201. 新幹線大爆破(1975)
何とDVD出ていましたので,即刻レンタルしました。いやー,1975年と言えば,山陽新幹線が博多まで開通し,SLが在来線から消えた年でしたが,当時これだけのパニックサスペンスの大作を制作していた東映に驚きを禁じません。板橋区~埼玉県寄居~新橋と次々と所在を変える犯人の動き,速度を80㎞より落とせぬまま西へ爆走するひかり209号の車内の混乱,国鉄管制室に警察の動き,と4つの視点をうまく輻輳させつつ,見事な緊迫感を維持し続け,3時間近い長時間を全く弛緩させなかったのは見事の一語に尽きます。第二次オイルショック直後の風俗が懐かしいし,当時の売れっ子(今のヴェテラン)どころの俳優たちの演技も見応え十分といったところ。邦画史に残るべき傑作,と言ったら褒めすぎかな。私としては,ぱくりとしか思われない某「ス○゜ード」より余程リアリティが感じられて良かったと思うのですが・・・。 9点(2002-05-12 15:05:24) |
202. ブリジット・ジョーンズの日記
レンタルショップのセールの日,何と皆さんお薦めのDVDが1枚だけ残っているじゃありませんか。これは,ぜひ見るべし,との啓示,と思い,大いなる期待をもって見ました。う~ん,面白かったし,ブリジッドの可愛らしさも十分伝わったくるんだけど,何でだろう。皆さんには悪いけど,何か今ふたつでした。都合良く寄ってくる男を袖にしたのはいいけど,あんな退屈そうな男が結局本命な訳?・・・。隣で見ていた女房はえらく共感しまくってたけど,女性向けなのかな・・・。あ,ヒュー・グラントの情けない役柄は割と良かったです。でも,ブリジットって結構モテモテだったと私も思うんですが・・・。映像特典は面白かったです。ミュージッククリップは良い曲ぞろいということでしたが,洋楽系に全く疎い私には「ピーター・ガン」のテーマぐらいしか知っている曲はありませんでした・・・。 6点(2002-05-12 14:49:36) |
203. 素晴らしき日
皆さん,ずいぶん評価が高いですが,私はそんなに楽しめなかったなー。ドタバタコメディーではないし,しっとり系でもないし,特に印象に残る作品とはならなかったのが残念。 6点(2002-05-11 15:13:59) |
204. キンダガートン・コップ
皆さんかなり手厳しいですね。私は,かなり楽しめたので○です。シュワちゃんの作品中では,「ジングル・オール・ザ・ウェイ」と並ぶ異色作になるんでしょうが,こうしたシュワちゃんも悪くないと思うのですが・・・。 8点(2002-05-05 10:48:38) |
205. 世界中がアイ・ラヴ・ユー
現代豪華キャストによるミュージカル。大いに期待して見たところ,ひたすらお気楽で都合の良いストーリーで,私は浸れなかった。別れた元旦那とドライな関係を続けたり,一緒に思い出に浸ったり,次々にいい男が現れて取っ替えたり・・・。西洋人の感覚には付いていけない,と思った。私の今までの人生にはあり得ないことなので,金にも女(或いは男)にも困ったことのない人向け,って言ったら失礼かな・・。歌とダンスシーンは良かったけど・・。 4点(2002-04-27 15:43:59) |
206. 天地創造
全編を通すと長大ですが,旧約聖書の名場面集と考えれば,一つ一つの有名な話を楽しむには良いと思います。音楽担当として黛敏郎に白羽の矢が立ったのは,当時としては大抜擢だったことでしょう。「ノアの箱船」の場面の音楽など,大変秀逸だとずっと思ってきました。 8点(2002-04-26 21:16:49) |
207. 遠い空の向こうに
無用に声高になることなく淡々と,且つ適度な思い入れを込めてストーリーが進行していきました。専門的な知識を前面に出さなかったのが,おそらくこの作品が多くの人に受け入れられた理由の一つなのでしょう。どうして彼等があそこまでロケットに飛びつくように夢中になったのか(主人公がソ連の人工衛星通過を見て,というのはよく分かるのですが),少々食い足りない感じがありました。ついつい評判の高い作品に対しては,批判的に見がちな天の邪鬼な私ですが,本作に関しては,逆に好意的に見よう,という意識が珍しくはたらきました。10月の澄みきった蒼空に(原題からすると10月でしょう)一条の雲となって飛び去るロケット・・・。10点つけたいな~と思いつつも,100%浸りきれなかった私です。こうした,余りに純粋な作品に感情移入するには少々年を喰いすぎたのかもしれません。10代に見たかった・・・。羨望と悔恨・・・。若い皆さん,若いうちにこれを見ましょう・・・。 8点(2002-04-26 19:58:23) |
208. GTO
私もTV版は好きで,夕方の再放送も留守録して見ていました(アニメはいまいちだった)。鬼塚英吉役は反町のはまり役,というかこれしかないって感じですが(大河ドラマの信長役はひどすぎる),何故藤原紀香をとってつけたように出す必要が?と私も思います。田中麗奈もまた然り。私には,TV版の,金欠のくせに,冴島に借りたなけなしの10万円を燃やす反町がかっこよかったのですが・・・。 2点(2002-04-21 14:16:51) |
209. レスリー・ニールセンの2001年宇宙への旅
相変わらずのおバカ路線にひとまず安心。こうした映画の必要性を痛感し,レスリー・ニールセンの次作に期待したいとも思った。馬鹿馬鹿しいこと極まりない後半の3大テノールのパロディだが,3大テノールに食傷気味の私としては十分OKだった。特にさんざんパヴァロッテイをこきおろしているのが良い。ドミンゴ役と指揮者のジェームス・レヴァインははっきり言って似てない。彼らと(勿論本物)ローマ法王,そしてクローンにされたサダム・フセインにはぜひ本作を見て欲しいものだ。「In the Navy」の大合唱は圧巻。 7点(2002-04-20 08:37:25) |
210. メイン・テーマ
まだ私も若かったこの頃,片岡義男の作品にはまりまくりました。角川の看板女優筆頭だった薬師丸の起用と言うことで,「あわねえだろうな~」と思って見に行って,予想通りだったことが懐かしく思い出されます。かなり原作とは異なる内容でしたが,片岡作品の映像化だったらもう少し洗練された洒落っ気が欲しいかな,などと思います。 5点(2002-04-18 19:37:06) |
211. リトル・マーメイド(1989)
よけいなこと何も考えずに気楽に見て,「まあまあかな」って言える作品。つまり,十分及第点なのだけど,+αが・・・。と思ってしまう。近年のディズニーってこういう清涼飲料水のような作品が多いようだけど,こちらとしては心に残る何かが欲しいところ。 6点(2002-04-18 19:29:14) |
212. ナバロンの嵐
一応,続編ということですが,↓殆ど接点らしいものは感じられないので,別物として見ても良いでしょう。戦争アクションの傑作たる前作に比して,アクションが幾分派手かな,と思いました。ただ,前作に顕著で,本作からはあまり認められないもの。それは,配役も含めて,あの時代の作品ならではの「格調」でしょうか・・。 6点(2002-04-17 15:44:10) |
213. ある愛の詩(1970)
やっぱり時代ですかね。私も今一つ感情移入ができないまま,ラストを迎えてしまいました。オーソドックスな構成が悪いんじゃなく(ありきたりでも良いものは良い,と思わせる作品も多々有りますから・・),きっとこちらの趣味とか感性の問題かもしれません。それにしても↓【なな】さんのReview,確かにそうですね。でも,肝硬変は恐いやね・・。 5点(2002-04-17 15:33:22) |
214. アンパンマンとハッピーおたんじょう日
そうなんですよ。仲良くハッピーお誕生日。息子に,「みんな仲良くしよーね。」と訓戒たれまくりの私でした。アンパンマンの劇場版でも異色作です。 5点(2002-04-17 15:25:01) |
215. ラストエンペラー
確かに,溥儀は関東軍の旗印であり,傀儡だったかもしれない。しかし,辛亥革命の後,北京を,故宮を追われ,上海の租界において殆ど西洋人と変わらない生活をしていた溥儀は,関東軍の申し入れに二つ返事で承諾した。文字通り最後の皇帝としての矜持を持ち続けたからに他ならない。つまり,自らの意志で祖先の地である満州の皇帝の座に着いた,ということが,改めて本作品から痛いほど伝わってきた。自らの意志を持たず,傀儡として不本意にして壊滅的な生活を余儀なくされ,戦争責任を問われ,最後は一市民として死んでいく,という,私にとって,従来の固定観念をすべてではないにせよ,見事に打ち砕いてくれた忘れられない作品の一つである。ベルトリッチ監督による豪華絢爛たる故宮でのロケ,オリエンタルな坂本龍一のスコア,ちょっとかっこよすぎるジョン・ローンの溥儀,「アラビアのロレンス」に「おしゃれ泥棒」は遙かなる過去か?すっかりじいさまになってしまったピーター・オトゥール。どれもこれもが皆印象的だ。史実と違う?勝手に歴史を捏造?ご冗談を。勿論,ラストシーンで最晩年の溥儀が,紫禁城を訪れるシーンなど演出上のフィクションだろうが,歴史認識のかけらもない某大作とは違って,根底に脈打つのは,溥儀の玉座に対する執着と,20世紀初頭の東アジアにおける非情なまでの歴史のうねりではないか,と思う故に,一級の史劇として後世にに残すべき名画の一つと感じた。見応え十分にして一度は押さえておきたい,否おくべき作品。 9点(2002-04-13 16:25:30) |
216. 劇場版 とっとこハム太郎 ハムハムランド大冒険
ハム太郎って本当に人気ありますよね。うちの三歳児も,これと「おじゃる丸」が好きで,見に行きました。↓そうなんですよ。周りの子供たちの大合唱(って程でもないか・・)。でも愚息はそれに加わらず,「ミニモニ好き~。だってかわいんだも~ん」と怪しげなことをのたまわっておりました。おいおい,ハム太郎とこうしくんはどうなったんじゃ~。 3点(2002-04-13 12:32:13) |
217. ベスト・キッド(1984)
ははは,私も笑っちゃったクチです。特に車のワックスかけで・・なんて。それにしても,あのじいさま,いい味出してたけどな・・・。曲は,何とビル・コンティ。あまり印象に残っていません。 5点(2002-04-13 12:08:43) |
218. わが青春のアルカディア
「銀河鉄道999」の後を受けた松本零士作品の映像化。ハーロックの前世(?)とも言うべき,WWⅡのドイツ空軍パイロット時代のエピソードがかたられるというのでえらく期待したのだが,肝心のMe109Gの勇姿は,ほんの少ししか拝めずがっかりさせられた。ラスト,「愚か者め」の科白を残し,地球から追放されていくくだりも何となく食い足りない。バックに渋谷哲平の歌が流れていたことが妙に懐かしい。 5点(2002-04-13 12:01:10) |
219. わんわん物語(1955)
制作後50年近くを経て,ようやく見ました。当時のディズニーの傑作の一つです。私も勿論感動ものでしたが,息子がことのほか喜びまして,「わんちゃん見よう~」としょっちゅうせがまれた覚えがあります。↓【Soze】さんの書かれた通りです。こうした作品がこれからも多くの人に夢を与え続け,語り継がれていくことを願って止みません。 9点(2002-04-13 11:49:39)(良:1票) |
220. 超音ジェット機
それにしても陳腐な邦題をつけたもんだと思うが,原題は"The Sound Barrier"-つまり音の壁-音速を超えるジェット戦闘機の開発をめぐるイギリス人たちの人間模様が,本作の一貫したモチーフと言える。冒頭,如何にも英国といった感じの田園風景の中,一機のスピットファイア戦闘機が自在に空を舞う。伴奏をかいた当時30代のサー・マルコム・アーノルドは,このシーンを「スピットファイア・バレエ」と呼んだそうだが,さすが若き日のデビッド・リーン。のっけから引き込まれてしまった。後年の壮大なスケール感は求められないものの,全編に流れるヒューマンな感性は後の大作を予見させるに十分である。開発された「プロメテウス」なる戦闘機はもちろん架空のものだが(ネーミングが英国風でなく安易だが),作中,バンパイアとかデハビランド・コメットとか戦後機マニアには垂涎ものの場面も多々あるし,モノクロ映像の中から鮮やかな色彩感が自然に浮かび上がってくる。リーン監督の作品に感銘を受けた方や英国贔屓の方,そして戦争映画のマニアの方には是非お薦めしたい。ついでに,アーノルドやサー・アーサー・ブリスといった英国の作曲家たちの映画音楽集が英Chandosから出ているが,これまたお薦めである。 9点(2002-04-13 11:37:41) |