201. ザ・エージェント
中身はほとんど忘れてますが、スポーツ選手のエージェントという仕事に目をつけたところが面白いと思いました。それより気になるのが、いくら邦題だって、エージェントにTheをつけるなら、「ジ・エージェント」じゃないの?ってこと。え? どうなの? このケースで「ザ」になる何か特別のルールでもあるのかしら? でもそもそも、原題通りにしてくれていたら、そーゆー問題は起きなかったわけだし、ほんと、配給会社さん、もう映画を見る世代は、戦後生まれが圧倒的なんですから、お願いですから、つまんない邦題はつけずに原題でいってくださいよー。海外留学する人も増えてるご時世なんですから、たのんますよー(ほとんど泣き声)・・。 7点(2003-05-31 19:40:16) |
202. テルマ&ルイーズ
魅力、再発見。 映画の感想って、見たときの年齢や境遇に、かなり左右されるものですね。 映画は古くから多くの「こまった人(たち)なんだけど、なんてイキイキしていて、ステキなんだろう」という人物を大勢生み出してきましたが、彼女たちもまた然りです。 彼女たちをヒロイックにあつかうことにまゆをしかめる方々のお気持ちもわからぬではありませんが、似たようなシチュエーションの男たちの映画って今までも実はあったよね、だけどこんなふうにはたたかれなかったぞ、と思うのであります。 男のすなる破天荒を女がやってみると、バッシングになる。 現実ともオーバーラップしてくるところがあり、映画って世の中を教えてくれる羅針盤でもあるなあ、と思うであります。 残念に思うのは、ハーベイ・カイテルの役。 今くらいのハーベイの年齢で演じたほうが、いい味になったかも。 男性が、あの女性たちの心情を慮ることができるとしたら、ある程度以上の年配者ではないかと思うんですよ。 もう少し年長の、疲れた感じの男優に演じてもらったら、女性たちとの対比も、もっと生きたんじゃないでしょうか? ちょっと惜しいところだったと思いました。 7点(2003-05-29 23:28:25) |
203. ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ
エミリー・ワトソン、すごすぎ。大竹しのぶみたいなタイプだと思うけど、彼女以上ですね。私もこの邦題は適切なつけ方だと思う。欧米とは文化や情報量に差があるからね。逆に、原題がそういうハンディのないタイトルだったら、むしろ原題を生かしてくれ、と言いたい。英語力も含め、日本の観客もかなりレベルアップしてきているんだから。 7点(2003-05-17 11:31:55) |
204. ぼくの美しい人だから
スーザン・サランドンを最初に好きになった映画です。スペイダーみたいなホワイトカラーのあたまでっかちさんが、サランドンのようにからだを張ってありのまんまに生きてきた女性に癒される、ってのはちょっとステロタイプの展開のように見えながら、ここまでリアルに描いた作品て、実はさほどなかったように思います。そこがとても新鮮でした。ところでサランドンは昔、「ブルーカラー女優」と言われてたんですってね。この映画も影響してのことでしょう。ただ、当時の彼女の年齢は役の年齢よりずっと若かったのよね、実は。後からそれを知ったとき、ちょっと反則ワザ?って思っちゃいました。・・と思い込んでいたら・・ 【anemone】さん、正しい情報をありがとうございました。何で読んだかもう忘れてしまったんですが、「うんと年上の役をやったが実は当時サランドンは30代後半」といった記事を何かで読んで、ちとガッカリしたことがあったんですよ。それが不確かな情報だったんですね。うのみにして、お恥ずかしい。ところで、本作の最高のよさは、彼女のように「率直に自分を偽らずに生きる」ことのステキさと、またそういう彼女を必要としている自分の本心に素直になった彼のステキさだと思うのですが、総じて女性に人気が高く、男性の中にはどうも本作のよさを認めたがらない人もいますね。(このサイトだけじゃなく、むしろほかのサイトで思ったことなんですが。)何ともったいないことでしょう。男も、あんまりヨロイに身を包まずに、ときにはスーザンみたいな女性に寄りかかったら、人生もっと楽しくなると思うんだけどなあ。 7点(2003-05-17 01:30:54)(良:2票) |
205. あなたに降る夢
楽しい、肩の力を抜いて見られるストーリー。実は私、意外と、ニコラス・ケイジが嫌いじゃない。特に、コワモテの役よりかえって、こういう純朴なオトボケさんキャラがイケテるような気がします。濃い顔なのは見ての通りですが、今回の相方は、サワヤカなしょうゆ顔のブリジット・フォンダですからね、なかなかいい組み合わせ。この映画、難を言えばあそこまで奥さんをえげつなく描くのはどうなのよ?というのはあるけど・・(ストーリー上必要なキャラで仕方ないかとは思うものの、そもそもああいう人とふつう結婚するー?という不自然さがありますよね)。でも、恋人になってしまうほうのブリジットは好きな女優だから、まいっか。私、いつも思うのですが、彼女って親やおばさま、おじいちゃまたちの名前の重さの重圧をあまり気にしてないふうで、ステキ! ところでこの映画は本当にあった話ということが強調されていますが、実話のほうは夫婦がウエイトレスに賞金を分けてあげたというエピソードとか。悪妻でもなければ、不倫や離婚といったこともなかったのだそうです。ネットサーフィンしてたら「モデルの人たちは怒っている、許せない」といった書き込みがあったのですが、どうしてそんな具合になってしまったんでしょうね。せっかく面白い映画だと思ったのに、ちょっと興ざめ。それなら「実話」を強調しないでほしいですよね。でもそれを知っても、これは映画。楽しかったことに変わりはないし、そのエピソードは制作者とモデルの方々の内輪もめかなあ・・と。 7点(2003-05-16 21:28:50)(良:1票) |
206. ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
こういう監督を、才人というんでしょうなあ。最初は何が何だかわからなかったけど。ビデオを何度か巻き戻しているうちに、やっとわかった。ラストのおトボケは、昔のヨーロッパ映画にあったようなタイプかと思うけど、ちゃんと現代的な味付けになっていて、なかなか良好。個性的な面白さにこだわりまくって観客に媚びないところがいいっすね。 いつまでもこういう映画に興奮できる、枯れてない晩年を過ごすことが、個人的な目標です、ハイ。 7点(2003-05-10 18:10:57) |
207. ゲーム(1997)
マイケル・ダグラスは好きじゃないのですが、これは素直に楽しめました。こういう映画とは露知らずに観始めたことと、彼がよく出るタイプの大作じゃないところが、よかったのかしら。それにしても、いつものフィンチャー作品とはだいぶ趣きが違った、と思ったのは私だけ? 7点(2003-05-10 11:52:19) |
208. 愛と死の間で
ケネス・ブラナー作品の中では、これだけはけっこう面白かった。荒唐無稽な内容とエマやケネスの正統派演技が合体したことが、これはプラスに作用した感じです。でもほかの映画のケネスって、「おれってウマイだろ、頭いいだろ」と思いながら映画を作っているのがアリアリで、うざったい。二人がとっくの昔に離婚した、というのを読んで、エマについては、だいきらいな女優からだいすきな女優にかわってしまいました(笑)。 7点(2003-05-10 11:16:56) |
209. ワンダフルライフ
見た当時、かわった映画だなあとは思いましたが、幼稚とは思わなかった。私よりずっと映画フリークの友人が絶賛してたのですが、私としては「まあそこそこ」程度の好感度でした。アメリカの映画館で受けてなかったという書き込みがありましたね。私の別の友人がアメリカで見たそうですが、大勢見にきていた、すごく受けていた、という話をしていましたよ。(場所はその人の留学先で、ボストンとかあのあたりだと思う)アメリカって日本よりずっと広い国だしねえ、地域によって感性がめちゃめちゃ違うんじゃないっすか? 7点(2003-05-05 12:15:04) |
210. 蝶の舌
観客の年齢と、当時のスペインの社会状況について少しでも知識があるかどうかで、感想が分かれそう。40歳代後半から上の世代のほうが共感できるのでは? 最後のシーンの先生の表情、私にはとてもナチュラルに感じられました。本作も、このサイトで知りました。皆さんのレビューは、映画評論家のコメントよりもずっと触発されます。好きなタイプの映画。出会えてよかったです。 7点(2003-04-23 22:18:43) |
211. スチュアート・リトル
ここのおうちって、建物も内装もCGが多かったですよね。つまりリアルな家じゃないよ、これは寓話だよ、ということを強調しているのだと思うんですよ。蝶ネクタイのお父さん、きちんとセットした髪のお母さんからも、それがわかる。昔のアメリカ製ホームドラマそのままですよね。ただし私たちは、あの時代のファミリーこそ絵空事だ、ということをもう知ってしまっている。とっくの昔に崩壊しているし、というか、ああいうファミリーは過去にだってほんとはどこにもなかったんだよね。「カラー・オブ・ハート」などにも共通の時代感覚。むしろあっちのほうがわかりやすかったかも。この映画は、昔のホームドラマへの共感を装って現実を皮肉っているようでもあり、でも現実を否定しているわけでもない。そのコントンとした感じがいい。見かけ以上に屈折した、イミシンな映画のような気がしましたなあ、私は。 7点(2003-04-15 23:02:45) |
212. ユージュアル・サスペクツ
《ネタバレ》 (書き直しました)ずるっこいシナリオと演出だなあ(笑)。何か書こうとすると、全部「ネタばれ」につながってしまうし。たまたまWOWOWで再放送してたのを、あまり気をいれずにボンヤリ再見してたら、自分的には「新しい発見」がありました。登場人物が全員、一人の役者に花を持たせるための「コマ」みたくなってしまってるのはつまんないなあ、と。なんで、最初に見たときよりマイナス1点にしました。 [ビデオ(字幕)] 7点(2003-04-14 11:41:28) |
213. がんばっていきまっしょい(1998)
感激させてやろうとかうまい演技とか演出を見せてやろうといったスケベ心がまったく感じられない、抑制のきいた作品に、脱帽です。・・・と書きましたが、CSで最近になり再見したところ、後半になり演出の細部にややがっかり。前半、田中麗奈のブスカワぶりや一本気な感じはほんとにいいんですけどねえ。 [ビデオ(邦画)] 7点(2003-04-11 22:13:01) |
214. キャデラック・マン
主役2人は当時はB級俳優だったかと。映画自体も間違いなくB級作品。今の2人から想像されるようなゴージャスな味わいなんか期待しちゃいけません。ひたすらチープ。ティムが乗っ取る場所は銀行ならぬ車の販売会社(だったと思う・・違ってたらごめんなさーい)。ふつうこんなところをジャックしようなんて思います? しかもその理由が、別れた女を取り戻すためで、何かやたらとわめいてるオバカさん。マシンガントークが売りのカーセールスマン、ロビンがこの事態にさーどうするか、という、もうベタベタな設定です。くだらなーいということを覚悟して見れば、けっこう拾い物ではないでしょうか。平均5点というのはちょっとかわいそうなので、大アマの採点です。実際の感想は6点くらいかな。 7点(2003-04-10 16:17:42) |
215. 未来は今
最初に見たとき:ほんとに楽しい1本だー! 2回目:ワーイ、また見るゾー、ルンルン! あらららら、こんなにあっけなかったっけ????? やだーもーー、コーエン兄弟作品て2度見るとガッカリってことが多すぎて、やんなっゃう。最初に見たときはなぜあんなに楽しかったのかしら・・繰り返しの鑑賞に堪えられないものはやっぱダメじゃーん! 1点下げました。コーエン作品は2度は見られない・・ジンクスになっちゃいました。あーあ。 7点(2003-04-06 19:27:53) |
216. 八月のクリスマス(1998)
この映画の、ハン・ソッキュ以外の見所について考えてみました。唐突なようですが、たとえていうなら、私にとっては邦画の「がんばっていきまっしょい」を観た時のショックに似ていました。つまり、気の利いたセリフが特にあるわけではない、映像美というほどのカットもない、だけど無理矢理感動させようという下心が全然見えない。これもまた唐突ですが、柄本明氏が劇団のテストを受けに来た若者に志望動機を尋ねたときに「観客を感動させたい」という言葉が多く、これには参る、といった話をされてましたが(ちょっと言葉はうろ覚え。ごめんなさい、柄本さん)、そんなエピソードも思い出します。いい演技、演出とはどんなものか、ということについてはさまさまな意見があるでしょうが、私は、そこにその人があまりに自然なさまで動き、話しているとき、とても感動をおぼえます。たとえば、人は亡くなる瞬間のその前までは、確実に生きています。微笑を送り、人を思いやり、その日を生きるわけですよね。ふつうの人の、ふつうの日々は、とりたてて何が起きるはずもない。そういう日々のコラージュ。そんな趣きの映画です。最初にレビューを書いたときには、「人にはすすめられない」と書きましたが、撤回。何も言わない、何も起こらない、クライマックスをあえて隠すからこそ、心に伝わってくる、そんな映画が好きな人にお勧めします。あ、それと。私も人がほめているのを聞いてビデオを借り、最初に観たときは「え? クリスマスってどういう意味? このあっけなさは何? 確かにハン・ソッキュの雰囲気はいいけど」と思ったクチでした。2度目に観たら、なぜかジワーと、いいわーと。泣くまでには至りませんでしたが、泣いた、という人の気持はわかります。かみしめるとわかる、スルメのような味、かもね。 7点(2003-04-05 19:00:13) |
217. シュリ
ハリウッドー!? 解せません。まあアクションシーンのテンポのよさは、ハリウッドの「影響」といえなくもないけど、それより全体のテイストは、たとえるなら昔の日活映画なんかの味わいに近いのでは?(若い人はそもそもかつての日活映画を見たことないのかもしれないけど。)ま、安っぽいと言えば安っぽいですよね。だけどそれをオオマジメにつくることによって、B級映画の王道のようなすばらしい作品になったと、私としては解釈しています。本作が気に入ったひとは、これに出てるコワモテの2人、ソン・ガンホとチェ・ミンシクがとぼけたキャラの役で出ている「クワイエット・ファミリー」、ぜひ見てみてね。同じ人たちにはまず見えないし、ほかの出演者を見ると、韓国の俳優陣の層の厚さも知ることが出来て、きっと楽しめますよ! 7点(2003-04-05 18:52:48) |
218. フラッド
モーガン・フリーマンはかなりこの悪役を気に入って出演したらしいんですが、途中でキャラを変えられちゃったらしいですね。ご当人もそれは残念だったらしいし、元のままだったほうが、私達観客にとってももっとイイ映画になったでしょう。ザンネンです。でもそこに目をつぶれば、けっこう面白かったと思うんですけど。 <追記:皆様のレビューを読んでいて気づいたことが。スレーターが期待はずれでガッカリ、という方もがいらっしゃるのでは? 彼の出演作は、「告発」以前、それ以後でずいぶん違うように思われます。一言で言えば前半のほうが多彩で多芸。ところが後半、つまり最近はパッとしません。暴力事件などの報道もされていますよね。私は「マンハッタン花物語」で思いきりがっかりし、スレーター低迷!を強く感じていました。だから、何も期待せずに本作を見て、むしろかつてのスレーターの雰囲気がやや戻ったな、くらいに感じました。ところが、前半期のスレーターのカッコよさやキレのよさがバッチリ記憶に焼きついている皆様には、まったく満足できないレベルだったのではないでしょうか? これから見る方は、はっきり言ってかつての彼の輝きはかなり薄れた、ということを覚悟の上でご覧になったほうがよろしいかと・・。> 7点(2003-04-05 18:45:09)(良:1票) |
219. ハード・プレイ
私はスポーツオンチ。だから、Soze.さんが言うほど2人のプレイがうまいのかどうか、よくわかんない。でもあんまりにも面白かったこの映画がどうやらあまり知られてないのは、ちょぉ~~~クヤシイ。ところで、Soze.さん、お帰りなさい。DeVanteさん、8ヵ月ぶりのご来訪者様でうれしいです。ところで久々に見たいと思って近所のレンタルショップに行ったらちゃんと今でもあって、うれしかった~。今はまず息子が先に見て、「い~、い~。バツグ~ン」ともだえております。主演の2人が若くてびっくりですが、今でもこの映画の楽しさ、変わりません。一人でも多くの方に見てほしいな~。案外、人種偏見の問題にもやんわりと気づかせてくれる良作ですよ。 7点(2003-04-05 18:28:43) |
220. CUBE
見た当時はけっこう面白いと思ったけど、じゃあ今また見たいか?というと、まずその気にはならないですねー。頭おかしくなりそ。でも、映像といい展開といい、ほかにこんな映画見たことあったか?と考えると、それはない。だからやっぱり、お薦めできない映画ではない。こういうものは見といたほうが、映画を見る際のこやしにはなるだろと思う。でも、んなものはいらない、と思う人は、あえて見る必要はないと思う。 7点(2003-03-21 04:06:25) |