201. 荒鷲の要塞
《ネタバレ》 軍服が素敵だと感じたドイツ軍の余りにもマヌケな描かれ方に戦闘シーンの緊張感は皆無で、リチャード・バートンのアクションシーンも気楽に眺められる。彼が正体を現すのを今か今かと待っていた期待が外れたのが何とも残念。作戦の真の目的もお粗末な演出で何の盛り上がりもなくこれまた残念。作り方次第で傑作になった惜しい作品。 [DVD(字幕)] 6点(2018-05-26 19:56:35) |
202. 絞殺魔
《ネタバレ》 犯人の人物像、動機、逮捕までの過程に興味津々だったのですが。中盤であっさりと犯人が判明してからは垂直落下のようにトーンダウン。実話なので仕方ないとは言え超能力者やら二重人格やら脱力感が半端ない。被害者や遺族の無念さが押し寄せてきた自供模様に点数の全てを。 [DVD(字幕)] 6点(2018-05-02 21:28:57) |
203. 太陽の中の対決
《ネタバレ》 「白人は助け合うのよ」と言いいながら先住民は虐げてきた。ペラペラ喋る女性に対するポール・ニューマンの淡々とした言動の端々に窺える憤りに寒々しさを感じる。hombreとしての最期も寒々しかった。フレデリック・マーチとの絡みが物足りないのがとても残念。 [DVD(字幕)] 6点(2018-03-31 20:56:44) |
204. 歌行燈(1960)
お袖と喜多八の裏山での稽古の幻想的な美しさに美術の方々の気迫を感じます。能に何の造詣もないので解り辛いのですが、結末に見るように芸道の厳しさよりメロドラマに重きをおいた作品に感慨も今一つ。山本富士子の固い演技にも引いてしまいました。 [DVD(邦画)] 6点(2018-03-19 09:37:59) |
205. テキサスの五人の仲間
《ネタバレ》 観ていて虫唾が走る情けないヘンリー・フォンダが招いた窮地をジョアン・ウッドワードはどのように脱するのか見入ってしまう。逆転勝利はめでたいながらも都合が良過ぎる気がしていたら、「五人の仲間」の意味が解って醒めてしまう。特に健気だと思っていた子供を思うと後味の悪さが募る。 [DVD(字幕)] 6点(2016-08-01 12:48:49) |
206. ある殺し屋
阿婆擦れを描かせたらピカイチの増村保造の名に恥じぬ圭子(野川由美子)、野心ギラギラの三下前田(成田三樹夫)、善良そうな小料理屋の店主/凄腕殺し屋塩沢(市川雷蔵)。それぞれ際立った個性に惹かれるものの、三人が絡んで進んでゆくストーリーが拙くて盛り上がれないの歯痒かった。 [DVD(邦画)] 6点(2016-06-20 14:42:31) |
207. 殺し(1962)
川原の遺体から始まる物語、登場する容疑者達が揃って何だか情けない。しかし、最後まで飽きさせない作りになっていて結構惹き込まれ楽しめました。忘れられない名シーンがあります。罵り合いから包丁を取り出した母にすかさず傍にあったアイロンで身構えた娘。猛女のド迫力はイタリア映画ならではか。周りのオバサン達が割って入って事なきを得てホッとするやらガッカリするやら。 [映画館(字幕)] 6点(2013-04-30 22:06:18) |
208. 昭和残侠伝 人斬り唐獅子
縄張り争いがベースな為か、渡世の義理に惹かれるところがありませんでした。悪方が何時にも増して狡すっからい、小山明子の描かれ方がベタベタしていない、片岡千恵蔵の往生際が見事。これ等が見所でした。 [DVD(邦画)] 6点(2012-12-22 01:06:20) |
209. 悪い奴ほどよく眠る
現実離れしていた西の素性がばれる瞬間を境に面白味がだんだんと薄れていきました。とりわけ無知でお人形さんのような奥さんに興を削がれました。悪を気取ったところで世間の仕組みには今も昔も勝てないという事を思い知らせてくれるタイトルが強烈です。一番興味深かった人物が、その世間の仕組みを体現していた岩淵。森雅之さんは何処に出ていたのかの答えを本サイトで知り仰天、役者魂に感嘆しております。 [DVD(邦画)] 6点(2012-03-18 19:22:06) |
210. 影の軍隊(1969)
全編を覆い尽くす陰鬱な空気はメルヴィル監督ならではのもので、陰惨極まりない展開と結末が胃に堪えます。 [DVD(字幕)] 6点(2011-11-11 00:05:05) |
211. 背徳のメス
登場人物すべてが背徳者。その心模様は見応えがありましたが、サスペンスとしては入り込めませんでした。当時の病院の模様がありのままだとしたら、びっくり仰天です。 [映画館(邦画)] 6点(2011-07-30 00:06:41) |
212. 007/ゴールドフィンガー
ハロルド坂田と金粉まみれの死体と主題歌が記憶に残る本作。観直してみて、つっこみどころ満載の展開ながら、後の作品でエスカレートしてゆく、白けてしまう人間離れした活躍を思うと、作品全体のまったり感もまた良しといったところです。そして、ハロルド坂田演ずるオッドジョブがシリーズ屈指の悪役である事を再認識しました。 [地上波(吹替)] 6点(2011-01-16 12:41:04) |
213. 俺たちに明日はない
無軌道三昧の日々を送る面々が、全編に亘って繰り広げる問答無用の銃撃戦。うっかりと羨望の眼差しを向けてしまいますが、所詮はとるに足りない愚か者である事を、ブランチのけたたましい金切り声の悲鳴に気づかされます。娘との別れの際、ボニーの母は末路を予見していたのだと思うと彼等の罪深さにやり切れなさが募ります。 [DVD(字幕)] 6点(2009-08-23 03:19:59) |
214. 波の塔
原作は清張作品で三番目に好きであり期待が大きかったのですが、感情を表せないロボットのような津川雅彦がぶち壊しています。結城夫妻の方から男女の機微を感じるようではいけません。 [DVD(邦画)] 6点(2009-08-20 01:37:53) |
215. 刑事コロンボ/殺人処方箋<TVM>
《ネタバレ》 若さ故か、とげとげしさばかりが感じられる警部に違和感がありました。見事な犯人ですが同じ気質を持っていない共犯者はさっさと始末しなければいけません。案の定、そこを責められてお縄になってしまったのが物足りませんでした。シリーズの魅力である警部の反則ワザ、これにもとげとげしさを感じました。 [DVD(字幕)] 6点(2009-07-06 04:53:58) |
216. 兵隊やくざ
《ネタバレ》 敵軍との戦闘シーンがない代わりに部隊内のリンチ、それに対抗する大宮の大立ち回りシーンが満載です。これらの理性のカケラさえない有様は、もともと狂った行為である戦争に輪をかけて狂った呆れるものです。大宮が一人でいくら暴れても白けてしまいますが、有田との二人三脚ぶりが絶妙で、筋の通らない事は断固受け入れない二人の姿は見ていて溜飲が下がります。ただ、ラスト走り去る二人を見ていて、切り離された車両に残った者のその後を思うと、小骨が喉にひっかかるようなすっきりしないものを感じ、諸手を上げて万歳という気分にはなれませんでした。 [DVD(字幕)] 6点(2006-02-06 23:44:27) |
217. 謎の要人悠々逃亡!
《ネタバレ》 孤高の博士の、誰に対しても遠慮のカケラのない、人の気持ちを斟酌する事も全く無い、人を見下した言動は鼻持ちならないです。彼は悠々と逃亡しましたが、多くの協力者の必死のサポートがあればこそで、ドイツ軍の間抜けぶりもあり、白けた思いになりました。しかし、ラストシーンが救ってくれました。三人との再会を喜ぶ心からの笑顔に、普段は出し惜しんでいるかのような感情を持ち合わせていた事にホッとしましたし、収容所所長との再会を懐かしみふざけ合う姿に、戦争とは個人的に何の恨みも無い者同士が敵味方に分かれて角突きあわせているだけなのだという事を思い出させてくれました。愚かな事態であって、何時までも暴力の応酬を止めず、遺恨を次の世代に伝えていくのは悲惨な事ですね。味わい深いラストシーンでした。 [ビデオ(字幕)] 6点(2005-05-04 21:37:47) |
218. ピアニストを撃て
ストーリーはいまいちだったけど、ピアノを弾くシャルル・アズナヴールが粋でカッコ良かった。任侠映画の着物姿でも似合う人だと思う。 6点(2003-12-29 22:14:29) |
219. モデル連続殺人!
筋立て殺害演出は「火曜サスペンス」「土曜ワイド劇場」並みで血圧計はピクリとも動かず。 沢山出てくるキャストも誰一人として惹き込まれず、というか誰が誰やら状態。 しかしながら、赤色電話を始めとした華やかな画面はイタリアならではでしょうか。+5点 [DVD(字幕)] 5点(2024-03-12 00:48:35) |
220. カーツーム
クレジットのローレンス・オリヴィエ、ラルフ・リチャードソンに期待特大。最初、ゴードン将軍がオリヴィエかと思ってましたが、いや違う、将軍はチャールトン・ヘストン、じゃあ何処に出てる? もしかしてマフディなのか? 画面止めて眺めても別人にしか見えず。史実を元にした力作ではありますが、興味を持てない話でのメリハリ無い展開が退屈だったハズレ作品で残念。狡っ辛い人物を存在感たっぷりに演じたラルフ・リチャードソンに加点。 [DVD(字幕)] 5点(2024-02-10 02:10:54) |