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Yuki2Invyさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1645
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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【製作年 : 2020年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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181.  スクリーム(2022) 《ネタバレ》 
ホラーの有名シリーズとしても特徴的なマデに、このシリーズってやってるコトもやってる人達も基本全部同じだし、映画的な技術の進歩ともさほど関係も無いという少し奇特な作品群だとも思うのですよ。なので、好みの問題としてこーいうのが嫌いじゃないのならば、偶に観る分には確かにワリと手堅く楽しめる…のかも知れませんね。重ねて、実にシンプルなコンセプトの下に「偉大なるマンネリ」を繰り返しているという点は今作でも不変ですし、かつシリーズ作を観ていなくてもそれ程困るコトも(実は)無いかと思います。とは言え、劇中でのそこら辺の説明はごく限定的なので事前に主要3人(シドニー・ゲイル・デューイ)がどーいう人物なのかは頭に入れておいた方が好いですし、彼らと再会する同窓会的な喜びとゆーのが確実に作品のクオリティの一部分を形成している…とゆーコトも認識はしておいた方が好いです。  その上で(=別に5作品にソコまで顕著な出来映えの差は無い、という前提の下で)個人的にはやはり僅差で1がベスト、2・3は少し劣る、で、4・5はまた僅差で1に比肩する…という感じかと思うのですね。でもまた重ね重ね、コレはこの第5作をだいぶ久しぶり(≒10年振り?)に観たからだ、とも思います。結論、シリーズを全部観る必要はありませんし、続けて観るのは(コレは尚更)止めた方が好いと思います。個人的に理想的なシチュエーションは、1だけ観ていて久し振りにコッチも観てみようかな?という人ですかね。該当する方は是非。
[DVD(字幕)] 5点(2023-01-03 23:51:10)
182.  アバター:ウェイ・オブ・ウォーター 《ネタバレ》 
まず、噂のハイ・フレームレートはかなり効果的に見えましたですね。動きの有るシーンのみ通常の倍(48fps)だってコトなのですが、先に『1』のリマスター版を全く同じスクリーンで(3Dで)鑑賞したのもあって、最初はそのヌルヌルとした異な質感には結構面喰らいましたです(やっぱどーしたってテレビゲーム or テレビドラマ風とゆーか少し「安っぽく」も見えるのですよね)。ただ、開始1時間ぐらい経過して多少慣れてきたトコロで肝心な「海」のシーンになってからは、モ~暫く鳥肌が止まらなかったですね。水がナチュラルに備える「滑らかさ」や「浮遊感」の中での動きを表現する技法としては、当然の如くCGの超クオリティも含めてやはり画期的だったと言って好いのではないかと思いました(⇒今作、兎にも角にもやりたかったのはコレだ!と)。  他方、特にお話の中身とゆーのは種々の側面で前作ほどにも完成度は高くなかった…と(やはり)感じましたね(⇒まあ前作もお話に見ドコロが在る…という映画とは全く違うと思いますが)。特に、人間=スカイピープル側の状況・事情とゆーのは説明が雑で全般的に好く分かりませんし、中でもクオリッチ大佐がナニをしたいのか(or スカイピープルが彼にナニをさせたいのか)は好く考えると全く繋がってないとすら思います。あと、前作はそれでも終わり方が実に派手&爽快でごく快感だったのに比して、今作はソコがちょっと展開的にも地味で、また爽快・痛快とゆーよりは美しくて幻想的な映像とゆーのをメインに据えていた様にも思えて、ソコはアクション映画としてはやや大人しい終わり方かな…とも思いましたです(個人的な好みの範疇ではありますが)。  まあでも重ねて、この監督はこの手の「映像的にやりたいコト」を「シンプルで手堅いストーリーで語る」という人だとは思ってるのです(『1』にせよ『タイタニック』とかにせよ)。その意味では今作も(コレも個人的には)ごく十二分に「手堅い」お話ではあったかな…とも思います(実は、ごく個人的にこの内容がちょっと「タイムリー」だった…という事情もあるのだろうとは思ってますケド)。予定される『3』もこんな感じだと流石にチョイ苦しくなってくるかな…とも思ったりはするのですが、結論的には全体として前作にも決してソコまで劣らない作品だ…という評価として、この点数にさせて頂こうと思います。十分に傑作の範疇ではあるかなと(重ね重ね、特に映像的にはとにかくも)。
[3D(字幕)] 9点(2022-12-24 00:52:52)
183.  ウィリーズ・ワンダーランド 《ネタバレ》 
まず内容自体は少しレトロな…とゆーか、やや古臭いな~という様なホラーのお話にも思えます。で、大いにアクション寄りなホラー(コメディ)なのですケド、そのアクション自体は正直ソコまで大したこと無い…とゆーか、映像の出来自体が全体的にもやや平凡かな~と思いましたね。特に、その敵なる悪魔憑きロボットは8体も居るのですが基本ただひたすら素手でボッコボコに殴り倒すダケなので展開運びにバリエーションも欠いているかな、と。結論、兎にも角にも、主演があ~んな感じのニコラス・ケイジでなかったらモ~箸にも棒にも掛からない、という作品だとは思うのですよね。  ただ、その肝心なる彼のキャラクターの諸々のつくり込みと、またその諸々の演技(実技)のクオリティについては、コレもモ~率直にかなり好く出来ていた…とは思うのですよ(正直、ソレを観てゆくダケでそこそこ十分楽しめる…というモノだとも)。とは言え、個人的には終盤はちょっと飽きが来ていましたし、やっぱりワンランク上の映画を目指すのであれば主演のキャラのみならず何らか他にもクオリティを盛り込む…というコトは出来なかったのですかね?(コレだと単に紛うコト無きB級だ…というコトにしか…=ニコラス・ケイジが単にもはや紛うコト無きB級俳優だ…というコトにしか…)まあ、コレも個人的には音楽とかはちょっと凝ってたりして悪くなかったかもな…とか思ったりするのですケドね。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-12-11 22:43:02)
184.  ブラックアダム 《ネタバレ》 
事前にアンチヒーローだと刷り込まれては居たモノの、結論的にはロック様はフツーにイイ方のヤツだったのでして、そーすると(途中から)たぶんこんな感じになんのかな~と思ってたとおりに(最終的には)成って終わってゆくのですね。ただ、結局そーいうごくシンプルでオーソドックスな筋のワリには途中の展開は結構ゴチャゴチャしてたな…という印象もありまして、ソコは個人的にはあまり効果的ではなかったかな…とも思いましたかね。カーンダックとやらがどーいう国・地域なのかも(説明が雑なので)最後までよー分かりませんでしたし、ソコの住民達が5000年も昔のお話を未だに引き摺って暮らしてる…とかだって正直イマイチ入って来ませんでしたし。  でも、本作もまた(今やモ~当たり前な)ヒーロー集結ものでその点のゴージャス感や彩りの好さはコレもフツーに楽しめるモノでしたし、その上で主役のロック様をはじめ個々の役者の仕事・キャラの魅力も十二分なクオリティだったかと思います。ロック様の力感とか「強さの説得力」とかはやっぱ現時点唯一無二だとも(改めて)思いましたし、ブロスナンの品格も好かったかと。あと、サイクロン役のクインテッサ・スウィンデルちゃんも可愛かったですよね(私は実は、ずっとテッサ・トンプソンかな?⇒にしちゃ若いな…と思って観てましたケド)。アクションも手堅く迫力がありましたし、このジャンルとしてもまた手堅い良品かなと(悪い作品ではないと思いますね)。
[映画館(字幕)] 7点(2022-12-11 12:57:19)
185.  シラノ 《ネタバレ》 
同原作の映画を巡っていて「オペラでも観てみたいな…」と思ってたトコロ、近々でミュージカル映画になってたのでイザ!と飛びつきました(いちおうオペラにもなってるらしいですが)。更に、既に舞台版ミュージカルになっていたヤツを映画化した…てコトらしくて、主役の2人はその舞台版から引き続き、かつ音楽担当がバンド「ザ・ナショナル」のメンバーだってのもまた引き続き…てコトらしいです。その一番肝心な主演がピーター・ディンクレイジ…とゆーコトで、シラノのコンプレックスが「デカ鼻⇒低身長」になってるとゆーのが最大のポイントではありますかね。ココ、全然悪くないコトだとは思うのですが、一つ考えてしまったのが、シラノの場合のデカ鼻とゆーのは(そんなレベルのは)たぶん実在し得ない…という意味ではごく「抽象的」な属性だった…と言えるかとも思うのですが、ソレをディンクレイジにフツーに演らせる…てのはより現実に則した描き方だとも思えて(なにしろ実在するのですから)ともすれば方面によっては批判もあったりなんかしなかったのかな…なんて。ただ、最後まで観ると(だからこそとゆーか)肝心なシラノの「勝利」とゆーのも、またより現実に強力に繋がってくるモノ・真に迫ったモノとして感じられた…ので、その面はたぶん効果的だった・成功だったと言っても好いかな、とも思いました。  でお話の中身としては、かなり素直に原作準拠、加えて映像は現代的なレベルにチャンと引き上げられているので、今作もまた当然の如くに全然面白く観切れましたですね。ただ一点、コレは完全に個人的趣向の範疇ではありますが、音楽に関しては私自身はちょっとしっくり来なかった…と言いますか。前述どおり音楽担当がロック・バンドの面々で、だから楽曲も全然フツーに現代的でポップなヤツで揃ってるのですよ。マジで、洋画の現代劇の(ちょっとシャレオツな)ドラマ作品でいつでも流れてるよーなヤツがこの歴史もののミュージカルでも流れてくる…てのにどーにも違和感が拭えなかったのでありますね。でも、ディンクレイジもヘイリー・ベネットも実際に歌も歌ってるのですがそのクオリティ自体は正直思った以上ではありました(特にベネットは全然フツーに巧いな~と思って聴いてました⇒見映えの方も超・フワフワな雰囲気でとても魅力的でしたし)。重ねて、面白い映画だったとは自信を持って言えます。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-11-22 13:08:36)
186.  窓辺にて 《ネタバレ》 
テーマはもろもろの「感情」とのコトらしいのですケド、その意味ではなんかみんなソコが実に希薄な…とゆーかミョ~に全員「大人」なのですよね(17歳って設定の玉城ティナちゃんも含めて)。ただね~、本作はぶっちゃけ、中で肝心な吾郎ちゃんのその有様をどう見るか・捉えるか、という映画だ…て様にも思われますね。役柄には合ってたとは思うのですよ。特にまたその格別で絶品に「大人」な感じとゆーか、端的にもう「枯れてる」とゆーか、そーいう欲求なんてもう残っちゃ居ない…みたいな感じが、ですね(コレって、思えば草彅クンも若干そーいう感じがありますかね)。  でもね~、その「悩みにならなかったのが悩み」みたいなコトとはゆーて、そーは言ってもやっぱしそのココロの奥底には何らか感情が根付いてるハズ(or「べき」)ではねーのかな、と(私のよーに)思ってしまうと、じゃあソレがソレとしてチャンと伝わって・表れて来ていた…て風にはどーにもあんまり見えていなくて、だから最後にティナちゃんの元彼がズバリ言ってた様に、私には(サイコパスという言葉を敢えて避けるならば)彼はやはりちょっと「変わった」人だったのだな、という感覚に辿り着いたトコロ迄で映画が終わってもーたのですよね。そーなると、コレって結局ナニが描きたかった作品なのかな…とも少~し思ったりなんかもして(=やや「肩を透かされた」感もあるな、つーか)。  まあでも、その大人たちの「大人な振舞い」には、どちらかと言えば間違い無く共感の方が強いのですよ。私も単純に加齢によって感情のメリハリも薄くなってきてる…という実感はあるのですし(恋愛絡みなんて尚更)そもそも「大人に為るコト」のひとつの側面としてのその「感情のコントロール」てヤツの重要性なんてのは痛いホドに分からされてる、とゆーか。ただコレも、ソレでもやっぱり何らか一枚上手な人ってのは、ただ感情を抑制するのではなくて必要であればソレを高めて利用できるという人だとも思いますケドね。んで、そーいう(ある種業務上の)テクニック的なコトでなくたって本作でも多少、ソコでは「悲しいフリくらいはしてやれよ…」と思わん箇所もあったのでして。結論、色々と悩んでこの評点とはしますケドも、映画としては十二分に面白みは有るヤツだった(≒興味深かった・思考をくすぐられた)とはお伝えしておきたいですね。
[映画館(邦画)] 6点(2022-11-22 12:54:11)
187.  由宇子の天秤 《ネタバレ》 
結局、この世界で正しく、そして真実で在れる人間というのは、その時点で確実に「強い」人間なのだ。ならば、弱くて、それ故に道も踏み外した「正しくない」人間を、その強くて正しい人間が踏み躙って勝ち誇るのが本当に「正義」なのか、と。恐ろしい程に残酷で、そして残忍な迄のリアリティだ。これもまた、凄まじい映画だ。  ひとつ、そんな何が正しいかも定かにならないこの世の中で、それでも自分ひとりだけでも「正しく」在り続けることの意味は、最低限そうすれば自分ひとりだけ・あなた自身だけは、自分が正しかったと「信じて」死んでゆくことが出来る、その位かな、とも思う(もちろんそれでも、それはあなたが自分が実は正しくなかったことを「知らなかった」だけだ、という恐怖は、常にどこかの片隅には残るものとしても)。  瀧内公美・光石研・あとは川瀬陽太あたりはともかく、比較的若手 or 新進気鋭の俳優さん達を揃えていた様にも思われますが、演技の出来・リアリティもまた粒揃いでしたね。無論、特に河合優実ちゃんは今売れに売れている理由が分かろうという出色の出来でしたが、個人的にはその父親役の梅田誠弘さんの掴みドコロの無い感じがかなり優れて感じられましたですね(クライマックスでもキーパーソンの役割を立派に果たしておられますし)。あと、和田光沙さんも(『岬の兄妹』以来でしたが)やはり存在感ありましたね。
[インターネット(邦画)] 9点(2022-11-16 10:49:03)(良:1票)
188.  ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー 《ネタバレ》 
うーん…率直に、あんまし楽しめませんでしたかね…(まあ別に、そもそも前作だってMCUの中では取り分けて好きな作品でもなかったので、当然と言えば当然なのかも知れませんが)…とにかく、何もかもどこかで一回は(少なくともマーベル以外の有名アクションも含めれば「絶対に」というレベルで)観たコトあるモノばかりで構成されてるって感じで、とゆーか何故だか明らかに『アイアンマン』とか『アクアマン』とかに(むしろ意図的に)寄せまくってってましたよね?あと、女性ヒーローもの(女性の戦闘キャラもの)てのもコレも昨今はむしろも~ソレばっか…という感覚も強力にある中で、その意味でも本作ではソレが作品のポイントにもなり切れてなかったかな…とも。その上でシンプルに尺も流石に長過ぎです。最近はミョ~に長尺のアクション作が幅を利かせているのも確かかと思いますが(理由は知りませんケド)、個人的にはソレこそアクションなんて(理由も無く)2時間以上になったら基本的には評価はただ下がるダケの映画ジャンル…だとしか思ってないのですケドね(インド映画とかは、アレは半分ミュージカルだからある種しょーがない…てダケなんですよ)。  あともう一点、今作は根本的にはMCUの関連作品ですらないとさえ言える…つーか(=基本、ワカンダの関係者+新規の敵、しか出て来ないのであって)。その意味では(恐れていた)ユニバースものの弊害とゆーか、むしろアベンジャーズの存在・設定が今作においては邪魔になってしまってる…という感覚も強くありました。正直、たぶん『ブラックパンサー』でもう一作はあるのでしょーけど、嫌な予感しかしないとゆーかそもそもオチがどんな感じになるかが(現時点でも)うっすら見透けてしまってるとゆーか、結論的にはまた3年後くらいにコレと同じよーなレビュー書いてんだろーな…という気しかしないのですよね。(好い意味で)期待を裏切ってくれるコトを願ってます……
[映画館(字幕)] 5点(2022-11-13 18:42:58)
189.  すずめの戸締まり 《ネタバレ》 
現し世の災いは荒ぶる神の仕業であり、人は都度その身を供して其れを鎮めてきた…というごく日本的で分かりみの深い世界観ではあるのですし、お話自体もまたシンプルでごく分かり易いモノだったかと思います。かつ、その「災い」とゆーのが具体的には「地震」という形象で描かれるのも(ある意味で)今だにタイムリーだとも思いますし、それ故確実に現実世界とこの物語の繋がりとゆーのはまた強まってゆく…という意味ではより共感もし易い・入り込み易い作品にもなっていた、かとは思うのですね。  結論的にはかなり面白く観れたのですが、それでも二点ほど。一つは、そーいう比較的優秀な作品世界を構築しては居るものの、描かれる物語自体は(重ねて)ごくシンプルでかつ然程「深い」というモノではなかったかな、と(⇒まあ別に他の新海作品と同程度、だとも言えるのですケド)。特に、その世界におけるとある「出来事」としてはまずまず興味深いお話だとは思ったのですが、その中に生きる「人の物語」としてはちょっと(いやかなり)軽かったかな、とも。殊に序盤が、また全体的にも結構駆け足気味な展開運びだったしな…とも少~し思ったりしましたかね。  もう一つ、たぶんワリと(人に依っては)感動できる・泣ける…って系統の映画かな~とも思うのですが、ソレってやっぱり結局このお話が(巧いコト)先の震災とリンクされていた、てのがとにかくデカいんじゃねーかな…とゆーのもまた確実にそーは思われるのです。重ねて、その繋げ方が巧くなかった・あざとかった、とかなんて全く思わないのではありますケド、ソレでも私自身は単純にまだ正直、あの震災の話を映画の題材として観たいとはあまり思って居なかったりするのですし、ソレなら最初からそー言っといて欲しかったな…とも(少しダケ)思ってしまいましたよね。  重ね重ね、娯楽アニメ映画としては十分に楽しめると思いますが、評点はそこそこ迷ってのコレでいきます(特に二個目の指摘をより重視して)。
[映画館(邦画)] 6点(2022-11-12 21:54:00)
190.  アムステルダム 《ネタバレ》 
楽しめるとは思うのですが、本作はドラマ(でかつほんのりとコメディ)ではあるものの本質的な話の内容はサスペンス・スリラーに類する作品で、そして結局そのサスペンス部分の中身ってのが正直大したモンではねーのですよね(クライマックスの真相暴露!とかも率直にあまり盛り上らないし)。少なくとも、こんな大仰にスターをかき集めないと出来ない…という話では確実にないのですよ。その意味では、むしろスターをかき集めたコトに一番意味・価値が在る…という作品にはなってしまってますよね。個人的には逆にちょっと安っぽい・なんかテレビドラマっぽい…とも(少しダケ)思ってしまいました⇒いちおう歴史もので雰囲気が(当然)レトロなのも相まって、ソコは本邦のテレビの2時間サスペンスのスペシャル(金田一ものとか)で好く観た様な質感に通じるトコロが在るかな~なんて。  しかし、流石にスター揃いなのでその個々の出来映えに関してはまた流石!というしかない面白みがふんだんに、かつごく彩りも好く感じ取れはするのです。だから重ねて、やや長尺ではあるのですが全然退屈せずワリとテンポ好く観切れるコトは観切れるか…とも。ただコレも重ね重ね、ソレで最後まで観切ってもどーもイマイチしっくり来ない=サスペンスとして鮮やか!という感じでもない、のもまた確かなのでして。結論、俳優個々のファンの方とかだったらまァ観て損は無いかな…てぐらいでしょーかね(特に主役の3人は、いずれもかなり好演だったと思います)。
[映画館(字幕)] 6点(2022-11-07 19:15:39)
191.  ベイビーわるきゅーれ 《ネタバレ》 
アクション作ではありますが、随所にコミカルな描写も含めつつ、何より監督の作品としてはお話の内容とゆーのが(シンプルながらも)しっかりと共感可能なモノとして伝わって来る、という点でかなりバランスが好かったと思います。女性アクション+女性ものドラマ、という意味では最近の流行にも乗ってると言えるかと。映画自体の純粋なクオリティも(演技・画づくり、等諸々)他より少し高めだったかな~とも思います。ごく手堅くオススメ出来ますね(続編も決まってるとのコトで、楽しみです)。  主人公は女のコ2人ですが、演者としてのバックボーン的にも明確に分担があって、髙石あかりチャンが演技方面、伊澤彩織チャンがアクション方面というコトのよーでその意味でもバランス・メリハリがしっかりしてて好かったですね。特にあかりチャンの個性的なルックスは印象に残りました。重ねて、続編がどーいう方向性に進化してくれるものか、ワクワクしてます。
[インターネット(邦画)] 6点(2022-11-03 09:35:18)
192.  アイヌモシリ 《ネタバレ》 
思ったよりも劇映画、とゆーか、演技経験の浅い実際の関係者を多用した全体の質感とか、随所にまた実際のアイヌの儀式や生活風景の描写を挿入しているコトだとか、確実に多分にドキュメンタリチックな性質を孕みつつ、でもその一方で非常に明確な(創作の)ストーリーが一本通して在る、という作品なのですよ。コレって、率直に実は結構難しい…とゆーか、特にしっかりした…と言いつつかなり繊細な物語を描く上ではやはりその演技の質感とゆーのは(誤解を恐れずに言えば)少なくともやや「いつも(の映画)と違う」という感じだったのは確かかと(例えてゆーならソレこそ、中盤のリリー・フランキーのシーンだけは妙に安心して観れた、とでも言いましょーか)。とは言え、伝えたいコト自体はまずまずチャンと伝わる作品だとも思いましたし、ある種「両構え」であるコトの好さとゆーかドキュメンタリ的な観方をしたとしても(その側面からの)クオリティとゆーのもまま十分に得るコトが出来た…という感じだったとも思いますね。個人的には、観て損は無い…て作品かな、とゆーのはワリと強めにも思われたトコロです(やや「ホット」な題材だとも思いましたし)。
[インターネット(邦画)] 6点(2022-10-24 19:08:38)
193.  カラダ探し 《ネタバレ》 
ホラーなのは確かにホラーなんですケド、まァ~実に見事に唯々「物理的に」怖いダケのホラーとゆーか、マジで単なる血飛沫スプラッシュなビックリ箱!でしかねーのですよね。でもまァ、特に序盤は(流石に映画館で観てれば)多少はビックリはせざるを得ない…と言いましょーか、否むしろ最初15分位で超絶ザツに状況設定を叩き込んどいて⇒スグさまかな~り派手にオッ始まった時には「…この調子で残り1時間半はちょっとダルいな…」と心配までしてしまいましたですね(+撮り方もなんかガチャガチャしてウザかったので)。が、暫くすると程無くループに陥り、かつそっから先はモ~完全にアクション寄りの青春もの、という感じなのですよ(『グーニーズ』みたいな)。しかも基本、その青春の方のお話は終始、超・ポジティブにしか展開してゆかないのですよね。。。重ねて、ホラーではありますが私の好みだとは到底言い難い質感ではあるのです、がしかし、私とて橋本環奈ちゃんがこんな感じで実に明るく楽しく青春してる!のを見てるってのは何処か確実に心地好い…とも言えるのでして。結論から先にゆーと(散々迷いはしたモノの)評点は高めに寄せておきます。プラス、ホラー(アクション)部分の映像のクオリティも(=コレもごく物理的な意味のみでは)まあまあ頑張ってたかな、とは思いましたのでね。  ただね~まずはゆーてその青春ものとしての内容だって、重ねてホントに唯々ポジティブつーか鬼の様に単純とゆーか、質感としてはたぶん精々中学生くらい向け…てな感じだとも思うのですよね。コレとて、ハタチ過ぎの役者に高校生役を演らせて、で描くハナシが中学生レベル…てのはモ~ちょっとダサくない?とも思ったりね(むしろ私の様なおっさんだからこそより刺さったんじゃねーか?なんて)。んで、コレも重ね重ねホラーとしても特にその内容(or 裏側・背景・整合性)とかってのは洒落や冗談ではなくマジで皆無(=完全に未整理)なので、コレはモ~頭に来ちゃう…て人もまま大勢居るってレベルだとも思うのですよ(私もコレ後で小説原作だ…て聞いて結構ブッタマゲ!ましたですよ=嘘だろ~!?と)。もう一つの結論、今作もまた「ツッコミだしたらキリが無い」て映画ではありますね。是非、心の瞳を全開にしてご覧くださいませ。
[映画館(邦画)] 6点(2022-10-24 18:15:25)
194.  最強殺し屋伝説国岡 完全版 《ネタバレ》 
率直に、この国岡さんのキャラとゆーのは(アクションの出来、とゆーよりはむしろ何かしらの格闘技をそこそこ「やってた」感の高度さも含めて)大前提としては確かに極め付きなグッド・ジョブだった…とは思うのですよね。大枠としてフェイク・ドキュメンタリ、とゆーて世界観はドコかも~ファンタジックな代物で、かつ肝心のアクションだってリアルな質感からはちょっとばかしホド遠い…という作品である中で、しかし肝心のその彼に関してはワリかし以上にナンだかが「しっくり」くる…(=彼がそこそこやり手+ごく若手の「殺し屋」だというコト)とゆーのが作品世界に入り込めるかという部分で非常に重要な効果を上げていた、とも感じられたのですよね。彼を再度同じ役に起用しての続編(スピンオフ)が最近製作されてるよーですが、まあフツーに正解かな~と(私も多分そのうち観るでしょう)。  あと、コレもチープな質感ではあるものの、本作のコメディの感じってのも個人的には結構好きなヤツではありました(多分に若年層向けのコント的・お笑い的な…とは思いましたケド)。特に面白かったのが、弾丸の急な用立てに対してツケをお願いしたら保険証のコピーを要求される+思いっ切りぼったくられるというくだり、とか(あの女のコしかもちょっと可愛かったですよね)。重ねて、全体として相当なるB級的質感だ(=誤解を恐れずに言えば安っぽい)…でもだからこそ、むしろこーいう笑いの方もより生きてくるかな~とも思ったり。だから尚更とゆーか、今後監督がこのまま売れて、そしてその時にどーいう方向性を指向してゆくのか(どう進化してゆくのか)が個人的にかなり気になってるとゆーか、結構楽しみだな…なんて思ったりもね。
[インターネット(邦画)] 6点(2022-10-24 13:30:07)
195.  最後にして最初の人類 《ネタバレ》 
(毎度のコト事前情報を入れてってない…ながらも)観る前のなんとなくの予感や、そして実際の冒頭の感じからするともっと極端に観念的で、かつ多少説教臭いヤツかな…と思って取り掛かったのですね。しかし今作、特に中盤は意外なマデに結構しっかりしたSFのお話だったのですよ(多分にファンタジー的ではありますが)。原作は100年近くも昔の小説でかつ400ページ位フツーに有るヤツらしーので、そもそものその内容ってのは相当に長大な作品でもあるのかとは思われます。ただ、この映画化自体はソコから(あくまで)エッセンスを抽出して雰囲気重視で纏め上げた…という作品には見えていてやっぱ多分に雰囲気映画(+音楽と朗読)ではあるのですし、なんと全編で全く「人間」が出て来ない(⇒出て来るのは人間を象る石のオブジェだけ)という意味ではまた多分にアート系・実験映画的だとも言えます。個人的には、第一にソレだけでも優れた深遠みを感じさせる重厚な音楽、第二にティルダ・スウィントンの朗読の感じとか、も率直にかなり好みだったので、結果的にこの手の映画としてはワリとフツーにかなり興味深く最後まで観切るコトは出来たのですよね。  ただ、そーは言ってもちょっと違和感を感じた部分も無くはない…てか、前述どおり(特に中盤は)フツーに物語を描いている様にも見えて、その意味では少し一貫性を欠く様にもまずは思えました(=アート方面に、中でも世界観という意味での「空気」の醸成に完全に集中し切った方が好かったのではないか…と)。加えて、今作に関してはそもそも物語や世界そのものとゆーよりは、中で20億年後に滅びゆく「人間」とは如何なる存在なのか?という面の描写に更に注力してくれた方が個人的には嬉しかった…とも思いましたね(その辺りのイマジネーションとゆーのには特に際立って深いモノをナニやら感じ取れた…のでありまして、ですね)。もう一点、コレは少し難癖に近いコトなのは重々承知ですが、やっぱ20億年後の人間…と言ってしまっている以上、本作のメイン言語がフツーに「英語」だとゆーのにもやや違和感があったのでして、端的にもっとマイナー言語(=一般人には意味の有る音として聞こえないヤツ)の方が尚好かったのではねーか、とも(少~しダケ)。まあ、重ねてティルダ姐さんの仕事はま~た卓越したモノだったので、やはりコレは難癖(=アチラ立てればコチラが立たん…てなヤツ)だとも思うのですケドね。ティルダ姐さんが今作の為だけにケルト語とか習得してくれるってなら、モ~至上ではあるのですケドね(そして何より、最近のあの方はマジでフツーにそーいうコトやり兼ねん…なんて思ったりもして)。
[インターネット(字幕)] 5点(2022-10-24 13:04:36)
196.  RRR 《ネタバレ》 
ちょうど『君の名は。』に対する『天気の子』みたいな感じとゆーか、正に『バーフバリ』ファンの為にもっかい一肌脱いでやったぜ!てな作品なので、該当の方はも~必見だと思います。ストーリーは今作の方が比較的シンプルかとも思いますが(非常に分かり易い勧善懲悪なのに加え、そもそもコッチは前後編でもないのですし)今作でもソコに描かれるのは友情や使命・大義、そして抵抗と勝利…といった非常に根源的な価値観ではあるのですし、映像のクオリティの高さ(特にアクション)も相変わらず素晴らしかったな…と(+今作は最初から完全にIMAX対応みたいだったので、迫力自体は更に増しているモノかと思います⇒池袋のIMAXレーザーGTテクノロジーで観たので尚更でした)。またマル3時間という長尺ですが、個人的には全くダレずに観切るコトも出来ましたね。是非是非。  細かい点について補足しておくと、まず一番肝心な純然たるダンスのシーンは本編中には1回しか入りません(ただしエンドロールで一発思いっ切りやってくれてはいます)。でも、コレも『バーフバリ』準拠かと思いますがアクションがまたどれも「踊るかの様な」という舞踏の要素を含むヤツなので、全体としては多分にミュージカル的だったとも思いますね。加えて、文字通りの歌(歌唱)がBGMになってるシーンが比較的多かったと思えて、んで中盤にはその歌でメッチャ盛り上がる(=血沸き肉躍る)シーンがあったりするので尚更ミュージカルぽかったかな…とも。アクション個別としてもコレはまた非常に力強く、かつやっぱ何かしら(インド風に)かなり独創的で面白みとゆーのが多々ありました。大河アクションらしく全体のテンポもゆったりなトコロ、アクション場面では「今どきま~だココまでやる?」てな具合にスローモーションが超・多用されるのも(最早)ちょっと質感としてユニークだったかな、とも。
[映画館(字幕)] 8点(2022-10-23 18:40:30)
197.  マイ・ブロークン・マリコ 《ネタバレ》 
本質的なお話の内容自体はごくシンプルなモノではあるし、終わり方含めても今まで全く見たコト無かった…というヤツではないかと思う。他方、映画としての展開運びはまずまず巧みであり、ほっこりしたり笑えたり、或いは心を締め付けられる様なシーン・かなりキレ好く緊迫するシーンも色々と含まれていてソコはバランスが好かったな…とも。ただ、一番の見ドコロはやはり登場人物のそこそこユニークなキャラクターであって、だから結局永野芽郁チャンそのものが今作の最大の勘所だ、とも思ったりするのですよね(基本出ずっぱりで、かつ単独行動するシーンも結構多いので)。  その意味では、芽郁チャンに関してはまずはとにかくこの役にはドハマりしてたな…とはまた思うのですね。年の頃合いもドンピシャだし、少しやさぐれてるケド基本的にはしっかり者で、ただ所ドコロ多少乱暴でバカっぽい…ケドやっぱ根はしっかりしてる…みたいなキャラの表現としてかなり巧妙・精密に仕上げてたかな、と(私が今まで観た彼女の演技の中では確実にピカイチというモノでしたね)。一点、やや珍しくも思える一人旅でのロード・ムービーというコトで、特にその最中は説明的な台詞や自分の心の声をド直球に「独り言ちる」シーンがワリとふんだんに含まれてくるのですよね。重ねて、最初からそーいうキャラとして役自体が構築されてるモノではあるのですし、ラスト付近の肝心なシーンの演出にもその設定+流れを活用できていたり…と決して悪いコトばかりではなかったとは思うのですケドも、全体として観た時にちょっと「直接的すぎるかな…(少しダサいかな…)」というシーンも無くはなかったので、個人的にはココは功罪両面あったかな~と仄かには思いましたです(=可能ならば、本人に言わせずに語れないモンかな、と)。  ただし重ね重ね、シンプルなダケにごく共感し易い(=誰しも感動できるだろう)物語だったと思いますし、(コレも重ねて)だからこそ重要となるキャラクターの魅力も十二分に引き出されてはいたかな、と。相方の奈緒チャンも(芽郁チャンよりちょっと更にややこしい役柄にも)同じ位にハマってたと思いますし、もう一人、窪田正孝の役柄も非常に魅力的に見えました(彼に関してはモ~流石…という感じですかね)。
[映画館(邦画)] 7点(2022-10-21 02:10:03)
198.  AVA エヴァ 《ネタバレ》 
ジェシカ・チャステイン主演ですが、サイズ的にも大作アクションというワケでは全くなくて、そのジャンルとしては中規模…という感じのスパイ・スリラーでありますね(ジェシカさんは犯罪組織に使われてる暗殺者、と)。で、少々奇抜な…てのがそのジェシカさんのキャラ設定でして、そこそこ腕の立つ暗殺者なんですケドその人物像として自らの家族関係にしこたま問題・わだかまりを抱えて大いに悩んでいる…という(その面では)ごく等身大のアラフォーてな感じなのですよね。だから、暗殺者としては血も涙も無くバッサバッサとブッ殺しまくってゆく一方で、片や家族絡みでナンかあるとすぐ泣きだしちゃうよーな情緒不安定な面も備えている…と言いますかね(マジで、軽く4、5回はメソメソしちゃってるシーンが在ったのですわ)。  正直好いか悪いかでゆーたら、結果的にはあんまし効果的ではないアイデアだったかな…と思ってまうのですよね。ゆーてその家族の問題という人間ドラマの側面とて、妹と恋人を取り合ってる!だの、親の介護をどっちがやるんだ!だの、或いは親父がちょいクズ気味だったらしい…だの母親もまた自己中で…だのと別にヒジョーに在り来りでかつ(尺も短いので)描写に深みが在るワケでもないし、他方でアクションは質・量は(この規模の映画として)別に悪くはなかったですケド、その(ワリとどーでもいい)人間ドラマでサンドイッチされてるのでテンポ・スピード感はまたイマイチだし…と。個人的にはもう一つ、やっぱりどーしたって「暗殺者」という人種の在り方として、家族間の関係性につべこべと思い悩むよーな「共感力」のごく低くない人間てのは、無関係の無辜の人間をカネ貰って殺す…なんて仕事には絶対に向いてないと思うのですよね。その意味ではある種「人を殺す」という出来事に対するリアリティが(残念ながら)希薄な映画だ、とも思うのですよ。基本、娯楽系のアクションでかつ人が結構死ぬよーな映画ってのは、極力その部分に対する葛藤を生じないよーに(逆に)工夫されてるハズ…だとも思うのですケド、今作はソレを人間ドラマと混ぜこぜにしてるモンだからその辺が弊害として少し顕れてきちゃってる…というコトかとも思いますよね。
[インターネット(字幕)] 5点(2022-10-21 02:04:06)(良:1票)
199.  “それ”がいる森 《ネタバレ》 
うーん……うーん……例えば仮に、今作が意図するメインのターゲットが元からローティーンの子どもであって、んでチャンとその層に観に来て貰うコトを主眼に宣伝を打っていた、とかってなら、百歩譲ってこの中身でもギリ成立しなくはねーかな…とも思うのですよね。主役は確かに相葉くんではあるのですが、同じ位の比重で彼の小学生の息子(とその友人達)のお話が展開されてゆくというコトでもありますし、何よりこの中身ってのは私自身がその年代の頃にはよ~くテレビの心霊・怪談系の番組のドラマパートでやってた様な…てヤツではあるのでして。その意味では、確かに今サラ感の極まりないもはや「プリミティブな」という様な題材・内容だとは思うのですケド、あくまでこーいう類のヤツを「初めて観る」子ども達にとっては、コレを自分たちの生きる時代の質感の映像で観れるというコトには、一応の価値はあるのではねーか…ともね(とは言え、一部ショック描写のグロ度合+矢鱈と人死にが多い辺りは、少なくとも私が親なら子どもに見せたいとは絶対に思わないってレベルでもあるのですケドね)。  しかし、映画館で観て、で帰ってきて予告編を(念の為)観直してみましたケド、やっぱり別に本作はソコでジュブナイル・ホラーです!て説明・示唆があったワケでは全然なかったのですよね。んでもっと根本的な問題としたって、幾ら子ども向けとは言っても(=私が勝手に忖度してそー見做したとしても)その上でシンプルに思いっ切り稚拙な作品だったなとゆーか、どーにもま~たまるで「気が入ってない」という様に見えてしまったのは私としても全く否めないのです。前半はとにかく展開運びが激・まだるっこしいとゆーか、一体何回山ン中に出たり入ったりをしてんのだろう…と(起承転結の「起承」ダケでよく見りゃ1時間以上使ってますからね=アホかと)。で、中盤以降は更に輪を掛けてひたすら雑…とゆーか、特に終わり方はま~た「ナニ考えてんだ?=ナニか考えてたのか?」という様なまるで整理の付かないコッ酷い有様で……要するに、対象年代が年代だからとにかく何もかも(=コレはもはやダサい…てレベルで)ただただ分かり易くして、かつ描写・展開の諸々のショック度合もごくマイルドにバランシングして…という意味での「子ども向け」とは今作は根本的に違うと思うのですよね=コレはズバリ「子ども騙し」て方のヤツですよ。だからそもそも、キョウビの令和の大・少子化時代にこ~んな子どもしか騙せない様なモン(=で結局子どもも多分騙せない様なモン)をワザワザつくって、でソレで(あろうことか)大人の方を騙しにかかる…て、流石に観客をナメるのも大概にせーよ、と思ってしまいますよね……  重ね重ねの結論、やり方によってはもう少し(ダケは)ナンとかなった様な作品だとは思いますし、そもそも投入すべき予算や掛けるべき手間を全く欠いている…という作品でもなかったとは思います(チョイ役の助演陣にだってモ~「不必要」に芸達者を揃えまくってたりするワケで)。しかし如何せん、そもそも製作陣の諸々の「姿勢・気概・心意気」とゆーのに唯々非常なる疑問しかない…という作品でもあります。マジで、そろそろ(いい加減)ちょっとナンとかして欲しい…としか思われないのですよね。。
[映画館(邦画)] 3点(2022-10-12 00:06:44)
200.  LAMB/ラム 《ネタバレ》 
お話の中身・あらすじだけを見るならばとにかく極め付きにシンプル、かつ真相も(意外なマデに)即物的なモノではあるのですよね。だから、その意味ではある種「表」も「裏」も無い、とゆーかズバリ、何らか「教訓」とゆーのが汲み取れない類の御伽話・寓話、とでも言いましょーかね。個人的には確実にやや期待外れ、の範疇ではありましたですね…(とゆーかラストは結構唖然としてしまいましたですよ…)  しかし、あくまで雰囲気映画や、或いは映像表現とかいった「見てくれ」に該当する要素を純粋に楽しむべき映画だ、と捉えるならば、まずはアイスランド?の豊かな自然の情景自体は実に雄大かつ静寂に満ちていて(ある面で)この世のモノとも思われない様な・心洗われる様なごく素晴らしいモノだったのです。そして、その優れたロケーションを活かし切る様な映画全体のゆったり流れるテンポ・演技の間合いなんかも(個人的には)かなり心地好いモノでしたね。あと、肝心の「アダ」ちゃんの諸々の表現とかも(⇒たぶん特撮・特殊メイク的なモノとCGの両方を使ってると思うのですが)普通にクオリティは高かったと思いますよ。映画として「物理的な」側面は総じて好く出来ている作品だったかな、と。  ただ、だとしたらやはり「何故こんな感じで終わった…」とも再び思ってしまいますケドね。ノオミ・ラパスにアダの母親を殺させた時点で結末の「性質」は確定してしまったも同然なのですから(んで実際にもその「思てたとおり」になるワケで)ソコはソコに何らかヒトの存在の哀しさだとかを纏わせるダケでも(月並とは言え)全然好かったジャン…ともね(重ね重ね、雰囲気や映像のクオリティがごく高度な作品なのですから)。
[映画館(字幕)] 5点(2022-10-11 23:55:58)
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