221. 男たちの挽歌
3人の男たちがそれぞれに背負った十字架を、最初の流れで無理なく自然に提示し、後半はそれが有機的に絡み合ってくる。単なる拳銃アクションではない、ドラマとしての佳作です。映像や音楽の感じが、昔の日本の刑事ドラマみたいで懐かしさを感じさせるのも良い。ところどころ、登場人物の行動の必然性が分からないところはありますが・・・。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-09-19 04:20:34) |
222. 未完の対局
《ネタバレ》 骨は単純な話だが、時系列をうまく操作することによって、登場人物が少ない割にはなかなか壮大な規模の物語を現出することに成功している。ただし、戦中に中国で再会する場面は、文脈からいって必要だったかどうか疑問があるし、三田佳子の過剰演技は何となく浮いていると思う。 [地上波(字幕)] 6点(2005-09-04 22:12:36) |
223. 存在の耐えられない軽さ
とにかく長い作品であり、行けども行けども話が少しも前に進まないのですが、それでも意外に退屈しなかったのは、主演の3人の静かな名演によるものでしょう。邦題も秀逸です。 [DVD(字幕)] 6点(2005-08-29 02:38:04) |
224. スペースバンパイア
もちろん、点数はバンパイアお姉さんに対して。とはいえ、メイクアップや視覚効果も、結構頑張ってましたね。めちゃくちゃ強引なラストのプリミティブな説得力に+1点。 [DVD(字幕)] 6点(2005-08-01 23:55:54) |
225. マイ・レフトフット
デイ=ルイスの熱演は見事だが、全体的に、細かなエピソードが前後のつながりの必然性なく順番に羅列されているだけの構成になっているので、演技に対する感興は湧いてきても、内容に対する感興は湧いてこない。つまり、実話の再現には神経が注入されているが、それによって何を伝えたいのかという点が不足しているということ。したがって、映画の評価としては減点。 [DVD(字幕)] 6点(2005-07-06 02:38:30) |
226. オーバー・ザ・トップ
所詮はスタローンだろなどと思いながら、真剣には見ていなかったのですが、意外に楽しめました。中身はひたすら単純一直線なのですが、余計な部分はばっさりカットし、テンポよく進んでいくのが良い。トラックがキー・アイテムになっていて、いろんな場面で効果的に使われています。ところで、子役の彼、この作品でラジー賞を2部門(助演男優&新人賞)もとっちゃったんですよね。可哀想に・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2005-06-02 02:29:43)(良:1票) |
227. バグダッド・カフェ
最初の30分ほどは退屈すぎて死にそうになったが、人々の動きが出てきてからはなかなか良かった。テーマソングも素晴らしい。しかし、ヒロインの人選はもう少し考えた方が、ロマンティック度が増したと思うけど。 [映画館(字幕)] 6点(2005-05-05 23:40:05) |
228. レインマン
トム・クルーズはよく頑張っているが、やはり、単調さの枠を脱していないと思う。前半は力が入りすぎているし、後半は、変化を表すべきここぞという場面で、妙にあっさりと流れてしまっている。全体的に、演出の方向性が定まらずに綺麗にまとまっているだけという感じで、作品自体の完成度としてはよくできているとは思うが、後にはあまり残らない。 [DVD(字幕)] 6点(2005-04-24 02:11:55) |
229. 四季・奈津子
原作は読んでませんが、こんなにエロい話だったんですか?烏丸せつこ姉さんのあまりの脱ぎっぷりのよさにびっくり。風間杜夫や阿木燿子や火野正平の、当時の演技の下手さにもびっくり。ただし、登場人物のキャラクターは造形が荒削りながらそれぞれに面白いものがあるので、意外に見ていて退屈はしない。 [DVD(邦画)] 6点(2005-04-06 21:56:04) |
230. バットマン(1989)
想像と違った暗くじめじめした雰囲気、ヒーローとは思えないバットマンの弱さに、最初見たときは面食らったが、実はそういうところに味があるんですね。確かに、ただ強いだけでは逆にありがちで面白くないかも。プリンスの挿入曲群に+1点。 [DVD(字幕)] 6点(2005-03-28 01:47:09) |
231. 女優フランシス
志は高い作品だとは思うが、エピソードを前後の脈絡なく並べただけであって、山場やポイントというものがないので、異様に長く感じる。期待していたジェシカ・ラングも、演技は何となく一本調子だったと思う(絶頂期でも苦境期でも、表情がそれほど変わっていない。ついでに、衣装やメイクの担当者の責任も大きい)。 6点(2004-12-25 03:09:39) |
232. アメリカン・フライヤーズ
自転車レースのシーンは圧巻です。どこまでも肉体の躍動を忠実にカメラに収めているのが素晴らしいです。もっとも、レースの展開自体は割と単調だったりしますが・・・。それと、ジェニファー・グレイが出てきたときは嬉しかったのに、出番あれだけですか? 6点(2004-11-07 02:53:53) |
233. 勝利への旅立ち
ジーン・ハックマンがずばりはまり役だし、デニス・ホッパーの駄目親父ぶりも良い。ただ、全体的には、ひねりがなさすぎて一直線過ぎかな。教会の投票の場面など、もっと盛り上げようはあったと思うが。ある程度挫折や障壁がないと、勝利の感動は弱まります。 6点(2004-11-06 02:29:40) |
234. ビジョン・クエスト/青春の賭け
アマレスというマイナーな種目を取り上げたのはポイントが高い。Journeyのアルバム未収録名曲“Only The Young”を使っているのもポイントが高い。ここぞというところでDioの“Hungry For Heaven”がいきなり流れてしまうのも無茶すぎて良い。問題なのは、主演の彼の人畜無害な福徳顔が、この種の青春ドラマに合っていないこと。 6点(2004-09-14 02:22:34)(良:1票) |
235. セント・エルモス・ファイアー
みんな勝手にアホな行動ばかりとっていて、しかも事態が全然収束していないのに強引にまとめてしまうところがよい。登場人物のきちんとした描き分けができていると、もっとよかったんですけどね。 6点(2004-09-08 03:48:06) |
236. 天使が降りたホーム・タウン
主演2人の巧者ぶりに、序盤は期待が高まったのですが、途中から、相互に関連性のないエピソードが積み重なる展開になっていて、何となく単調になってしまいました。それでも、終末部分はなかなかジンときました。 6点(2004-08-01 16:22:08) |
237. グロリア(1980)
ジーナ・ローランズの頑張りは見事だが、やはり、相方の子役の演技の完成度の低さは足を引っ張っているといわざるをえないのではないか。ジーナとの演技の息も合っていないと思う。途中でくっついたり離れたりが繰り返されて、話が少しも進まないのもマイナス。 [DVD(字幕)] 6点(2004-07-14 00:32:30) |
238. コマンドー
公開以来ずっと馬鹿にし続けていたのですが、この異常なほどの分かりやすさと単純一直線ぶりは、今になってみると偉大に見えてくるから不思議です。筋肉バカ映画と見せかけておいて、意外に決めの部分では名台詞が多かったりするのも良い。 [DVD(字幕)] 6点(2004-06-18 23:36:26) |
239. 評決
《ネタバレ》 力が入った法廷劇なのは認めますが、突っ込みどころも多いのですよ。まず、あれだけ下調べも何もせずに、確たる証拠もなしに提訴したら、苦戦して当然です。次に、依頼者に意思確認もせずに示談を蹴って提訴なんて、懲戒処分もの(それも業務停止クラス)です。それから、あのバカ裁判官には何の(少なくとも物語上の)制裁もないのでしょうか。肝心な証言が排除されてしまったのに、陪審がどこをどう判断したのかも不可解です。ラストも中途半端で、必然性がよく分かりません。法廷上のストーリー云々よりも、むしろ主人公の内面の変化の方を鑑賞すべき作品でしょう。 6点(2004-06-12 03:21:02) |
240. レイダース/失われたアーク《聖櫃》
前半の息もつかせぬテンポは抜群ですが、アークが見つかって以降は普通のアクションになってしまい、なぜかダラダラした印象を与えます。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2004-05-23 01:35:29) |