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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2102
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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221.  男はつらいよ 噂の寅次郎 《ネタバレ》 
大原麗子さんの訃報を聞いてまず思い出したのが大原さんの本作の姿でした。とらやで食事した後「私、寅さん好きよ」と帰っていく姿が真っ先に思い出されますね。他にもとらやで弁当を食べながら「見ないで」「寅さん、私泣きそう」「寅さんてモテるのね」等々・・・印象に残る大原さんの本作での姿が次々と思い出されます。そんな姿を見ると寅さんでなくても腹痛の仮病を演じたくなりますよね・・・。こうして書いていると実は本作は長い間観ていないのですが、「真実一路」と一緒に観直したくなってきたなあ・・・。大原麗子さん、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
[地上波(邦画)] 7点(2009-10-24 22:51:51)(良:2票)
222.  オーケストラ・リハーサル 《ネタバレ》 
特にストーリーは存在せず、オーケストラと指揮者のリハーサル風景を見せるだけ。と言ってしまえば何と退屈そうな映画なんだ、ということになりますが、これが実に面白い。指揮者やスタッフ、所属する音楽家が口々に語る自分の楽器自慢、自己陶酔、他者批判、仕事の契約内容や組合を盾にした権利主張、指揮者とオーケストラの対立、等々を通して描き方は少し極端な感じもありますが、このオーケストラと指揮者はどこにでもある会社の管理職と部下の人間関係の構図のようでもあり、社会の縮図のようでもある。1から新たなものを創造する際に生じる、個性や立場が異なる人間と人間のぶつかり合いを時には熱く、時にはコミカルに見せるフェリーニの人間考察が楽しい。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-10-18 13:18:31)
223.  オリエント急行殺人事件(1974) 《ネタバレ》 
上品な香り漂う超豪華キャストだけでもお腹一杯です。これだけの容疑者のいる謎解きミステリーでは誰が誰か区別が付かなくなると映画として収拾が付かなくなるのですが、これだけの顔ぶれが集まればその心配は無用ですね。アガサ・クリスティの原作は未読なので確かな事は分かりませんが、小説の映画化ではよくあることではありますがポワロの謎解きの部分はかなり省略されている部分が多いように感じられました。一方で乗客一人一人の人物描写の方はかなり分かりやすく丁寧に作られていたので、一つの映画でこれだけの顔ぶれが揃ったそのキャストとともに十分楽しませてもらいました。それにしても原作を知らない観る者にとっては誰が犯人なんだろうか・・・?と推理しながらの鑑賞になる訳ですが、確かに乗客の中に犯人はいたものの、あの真相はちょっと予想が付かなかったです。この最後に明らかになる予想がつかない事件の真相、これこそ謎解きミステリーの醍醐味ですね。
[DVD(吹替)] 7点(2009-10-16 21:41:48)
224.  フロント・ページ(1974) 《ネタバレ》 
毎度のことながらジャック・レモン&ウォルター・マッソーのおかしな二人が生み出す楽しさと変わることのない名コンビぶりには脱帽です。面白いと期待しながらの鑑賞でしたが、やはり期待どおりでした。元々が舞台劇だけあって作品はある建物の一室にとどまっている時間が長いですが、監督はあのビリー・ワイルダーです。本作もやっぱり観る者を飽きさせないテンポの良さは健在でした。二人の男が別れる駅でのラストシーンにいいなあ・・・。としんみりしながら観ていたら最後の最後しっかり笑い所が用意されていました。レモン&マッソーにワイルダー監督、流石です。面白かった!
[DVD(字幕)] 7点(2009-09-27 19:54:36)(良:1票)
225.  さらば冬のかもめ 《ネタバレ》 
これは旅の終着点には厳しい現実が待っている、少し物悲しいロードムービーです。雪が積もり吐く息は白く、寒々しい冬の風景が余計物悲しさを感じさせます。しかしそれとは対照的に人情が温かく、好青年の囚人の素朴な人柄と彼に心底同情しながらも護送の任務を遂行しなければならない2人の男がやりきれなさから時にはハメを外し時には荒んだ行動をとる、彼らが旅の終着点の事を少しでも忘れていたいかのような重い心情がコメディタッチでうまく表現されています。時にはしみったれてはいるけれど愛すべき人間臭さが滲み出ている。カッコいい無敵のヒーローが主人公の映画もいいですが、これは人間の弱さや不器用さを上手く演じた3人の男たちの姿と、そんな彼らを応援するかのような賑やかな音楽が心に残るロードムービーです。
[DVD(字幕)] 7点(2009-09-19 16:52:07)
226.  ハリーとトント 《ネタバレ》 
いつの時代も何処へ行っても、男でも女でも若者でも年寄りでも変わらないのが全ての人間の心にある温かな人情。家族や友人や旅先で出会う人々とハリーとの触れ合いを見ていてそんなことを感じました。様々な社会問題を織り交ぜながらもあまりにも淡々としていて重苦しくも説教臭くも説明臭くもなく、この作品も、ハリーじいさんも、見ている僕達には何も押し付けてこない。それでもハリーじいさんの生き様や人柄、温かな人間の描写に感銘を受ける、アート・カーニーとトントの名演技が心に沁み入る素晴らしい映画でした。その脚本も、素朴で控え目ながら実に効果的に挿入される音楽も見事だったと思います。人生も旅も出会い、別れ、再会、また新たな出会いを繰り返していく。ハリーじいさんの淡々とした旅のような人生、人生のような旅はまだまだ続きます。そんな希望を感じさせてくれるハリーじいさんのラストシーンの姿が鑑賞後もいつまでも心に残ります。
[DVD(字幕)] 9点(2009-09-04 20:20:46)(良:2票)
227.  女囚さそり 第41雑居房 《ネタバレ》 
台詞はたった2回。それでこの存在感・・・。映画としてはツッコミ所満載で評価は高くはできないのですが、このシリーズは梶芽衣子の魅力を堪能するだけでも十分と思えるのです。更に本作では強烈キャラのおばちゃんのド迫力の怪演(特に死に際の演技は凄すぎですよ!)も必見です。
[DVD(邦画)] 4点(2009-08-19 00:42:42)
228.  刑事コロンボ/別れのワイン<TVM> 《ネタバレ》 
刑事コロンボシリーズの犯人像は大きく2つに分けられると思います。1つは富も地位もあり、野心家で自信家。己の野望の為なら殺人という手段も臆することなく実行に移す人物像。もう1つは己の愛するものが今にも奪われそうで、それを守るため殺人を犯してしまう、哀れみを感じさせる人物像。こちらは少数派。勿論本作のエイドリアンはこの後者に属する。また、本作は他のシリーズ作品とはかなり異なった印象を受けます。いつもなら犯人はコロンボの執拗な食い下がりに必ず一度は感情的になってしまう場面がありますが、本作のエイドリアンからはそんな雰囲気は感じ取れない。警部もいつものユーモラスな雰囲気はかなり抑え気味であるように感じられます。作品全体の雰囲気が実に穏やかです。エイドリアンと秘書の秘められたドラマも印象に残る。ドナルド・プレザンスとピーター・フォークという俳優の持つ温かみがあって人間味を感じさせる雰囲気、この2人の魅力がとても上手く融合していますね。時間にすると短いですが、エイドリアンが崖から戻ってきてコロンボに見つかって以降ラストまでは実にいい味わいがあります。このラストはシリーズ屈指の出来だと思います。警部に見つかり、ほっとしたような笑顔を見せる。そして「刑務所は結婚より自由かもしれませんな」と言う台詞。まるでエイドリアンはそこに警部が待っているのを願っていたようにすら感じられました。
[DVD(吹替)] 8点(2009-08-09 20:20:29)(良:3票)
229.  男はつらいよ 寅次郎恋やつれ 《ネタバレ》 
本作はシリーズ中でもとても珍しい特徴があります。何と寅さん、本作では2回目の登場となる吉永小百合演じる歌子と、旅先で出会ったお絹さん、2人の女性に失恋しているのです。しかもこのお絹さん、出番は少ないですが寅さんがフラれる残酷度ではシリーズ中№1といってもいい「望郷篇」の節子と並ぶほどのインパクトがありました。何と言っても「結婚を真剣に考えている相手を紹介する」と、さくらと社長を引き連れて遠路はるばる会いに来たのに、いきなり「主人が帰ってきた」と寅さん、まさに秒殺でしたからね。本作のマドンナは勿論歌子なんですが、僕はこの寅さん秒殺K.Oのお絹さんが強烈に印象に残ってしまいました。
[ビデオ(邦画)] 7点(2009-07-19 17:00:11)(笑:2票)
230.  男はつらいよ 純情篇 《ネタバレ》 
寅さんの夜汽車の中での「故郷は遠きにありて思うもの・・・」の語りで始まる本作は、「望郷篇」という作品もありますが、様々な故郷を思う望郷の念と故郷で待つ人の思いが温かい作品です。「ふるさとの川 江戸川」を見て故郷柴又が懐かしくなりとらやに電話をする寅さん、五島の故郷の島が懐かしくなって帰る途中の若い母親、そこで森繁さんに故郷柴又を懐かしそうに語る寅さん。「やっぱり帰るなァ!」と飛び出していく寅さん。この時の渥美清さんの表情がいいなあ・・・。と、前半は色々な望郷の思いが味わい深い。そして帰郷後の話もとにかく面白い。とらやにはマドンナが下宿中。「寅がいなくて幸いだったな」なんて話していると絶妙のタイミングで帰ってくる寅さん。(この時の寅さんの姿を見たおいちゃんの鳩が豆鉄砲を食らったような表情が絶品!)そして博の独立騒動は数あるとらや騒動の中でも指折りの楽しさだと思います。そして最後も寅さんの故郷への思いが作品を締めくくります。さくらと柴又駅のベンチに座り、寅さんが家出をした時の思い出話と、電車に乗り込み、「辛い事があったらいつでも帰っておいでね」「故郷ってやつはよう!故郷ってやつはよう!」そして電車の扉が閉まった後も寅さんは何か言っているけどさくらにはもう聞こえない。このさくらと別れのシーンもまた、シリーズ史に残る名シーンの1つではないでしょうか。マドンナと寅さんの心の触れ合いがやや物足りないですが、これも僕のお気に入りの一本です。
[ビデオ(邦画)] 8点(2009-07-07 21:41:41)(良:2票)
231.  スケアクロウ 《ネタバレ》 
久々にDVDで見直しましたがやはり何度観てもいい映画です。僕のお気に入りのジャンルにロードムービーがある。そしてそれがバディムービーならなお良い。その2人の男が不器用でカネも無いけどささやかな夢があり、憎めない愛すべき連中ならなお良い。そんな奴らが旅をするのは埃っぽいアメリカの中西部ならなお良い。旅はヒッチハイクや貨物列車のタダ乗りがいい。そんな二人が喉の渇きを癒し、空腹を満たすのは街の中のしゃれたレストランではなく、寂れた町の埃っぽい道路脇に佇む小さな店でなければならない。そんな店でまずは煙草か安葉巻に火を付け、熱いコーヒーかよく冷えたビールを頼む。食事はオートミールやトーストにスクランブルエッグ、ベーコンやポテトがいい。(一度アメリカに旅行してこんな店でこんな食事をするのに実は憧れているんですよね。)つまり本作は僕の大好きな設定がこれでもかと言う位揃っているのです。大男で血の気の多いマックスと小柄で実は繊細なライオン、このコンビも実にいい。マックスが小柄なライオンの肩を抱き語りかけるのですが、これがまたいい絵なんですよね。更にこの作品は最初と最後が素晴らしい。殺風景な田舎の一本道で二人が出会う。お互い意識しながらも微妙な距離感を保っている。そんな様子が可笑しく、そんな二人を結びつけたのが一本のマッチの小さな炎というのがまたいい。デトロイトには悲劇が待っていましたが、「俺一人じゃダメだ。あの電話ボックスに戻ってやり直そう」と語りかけるマックスの姿は何度観ても泣けます。マックスがデトロイトーピッツバーグ間の往復切符を買うラストは2人のこれからに小さいながらも確実に希望を感じさせてくれます。そして靴の中に隠した金を出すマックスを見て寝る時も靴を枕元に置いて片時も離さない理由がよ~く分かりました。
[DVD(字幕)] 10点(2009-06-29 19:51:31)(良:3票)
232.  チャイナ・シンドローム 《ネタバレ》 
この作品が作られた頃がちょうど世界中で原発が増え始めた頃になるのでしょうか。原発事故の恐ろしさ、そして原発側の隠蔽、それを伝える報道側の姿勢など、様々な問題を鋭く提起しながらもサスペンスや非常事態時の人間ドラマとしても見応えのある作品でした。やるせないラスト、それに続く観る者に考える時間を与えるかのように音楽も無く無音のあまりに静かなエンドロールが何とも言えない余韻を残します。1979年発、人間への、未来への警告のような映画。
[DVD(字幕)] 7点(2009-06-20 20:47:51)
233.  刑事コロンボ/野望の果て<TVM> 《ネタバレ》 
ヘイワードさん、相手はコロンボ警部ですよ!あんな重大な証拠を残したままで外出しては勝ち目はありません。でも、これも警部の犯人を焦らせてボロを出すのを待つ粘り勝ちですね。ラストは一言、「あなたを逮捕します。」がビシッと決まりましたね。
[地上波(吹替)] 5点(2009-06-08 20:33:21)
234.  最後の猿の惑星 《ネタバレ》 
録画したのは随分前ですが、やっと最後まで観ました。面白くはなかったけど、「猿は猿を殺さない」そして「猿は猿を殺してもよい」、「復讐なら殺しは許されるのか」・・・我々人類の祖先も文明が生まれて集まって暮らす社会ができた時、同じ人類は殺してはならない、でもその掟を破る者が初めて出た時、本作のラストのような苦悩があったのかもしれないですね。しかし「未来を再建しよう」と猿と人間が共存するこのラストは好きです。そしてロディ・マクドウォールさん、最後までよく頑張りました。お疲れ様でした!
[CS・衛星(字幕)] 5点(2009-06-02 21:01:19)
235.  ジェラシー(1970) 《ネタバレ》 
やはりエットーレ・スコラ監督はちょっとほろ苦く切ないコメディの達人ですね。同監督作品「あんなに愛しあったのに」でもおなじみの映画の登場人物に物語の進行を委ねるような語り口が楽しいです。数々の素晴らしい映画監督とコンビを組んできたマストロヤンニですが、僕はスコラ監督作品のマストロヤンニが最も好きです。本作でもそうですが、決して悪い人間ではないけれど不器用でどこか哀愁漂うも可笑しい。こんな男を演じると絶品の素晴らしい演技を見せてくれますね。一人の女に二人の男、この三角関係の物語は悲しい結末となりますが、自由奔放に生きる女性を魅力たっぷりに演じたモニカ・ヴィッティ、マストロヤンニの恋敵を演じたジャンカルロ・ジャンニーニ、アルマンド・トロヴァヨーリの耳に心地いい音楽も印象に残るスコラ監督の職人技が冴える佳作です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2009-05-27 20:36:15)
236.  レット・イット・ビー 《ネタバレ》 
60年代の地球上を熱狂の渦に巻き込んだビートルズだがこの頃には4人、特にジョンとポールの不仲は決定的なものになっていた、なんて事がよく言われるしそんな風に書かれている本を読んだ事もある。しかし本作を見る限り彼らは確かにビートルズという1つのチームだし、実際にジョンとポールは笑顔で、ノリノリで息ぴったりの素晴らしいプレイを何度も見せてくれる。楽しそうに談笑したりふざけている様子や、そしてポールがジョンにジョージの事を相談するシーンがある。ポールの本音の相談に真剣に耳を傾けるジョン。こんなとても素敵で感動的ですらある4人の姿がいっぱいあります。この作品を観ると4人のビートルズへの思いや友情は変わらないものであったと思えるのです。しかしアップルの事、マネジメントの事、4人のプライベートの事など彼らの周囲には様々な問題があったのでしょう。このフィルムを見ていると、解散が避けられそうもなかったこの時期に作られた曲の歌詞には彼らのどうしようもないという思いが溢れ出ていて胸を打つものがある。有名なアップルの屋上での最後のライブの彼らの姿からは今のビートルズの姿をファンに残したいという彼らの熱い思いが伝わってきます。実に感動的なドキュメンタリー・フィルムでした。
[ビデオ(字幕)] 8点(2009-05-15 20:03:17)
237.  刑事コロンボ/仮面の男<TVM> 《ネタバレ》 
CIAの部長に圧力をかけられても「私は殺人事件を抱えているんです」と一歩も怯まずCIAの部長に対しいつもの質問攻撃を仕掛ける警部がカッコよかったです。ラストの犯人のアリバイ作りのテープが墓穴を掘ることになるラストも警部の執念の捜査が実っての粘り勝ちでしたが、最後の笑い話は面白かったですかね・・・?
[地上波(吹替)] 6点(2009-05-10 01:04:27)
238.  ルシアンの青春 《ネタバレ》 
病院で働くごく普通の田舎町のまだ未熟な若者ルシアン。レジスタンスに入りたいがまだ若いからと断られ、その後流されるままナチスの手先となって働く事になってしまう。そこには彼の政治的、思想的な信念は何も無い。身分証を見せれば大の大人も皆自分に恐れ入る。強大な権力を手にしたと大きな勘違いをして過ちを犯してしまうのですが僕にはこの無知な若者を責める気にはなれないのです。戦争の時代でさえなければ若気の至りで少し道を踏み外す事はあってもごく普通の人生を送ったであろう若者の悲しい青春。ルシアンはずっと全く笑顔を見せなかったのですが、恋におちたユダヤ人女性との逃亡先で何か安らぎを得たようなとても無邪気な笑顔を見せる。この女性と楽しそうにはしゃぐ彼が本当の素顔の彼の姿であり、ごく普通の青春の姿。しかし彼のこの先を考えるとその無邪気な笑顔が悲しく見えた。そして彼の青春の結末はラストでほんの数行の字幕で語られるのみである。市井の中の戦争を描いた映画はいつも悲しい。
[DVD(字幕)] 7点(2009-05-05 09:18:14)
239.  猿の惑星・征服 《ネタバレ》 
コーネリアスとジーラがいなくなった4作目ですが、感想としてはこのシリーズはこの2人のお猿さんの存在がいかに大きく、いかに魅力的であったかを実感しただけでした。シーザー以外の猿がかしこすぎとか、1つの都市を征服しただけで地球を征服した事になるんですか?など相変わらずツッコミどころも満載。しかし、なんだかんだ言いながらもここまで観てしまった。どれだけグダグダになってしまっても次も観てしまう、このシリーズの持つパワーは認めざるを得ないでしょう。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2009-04-24 21:37:19)
240.  新・猿の惑星 《ネタバレ》 
ここは突っ込んではならないと思いつつもお猿さんがどうやって宇宙船の操縦をマスターしたんだ?とか、一体教官は誰なんだ?とか、お猿さんが宇宙船に乗って現代の地球にやって来るという展開はかなりゴリ押し感が強いです。しかし現代にやって来てからのコーネリアスとジーラ夫妻の物語は地底人を登場させて地球を消滅させて大失敗だった第2作と比べると良質のドラマになっているのではないでしょうか。第1作目から観ている人はこの第3作目まで来るとコーネリアスとジーラ夫妻にかなり感情移入しているはずですしね。二人の子供が誕生する展開に「まだまだやめまへんで!」という関係者の強い意思がビンビン伝わってきます。そしてシリーズは更にあと2作続く。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2009-04-24 21:32:55)
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