2061. ゴリラ
このタイトルってスタローンの「コブラ」に対抗して付けたって話ですけど、語呂といいシュワちゃんといいあまりに安易すぎるような気が…。それにシュワちゃんの活躍は単純な銃撃戦でなく、重兵器か肉弾戦でお願いしたいです。観た時は何か肩すかしを食らったような印象でした。従いまして4点献上。 4点(2001-10-05 19:29:56) |
2062. ローズ家の戦争
(ネタバレ注意!) ラストもラスト、シャンデリアから落下して絶命する寸前の二人。マイケル・ダグラスがキャスリーン・ターナーの手を取ろうとし、それをターナーが何の躊躇もなく振り払い絶命していくところに、どうしようもない男の弱さと絶対的な女の強さが表現されています。ダグラスは決して僅かに残された愛や未練や和解の為に手を取ろうとしたのではなく、一人で死んでいくことの寂しさに耐えられなかったんだろうなぁと、同じ男として非常に納得させられた記憶があります。それに引き替え女性代表のターナーは堂々と死んでいきます。女性の皆さん、かくも男とは弱いものなのです、是非優しくしてください!と訴えつつ6点献上。 6点(2001-10-05 19:07:19) |
2063. 評決のとき
この映画って舞台設定は現代でいいんですよね。だとすると人種差別問題に比較的無頓着な日本人の私としては、ああもあからさまな最終弁論で陪審員の気持ちが変化すること自体が空恐ろしく、且つ納得もできませんでした。いくら場所が南部でも、あのような考えが一般的なんでしょうか? ろくでなしでも人の命は人の命、黒人でも白人でもレイプはレイプ、という筋の通った内容の映画が作られることを期待したいです。確かに人種差別の根深さは解らせられたような気がし、良くできた映画だとは思います。6点献上。 6点(2001-10-05 12:12:29) |
2064. パルプ・フィクション
初見時はオムニバスと言うよりも映画をコラージュしたという印象で、タランティーノのアーティスティックな才能がひしひしと伝わってきました。ノリはもろインディーズ風なのに出てる役者が一流どころで、それでだいぶ救われているような気もします。今現在なりを潜めているようですが、個人的には「フォー・ルームス」「ジャッキー・ブラウン」と自分の殻を破れないでいる印象なので、更なるアーティストへの成長を望みます。トラヴォルタを復活させた功績に7点献上。 7点(2001-10-05 11:41:12) |
2065. トップガン
大ヒットしたケニー・ロギンスやベルリンの挿入歌と、頭上を通過する戦闘機のドルビー・サラウンド音響のみが印象に残っています(音響作りは当時の最先端だったと思います)。ワガママが鼻につく登場人物達による薄っぺらな青春ストーリーと、無理矢理な戦闘場面を繋ぎ合わせた長尺のミュージック・ビデオという感じではないでしょうか。特に戦闘機ファンでもないので並以下の4点献上。 4点(2001-10-05 11:19:26) |
2066. エクソシスト2
このころ一時期流行した「センサラウンド方式」に言及されている方がいないとこを見ると、これをロードショーでご覧になった方はいらっしゃらないご様子。例のイナゴのシーン、そこだけ劇場の音響がズボンの裾がはためく程の、スーパー・ウーファー数十台の轟音に変わります。イナゴがいなくなった後、暫く耳が聞こえなかった記憶があります。アフリカ民族音楽のようなテーマ曲と共に心に刻まれました。何故か哲学的な内容を好むジョン・ブアマンに5点献上。 5点(2001-10-05 00:32:01) |
2067. 宇宙戦争(1953)
ジョージ・パルの古典映画を今更論じたくはありませんが、現在観てみるとおもちゃのような映画です。しかし侵略SFとしてのストーリー、UFOやベム(当時はエイリアンではなくベムと呼んでましたっけ)の造形といったものは現在でも新鮮に感じるから不思議です。「インデペンデンス・デイ」はこれの全くのリメイクと言ってもいいでしょう。偉大なる50年代SFに敬意を表して7点献上。 7点(2001-10-04 16:55:25) |
2068. 悪魔のような女(1996)
主演女優の美女二人よりも、女刑事キャシー・ベイツのハード・ボイルドなカッコよさがやけに印象的な映画でした。ラストにもどんでん返しって程ではありませんが、ちょっとした趣向が施されていました。しかし、イザベル・アジャーニって映画で見る限り、私が中学生の頃から全く老けていないのが恐ろしい…。悪魔のようなイザベルに6点献上。 6点(2001-10-04 16:38:58) |
2069. アウトブレイク
ひえ~、そーなんだ、観た時は全然気がつきませんでしたけど、そんなに有名な人が沢山出てたんですか。初見時の印象は、ご都合主義も甚だしいとしか感じませんでした(汚染されたものや場所ごと破壊するスリルも食傷気味)。やっぱり細菌の恐怖って見えないし範囲広いしで、映画には向かないんじゃないですか。取りあえずアクションも見せてくれるダスティン・ホフマンに3点献上。 3点(2001-10-04 16:28:29) |
2070. 候補者ビル・マッケイ
若くてハンサムだという理由だけで大統領候補に祭り上げられ、党と選挙参謀の操り人形と化した男が大統領選を戦っていく。党大会等がそのまま再現されるダイナミックな演出の傍ら、男の孤独感と虚しさが表現されています。ラスト、「これからどうすればいいんだろう…」と途方に暮れる、若きロバート・レッドフォードに7点献上。 7点(2001-10-04 16:14:12) |
2071. スフィア
原作マイケル・クライトン、監督バリー・レビンソン、主演ダスティン・ホフマン、シャロン・ストーン、サミュエル・L・ジャクソン、これだけ聞けばとてつもない映画ができそうな気がしますが、出来上がったのが訳の分からないこの映画。原作知りませんが、要は人間の深層心理に潜む恐怖を描きたかったのでしょうか? スフィア(球体)の正体やいかに? 可哀想なので4点献上。 4点(2001-10-04 15:36:01) |
2072. スター・トレック(1979)
《ネタバレ》 深宇宙へ放たれたヴォイジャーが自らの創造主を捜しに太陽系に戻ってくるという極めて哲学的な内容と、当時最先端のSFX(そして史上最高の製作費)、そして昔のテレビ役者のつまらない演技をミックスさせた、なんとロバート・ワイズ(!)のSF映画。パーシス・カンバータが頭を丸めてヴォイジャーの使者を演じていたのがセクシーでした。しかし、何とも評価しづらい難しい映画です。ということで、栄光の「スター・トレック」映画化一作目に6点献上。 6点(2001-10-04 15:28:04) |
2073. スーパーマン(1978)
超名優ばかりが脇を固め、超一流スタッフが結集したイベント・ムービー。確かにスーパーマンのイメージにクリストファー・リーブはぴったりでした。何とかスキャンというタイトルバックが延々に続くので「いい加減にしろ」と思った記憶があります。映画自体もただのイベント・ムービーでしたっけ。「エイリアン」の恨み(「エイリアン」のレヴュー参照)もあるので3点献上。 3点(2001-10-04 15:15:57) |
2074. 太陽を盗んだ男
当時はゴジ(ゴジラの意)と呼ばれて勢いのあった長谷川和彦監督が、ディレクターズ・カンパニー設立前に、個人的な核テロリズムという希有な題材を、その勢いのまま撮り上げた一本。菅原文太と沢田研二という個性も手伝って、まれに見る勢いのある邦画に仕上がっていました。その勢いたるや、当時は実際にローリング・ストーンズまで呼んでしまおうと画策した程だそうです。そのパワーの再興を願い6点献上。 6点(2001-10-04 13:30:53) |
2075. ペット・セメタリー(1989)
愛の前では理性は無力になる。故に繰り返される悲劇。人間とはかくも弱いものなのかを切々と訴えるホラー映画(?)。でも好みではありませんので5点献上。 5点(2001-10-04 12:57:12) |
2076. 北京原人 Who are you?
マンモス暴走シーン、無理矢理で好きです。何で我が国には全編無理矢理で作っちゃう勢いがないかなぁ。全編マンモス暴走シーン並みの無理矢理さがあったら、もう少し別の意味で評価してあげられるのに…。哀れなので1点献上。 1点(2001-10-04 12:53:27)(笑:2票) |
2077. プレデター
密林の中で、攻殻機動隊風に言えば「光学迷彩」を施した宇宙のハンターに狙われる特殊部隊員(←我ながらこういう風に書くとものすごい映画のような字面だ)。しかしプレデターもさっさとやっつけちゃえばいいのに、最後は素手でタイマン勝負を挑む辺り、男です。エイリアン・アクション映画という設定そのものは新味がありました。6点献上。 6点(2001-10-04 12:48:26) |
2078. フェーム
アラン・パーカーがドキュメンタリー風で更にミュージカル風に仕上げた、芸能学校(結構有名な学校らしいですが名前は忘れた)に通う生徒達の群像劇。将来の名声を目指し演劇、ダンス、楽器など、それぞれ目指す分野で苦闘し励まし合い、ラストの大卒業公演に持っていきます。思えばアイリーン・キャラを最後に確認した映画でした。秀逸な青春映画の一本ということで7点献上。 7点(2001-10-04 12:36:29) |
2079. ラスト・アクション・ヒーロー
荒唐無稽なファンタジー映画なんだから、アクションシーンももっと荒唐無稽さがあってよかったのではないかなぁという印象です。むしろパロディ映画としての要素の方が強いので、「ラスト・アクション・ヒーロー」というタイトルから想像する内容よりも、ちょっと軽めでした。でも充分に楽しませてくれる内容だとは思うので6点献上。 6点(2001-10-04 11:19:44) |
2080. ロジャー・ラビット
ロバート・ゼメキスの技術フェチぶりをいかんなく発揮した実写とアニメの合成映画。一気にこの分野ではトップの作品を作り上げました。実写画面に融和した立体感のあるセルアニメにはこだわりを感じさせます。ロジャーのアクションに絡むボブ・ホスキンスの味わいも好きです。中身云々ではなく、まだ観ていない人は後学の為にも観ておくべきではないでしょうか。ということで7点献上。 7点(2001-10-03 17:47:26) |