2001. プリティ・ウーマン
公開当時女性ライターのひとたちが馬鹿にすんなと随分怒ってた記憶あり。たしかにお話はしょーもないし個人的にR・ギアがダメだし、果汁3%くらいのうすーい飲み物飲んだ感じ。でもジュリアはきらきらと美しく、ブレイクしたスターの輝きが存分に堪能できるのでまあ腹立てるほどのこともないかな。 [ビデオ(吹替)] 4点(2011-08-25 14:28:57) |
2002. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦
漫画のしんちゃんが好きです。だからコドモ映画になってしまった一連のクレヨンしんちゃんシリーズは、どたばたを誇張しただけのイメージがあったので、この作品もTVで子供とたまたま観ました。なんと号泣してしまったではないか。ぐずぐず鼻水流しながら家族にこそこそ隠れて顔洗いにいって、でも涙止まらず。ほんと良かった。ラストのお姫様の台詞を思い出すとまたじわっときそうです。 [地上波(邦画)] 7点(2011-08-24 17:17:51) |
2003. レインマン
《ネタバレ》 十数年ぶりに再び観ました。以前はスルーしていたアメリカの大地の広さ、美しさがこんなにきちんと挿入されていたとは。T・クルーズの芝居が大きいなあ。極めて内向きのD・ホフマンとの対照をねらってやってるのか?とはいえ、兄弟の心が交錯する場面の描き方が上手くて素直にじん、とくる。過去が現れるモーテルの洗面所だとかホテルでのダンスレッスンとか。終盤でシロップを隠した弟のいたずらをわかっちゃうレイモンド、この場面が一番好き。レイには難解な質問をあびせる医者を制するチャーリーの台詞にも泣かされた。大岡裁きみたいで。(ちょっと違う) [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-08-24 16:52:43) |
2004. イングロリアス・バスターズ
《ネタバレ》 タランティーノが好き放題やってくれた小気味よさ。農家や酒場での半端ない緊張感や、まさかほんとにナチ全滅の映画館炎上など、映画を観る快さにどっぷり浸りました。女優陣が全員美しくて目にも楽しい。ランダ大佐ったらそれまでキレキレに冴えていたのに、全てを手に入れたと思った途端、足すくわれちゃって。これまたイカレてるブラピが見逃してくれるわけないじゃんか。馬鹿だなあ。 2017/6 追記 観終わった直後より、じわじわ効いてくるのがタランティーノなのか。何年経っても、ふとこの映画の細部まで思い出し、ああまた観たいなあ、あのショシャナとランダ大佐の再会する震撼場面とか痺れっぱなしの地下居酒屋とか、赤赤赤で彩られた炎上映画館とか、イングロリアス飢餓に見舞われたりするってやっぱすごい映画だよな。というわけで点数変更なのでした。 [DVD(吹替)] 9点(2011-08-23 17:45:17) |
2005. チャイナタウン
《ネタバレ》 細部の説明が私には足りず、雰囲気に酔えずじまいだった。アップルコアって何のことだったんだろうとか、そもそもタイトルのチャイナタウン、ここにまつわる背景が描かれていないので意味ありげにチャイナタウンだから、と言われても伝わらん。この映画が何かの続編なのかと思った。利権がらみの殺人事件が発端だったのが、スローな展開に退屈してきた頃突如として近親相姦ネタが入ってきてあまりのことに呆然とした。ポランスキーってこんな猟奇的なことに快感を感じるヒトなんだな、やっぱり。「忘れろ、チャイナタウンだから」って・・、忘れられるかあぁっこんな結末。だからそこまで言わせるチャイナタウンって一体なんなの。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-08-23 01:11:23)(良:1票) |
2006. セブン
《ネタバレ》 後味の悪さ、という点では五指に入るサイコ・サスペンス。グロいにも関わらず、映像の美しさで魅了してくるのは「エクソシスト」や「羊たちの沈黙」を彷彿とさせます。こちらにまで湿度が漂ってきそうな雨ばかりの描写とうっそりと暗い現場、空気中に漂うチリ、耳障りな音。画面の怖げな統一感が見事です。一転してからりとしたラストの砂漠の空気が、これまた奇妙な居心地の悪さ。あと二つ残ってる、という不吉な思いがそう思わせるのかな。この頃はまだケビン・スペイシーを見ると怪しい、という条件反射ができていなかったのですんなりと脚本に翻弄されました。超有名なラストは驚愕必至。未見の人に語る時は絶対に明かさないようにしてもらいたいものです。 [DVD(字幕)] 9点(2011-08-21 18:45:48) |
2007. ボーイズ・ドント・クライ
見なきゃ良かった誰得な映画だ。実話だとしてもルポルタージュではなく映画にした意義はあるのか。ひどい事件は巷にあふれてるけれど、それをいちいち事実をなぞって観客に丸投げされても困る。あー気分悪い。H・スワンクに3点全部。 [地上波(吹替)] 3点(2011-08-21 17:24:18) |
2008. パラダイスの逃亡者
ニコラス・ケイジも口の悪いお母さんもとても魅力的なじわっとくる映画。前知識なしに放送を見て、掘り出し物に当たった気分になりました。 [地上波(字幕)] 7点(2011-08-21 16:57:59) |
2009. パリ、テキサス
《ネタバレ》 崩壊した家族のかつての幸せの欠片を探すトラヴィス。やり直しのできない不器用な男を巡るこの話が独特の美しさを獲得しているのはハンターとN・キンスキーとライ・クーダーの音楽があればこそ。ハンターが好きだ。子供らしい駄々こねを見せたかと思うと、父親の精神年齢を超える明晰さをさらりと表したり。無駄にドレスアップしたトラヴィスを前に「ラッキーだったのさ」と友だちに何気なく言うシーン。「左だよ、パパ」と明確に促すシーン。泣けて泣けて。そしてナスターシャ・キンスキー。ぐらり、とバランスが崩れると異形の造形にもなりそうな危うい彼女の美貌が、薄暗く妖しい風俗店のミラーの中でとてつもない迫力。息を呑んだ。彼女とハンターが抱擁する場面、二人の金髪がさらさらと溶け合って、こんなにきれいなものは初めて見た、と思った。きっとこの先は大丈夫なんだ。いざとなったら、ハンターにはお父さんもお母さんも二人づついるんだし。 [ビデオ(字幕)] 8点(2011-08-21 01:17:48) |
2010. 市民ケーン
いつ震えるような感動が訪れるのかと期待しながら見てるうちに終わってしまった。あれ、これって かの市民ケーンだよね?評価が凄まじく高いのは時代を超越した撮影技法云々によるものらしい、と後で知った。孤独な男の人生の描き方も、謎のオチも後世の作品を散々見てきた身には手垢のついた展開にしか感じられず残念。(こっちが先なのにね)もはや映画史料として別枠で評価すべき作品なんだろうか。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-08-17 12:48:52) |
2011. 風の谷のナウシカ
ナウシカってさ 例えばクラスにいたら必ず学級委員で板書の字も書写のお手本のようにきれいなはず。でも今ひとつ冗談がかみ合わず、こちらが放った渾身のギャグも真面目に問い返されて大ケガしそうな、つまりなんか付き合いづらいひと。 [地上波(邦画)] 6点(2011-08-17 00:01:19)(笑:1票) (良:1票) |
2012. L.A.コンフィデンシャル
人物のキャスティングが全員見事にはまると映画ってこんなに楽しいんだ、と改めて思う。誰一人浮いておらず、満点の出来。ちゃらちゃらと軽いけどやるときはやるK・スペイシーが一番のお気に入り。うまいなあ。太めのスーツやクラシックな車、ネオンの過剰じゃない当時の街といった美術も丁寧で見惚れる。それともアメリカのひとなら小さな違和感あんのかな。ストーリーも先の読めないおもしろさ炸裂 ロロトマシでええーっ、です。大好きこの映画。 [地上波(字幕)] 9点(2011-08-14 16:59:40) |
2013. カリフォルニア(1993)
この小汚い殺人者役が初めて見たブラピ。なんでこんなに人気なんだろうと思った。この手のお話CSの犯罪ファイルとかでよくやってるやつみたい。 [地上波(字幕)] 4点(2011-08-14 16:12:56) |
2014. ファイト・クラブ
あ、そういうことなの?と、オチが明かされたときは充分驚いたものの、それまで延々聞かされてきた何やら社会的なメッセージが勿体つけすぎて すっと理解できたとは言いがたい。なんでテロ集団になっちまうんだ。そもそも殴られることに充実感を得ちゃうのは男の人だけの感性か?猪木にぶたれたがる女のひとを見たことないし。 [地上波(字幕)] 6点(2011-08-14 15:59:55) |
2015. ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
キューバ音楽の素敵なこと。出演人物の平均年齢70歳!というじいさんたちの立ち姿のかっこいいこと。声の艶やかなことったら。街角でゲームに興じる「忘れられた過去のひと」然としたじいちゃんたちがステージ上で鮮やかに音楽を紡ぎだす。素敵だあ。貧しそうではあるのだけど、どことなく情緒のあるキューバの街並みも印象的だった。お天気が良くてのんびりしていて、もしかしてこれは豊かさなのかしら、とふと混乱。 [地上波(字幕)] 8点(2011-08-14 14:54:38)(良:1票) |
2016. となりのトトロ
田舎の景色が美しくて懐かしくて、子供の頃会っていた物の怪たちに再会できるのが単純にうれしい。難癖つける余地がありゃしません。糸井氏の声は・・もう耳に馴染んじゃったからこれはこれでいいや。 [地上波(邦画)] 9点(2011-08-11 00:37:06) |
2017. めぐりあう時間たち
この映画嫌い。どの時代でも眉間にしわを寄せられて気がめいる。登場する女性たちに共感は充分できる。特にJ・ムーア演じる専業主婦の鬱屈ぐあいは鬼気迫るリアル感、わかるよ、わかるけどだからこそわざわざ映画にダメを押されたくない。スクリーンから言われなくたって現実は充分つらいんだよ。自分が生きるために捨てた息子が長じてあんな最後を迎えるのか。やりきれない。私にとってこの映画、救済が示されずなんだか自分勝手に鬱を撒き散らしたようにしか感じられない。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2011-08-10 18:24:46) |
2018. 蝿の王
見ている間中、「おまえはどっちの側につくんだ」と問われ続けているようで、やな汗かきまくり。もちろん理性をフル動員すれば、どちらにつくべきなのかは明白なのだけど、しかしこの極限状況で自分はそれができるほど強いのか?肉食べたくなるだろうしなあっとうじうじしてるうちにエンディングをむかえた。とりあえず結論を先延ばしにできて、私としてはあのラストはすごくほっとしたのですが。 [映画館(字幕)] 7点(2011-08-10 17:10:39)(良:1票) |
2019. インド夜想曲
《ネタバレ》 光と影の映像の魔術に絡めとられて二時間頭も身体も痺れっぱなし。じっとり暑いインドの昼の喧騒と翻ってただただ黒い幽玄のごとき夜。J・Y・アングラードの深い瞳に連れられて、青い夜光灯が点滅する夜行列車に乗ってるうちに酔いつぶれた。謎かけのようなナイチンゲールという言葉や失踪した友人のことなど、結局明かされることはないのだけど、途中からどうでも良くなってしまった。魔法にかかってふらふらだったからだ きっと。 [映画館(字幕)] 9点(2011-08-10 16:13:15) |
2020. たそがれ清兵衛
清貧、という情景を美徳として描けるのはやはり邦画だけなのだろうな。美しい里山の風景、きちんとした時代考証、演技達者な役者、とこれだけ揃えば。宮沢りえの演技が上手いと思ったことは一度もないけど、彼女生来の陰のある美しさが朋江役にはまっていましたね。真田広之の殺陣はさすが。息をするのも忘れる。美しいといってもいいほど。別の映画でどっかの子供に「太ったおじさん」と評されてた真田広之。ボク、違うんだ。こっちが本物の真田広之なんだよ。 [地上波(邦画)] 7点(2011-08-10 00:28:29) |