2361. ザ・ターゲット(1996)
当然ながら期待すべきほどの映画ではないが、「陰謀系サスペンス」が無類に好きな人なら最低限の緊張感は楽しめる。もはやB級映画俳優になってしまったチャーリー・シーンの演技も独特の味わいはある。相変わらず「絶対何か企んでる!」というキャラクターを演じるドナルド・サザーランドの貫禄も魅力。 [映画館(字幕)] 4点(2003-10-28 01:25:07) |
2362. 素晴らしき日
この手のラブコメとしてはよくあるストーリーではあるけど、この映画には良質な雰囲気の良さがあった。主人公や子供たちの細かな仕草がとてもあたたかい空気感をかもし出している。映画には出始めのジョージ・クルーニーは今と比べると洗練されていないが、その相手のミシェル・ファイファーは子持ちのキャリアウーマンを愛すべきキャラクターで好演している。 7点(2003-10-28 01:17:01) |
2363. アライバル-侵略者-
ビデオ映画並のB級っぽさはあるが、映画全体の出来は悪くなかった。むしろある種のチープさがストーリーに合っていたように思う。あまり大作には出演できないチャーリー・シーンであるが、こういった雰囲気の作風にマッチするキャラクターも俳優として重要なものだと思う。 6点(2003-10-28 01:10:39) |
2364. マルタイの女
他の作品と比べると、何か派手さを意識して「~の女」シリーズ特有の社会の裏を描いた良い意味での地味さがなかったようには思う。しかし、伊丹作品独特の台詞回しや、曲のあるキャラクターは健在で充分楽しめる。この映画を最後に監督は自殺してしまったわけであるが、飄々と社会の本質を描いてきた伊丹監督の持つ心の闇とは一体何だったのだろう。 6点(2003-10-28 01:06:10) |
2365. プロゴルファー織部金次郎3 飛べバーディー
武田鉄矢演じる織金のキャラクターは、面白みがあり、それにスポ根的要素がバランスよく噛み合っていたのがパート1の痛快さであった。シリーズ3作目となる今作もそういった痛快さがないわけではないが、もはや二番煎じ、三番煎じもいいとこで、同じことの繰り返しという印象しかもてない。 [地上波(邦画)] 3点(2003-10-28 00:59:35) |
2366. ケーブル・ガイ
ケーブルテレビ屋的ストーカーを強烈なキャラクターで演じたジム・キャリーは見事なインパクトを見せたと思う。しかし、ストーリー的には盛り上がりがなく、意外に淡々と終わってしまった印象がある。 [ビデオ(字幕)] 4点(2003-10-26 14:41:47) |
2367. 炎の大捜査線
ジャッキー・チェン、サモ・ハン・キンポー、レオン・カーフェイ、アンディ・ラウ、と香港の豪華キャストを揃え、そのほとんどを殺してしまうという破天荒なバイオレンス(?)には、唖然とするしかなかった。どこまで本気で作っているのか、その真意は分からないけど、今思えば、愛すべき駄作と言うにふさわしい映画だったのかもしれない。 1点(2003-10-26 14:37:40) |
2368. 花嫁はエイリアン
やはり、本質的によく出来た映画というものは、有名でなくても、ヒット作でなくても、観た人の心に強く残るものだということを実感させる映画だったと思う。キャスティング的にはスターが顔を揃えているが、ほとんど名の知られていないこの作品は、小気味いいキャラクターとストーリー展開で、不思議なインパクトを残すB級映画の秀作である。 [地上波(吹替)] 6点(2003-10-26 14:33:13) |
2369. 耳をすませば(1995)
最初に観た時は、丁度主人公たちと同じ年頃で、その熱っぽさに恥ずかしさからか引いてしまうところがあったけど、数年たった今観ると涙が溢れる。今求めるものが、あの頃確実にあったという懐かしさと惜しさに胸がつまる。実際にあんな行動をする中学生はまずいないだろうけど、可能性をはらんだ純粋なエネルギーがリアリティを出す。あの頃の未知なる希望は、はるか遠くにいってしまった。でも、まだ、届かないわけではない。 [DVD(邦画)] 10点(2003-10-26 14:28:23)(良:2票) |
2370. フリー・ウィリー
明らかな「演技」を見せるシャチは見事だが、映画として感動するまではいたらなかった。動物もの特有の感動を誘うあざとさが際立ち、感情移入できなかった。 4点(2003-10-26 14:19:30) |
2371. エイリアン3
それぞれの作品が、別の監督によって作風の違った秀作に仕上がっているところがエイリアンシリーズの優れたところであるが、今作もデビッド・フィンチャー版のエイリアンとして良作になっている。監獄星を舞台にしたことで全編が密閉感に包まれた熱気と泥臭さに溢れており、明らかに一線を画す世界観は見事だった。シリーズの中では最も派手さはないが、衝撃的なラストシーンなど見応えは大きい。 8点(2003-10-26 03:29:20) |
2372. 大空港
この後、連作されたエア・ポートシリーズの第一作。シリーズとしては航空パニックの傾向が強いが、オリジナルである今作は空港、旅客機内を舞台とした群像劇の色合いが強い。様々な人間の思いが文字通り行き交う舞台として、飛行場という設定は優れていたと思う。 [地上波(吹替)] 7点(2003-10-25 14:59:51)(良:1票) |
2373. アナコンダ
ジャングルの大蛇という、モンスター映画としても非常に単純な題材ではあるけど、CG等にある程度のクオリティを保ちつつB級テイストの仕上がりは味わいがあった。アナコンダから吐き出され、半分溶けている悪役ジョン・ヴォイトのウインクが印象深い。 [映画館(字幕)] 7点(2003-10-25 14:54:31)(良:1票) |
2374. スピード2
新たな発想も何もないのに、とりあえず作られたヒット作の続編ほど悲しいものはない。前作の価値を下げてしまうのなら作らないほうがまし。まあ続編というものは常にそういう危険性をはらんでいるものだから仕方ないとも言える。主演のジェイソン・パトリック、この頃米国ではフェロモン系男優として女性を中心に一瞬人気が出たんだけど、日本では受け入れられず、すぐに消えてしまった。 2点(2003-10-25 14:46:31) |
2375. REX 恐竜物語
何をもってこういう映画を作ってしまうのか、その意図が理解できない。作る段階で、「あー、これ絶対つまらないなあ」と製作者側は感じないのだろうか。まあもはや過ぎ去った日本映画の過ちとして、記憶の片隅にとどめておきましょう。 [地上波(邦画)] 1点(2003-10-25 14:36:36) |
2376. フェノミナン
トラヴォルタが悪いというわけではないけど、あまり彼に似合う役どころではなかったように思う。中途半端にファンタジックなストーリー展開もいまいち引き込まれず、全体的にチグハグな感じを拭えない。 [映画館(字幕)] 3点(2003-10-25 14:30:05) |
2377. 靴をなくした天使
観た後の印象は悪くはなかったけど、後に残るほどでもなかった。良い人を描いた良い話というのは、世間的にも印象に残らないものかもしれない。 [地上波(吹替)] 4点(2003-10-25 14:24:29) |
2378. クール・ランニング
スポーツ観戦が大好きなので、この手の映画には基本的に甘くなるが、それを差っ引いてもこの映画の出来は良かった。何よりも実話をもとにした題材が魅力的である。風呂桶に入ってボブスレーの練習をするジャマイカ人の姿は、コメディとして、映画として、とても優れたシーンだった。この映画を観たことで、冬季オリンピックの度に、ボブスレーのジャマイカチームの成績が気になる人はとても多いはず。 [ビデオ(字幕)] 7点(2003-10-25 14:20:37) |
2379. フォーリング・ダウン
タイトル通り、日常から逸脱していく主人公のキレぶりが秀逸だった。誰もがはらんでいるフラストレーションを爆発させる主人公の姿は、日常を生きるほとんどの人にとってあり得ないことではないかもしれない。 [地上波(吹替)] 5点(2003-10-25 14:15:18) |
2380. 12人の優しい日本人
寝床でなかなか寝付けなかった数日前の或る夜。 いつもはラジオ番組のPodcastを聞きながら眠りに就くのだけれど、適当なものが見つからず困った。 何かしら誰かと誰かが話し合う声を聞きながらだと眠りやすい性質なので、何か無いかと考え、ふと某動画配信サービスで「12人の優しい日本人」を探した。 本編はもう何度も観ているので内容は熟知しており、イヤフォンで台詞回しだけ聞いて心地いい映画は他に思いつかない。目論見通り20分ほどで眠りに落ちることが出来た。 ただ、やはり再び全編を観返したくなったので、翌日再々々々々…鑑賞に至った。 「面白い」なんてことはもはや言うまでもないことで、三谷幸喜脚本の映画作品の中では、今なお最高傑作だと思う。 気がつけばもう20年以上前の作品なので、出演している役者たちがそれぞれ「若い」ことも感慨深く思える。 塩見三省、相島一之、上田耕一ら今や映画・ドラマに欠かせない名バイプレイヤーたちの演技が何度観ても良い。 タイミング的に、出演している俳優たちの殆どが、この映画で初めて存在を知った人たちなので、その後の数多くの作品に出演している様を見つける度に、「あ、この人は『12人の優しい日本人』に出ていた人だ」と今なお思うことが多い。 中でも、陪審員8号(主婦)を演じた山下容莉枝などは、その後に観た出演ドラマなどの多くでは、薄幸でやや性格の悪い役柄を演じていて、その度に「こりゃやってないな!」の台詞を思い出しながら、「あの時はあんなに陽気だったのに……」と錯綜してしまう。 とまあすっかりと、自分の映画ライフそのものに染み込んでいる映画と言える。 これからも何度も見返すだろうし、しばらくは引き続きこの映画の「台詞」を聞きながら眠りに就く日々が続きそうだ。 「ジンジャエール!」とか聞こえてくると、ついつい画面を観ちゃうのだけれど……。 [インターネット(字幕)] 10点(2003-10-25 14:09:36) |