2201. 夜行列車
もの憂げな面々が織りなすロードムービー。案外と退屈せずに観れました。 [映画館(字幕)] 6点(2012-12-19 22:58:48) |
2202. わが青春に悔なし
「自由の裏には苦しい犠牲と責任がある事を忘れちゃいかん」「顧みて悔いのない生活を」父と野毛の教え通りに、陰惨な迫害の中で一心に働く原節子の姿は、お嬢様時代の高慢さとのギャップと相まって圧巻でした。大河内演ずる慈愛滲む父親も忘れ難い存在でした。 [DVD(邦画)] 7点(2012-12-19 22:36:39) |
2203. スリーデイズ
試行錯誤の末決行した脱獄の成否、妻が罪を犯したか否か。相乗効果で見応えのある作品でした。 [DVD(字幕)] 7点(2012-12-19 22:03:30) |
2204. キラー・エリート(2011)
ど突き合い、撃ち合いの渋さはなかなかのものですが、ストーリーは2日経過して忘れました。お目当てのデ・ニーロの健在ぶりにホッとし、彼に歳相応のアクションをさせている製作者に好感が持てました。 [DVD(字幕)] 5点(2012-11-03 23:21:33) |
2205. 幸せの教室
当初の目的を考えると、教える側と教わる側双方に学ぶ事への真摯さを微塵も感じないお気楽に過ぎる展開と結末に脱力感で一杯。期待外れにも程がある一品。 [DVD(字幕)] 2点(2012-10-15 21:32:03) |
2206. 善き人
《ネタバレ》 教え子に押し倒され唇を奪われ挙句に妻子と実母を捨てた男。当然と言うべきか世情にも抗えず親友を失ってしまう。自身の「恩寵の死」が何を意味するかを知り一筋の涙を流す姿に「善き人」を見ました。かの組織は根っからの悪魔ではなくこのような小市民の善き人の集まりなのか、胸が塞がるラストショットでした。 [DVD(字幕)] 6点(2012-10-13 11:40:39) |
2207. ファイヤーウォール
肩の力を抜いて観れる娯楽作品で、家族を守るためなら何でもありのお約束な展開もご愛嬌。ただ、肝心なハリソンさん。還暦を過ぎた身でキーを叩く姿や大立ち回りに張り切るも、動きが重くて何か痛々しさを感じてしまいました。 [DVD(字幕)] 4点(2012-10-09 00:46:21) |
2208. ジャガーノート
《ネタバレ》 曇天の荒海へ降下の際の臨場感、爆弾解体の緊迫感は特筆ものの素晴らしさ。一方、登場人物の掘り下げの浅さに比例した物語の深みのなさが残念。数ある突っ込みどころで目を瞑れないのがクライマックスの切断シーン。あれが判断違いであれば部下達も揃って吹き飛ぶことになります。余談ながら「マクレオド警視は誰かに似ている、誰に?」の答えを知り「若いっ、ふさふさしてる」仰天しています。 [DVD(字幕)] 7点(2012-10-07 23:28:24) |
2209. 日本侠客伝 関東篇
《ネタバレ》 水産局長サマと結託して横車を押しまくる悪方一味と江戸一の面々の一進一退の攻防から血沸き肉躍る大乱闘へ至る展開は、豪華俳優陣から発せられる魚河岸の気風と相まって画面に釘付けでした。「堅気さんの仕事場血で汚してしまって・・ヤクザって奴は・・・」興奮を醒ましてくれる鶴田浩二の渋さに目が眩み身悶えしちゃいました。 [DVD(邦画)] 8点(2012-10-07 13:01:55) |
2210. サラの鍵
《ネタバレ》 フランスにおいて実際に起こった悲劇を初めて知りました。子供を引き剥がされるシーンの何と酷い事か。数多のナチス絡みの作品に見られる、世情はどうあれ良心を捨てない人が本作にも登場し、彼等のお蔭で生き延びたサラが鍵を開けるに至る展開は手に汗握るもので、彼女の澄んだ瞳に焼き付けられた数々の光景を思うと胸が詰まります。しかし、そこから先が退屈で退屈で。 産む、産まないの葛藤から始まり娘にサラと名付けるとは、あまりのあざとさに白け返りました。サラが存命してても同様に思うのではないでしょうか。観終わった後の興醒め感が残念な作品。 [DVD(字幕)] 5点(2012-10-03 00:41:02) |
2211. 探偵はBARにいる
大泉洋と松田龍平のコンビは刺身と刺身のツマの様で絶妙。脇を固める面々も高嶋政伸をはじめいい味を出しています。ギラギラしていて雪を融かすかのようなエネルギッシュな街を舞台に彼らが織りなす物語は見応え十二分で惹き込まれました。けたたましい男性及び大泉洋は苦手なのに魅力を感じるなど・・・我ながら不思議であります。黒電話とマスターの昭和テイストも素敵でした。 [DVD(邦画)] 9点(2012-10-01 23:47:05) |
2212. 洲崎パラダイス 赤信号
おどろおどろしい娼婦ものかと思いきや、人情味溢れるカラリとした青春物語。最大の功労者は飲み屋のおかみさんで、彼女を中心に物語は回っていました。さらに玉子ちゃんの瑞々しさが作品に彩りを添えていました。起承転結全てが見事な一品。 [DVD(字幕)] 9点(2012-10-01 00:33:52) |
2213. ハロルドとモード 少年は虹を渡る
《ネタバレ》 我が子をペット扱いする母の言動。絶望と寂しさを感じまいとロボットと化したハロルド。破天荒なモードによって生気が蘇ってゆく過程を半ば呆れながら観ていましたが、彼女の腕に彫られた数字にハッとさせられました。単なる変人ではなかったのです。彼女の幕引きの仕方に考えさせられました。 [DVD(字幕)] 7点(2012-09-30 18:57:21) |
2214. 恋と花火と観覧車
抑制ある物語の中に笑いのスパイスが効いたこじんまりとしたラブコメ。史華の薄っぺらいキャラに白けるのを補って余りある澄江の存在感が何とも味わい深い。晴れ姿にこちらの心も晴れ晴れ。心から祝福を。 [DVD(邦画)] 5点(2012-09-30 18:43:23) |
2215. サンキュー・スモーキング
ローンの為なら白を黒といいくるめる、ローンのためなら寝物語を公にするマスコミ。謳っている子供に対する教育に白々しさを感じます。 [DVD(字幕)] 4点(2012-09-29 18:19:54) |
2216. 北国の帝王
カリスマタダ乗りVS鬼車掌の絡みにドリフのコントやトムとジェリーが思い浮かびました。ラストシーンのカリスマの台詞にうっかり頷くも、コソ泥のようなタダ乗りがのたまっても説得力はないと思いました。他に生き甲斐はないかのような車掌を演ずるアーネスト・ボーグナインのド迫力に点数を。 [DVD(字幕)] 4点(2012-09-27 18:52:49) |
2217. ドラゴン・タトゥーの女
覗き見を生業とするリスベット。エキセントリックな出で立ちや言動から苛烈な環境の中で生きてきた事は想像出来るも、深みのないキャラに魅力を感じず。ミカエルに至ってはモザイクシーンぐらいしか存在を感じず。謎解きは机上でサクサク進んで何の緊迫感もなく「はいっ、一丁上がり」という製作者の声が聞こえてきそうな結末に、「はいっ、終わった終わった」という思いしか湧かず。オープニングロールに点数を。 [DVD(字幕)] 4点(2012-09-27 18:39:07) |
2218. 華麗なる週末
世間の仕組み・不条理・温かみ・恋心・男らしさ。少年がこれ等を感じ取った4日間の濃密さが感慨深い。「コミカル」「純朴」という、らしくない役柄でも光り輝くマックィーンの魅力で全編カラリとした空気が心地良い。その中でのボスの存在感が圧倒的で、「自分の行動に責任を持ち、結果が招いた重荷に耐えろ」と両手を広げる姿が圧巻。草競馬の迫力も特筆もの。深い余韻に浸った作品。 [DVD(字幕)] 9点(2012-09-25 01:32:12) |
2219. 隠された記憶
40年も前の幼少時の行為を悔いながらも「悪い事をしてしまった」の一言が言えないジョルジュの民族的な感情や疚しさを浮き彫りにさせるマジッドの息子が何とも不気味でした。唐突な感がするエンドロールを眺めながら、「二人は何時の時点で知り合ったのだろうか?」「彼の復讐は終わったのか、これからなのか?」とあれやこれや考えさせられました。観る者を画面に引きずり込むかのような強烈な2つの血のシーンに仰天。 [DVD(字幕)] 6点(2012-09-22 01:34:16) |
2220. ことの終わり
肉欲まみれの不義密通の物語だけならご愛嬌ですが、宗教色の強さに白けました。執拗に「神」を口にする二人ですが、不貞を誰にも見られていなくても神様は見ているのだとはこれっぽっちも考えられないのでしょう。加えて、空爆に見舞われ生死がかかっている時世に「戦争も味方してくれた」とのたまうアホさ加減にドン引きします。 レイフ・ファインズはナルシストの間男ぶりが板についております。 [DVD(字幕)] 3点(2012-09-20 00:12:39) |