221. プレデター
《ネタバレ》 ずっと何かにプロットが似てるなと感じていたが、今オオカミさんのレビューを読んでいてわかった。そうか、これは『激突!』のアクション版なんだなと。歴史小説家であり、脚本スクールの講師でもある柏田道夫氏が「創作は如何に上手にパクるか」だと述べている。もちろん、これは盗作ということではなく、先人のアイデアを如何にオリジナルのアイデアへと昇華させるかという意味だが、本作はその見本といえる。 7点(2003-11-30 02:15:39) |
222. シュレック
《ネタバレ》 徹底的にディズニー映画を皮肉った作品。ラストのどんでん返しは面白いだけでなく、様々な示唆にとんでいる。美醜の概念をひっくり返され、不覚にもCGアニメ映画で色々と考えさせられてしまった。しかし、プロットまでお姫様救出後をメインに据えることはなかったのではないか? 素直に救出までの過程をもっと描かないと中だるみしてしまってだらけるだけ。ディズニーへの闘争心と観客への配慮は別物として考えてもらいたい。 4点(2003-11-29 21:01:17) |
223. シュリ
ハリウッドの真似をすればいいという訳でもないと思うが、そのパワーには感服。しかし、ヒロインの正体が観客には初めからばればれなため、主人公が只のバカな男に思え、ロマンスも全く盛り上がらない。日本では韓国映画がブームになっているが、やはり日本映画にはまだまだ演出面で追いついていないというのが正直な感想。今回は、南北問題という深刻なテーマに挑んだスタッフにねぎらいの意味を込めて甘く採点。 5点(2003-11-29 20:55:26) |
224. ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク
《ネタバレ》 前作の序盤には、もしかしたら将来ジュラシックパークが現実のものとなるかもしれないというリアリティをもたせる工夫がされていた。しかし、本作ではもう恐竜は存在するという設定のため、はじめから飛ばしていくが・・・荒唐無稽すぎてついていけない。恐竜がゴジラになっちゃダメでしょ。まぁGODZILLAもジュラシックパーク化してたからどっちもどっちだけど。 3点(2003-11-29 20:46:14) |
225. ジュラシック・パークIII
ジョー・ジョンストンに監督が替わり、完全にB級ファミリーピクチャーとして開き直った感あり。少年が終始わずらわしく感じるが、まぁ、子供に感情移入してもらうためには必要だったのだろう。そこさえ納得できれば、本作なかなかの出来だと思える。ラストまでハラハラドキドキの見せ場を作ることに成功していて、3作目としては上出来。 6点(2003-11-29 20:40:30) |
226. ジュラシック・パーク
《ネタバレ》 当然のことながら恐竜のできばえには文句なし。スクリーンから飛びださんばかりの迫力に終始釘づけ状態。とはいえ、ファミリーピクチャーの体裁をとっているからといって、アッテンボローの役はあまりにいい加減だろう。ちゃんと最後に対策練らないとまた悲劇が起こっちゃうって・・・あっ、いいのか。続編作るんだもんね(笑)。 7点(2003-11-29 20:35:57) |
227. ジュマンジ
当時の最先端のCG技術を活かした設定はないものかと考えたあげくに出てきたと思えるリアルすごろく。さすがに映像は驚きにあふれ、観ていて楽しめる。しかし、少々プロットが甘かったかな。もう少し家族愛や彼らの成長を丁寧に描けていれば、ファミリー映画としてももっと評価できただろう。 6点(2003-11-29 20:30:01) |
228. ジュニア
小さなおっさん・子供と体格差を用いたコメディが続き、次はどんなに小さなものをと思っていたら、女性になっちゃいますか? これまでよりは設定に凝っている気もするが、コメディ開眼と言いたいならば、S・マーチンやC・チェイスのようなコメディを演じてみればいい。ライトマンももっと本格的なコメディを真のコメディアンと組んでやりなさい。 3点(2003-11-29 20:26:54) |
229. 呪怨 (2003)
《ネタバレ》 ビデオオリジナル版は未見で、本作を鑑賞。オムニバス形式でそれぞれの呪怨体験を綴り、ラストでまとめあげるパターンながら、時系列のずらし方はまずまず上手く言っている。しかし、如何せんカメラアングルがまずい。白塗り少年&母親が登場する際は、必ず画面に余白が作られており、登場するのが読めてしまい、びっくりすらしない。まとめ方も雑で、結局何をしたかったのか不明。奥菜恵はどうなっちゃったの? 3点(2003-11-29 20:21:28) |
230. 十二人の怒れる男(1957)
観ているだけで汗が出る。人の生死を賭けた12人の男達のぶつかりあい。取り扱われる事件自体は大したものではないが、陪審員達の票の流れが変わっていく緊張感。ワンシチュエーションでこれだけ画面に釘づけさせるとは・・・さすがルメット。個人的には笑いのある三谷版パロディの方が何度も観たいと思える。しかし、それは本作の緊迫度が凄まじく、俺が怖じ気づいてるからだろう。 10点(2003-11-29 20:16:21) |
231. 12人の優しい日本人
《ネタバレ》 本作品は傑作『十二人の怒れる男』のパロディであることは今更言うまでもないが、巧みな日本人論になっている点が面白い。少々小ネタに頼りすぎている点はマイナス要素だが、基本プロットが「優柔不断」で「権威に弱く」「情にもろく」そして「責任をとりたがらない」日本人の本質によって転がっていく。三谷が尊敬してやまないB・ワイルダーにも迫る、シビアな視点を笑いで包んだ傑作。もちろん、中原俊の演出も巧みで素晴らしい。 9点(2003-11-29 20:08:55) |
232. キル・ビル Vol.1(日本版)
《ネタバレ》 出だしからタラ得意の時系列崩し。観客に謎を解きたがらせる巧みな話術で、さすがと唸らせる。中ボス・ハンナも颯爽と顔見せ。沖縄でソニーへリスペクト贈った後は、四の五の言わせぬ大乱闘。深作はもちろんのこと、三池崇史・石井聰互といった現代作家の影響も大。そして、絶妙なvol2への橋渡し。とってもいびつな映画だが、そんなの確信犯。バイオレンスが苦手じゃない人は、やんややんやと盛り上がろう!ヤッジマイナ!! 8点(2003-11-29 19:49:16) |
233. デイライト
スタローン版『ポセイドン・アドベンチャー』。落とし前の付け方には、いささか現実離れする感がありミソがついたが、全体としてはなかなかの力作。近年のスタローン作品としては一番。みなさんのレビューには「『ポセイドン』のパクリ」という批判があるが、それはお門違い。本作の監督ロブ・コーエンは『ポセイドン』の制作・企画に関わっていた人物で、当時叶わなかった監督として映像化する機会をずっと伺っていたそうだ。 8点(2003-11-28 23:47:20) |
234. 13日の金曜日(1980)
《ネタバレ》 一度観ただけだが、ミステリーとしてもそれなりに楽しめた記憶がある。また思春期に観たので、エッチなシーンにドキドキしたもの。当時まだ経験のなかった俺は、「こんなヤツら殺しちゃえ、ジェイソン!」と訳のわからぬことも思ったりした。34のkazu_junさんのレビューを読み、真相に興味を持った。そこまで深い構造だったのか、ただ単に制作側がそこまで考えていなかったか? 個人的には後者のような気もするのだが・・・。 7点(2003-11-28 19:42:35) |
235. 十五才 学校Ⅳ
大人の持つ理想の子供すぎるという気もしなくはないが、主人公が旅を通して大人になっていく過程は丁寧に描かれていていい。赤井秀和・丹波哲朗と脇役も好演によって、新人俳優をもり立てている。山田洋二の演出は巧みでよいが、タイトルはなぜ『学校4』なのだろうか? 無理にシリーズの冠をつけても興行面でも大した利点はないと思うのだが。 7点(2003-11-28 19:34:07) |
236. ジャッジメント・ナイト
『プレデター2』のスティーブン・ホプキンスのパワフルかつテンポのよい演出が光る小品。はっきり言ってストーリーには観るべきところがないが、観客を興奮させ、ハラハラさせることに主眼を置いているようで好感を持てる。キャストではエミリオ・エステベスよりもキューバ・グッティングJrが光っている。 7点(2003-11-28 19:25:40)(良:1票) |
237. シャンプー
《ネタバレ》 高校生の頃よくTVで放映されていた。その印象でいえば、まぁ面白いかなといったところ。W・ベイティ扮するプレイボーイが女性との良好な関係を保とうと右往左往している様が笑えた。しかし、正直いってプロットの出来までは記憶しておらず、詳しい人のレビューを読んでみたい。ちなみに、本作は公開当時結構話題になったらしい。何かの賞レースにも絡んだと聞いたような気も・・・?! 6点(2003-11-28 19:14:02) |
238. シャロウ・グレイブ
大金の存在によって露わになる本人も無自覚の自我。定番の内容ながら、ダニー・ボイルの映像センスには観るべきものがあり、飽きずに最後まで楽しめる。とはいえ、もっと踏み込んでくれないと物足りないのが正直なところ。 6点(2003-11-28 19:08:28) |
239. Shall we ダンス?(1995)
社交ダンスのゴージャスさと主人公の会社のせせこましさの対比がうまく、主人公が社交ダンスに魅せられていくのに説得力がある。キャストもおおむね好演している。ただし、渡辺えりこの家庭のエピソードは脱線気味で流れを乱している。いい話だが、全体を考えればカットするべきだっただろう。江角マキコによる連続ドラマ化、R・ギアとJ・ロペスによるハリウッドリメイクが決まっているが、果たして結果はいかに? 7点(2003-11-28 19:03:57) |
240. ジャッジ・ドレッド(1995)
スタローン擁護派の俺もこれはかばいようがない。コミックの映画化とはいえ、あまりに中盤の展開は間抜けではないか? 原作コミックは未読のため判断はつかないが、少なくとも映画のプロットはひどい。これでもシリーズ化を狙っていたというから驚く。そして、肝心のスタローンだが・・・もうこのシリーズやることないから許してやってくれ、みんな。頼むっ! 2点(2003-11-28 18:55:45) |