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皮マンさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 225
性別 男性
自己紹介 当方のレビューは全て独断と偏向に満ちております。
「公平・公正なレビュー」などというつもりは金輪際毛頭まったくありませんので、どうぞご安心ください 。

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201.  たたり(1963) 《ネタバレ》 
これはストレスそのものが主役の作品ですね。おどろおどろしい邦題からはありえないほど、劇中でおこる心霊現象は、強いストレスにさらされたための幻覚の類ということで説明がつくものばかりだ。ラップ現象なるものがおこるとそれがどうしておこるのか科学者が論理的に説明してくれる。曰く「地下水脈の出す音の可能性がある」。ドアが勝手に閉まると「そのように偏心した設計の建物だからだ」という。クールだ……なのに主人公のオールドミスの感じるオカルト的恐怖感は良く伝わってくるし、観客をもきっちり不安な気分にしてくれる。脚本の良さと巧みな演出のなせる技だろう。オカルティズムとは無縁という解釈を許容しながら怪奇趣味をこれほど満足させてくれる映画はめったにないのではないか。勘の強い主人公がストレスにより勝手に破滅してしまうという点でポォの短編‘ウイリアム・ウイルソン’や‘告げ口心臓’にも通じる上質の心理ドラマであると評価したい。大惨事が起こるわけでもなくただ、“ある状況下におかれた神経症的人物を偏執的に描く”というのもポォ的といえるのではないか。 小学生の時テレビで観て、ストーリーもタイトルもすっかり忘れてしまっていたが30数年間‘あれは何だったのか’という思いをずっと持ち続けていたこの作品を再見できたのはひとえにネットの検索能力のおかげです。ITの発達に感謝!
[DVD(字幕)] 8点(2007-04-19 23:05:24)
202.  NOTHING ナッシング 《ネタバレ》 
この監督はハリウッド式の予定調和とはひと味違ったものを見せてくれるところがいい。本作はその思い切りの良さがまるで筒井康隆の漫画作品のようだ。“すべてが消えてゆく”というテーマでどこまで押し切れるかが見物だったがよく突っ走りきったものだと感心した。個々のギャグは原始的なれど二人が置かれた状況が極端なのでスラプスティックとして充分成立しているように思う。少女のキャラなんかも辛口で気持良い。結末も悲惨すぎず甘すぎずほどよい感じ。大作SFのCGに飽きていたせいかこの作品での要所を押さえた使い方は新鮮に感じた。音楽もべたべたまとわりつかずサラッとしていて爽やかだ。
[DVD(吹替)] 7点(2007-02-12 16:00:12)
203.  海底二万哩
生まれて初めて観た洋画がこれだった。海中のシーンで館内全体が青くなるのよ。う~んバーチャル!ノーチラス号が小坊の脳に与えたダメージはあまりに強烈で、以降ワニだのタツノオトシゴなんかをうっとりみつめる中年になってしまった。政治的思想信条も捨ててディズニーシーにも行ってしまった。それはともかく・・実は映画としてのポイントはこの時代のディズニー物にして、女性を出さなかったことにあると思うのだ。原作にも出てこないのだから当然とお考えの方もいらっしゃるでしょうが、男ばかりだと高まりすぎる緊張感にたいしてのガス抜きとして女性を登場させるというのは昔の娯楽作品の常套手段じゃありませんか(同趣向の「地底探検」がいい例)。代わりにコンセイユ役にコメディアンのピーター・ローレを配し、その役割を与えているわけですね。よくぞこらえきった。この話ばっかりは女性が出るとあかんのです(海洋もののリアリティを担保するため)。最近のリメイクには女性を乗艦させ、あまっさえ世捨て人であるはずのネモが彼女に惚れてしまうという信じがたい作品もありますが、もうそいつは到底ネモでもないし「海底2万マイル」でもないですね。
[映画館(字幕)] 8点(2006-09-07 22:12:04)(良:1票)
204.  チキ・チキ・バン・バン
無闇と楽しいテーマ曲とはうらはらに不気味な童謡の世界に迷い込んだような内容が不安をあおる変な映画。ご家族向け健康路線というのにはちょっと無理のある不健全な香りがすばらしい。わけても倒錯感の漂うのがオルゴール人形の唄と振り付け。ほんの数分間とはいえここが異常なくらい出色の出来で“キモかわいい賞”をさしあげたい。真っ赤ッカなほっぺのなんとチャーミングなことか!それまで全く自覚することができなかった自分の中のピグマリオン・コンプレックスの存在に気づかせてくれたことに感謝。
[映画館(字幕)] 7点(2006-08-13 15:44:36)
205.  ハウス/HOUSE(1977)
珍奇で楽しい映画だねー。バカなせりふ回しも背景を背景画として見せちゃうメタなノリもチープな特撮も適度のグロさも活きのいい女優陣も~すべてがうまくかみ合ってる感じ。これほどポップに明るさとグロさが共存している邦画は他に類例をみないのではないか。その後作られた同監督の漂流教室なんかの失敗をみるとこれがいかに奇跡的な作品か良くわかる。ラストに近づくと女の戦い的テーマが思わせぶりぽく立ち現れるが、到底そんなこと本気で描きたかったとは思えないので無視!大林氏はバカになりきることに罪悪感でもあるのかな?いいじゃん変態で!
[映画館(字幕)] 8点(2006-08-13 15:32:01)(良:1票)
206.  眠狂四郎無頼控 魔性の肌
敵として金目教(赤影)のようなカルト教団が出てくるのだが、組織としての深みも広がりも無いのが痛い。ヒロイン役の鰐淵晴子は雷蔵を遙かにしのぐ外人顔なので雷蔵をハーフと見立てる無理がいやましてしまう。また格調高い映像に下世話な音楽というアンバランスさ。なによりストーリー的にびしっとした柱が感じられないのが致命的・・とこう書いてると文句ばっかりのようだが、いろんな“場面”の詰まったサービス満点のロードムービーであり、丁寧なカメラワークとあいまって退屈することはない。
[映画館(字幕)] 6点(2006-08-13 15:11:06)
207.  夢のチョコレート工場
チョコレート工場へ行くはずが着いた先は泥人形系見世物小屋!どうにもうすぎたない色彩設計。こんなところで作られた食品は絶対に喰いたくないぞ。この手の制作側の思いがまるはずれの異形の作品はちんまりまとまった作品より結果的には面白い場合が多かったりする。しかし本作はミュージカル仕立てでありながら肝心の唄がスコア、歌詞ともにまったくつまらないという致命的な欠陥を持っている。特に歌詞はあまりに説明的に過ぎて想像力のかけらも感じられない。んなばかな。楽曲の良さがあってこそ‘演者がいきなり歌い出す’なんていうおぞましいフォーマットをやっと許容できるというのに。歌パートに入るとそれまでの昂揚感がいちいちしゅるしゅるしぼんでしまうなんていうミュージカルは初めて見た。アリス式の不条理譚に勧善懲悪を持ち込んだ点もいただけない。意味なしはすっぱりきっぱり意味なしでないとイカーン。
[DVD(字幕)] 3点(2005-12-12 13:07:14)(良:1票)
208.  ステップフォード・ワイフ(1975)
新作と見比べてみた。おもいっきりばか話なのにダウナー系の変な映画だがキッドマン版よりは制作者がまだ観客の知性を信用していると感じた(新作はBGMが説明的すぎだよ!)。いわゆるアメリカン・ニュー・シネマのノリというだけのことかもしれませんが、その点だけでも救われる思いでした。
[DVD(字幕)] 5点(2005-09-20 18:19:35)
209.  切腹 《ネタバレ》 
みなさまの評を読んでこれはと思い借りてみました。映画にかぎらず回想のなかから真実が立ち現れていくタイプの作品には名作が多いと思っていましたが、これは傑作中の傑作ではありませんか!脚本勝負で進行していた物語が、最後に渋い演出とはいえチャンバラになってしまったのがちょっと心残りですが、それをさっぴいてもあまりあるドラマ作りのうまさには昨日までこの作品のことを知らなかったのが信じられないほどの衝撃を感じました。この話にあっては善人たちのあまりの辛さに、普段ばかにしている勧善懲悪的なカタルシスを渇望してしまいました。しかし作り手がそうしなかったのは「作品のテーマを現在の我々のものとして肝に銘じておくべし」ということなのでしょう。このサイトのおかげでこんな名作に出会うことができました。文章が小学生になってすみません。それほどのショックでした。サイト管理者の方、それにこの作品を推しておられる全ての評者のみなさまに深く感謝する次第です。
[DVD(字幕)] 10点(2005-07-11 13:46:52)(良:1票)
210.  H.G.ウェルズのS.F.月世界探険
主人公がありていの人格者とはいえない点が当時のSFとしては不用意に画期的だが、そう深いことを考えてのことではないような気がする。出だしは設定のトンデモ度とファンタジーっぽい雰囲気がうまくマッチしていて小気味良い。しかし地球上でのドタバタは実にいきいき丁寧に描かれているのに対し肝心要の月に行ってから全体にトーンダウンするのがなんとも残念。色彩的にもなんだか地味になっちゃうし監督はSFぽい絵作りにはあまり興味ないのではないか。それを裏付けるかのように、月人が多面体の宇宙機を解体するシーンでは鉄枠様の飾りをはずしてしまいベニヤ製の正体がまるわかりになるのだ。なんたる無神経!プンスカ。まるで大道具さんの撤収作業のようじゃないの。ハリーハウゼンのテクもいまひとつ画面に生かしきれてないと感じた。
[映画館(字幕)] 5点(2005-05-14 16:33:06)
211.  話の話
これほどの深みをもって心象風景を視覚的に再構築出来る作家がいるとは・・。語られるエピソードすべてについて解読できる能力を持ち合わせていないが、心の奥底にずしーんと響いてくる奇跡のような映像と音楽に内省を迫られる感じ。他人の夢の中に入り込んだ結果、彼のあまりのナイーブさに打ちのめされたとでも言えばいいのでしょうか。これを観て「宮澤賢治の世界を視覚化できるのはこの人しかいない!」と強く感じました。・・・・・・その後、絵柄を真似したとおぼしき“注文の多い料理店”を見て、あまりのダサさに衝撃を受けました。浅い。 なんなんでしょうね?この違いは。
8点(2005-03-18 15:55:46)(良:1票)
212.  世紀の謎 空飛ぶ円盤地球を襲撃す 《ネタバレ》 
円盤はいつもヌッと現れる。はるか彼方からやってくるのではなく、気が付いたときにはすぐ背後に迫っていて犬のようにまとわりつくのだ。小型の探査機も装備しているというのになんでそんなに近寄ってくるのか。この時代の侵略モノには共産主義者に対する漠然とした不安がその心理的背景あるというのはよく語られる視点だ。同年にはドン・シーゲル版[ボディ・スナッチャー]も公開されている。その文脈でいうと“アカはあなたのすぐそばにいるかもしれません”ということを直接的に表現したようにも見える。まぁ単に監督及びハリーハウゼンの空間把握がヘタクソなだけなのかもしれないが、円盤がまるごと近寄ってくるのはいくらなんでもリアリティを損なうこと甚だしい。いつも地上すれすれを飛ぶのは、地球製即席音波砲に打ち落とされなくては噺が終わらないという都合もあるのだろうが・・。しかしこの作品の魅力は“眼前の円盤”という扇情的な絵そのものにある。よっていいかげんさのみを問題にして斬り捨てるわけにもいかないのがやっかいなところだ。かように思いは多少乱れるのだが、それとは別にどうしても許せない点があった。エピローグは主人公の科学者が“軍に協力”し宇宙人を撃退した功績により表彰されるということを知らされにんまりして終わるのだ。ビーチで美人の女房と“これからお楽しみ”でエンドマークなのだ。宇宙の秘密の解明にはなーんの興味もないのだ。ヤツは名誉と女にしか感心がないのだ(私と同じだ)。アカの暗喩だろうがなんだろうが脚本にもうちょっとばかし深みがあっても誰も困らないと思うんだがね!
4点(2005-03-18 15:11:00)(良:1票)
213.  マトリックス レボリューションズ
「あんた救世主だから」と言われた男のとまどいと恍惚を疑似体験させてくれた1作目の物語性は、深い見識があってのことではなく偶発的に生まれた美点だったことが2、3作目によって証明された。同様に哲学的ムードも“バカ隠し”の目くらましだったようだ。最後に出てくる大ボスが“でかい顔”というオズの魔法使い以来使い古された先祖帰りのようなイメージしか提示できないのなら、私は同じ事を素直にのびのびやっていた『トロン』の方を取りたいと思う。それも大急ぎで!
3点(2005-03-16 23:39:04)(笑:1票)
214.  2001年宇宙の旅
監督自らが「一度観ただけでは理解できないよ」なんて馬鹿野郎な発言をしている作品などよほどのことがなければ到底認められない。しかーし!これがそのよほどのことなのだよ。ただ観るものではなくて体験する映画。わけわからんと憤っておられる方もいらっしゃいますが、宇宙の彼方にふっとばされるなんて体験をした当人はわけわからなくって当然じゃありませんか。主人公から極力個性を排除してあるのもキューブリックの作風云々というより観客の参加を容易にするための配慮ではないかと(優れたRPGがそうであるように)。あの至福の映像ドラッグ体験はその後観たどんな映画もかなえてくれません。脳内麻薬ドバーの快感がくせになっちゃって10回くらい劇場に足を運んだが、実家のある田舎のボロい小屋で観たときには映写機の光量不足のせいか、スクリーンに映る星の数が10分の1くらいだったので驚いた!
10点(2005-03-02 16:21:10)(笑:2票) (良:2票)
215.  地底探険 《ネタバレ》 
恐竜がお気に召さない方も多いようですが、何ヶ月も地底を旅行しているのにみなメークやヘアがばっちりだったりする様を容認しているのでロートル特撮ファンとしてはただのトカゲを恐竜に見立てることなどたやすいことです。むしろリックウエイクマンの楽曲(地底探検っていう名盤があるのよ)が頭から離れないことのほうがよほど困ったぞ。しかしそんな特撮的ワビサビを心得たオレでもラストの“噴火でエレベータ”シーンではまったく別種の見立ての心を発動せねばなりませんでした。地球断面の中をものすごい勢いで上昇するお椀、という状況説明のためのベタな画面。原作どおりとはいえまんま“欽ちゃんの仮装大賞”。なるほど!折角のムチャクチャ色っぽいご婦人をほとんど汚さない(もったいない)のも全体を覆うファミリー向けっぽいお気楽ムードも「これは仮装大賞なのだ」と理解すれば深く納得できるわけだ。地底にいるのに一瞬たりとも真っ暗にならないのも地球の中心に重力があるのもアトランティスからまっすぐ地上まで3分なのも噴火の大爆発と一緒に吹き上げられたはずなのに主役のパンツが脱げるだけなのもみーんな納得!教授役のジェイムス・メイソンがぬるぬるしたものに引っ張られるのは“海底2万マイル”に続いて2度目になるわけですが仮装大賞だとしてもトカゲの舌にからめとられそうになるのはご婦人であって欲しかった。そいでパンツが脱げて欲しかった。
5点(2005-03-02 16:10:25)(笑:2票)
216.  カンパニー・マン 《ネタバレ》 
メカや建築物を撮る時の見識が、女性の魅力を引き出すことやファッションに対してはまったく感じられないのは監督がジージャンズ系だからなのでしょうか?主人公がわけもわからぬままあちこち飛び回って、空間的には広がりのある脚本のはずなのにずっとCUBEと同じような閉塞感がつきまとう。しかしダウナー系の雰囲気がこの手のストーリーとしては珍しく、けっこう快感。来るべきカタルシスがなかなかやってこないことに不安を感じ始めた最終盤、遂にきましたその瞬間が。エレキギターによる“ぶわーん”というダウナーハイとでもいうべきBGM!「おぉ、カクイイー」と思ったとたん決着は一瞬でついてしまい、すぐに究極のダサファッションシーンに突入だ。これはすごい。[やぱ、スーパースパイといったらレイバンだべ?]というテレビショッピングを彷彿とさせる主人公の格好・・・企画外の驚異・・・あぁこういうの大好きよ!
7点(2005-02-27 17:20:44)
217.  デストラップ/死の罠
マイケル・ケイン出演の推理劇では“スルース”よりこっちが好き。舞台劇が元ならではの練り込まれた脚本とキャラの立った人物造形が素晴らしい。なにより主役の2人も含めていわゆる人格者が一人も出てこないのが気持ちいい。ラストには意外なギミックが用意されていますが、舞台でやってこそその真価が発揮されるのでしょうね。映画ででも充分びっくりしたけど。
8点(2005-01-17 19:29:35)
218.  マグノリア 《ネタバレ》 
冒頭を見て、おっ、あほらしいことを大まじめにやってくれそうなヨカーン。てんでつきあってみたら‘大人の都合で動かされるのはイヤ’だの‘学歴詐称してました’だの‘パートナーをうらぎり続けたことを悔いてる’だのと、たいして面白くもない通俗的な話をだ~らだらだ~らだら聞かされて参った。オレは世間様につきあうことに疑問を持たないで生きてきた奴らの、そこらへんにごろごろ転がってるような悩みなんか、金払って聞きたくなーい!‘自分を犯した父が許せない’だ?あ~つまらん。『心理探偵フィッツ』第9回“私を愛して”でも見て出直してこい!と、もういいかげんあきあきしていると突然そいつが大量のゲロを吐いた。[人生は予測不可能]なんて当たり前じゃないの。それとも異化効果ってやつですか?どっちにしろハズしてるよ。
1点(2004-11-28 00:03:53)(良:1票)
219.  リベリオン
スタイリッシュな映像。華氏~とマトリクスとブレードランナーと1984とブラジルあたりから拝借してきたとおぼしき暗黒の未来観から、シリアスなSFかと思って観ていたが終盤[ガンカタ]が登場してはじめてこの作品はコメディなのだと気が付いた。いったいあのようなバトルをギャグ以外どう解釈できるというのか![ガンカタ]がいかなる武術かを書き記すことはむずかしすぎて俺には無理だが例えば自分にむけて発射された銃弾を拳銃で打ち落とし続けたらそれはどうみたってギャグでしょう?そんな感じ。そう考えると名画代表としてのモナリザやかわいいもの代表としてのワン公も身もふたもないベタさねらいということで理解することができる。終始大まじめ風の演出も一発でギャグに変貌させてしまう[ガンカタ]のパワーはまさに圧倒的で、できればあと10分連続で[ガンカタ]バトルを堪能したかった。そうすればこちらの脳内も未知の領域までトリップできていたでありましょう。おしいなぁ。
3点(2004-11-27 23:54:44)
220.  海底軍艦
人類はネモ艦長の昔よりサンダーバードにいたるまで、ものすごいものを“秘密裏”に建造してきました。どいつもこいつも一体どうやって誰にも気付かれずにそんなことが出来たのかは謎ですが、日本代表は海底軍艦に決まり!ではないでしょうか。打倒米国を唱え続ける日本海軍の生き残り、神宮寺大佐の存在に小野田さんのようなリアリティがあるので、どんなムリでも深く納得させられてしまいます。実際その勢いで米国と戦ってくれたら架空戦記ものとしてよほど面白かろうと思うのですが、残念なことにムー帝国というあんまりなライバルが現れてしまいます(押川晴浪の原作では海賊と戦うらしいです)。ムー帝国は、折角踏みとどまっていたリアリティをぶっとばすに充分の“国ごと秘密”の存在で、その点において神宮寺大佐の秘密基地よりスゴイのですが、でかすぎるスケールと、それに見合わないセットのチープさで、(このさいムー帝国人が全員まんま日本人なのは問いません)映画はおよそどうでもいい内容になっていくのが残念です。しかし音楽担当の伊福部昭氏のスコアがこれまたそのどうでもよさをぶっとばすやけくそ的(ホメ言葉。念為)な素晴らしさで、海底軍艦のプロップ重量を、見た目3万トンは上乗せする効果をあげていると思われます。リスペクト!
6点(2004-11-21 01:57:48)
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