181. ゴジラ(1954)
《ネタバレ》 今見ても古さを感じさせない、なんて言いません。 やはり今みたら古い。さすがに特撮は稚拙に感じられる場面が多かったです。 ただ、その古さが絶妙にゴジラのイメージにはまっていたように思います。 オープニングなんかメチャメチャ古いのに物凄くゴジラにマッチしています。 ゴジラが街を破壊するシーンを見るに、モノクロ映画がこれほど似合う映画があるかと思うくらい・・・いっそのことハリウッドの最新版もモノクロでやったほうがいいのでは。 テーマもシンプル明確で、最後の必殺兵器を使うまでの経緯を非常に大事にしているのが印象的でした。 安易に核兵器で収束を図るハリウッド映画は見習ってほしいものです。 もう本作のゴジラの後にゴジラなしとしか言いようがありません。 後世のゴジラは何か余分なものを付け足して自滅しているように思います。 [DVD(邦画)] 9点(2014-02-03 00:13:43)(良:1票) |
182. ホワイトハウス・ダウン
現実の世界ならばホワイトハウスが襲撃されるなんて驚きの出来事であるわけですが、なぜか物足りなく感じてしまいました。 これまで異星人やら小惑星やらの襲来を乗り切っていたアメリカですので、今さらホワイトハウスごときが襲われようが映画としてのインパクトは皆無なのかもしれません。 内容としてもこれといって印象に残りませんでした。 同時期に同一テーマの作品が公開されたことが一番の話題というのもうなずけますし寂しいかぎりです。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2014-02-02 23:53:51) |
183. ブルーバレンタイン
うまくいっている時は無敵モード。 無理になったら絶対無理。 どちらもアルアル話ですが、これらが交錯することで怖さ倍増。 ほんと現実感があって笑えませんでした。 最近、元トップアイドルグループメンバーと二流女優の茶番劇が公開中ですが、ブルーバレンタインのほうが断然おすすめです! [DVD(字幕)] 6点(2014-01-26 23:14:48) |
184. プラダを着た悪魔
メリル・ストリープの流石なキャラクター作りとアン・ハサウェイの容姿に尽きると思います。。 ストーリーは何の変哲もない軽いテンポのサクセス・ストーリーで、特に見どころは感じませんでした。 彼女が「おでぶちゃん」と呼ばれてしまうのには、世の女性にとってはちょっと残酷なんじゃないの?と余計な心配をしてしまいました。 [DVD(字幕)] 5点(2014-01-26 23:13:49) |
185. モーターサイクル・ダイアリーズ
《ネタバレ》 こういう作品をもっと若い頃に見たかったです。…もし見ていたら私も旅に出ていたでしょうに、その後は変わらず平凡だっただろうけど。 けっこう早い段階でモーターサイクルがなくなってしまったのがちょっと残念です。 [DVD(字幕)] 5点(2014-01-26 23:13:01) |
186. トゥモロー・ワールド
《ネタバレ》 タイトルからしてありふれたSFパニックものと思っていたのですが、いい意味で裏切られました。 これほどまでに命の大切さが存分に伝わってくる作品だったとは、意外や意外です。 大切な若き命を運ぶためのまさに命を懸けたリレー…主人公の最期のシーンは単純に胸を打たれました。 ただし、これほど若き命の大切さがクローズアップされたのは「子供が生まれない」という設定があればこそ。 その設定自体がちょっと無理矢理だったところが本作の欠陥だと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2014-01-26 23:11:54) |
187. モネ・ゲーム
《ネタバレ》 おっさんの下着姿、おばさんの下着姿、じいさんのヌード・・・誰が得する作品なんだろう。 [DVD(字幕)] 3点(2014-01-22 21:43:48)(笑:1票) |
188. 探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点
前作が期待に反し不発だったため今回も疑心暗鬼になり見始めましたが、出だしの時点で既に魅力を感じませんでした。 退屈なプロローグを15分間はちょっと長かったです。 政治家絡みで無理やりスケールが大きいかのようにしていますが、事件自体が面白くありません。 全体的に画も汚いですし、これなら正直Vシネマでシリーズ化すれば十分なように思います。 大泉・松田龍平でこれはない。次作までは見切り付けずに待ちたいです。 [DVD(邦画)] 3点(2014-01-22 21:39:45) |
189. 真夏の方程式
《ネタバレ》 ドラマから映画化する意味があるのか疑問になる作品が多い中で、これは映画化に相応しい内容だったと思います。 サスペンスとして考えればもう一つ。 湯川がまるで最初からすべてお見通しであるかのような達観ぶりで、あまりにも完全無欠過ぎて面白みに欠けました。 それが湯川といえばそうなんですが、もう少し困難に陥ってもいいのではないでしょうか。 それから「すべてを知ったうえでの選択・・・」というのが終始キーワードになっていたのですが、これを今回の少年に当てはめるのはちょっと無理があるように思いました。 夏休みの少年の成長という雰囲気としては良かっただけに、最後がこじ付け臭かったのが少し残念です。 [DVD(邦画)] 6点(2014-01-22 21:37:25) |
190. バックドラフト
《ネタバレ》 欲張って色々詰め込み過ぎてしまったように感じました。 そのせいで炎の描写とか兄弟間の人間ドラマとかいいところが打ち消されてしまって残念です。 まず、消火活動に子供を連れていくとか消防車の上で情事にふけるといった箇所箇所で出てくる気楽な描写は明らかにマイナスのように思います。 それから、後半にサスペンスの展開を持ってきましたが、これが下手すぎる。 一番の見せどころの真犯人の種明しをあっさりと通過してしまったのには拍子抜けでした。 個人的にはデ・ニーロがインパクトのない存在だったことが不満です。別に彼である必要がなかったように思いました。 [DVD(字幕)] 5点(2014-01-06 22:48:44) |
191. オーシャンズ11
個性的な面々を集めた割には、気の抜けたコーラのように中身のない話に拍子抜けしてしまいました。 セキュリティ万全な金庫を破るというシンプルなストーリーを本当にシンプルに片づけてしまったように思います。 話が単純なだけに大ピンチな場面を作って強弱をつけてもよいと思うのですが、カジノ側の反撃ターンはほとんどなく緊張感の欠片もありませんでした。 それにしても、あれだけセキュリティの関門があると金庫室の前でマシンガン持ってる警備員2人は退屈だろうな・・・こんな感想しか残っていません。 [DVD(字幕)] 4点(2014-01-06 22:46:58) |
192. 日本のいちばん長い日(1967)
《ネタバレ》 この作品によって終戦の日にこのような事件があったことを初めて知りました。 この事件を知らない人はおそらくたくさんいるはずで、それを伝えるだけでも意義がある作品だと思います。 事件に対し安易な批判・賛同をすることはできませんが、一作品としてスピーディ・スリリングな展開がとても面白かったです。 とりわけ最期の自害のシーンの迫力が秀逸だと思いました。 また、登場人物が比較的偏って描かれていなかったのもよかったと思います。 もちろんメインとサブの強弱はありますが、誰かが英雄だとかそういう印象はなく、特に肩入れできるような人物は出てきませんでした。 テーマがテーマなだけにこういった描き方でよかったのではないでしょうか。 ラストにあったように、2度と戦争を起こしてはならない…それを身に染みて感じることができる作品だと思います。 それで十分だと思います。 [DVD(邦画)] 8点(2014-01-06 22:44:18) |
193. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ/完全版
《ネタバレ》 4時間近くの長さにもかかわらず画が素晴らしい。 特に若き時代には絵画であるかのように綺麗なシーンが散りばめられていました。 少女時代のデボラの初登場のカットでは、その透明感にヌードルスばりにドキリとさせられたほどです。 これほどの大作の場面一つ一つをゆったりとノンストップで堪能するには、平日ではとてもできません。 この作品を正月休みに選択したのは大正解でした。 個人的に本作のような時間軸を行ったり来たりする作品は好きなため、飽きずにみれたのも良かったです。 また、清掃車からの流れで思わせぶりに締めるあたりも心憎い。 作中、デ・ニーロが存在感を見せつつも、どこか大人しいキャラクターで終わりそうだっただけにラストの「笑み」がより印象に残りました。 今のところ、あの笑みは「やったぜ、えへへ♪」と解釈しています。やはりいい映画には毒のスパイスが欲しいので… それにしても何度も噛みしめたい作品ではありますが、次見るのは来年の正月になってしまいそうな気がします。 [DVD(字幕)] 9点(2014-01-03 20:30:14) |
194. ゴッドファーザー PART Ⅱ
現在なら「ゴッドファーザー0」と「part2]に分けて製作され、それぞれそこそこの良作になったと思います。 この2つが合わさることで、人が集まってくる創業者と人が離れていく2代目のコントラストを充分楽しませてもらいました。 たたき上げの成功者にはもちろん、お坊ちゃんと見られてしまう2代目にも多大な苦労があるのは世の常。 会社、政治家、芸能人・・・事業承継はほんと難しいと思いますが、この作品のPART2への承継は何とかうまくいったようです。 デ・ニーロ贔屓のため先代のストーリー主体で見てしまいましたが、当時無名だったというには驚きの存在感でした。 後のことを考えれば、よくぞここで抜擢してくれたものです。 [DVD(字幕)] 8点(2013-12-31 14:57:33)(良:1票) |
195. AKIRA(1988)
原作を知らない人間ですが、今さら初めて見ても全く古さを感じませんでした。 個性的な作画といいSFの雰囲気作りといい非常にエネルギーを感じます。 やはり日本が世界に誇れるSFは結局アニメなのか…と思わざるをえません。 資金面の問題とかあるのでしょうが実写SFも何とか頑張ってほしいものです。 もちろん本作の実写化という自殺行為は望みません。 [DVD(邦画)] 7点(2013-12-31 14:56:26) |
196. インサイド・マン
銀行強盗がテーマにもかかわらず非常にソフトな作品でした。 そのため謎云々に集中できたのはよかったですが、その一方で緊張感に欠け退屈でもありました。 結末としてもちょっと強引かと思います。強引な割に派手さはなくて印象に残っていません。 どんでん返し目当てで見ましたので、可もなく不可もなくです。 [DVD(字幕)] 5点(2013-12-31 14:55:43) |
197. 羊たちの沈黙
レクター博士とクラリスの対峙シーンに尽きると思います。 怖いもの見たさに何年かおきに見てしまうのですが、何度見てもこの油断したら心を持ってかれそうな目が怖い。 そして、何度見ても個人的にはこのシーンがピークです。 今回見て気づきましたがジョディ・フォスターが綺麗。昔見たときはそうは感じませんでしたが。 当時の彼女の年齢を超えたせいですかね…まったく本編と関係なくてスミマセン(^^; [DVD(字幕)] 7点(2013-12-31 14:55:07)(良:1票) |
198. 冷たい熱帯魚
うわぁ…この監督さんエネルギーあるなぁ。 こういうのはホント高得点か0点かはっきりさせるべきなんでしょうね。 でもグロシーンで吐き気を感じた私はやっぱり社本と同類の小市民なんで中途半端な点数。 大晦日に本作のレビューしてるのもどうかと思いましたが、少なくとも新年に投稿したくありませんでした。 来年もよろしくお願いいたします。 [DVD(邦画)] 4点(2013-12-31 14:54:20) |
199. それでもボクはやってない
まさに日常に潜む恐怖を体験できる作品。 たしかに捜査や裁判に対する皮肉的な内容でしたが、何に一番腹が立つかといえば実際に痴漢をしている奴らです。 [DVD(邦画)] 6点(2013-12-31 00:23:54) |
200. 羅生門(1950)
小難しい内容にもかかわらず3人の証言による表現の仕方は見事と思います。 1950年にしてこのような手法で作られていたことも驚きだし、ほとんど古めかしさを感じませんでした。 エピソード自体はこじんまりしていたものの、それはそれで短編小説的な面白さはありました。 [DVD(邦画)] 7点(2013-12-31 00:23:14) |