:13:19) |
189. ベルリン・天使の詩
散文のような詩的な展開に美しさは感じたが、肝心の内容がつかめなかった。作品の芸術的評価はともかくとして、娯楽性は皆無に近く退屈極まりない。 [ビデオ(字幕)] 4点(2006-12-25 10:07:14) |
190. フォレスト・ガンプ/一期一会
《ネタバレ》 ヒロインの行動が自己中心的なのが気になる。ただフォレストをうまく利用しているだけでは?と変な邪推をいだきながら観てしまったせいであまり楽しめなかった。フォレストは知恵遅れとはいえ、俊足という才能があるし、仲間も多い。浮上していく可能性をいくらでも持っている。世の中にはそれすらない人もいる。フォレストは十分恵まれていると思う。 [地上波(吹替)] 4点(2006-12-25 10:01:07) |
191. やかまし村の春・夏・秋・冬
レンタルビデオのコーナーにあってずっと気になっていたのだけど、最近大学の視聴覚室で初めて観た。和んだ。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-12-25 09:52:29) |
192. さよなら子供たち
《ネタバレ》 教会の学校の子供たちは匿われて転向してきたユダヤ人の少年に対して、髪が黒いとかユダヤだとか言ってからかっていじめている。主人公のフランス少年もユダヤ少年と遊ぶときもあればからかう側に回ったりしている。こういう仲良くしたり傷つけあったりしている友人関係がいかにも小(中)学生というリアルさを感じた。結局、ユダヤ少年はナチスによって連行されてしまうわけだけど、そこで少年達は自分達のしてきた行為(からかい)の重さに気づく。密告した用務員青年の「これが戦争だ」という言葉とシーンが頭から離れない。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-12-25 09:45:35) |
193. ラスト サムライ
《ネタバレ》 アメリカ人から観た「武士道」を描いた映画なのかなと思った。舞台と時代設定を借りたエンターテイメントなんだと割り切りつつも、田畑のない農村風景や、とっくに伝来していた火縄銃を使わず刀と弓矢で突撃するサムライたち、10年前まで尊攘派として活動していた新政府の人間が武士と対極に位置する武士道に無理解なヒト達と描かれていたことに違和感を覚えた。 [地上波(吹替)] 6点(2006-12-25 09:30:59) |
194. 汚れなき悪戯
《ネタバレ》 感動した。マルセリーノの歌は名曲だと思う。キリスト教の価値観からすると、あの最後はハッピーエンドだったのかが気になった。お坊さんたちが精一杯マルセリーノに愛情を注いできただけにラストは悲しかった。 [ビデオ(字幕)] 9点(2006-12-25 09:16:13) |
195. コーラス
《ネタバレ》 途中までは非行少年たちを歌で更正させていくイイ話だなぁと思って観ていたら、 どんどん話しが違う方向に・・・・ 先生が不純な動機で子供たちを教えているようなのであのロマンス話はいらない。あの問題児も歌の才能がありそうだったし、校長先生も更正しかけたのだからまとめてハッピーエンドにしてほしかった。 ああいう展開がヨーロッパ映画なのかもしれないけど、個人的に不満だった。前半は10点満点、後半は2点で平均で6点とさせていただきます。 [DVD(字幕)] 6点(2006-12-25 09:04:50) |