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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2251
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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2041.  人間椅子(2006) 《ネタバレ》 
ディープでエログロな江戸川乱歩の世界。本作はその“エロス”の部分に焦点を当てた作品とのこと。曰く「エロティック乱歩」。確かに小沢真珠の下着姿は艶めかしかったです。でもそれだけでした。乱歩の世界が底無し沼だとしたら、本作は子供用ビニールプールくらい。物足りないです。宮地の収集癖も然り。一貫性も無いし、エロスも感じられません。やくみつるなら鼻で笑う。もっとディープに、変態チックでないと意味がありません。板尾とのベッドシーン省略もそう。別に濡れ場が見たいわけではありません。でも情事の痕跡を微塵も感じさせないのでは、流石に白けてしまう。乱れた髪、吐息、気だるい表情、滴る汗、情事を匂わせる演出はいくらでもあります。宮地を清純派アイドル路線で売る気なら理解もできますが、多分違いますよね。そもそも文才があるように見えませんし、ミスキャストだったと思います。誰向けにつくられたのかよく分かからないです。
[DVD(邦画)] 4点(2008-03-10 18:48:14)(良:1票)
2042.  地下鉄(メトロ)に乗って 《ネタバレ》 
評価が芳しくないのも納得。タイムスリップはルール無用だし、時代設定も変。そして何より岡本が最後に取った行動の酷いこと。「人生を無しにしたいから、今のうちにあなた死んで」未来の自分にそう言われて納得する人はいない。お前が経験した楽しいことも嬉しいことも私には経験させない気?死にたきゃ、勝手に死んでくれと思う。それに父や母の気持ちはどうなるの。正直ガッカリしました。ただ、そんな作品を面白く解釈するのが自分の趣味。誤読の場合はご容赦ください。堤が体験した一連のファンタジーは、彼の恩師との出会いを起点終点としています。この老人が全ての鍵。彼の背景を推測することで、見えてくるものがありました。冒頭、堤とのやり取りを思い出してみましょう。教え子をよく覚えている先生はいます。でも彼の記憶の確かさは尋常じゃない。堤の旧姓のみならず、現在の姓まで知っていた。それに堤の兄の命日に想うところがある様子。老人は長谷部家に相当執着している。次に大沢。千人針をくれた娘とのささやかな幸せを願っていた彼が、家庭を顧みなくなったのは何故か。終戦後の荒廃が彼を変えたのでしょうか。でも闇市でバーを営んでいた頃と、その後とではまるで別人。大沢の中で決定的な何かが崩れたとしか思えない。そこで思い当たったのが母の告白でした。もともと彼女が好いていたのは大沢ではなく、書生だったという事実…。長男の父親は、大沢ではないと仮定してみます。この時代にはよくある話。そう考えると納得がいく。大沢が変わってしまった理由も、長男の死に涙を流さなかった訳も。ここまで来れば、行き着く答えは一つ。長男の本当の父親は書生。後に堤の恩師になる男。妻になるはずの女を奪われ、さらに息子まで殺されてしまった。そう彼は考えたのではないか。復讐のために堤と岡本を利用した。実の子を失う痛みを大沢にも与えてやった。彼らの間にどのような経緯がったのかは分かりません。でもみんな生きるために必死だったのだと思う。そういう時代でした。だからこそ、この復讐は惨過ぎると思う。書生よりも、母よりも、大沢と常盤に同情します。ちなみに末っ子も大沢の子じゃない気がする。ますます悲惨です。面白く解釈しようとしたら、もっと気分が悪くなってしまいました。失敗。いずれにしても、感動とは程遠いお話だと思います。
[DVD(邦画)] 4点(2008-03-06 18:52:34)(良:1票)
2043.  イントゥ・ザ・サン 《ネタバレ》 
アメリカ映画にしては日本描写に違和感が少なく、流石日本通セガールの面目躍如といったところでしょうか。お話の方は日本刀+復讐劇という『キル・ビル』の影響を伺わせるもの。ただ、単純バカに徹しているかの作品に比べると、幾分中途半端で物足りない。日本人キャストは意外なほど豪華でしたが、有難味は薄いです。
[DVD(字幕)] 4点(2008-02-23 18:46:09)
2044.  NOTHING ナッシング
着想は素晴らしいです。哲学的な要素を孕むテーマも悪くないです。ただ、残念なことに面白くないのです。何故でしょう。代わり映えしない単調な画もさることながら、一番の理由はメッセージをダイレクトに表現してしまったことにあると考えます。何もない人生はツマラナイということを、ツマラナく伝えたのでは価値がありません。ツマラナイことを如何に面白く表現するか。そこが監督の腕の見せどころだと思います。主役2人に頼っていたら埒が明かないのはハッキリしています。カンフル剤を打つなり、第3者を投入するなり、エンターテイメントとして成立させるための方策が欲しいと思いました。
[DVD(字幕)] 4点(2008-02-21 18:44:14)
2045.  スペーストラベラーズ 《ネタバレ》 
ちょっと間抜けな銀行強盗に、たまたま居合わせた客、そして銀行員。彼らが成り行きで結成した『スペーストラベラーズ』は、劇中のヒットアニメに準えたもの。現実に不満を抱える者たちが仮初めのキャラクターを演じることで、活き活きと蘇っていく。明らかに悪ノリです。(それも責任の所在が自己に無い分タチが悪い。)でもいつしか本気に変わって行った。深津が言う“生きている実感”とはそういうことだと思います。本気だから楽しい。本気だから見えるものがある。彼らの行為を肯定する気はありませんが、気持ちは理解できます。ただし、条件がつく。それは“みんなが無事であること”。スペトラの面々は勿論のこと、銀行や警察関係者等、事件に関わった人たちに死者が出たらいけない。シャレにならないから。主犯3人が包帯ぐるぐる巻きでも構いません(むしろそれくらいのお仕置きは必要)。でも最終的に笑い話に昇華できなかったらダメです。金城らの拳銃がニセモノだと知っていた深津。彼らの最後の暴走を止められなかった深津には、後悔の念しか残っていないと思う。いくら後日談でも、「あの時は充実していた」なんて呑気な感想が出るはずが無い。彼女の人間性を貶める事にしかなりません。娯楽作品の素晴らしいところは、どんなミラクルでも起こせること。素人が爆弾処理をする等、完全コメディを打ち出している作品。相応しいオチを用意して欲しかったと思います。人が死んで悲しいのは当たり前。最後に泣ければ「いいお話だった」と観客が感じると思ったら大間違いです。
[DVD(邦画)] 4点(2008-01-28 20:13:10)(良:2票)
2046.  アンフェア the movie 《ネタバレ》 
「クールで強いヒロイン」と「意外な犯人」。TVドラマ『アンフェア』が支持されたのは、この2つの要素があったからだと思います。映画化に当たって、グレードアップが期待される項目でもあります。しかしコレがサッパリ。自動車爆破に巻き込まれた娘を抱えて「誰か、救急車を!」と叫ぶ主人公に幻滅します。“母の顔”は雪平のキャラクターで重要な位置を占めるもの。それが決して“強い母”ではないことも承知しています。でもどんなに弱い母親でも、我が子のためになら必死になれるはず。他人に助けを求めるという行為では、母の弱さしか伝わってきません。携帯をサッと取り出し救急車を呼びつつ、僅かに母の顔を覗かせる程度の表現で良かったのではないかと。まず徹底されるべきは、彼女の“強さ”の部分。伝染病に侵された娘とのシーンも然り。親子の絆をアピールする前に、やらなければいけない事があるでしょう。刑事の強さに、娘を守る母の強さが加わってこそ“強くてカッコイイ”と言えるのではないでしょうか。「意外な犯人」のファクターも×。映画に先行して放送されたTVスペシャルは、“犯人役”になれるキャラクターを創造するためのもの。主要キャラクターを犯人役で消費し過ぎたツケを払わされているようなもの。それくらい映画通でなくても簡単に想像出来てしまいます。江口が犯人では、むしろ当たり前過ぎて逆にビックリする始末(笑)。○曜サスペンスの如きノリです。やはり映画としては安っぽいと感じてしまいます。終始スケブラで奮闘した篠原に+1点オマケでこの点数です。
[DVD(邦画)] 4点(2008-01-22 18:57:43)
2047.  チェケラッチョ!! 《ネタバレ》 
キャラクター設定は物語を紡ぐ最初の一歩。彼にはこう動いてもらおう。彼女にはこんな役目を。登場人物に役を担わせる“構想”が必要だと思います。山口紗弥加の荒い性格、ケンカばかりしている親父、恋愛真っ只中の先生、ばあちゃん幽霊。物語に有機的に絡んできません。賑やかしならゴリ一人で十分です。全然童貞に見えない主役も含めて、展望のないキャラクター設定に疑問を感じました。モテたくてラップ。甘い考えが打ち砕かれて挫折。ここまではイイです。でもその後がいけません。ライブ失敗は“ハートの問題”と玉山から指摘されます。でも本当は違う。基本的な演奏技術が未熟だったことが原因。単純に準備不足でした。そこを曖昧にしたらダメ。もっとも、もう一度練習し直して挑戦するほど、彼らは音楽に情熱を抱いていない。汗をかかない解決策としてサンプリングマシンが、手っ取り早い自己表現法としてラップが選ばれたように見えます。出だしは“モテたくて”でもいい。でも音楽への愛が感じられないと悲しいです。ラップに対しても失礼だと思う。リベンジライブの観客は身内主体。今回はホームゲーム。成功のハードルが下がっています。暴風雨は困難な状況に見せかけるための苦肉の策。これではスカッとしない。人の恋愛に割って入って爆発させた、高校生の机上の恋愛理論が通ってしまうのも何だかなあと思う。青春スポーツ感動作の王道プロットを利用しながら、爽快さが足りないのは、大切なポイントを幾つも省いたからだと思います。軽いノリだけで乗り切るのは厳しいです。
[DVD(邦画)] 4点(2007-12-20 18:26:07)(良:2票)
2048.  チキン・リトル 《ネタバレ》 
主人公のルックスはアメリカ映画の典型メガネ君キャラ。まるでダメ男です。父親の期待値も信頼度も低い。そんな彼の望みは、父親に自分を誇りに思ってもらいたいということ。子がそう願うのは当然です。そこで彼は野球部に入部した。かつて名選手として学校のヒーローだった父と同じ分野で活躍すれば、自分も認めてもらえると思ったのでしょう。でも身体能力は伴っておらず、どう考えても活躍は無理みたい。ところが、彼は大一番でMVP級の大活躍を見せます。まさに奇跡。さあみなさん感動してくださいという仕掛けです。でもピントがずれていると思う。主人公の活躍は万馬券が当たったようなもの。しかも全財産をはたいて買った馬券で。それでは誰も凄いなんて思わない。むしろリスク管理の甘さに呆れると思う。彼の場合は、フォアボールを狙うという選択があった。自分の特徴を活かした立派な作戦です。でもそれでは物足りなかった。良く言えば上昇思考。しかしその自信がどこから来るのか分からない。空手形を振りかざしているだけに見える。そんな主人公が魅力的だとは、自分には思えません。それに奇跡は必要だったのでしょうか。「やりたいこと」と「やれること」は違う。厳しいですが、それが現実です。子供向けアニメで、現実を突きつける必要は無いのかもしれません。でも中身の無い夢の安売りより、本物の夢を見せて欲しいと思います。野球で活躍することだけが全てじゃないという夢を。広い視野を提示して欲しいと感じました。本作はこのエピソードに限らず視界が狭い。決められたフォーマットに沿った展開しかありません。クライマックス、宇宙人の迷子を親御さんに届ける件なんかまさにそう。無理やりなドラマで感動を望むのは厳しいと思います。
[CS・衛星(吹替)] 4点(2007-11-27 18:27:16)(良:1票)
2049.  7月24日通りのクリスマス 《ネタバレ》 
少女マンガ的世界観に裏打ちされたおとぎ話。本作のメインターゲットは女性でしょう。主人公に感情移入して、どうぞ夢の世界をお楽しみくださいという趣向です。ただ、それは相当に困難な作業と思われました。大人の女性なら鼻で笑うほどお話は浅く、夢見る少女が自身を投影するには、中谷の年齢は高すぎました。中谷を主役に据える以上、彼女と同年齢層の女性が一番楽しめないとオカシイのに。でも多分真逆だと思われます。彼女に近い境遇にある人ほど、現実との違いに打ちひしがれるのではないかと。実際、中谷と同じようなパーソナリティの人は結構います。女も男も。かくいう自分もそう。買ってもいない宝くじが当たるのを夢見ているのです。中谷は拾った宝くじで1等を当て、私は今日も一人寂しく夜を過ごす。何処が違うの?と虚しくなります。結局のところ、「自分は中谷美紀じゃない」という残酷な結論に行き着いてしまうのです。ですから、主人公には頑張ってもらわないと。ちゃんと花を咲かすために種を植え、水をやって世話して欲しいのです。努力の末に幸せを手に入れる物語を望みます。それでこそファンタジー。そういうご都合主義なら歓迎します。
[DVD(邦画)] 4点(2007-10-18 18:04:18)
2050.  幸せのポートレート 《ネタバレ》 
男性側のファミリーは堅い絆で結ばれているように見えます。同じ価値観を共有し、円滑に過ごすための暗黙のルールがある。ただ、その結びつきが強すぎるために他者を排除する傾向が伺えます。「あの人はOKだけど、この人はダメだ。」とすぐにレッテルを貼ってしまう。社会的マイノリティを抱え、散々嫌な思いをしてきたのでしょう。防衛意識が殊更強い。例えばジェシカが家を飛び出すキッカケ。彼女が言ったゲイに対する認識は、世間一般のそれ。配慮に欠けていたとは言え、この家族の反応は過剰です。其処にこの家族の危うさが見える。痛いところを突かれたから怒るのだと思います。もし本当に家族愛で結ばれているなら、少々の批判は受け流せばいい。彼女を軽くたしなめる程度で十分です。「私たちはもっと大事なことがあると分かっているの」と。少々気持ちが悪いです。異なる価値観を拒絶する姿は、ヤバイ宗教なんかに似ている。母親が妊娠中の写真をプレゼントされて、家族一同号泣。ますます気持ち悪い。姉妹の節操の無さも、家族の思考回路も正直よく分かりません。日本でも同じようなプロットのテレビドラマはよくありますが、こちらは決まってドロドロ系。そうならざるを得ないと考えるのが日本人の感覚なのだと思います。「ちょっといい話」風にまとめる力技は凄いです。
[DVD(字幕)] 4点(2007-10-13 19:52:57)(良:1票)
2051.  完全犯罪クラブ 《ネタバレ》 
邦題の『完全犯罪』はこけおどし。でもそういうのには慣れているので問題ありませんでした。でも、原題の『ナンバーズ』のほうは本気で分からない。DVDのセットアップ画面でもやたら“数字”を印象付けようとしています。数字にまつわる殺人、あるいはトリックがあったとは思えない。もしかして物語云々ではなく、この謎こそが『完全犯罪』なのかも。だとすれば自分の完敗です。サンドラ・ブロックの過去とかも、実は物語と密接に関係あるのでしょうか。
[DVD(字幕)] 4点(2007-09-06 19:21:26)
2052.  10ミニッツ・アフター 《ネタバレ》 
久々に衝撃的な作品に出会いました。本作のキモとなる設定は“10分間だけ時間を遡れる”というタイムマシーン。当然、この設定を活かす展開を予想しました。でも、誰もこのスーパーアイテムを活用する気がありません。タイムスリップもので、これだけメインアイテムがないがしろにされるケースも珍しい。監督の興味は、もっぱら凝ったカメラアングルにあるよう。タイムマシーンの理論はサッパリですが、物語のほうは分かり易い。不用意に撃たれまくるキャスト。まるで殺されるために銃口の前に体を晒しているみたい。こうなると、行き着くラストは一つしかない。もはや基本設定も何も関係ない。外国人俳優の大根ぶりは、日本人には判り難いものですが、本作の場合は明白。ラディッシュアクター祭りでした。正直、「ないな~」と思いつつ観ていましたが、予想通りのラストでも、後味は悪く無い。それにタイムマシーンを操る主人公が“悪人であってはならない”というタイムスリップもののお約束が守られていたので、個人的にはちょっと満足。自分の判断基準だと2点クラスの作品ですが、+2点でお願いします。
[DVD(字幕)] 4点(2007-08-26 18:47:23)
2053.  リザレクション
伊集院光氏のラジオで本作が絶賛(?)されて以来、気になる作品でした。ですからある程度の覚悟は出来ていました。ある意味“パクリポイント”の確認作業が中心。中盤くらいまでは問題ないでしょう。仮想空間という設定ゆえ、雰囲気が似通ってしまうのは仕方がありません。ストーリーはオリジナルですし、独自の色は感じられました。しかし後半、怒涛の攻勢に呆気にとられます。あえてひとつひとつは指摘しませんが、某作の有名シーン、アイデアはことごとく引用されていました。ここまで徹底していると逆に清々しいくらい。結末が難解なところまで瓜二つです。例えるなら、うまい棒に描かれている彼、あるいは中国の遊園地に生息するねずみ君くらい“アレ”な感じ丸出しでした。ただし、アジア的というか、情緒に訴えかける方向性はキライじゃありません。それに“マッチ売りの少女”こと本当は“ライター売りの少女”イム・ウンギュンちゃんの可愛さには顔が緩みっぱなしなのでした。
[DVD(字幕)] 4点(2007-08-22 19:42:21)
2054.  水霊 ミズチ 《ネタバレ》 
大量の水を摂取し、幻覚をみる。果ては我が目をえぐり自殺する。類似事件が続発します。原因は不明。疑いの目が向けたれたのは水道水。そして呪われた水の伝説。その水の名は「しにみず」または「みずち」という…。当然、観客の興味は謎の究明です。呪いの水の正体は何か。本当に呪いか?はたまた新種の病原菌か?しかし物語は意外な結末を迎えます。数多ある「どんでん返し」系の作品を凌ぐ衝撃。ただし爽快感は皆無。困惑するばかり。「好きな食べ物は何ですか?」と尋ねたら、「実は昨日ひとり殺しちゃって」と告白された時のような。そりゃ驚きます。でもそんな事訊いてないよ。もっともそれ以上に、根本的な部分に問題がある。脚本と演出のセンスに難ありと感じました。いきなりモノが「ガタッ」。突然、肩をつかまれる。ビックリします。でもそれくらいのイタズラなら小学生でも出来る。最初のショッキングシーン。女子生徒がペンで自分の目をグサッ!ここはツカミ。重要なポイントです。でも凡庸な演出に閉口。井川が渡部のビデオメッセージを発見するシーン。部屋に入る井川→ビデオカメラを見つける→カメラの中身は無いと確認→ビデオテープ入りの手紙を見つける→先に見つけたビデオカメラでテープ再生。一見するとなんでも無いシーンです。でも違和感がある。なぜなら井川が知るはずのない“ビデオメッセージは存在する”という前提が透けて見えるから。問題視するほどの事ではありません。でも細かい部分にこそセンスが現れると思います。ジャストタイミングで自殺を図る星井と井川に至っては、もはやご都合主義では片付けられない何かを感じます。ただ型どおりに作った万人向けホラー(例『着信アリ』)よりは、いろんな意味で楽しめたかも。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2007-08-21 18:35:16)
2055.  VERSUS/ヴァーサス
売りのアクションシーンは、それなりに見応えがありました。時折はさまれるギャグテイストもいい感じ。キャラクターもそんなに悪くない。でも物語は無きに等しく、役者の演技は芳しくない。世界観は安っぽい少年マンガのようです。アクションに特化するならば、それもいいと思います。ジャンルは異なりますが、『CUBE』のように思い切って“オイシイところ取り”をしたらいい。ちっぽけな世界観ならいらない。下手な台詞なら無くていい。ひたすら銃撃と殺陣の爽快感を追求したアクションムービーを目指して欲しいと思いました。ただし、このレベルでは物足りない。テレビゲームでも同等以上の満足感が得られるはずです。型にはまる必要は無いですが、“映画ならでは”と思わせることは必要だと思います。
[DVD(邦画)] 4点(2007-08-17 18:05:07)(良:1票)
2056.  怪談新耳袋 ノブヒロさん 《ネタバレ》 
生前のノブヒロさんはいたって普通。その異常さは死後判明します。彼の持ち物から、その偏執ぶりを知る。この流れ自体は悪くないです。でもインパクトに欠ける。歳月の長さには驚きますが、行為自体は大したことない。写真はいかようにも手に入る程度のアングル。髪の毛や使用済みストローも,某野球マンガ家のような徹底さがない。ストローなら100本必要だし、髪の毛なら1,000本あっていい。他にも異常さをアピールする小道具なら、いくらでもあるはず。衝撃が足りないから“電波ってる”ノブヒロさんをイメージしにくいです。結果、幽霊になったノブヒロさんも怖くない。しかもコントのオバケ程度のメイク。視覚で怖がらせようという意識を感じません。それだけ物語で怖がらせる自信があったのでしょうが、先に述べたとおりイマイチ。結局、平田満は平田満にしか見えません。テレビシリーズのレベルの範疇に収まる怖さ。なら、映画じゃなくていいと思ってしまいます。
[DVD(邦画)] 4点(2007-08-15 18:11:39)
2057.  ホーンティング 《ネタバレ》 
日曜洋画劇場で鑑賞。地上波ゴールデンタイムで放送できるサスペンス・ホラーと考えれば、おのずとその恐怖の度合いは想像がつきます。案の定、カレーで言えば「カレーの王○様」レベル。ですから、本作を楽しむポイントをそこに置くとキツイ。『渡辺篤史の建もの探訪』ではお目にかかれない超ゴージャス&ユニークな内装。あるいは、キャサリン・ゼタ・ジョーンズの有無を言わせぬ威圧感あたりに着目したほうが良さそうです。そう割り切ればいいみたい。面白かったのは、“肩すかし”の展開。落ちそうで落ちないらせん階段とか、爆発しそうでしない車とか。最大のすかしは、オチだと思いますが。
[地上波(吹替)] 4点(2007-08-11 18:05:09)
2058.  ヒーローインタビュー 《ネタバレ》 
“その時、その一瞬を大切に”というメッセージは、真田が言う“100分の1に賭ける”プレースタイルに象徴されています。それ自体は決して悪いこととは思いません。確かに胸は熱くなる。ただし、刹那的な印象も受けます。“今を大切に”は言い換えれば、“先はどうでもいい”とも受け取れてしまう。そう感じられるのは、物語の底が浅いから。鈴木からは、真田に対する愛情は感じられても、プロ野球に対する愛情は感じられません。真田がボールを恐れない特訓をしたように、彼女もプロ野球について必死に学んで欲しかった。2人が本当に同じ目線で生きていけるようには思えません。ですからハッピーエンドも手放しで喜べない。結局のところ鈴木保奈美の演技を、自分が好きになれないからかもしれませんが。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2007-08-05 17:04:14)
2059.  ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状
BSⅰで放送していたのは知っていたものの、一度もTV版を鑑賞することなく本作に臨みました。正直面食らいました。作風は『トリック』『富豪刑事』あたりに近いものの、それを遥かに凌ぎます。何かが。明らかに狙っていることは分かりますし、ツッコミ御無用な作品であるのも理解出来ます。でも免疫の無い人間には刺激が強すぎました。同じ女子高生刑事もの(←どんなジャンルだ)なら、個人的には『スケバン刑事』のノリの方が分かり易くて好きです。愛→舞→泪→零→雷→海とシリーズを重ねているので、13代目あたりで”はとこ”の銭形鬱の登場を予想しておきます。キメ台詞は、「憂鬱、陰鬱、躁鬱と、鬱もいろいろあるけれど、今宵はあんたをお縄にかけて、鬱憤ばらしといきましょう。その名も人呼んでケータイ刑事銭形鬱!鬱って言う字、書けるものなら書いてごらん!」で如何でしょう。
[DVD(邦画)] 4点(2007-07-22 20:16:29)
2060.  日本以外全部沈没
“いい意味で”は、魔法の言葉。付けるだけで印象が変わります。例えば、いい意味で露出狂。社交的な感じがします。ただし、本質は変わらない。露出狂が服を着るわけではありません。本作にもこの言葉を使いたいと思います。いい意味でダメ映画。内容はもうホントに酷い。悪ふざけなんてもんじゃない。ただし、隠されたメッセージは悪くありません。地球を桃に例えるならば、陸地は皮の部分。ほんの僅かな部分に住んでいるのが人類。いがみ合うなんてバカらしい。みんな仲良くしましょうよ。童話の例えも分かり易い。何気にエンディングテーマ曲もいいですし。ですから、ダメはダメでも、救いようがない訳ではありません。それなりに味わえる映画。ただし、ダメ臭が強烈過ぎて、食べる気が失せるほど。例えるなら、クサヤといったところでしょうか(あるいは某有名なニシンの缶詰)。ですから口に入れてみれば、案外イケルのかも。もっとも、ただの生ゴミである可能性も否定できません。もちろん、いい意味で。
[DVD(邦画)] 4点(2007-06-19 18:23:31)(笑:1票) (良:1票)
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