221. キング・コング(2005)
絶対に映画館で観ましょう! 家のちっこいテレビ画面で観て、ストーリーをどうこう言うような映画じゃないです。 まずプロット自体はオリジナルで既に素晴らしいわけで、リメイクで変にいじられるときっとムカつくはず(笑)。 であれば、あとはどう見せるかだけなんです。 キングコングってな映画は、単純に「超スペクタクル娯楽活劇」なわけで、小難しいこと抜きでいかに観客を楽しませるかがメイン。 ピーター=ジャクソン監督はよくわかってらっしゃる。 もちろんツッコミたい部分は多々あるけれど、変に説教くさくなったりしないで、ただただ驚嘆の映像をストレートに見せてくれるのがいい。 もう、物凄い映像のオンパレード! オリジナルを観ると、当時としてはもちろん素晴らしかった映像も、やっぱり自分の中で補完してやらないといけなかったんですが、その部分を全部キッチリ(ギッチリ)見せてくれる。 「過去の名作SFX映画を最新の映像技術でリメイクしたらどうなるか」に挑んだ映画は数々あれど、ほんとにスカばっかりだ。 その中で、こいつはホントに素晴らしい。 もう一度言います。 絶対に映画館で観ましょう! ただし、開演直前に、オシッコしぼり出してからネ でないと、チビるよ? [映画館(字幕)] 9点(2005-12-26 21:33:58)(笑:1票) (良:1票) |
222. 第十七捕虜収容所
こんなに痛快な娯楽映画だったんですねぇ^^ タイトルだけ見て「なんだか重苦しそうな映画だなぁ」と敬遠してました(笑) 失敗(^^; さすがビリー=ワイルダー、面白いです^^ [ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-25 23:59:36) |
223. JFK
いやぁ、面白かった。 長いという意見が多いみたいだけど、これくらいみっちり見せてくれた方がいい。 正直、前半は登場人物が多くて名前と顔が一致しなかったり、推理の展開が早くて頭の回転が追いつかなかったり、字幕を追っかけながら整理してる間に映像を見逃したり、着いていくのに苦労しましたけど(笑)、いいんです、「国家権力が胡散臭い」ということさえ分かっていれば、最後の法廷シーンはちゃんと楽しめます。 それにしても説得力ありましたねぇ。 サスペンスとしても十分楽しめますが、もしかしてこれが真実じゃないかと本気で思えるのが凄い。 そして、何よりも体制を糾弾する姿勢が素晴らしい。 しかし、アメリカって国はホント分からんなぁ。。。 こういう映画を公開できる許容量を持っていると素直に評価すべきなのか、この映画があまりに的を射ていてぐうの音も出なかったのか。。。いや、もしかしてこの映画自体が別の意味である種のプロパガンダなのかもしれない。 「メディアによって人心を操作する」みたいなこと、やりそうだしねぇ。 アメリカって「どういう題材をどれだけの刺激でどれくらいの人数にどれくらいの頻度で流布すれば、どんなふうに人心が影響を受けて、どのように国民意識が変化するか」なんてこと、きっちりデータを持ってそうなんだもんなぁ。 事件の真実も、この映画自体の意図も、ほんとはもっと全然別のものかもしれませんぞ? いかん、こういうこと考え始めると堂々巡りになってしまう。。。 もしかして、こういうことを考えさせる罠!? (笑) [ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-25 04:03:05) |
224. アマデウス
《ネタバレ》 20年ぶりに再見。 当時はかったるい映画だなぁと思ってたんだけど、今見たらもの凄い名作ですねぇ。 ヤバイな(笑) サリエリは最後自らを凡才の象徴というけれど、それは謙遜。 彼は十分に天才なわけで。 その天才が超天才(あるいは神)と出会ってしまったことによる苦悩。 そりゃあ嫉妬もする。 そして自分に地位も権力もあるのなら、それを利用して超天才を陥れたくもなるよなぁ。 けれど、サリエリはモーツァルトを妬み嫉みながらも、その才能を誰よりも深く理解し愛していた。 これ、想像を絶する苦しみだろうねぇ。 ストーリー的には、鎮魂曲を二人で仕上ていくところが圧巻。 超天才モーツァルトの才能は言わずもがなだけど、天才サリエリだからこそ そのサポートができたのだと思う。 友情、策謀、憐憫、悔恨、畏怖、そして「神の声」に直接触れているという歓喜。。。サリエリの中には物凄い感情があふれていただろうな。 しかし、アレですね。 学校で教えられる「史上最高の作曲家」があんなに享楽的だとは思わなかった。 はからずも、「音楽」と言いながら「音学」を詰め込む学校教育が腹立たしくなったりして(笑) その感情は劇中で出てくる「宮廷オペラ」と「大衆オペラ」の対比からも強くなる。 大衆オペラの方が圧倒的に素敵なんだよねー。 「音楽」は「音を楽しむ」もの。 なのに、教室で教え込まれるクラシックは、なぜにああも堅苦しいのか。 音楽においてのみ超天才であっただけの「(言ってしまえば、ただのジャンキー)作曲家(笑)」を、高尚な偉人に祭り上げるのはいかがなものかと。 サリエリもさ、童貞を守るなんて言わずに、エッチなことヤリまくってたら超天才になれたんじゃないの? いや真面目にです。 異性と交わるという、最も自然で最も崇高で最も下世話な行為によって得られる「人間としての厚み」が、サリエリの音楽の幅をもっと広げたのではないかと。 快楽や充足感だけでなく嫉妬心や猜疑心や絶望感、痴情なんかも含めてね。 もっと言えば、「愛する人と結ばれる」という「最上の快感」を知らない「表現者」に、「最上の快感たる楽曲」を生み出すことなぞ できようはずもないだろうと。 そんなことを考えながら観ていました(笑) [ビデオ(字幕)] 9点(2005-12-24 02:01:45)(良:1票) |
225. 告発
《ネタバレ》 「善悪とは一面的ではない」という前提で観ましょう。 でも、感情移入しましたねぇ。 いい映画です。 実話ってのが凄い。 最後、ヘンリーが独房に向かう姿がよかった。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-23 01:00:17) |
226. 男たちの大和 YAMATO
《ネタバレ》 嬉しい誤算。 もっと説教くさくて辛気くさい映画なのかと思ってた。 戦争を題材にした史実ものって政治的メッセージが強かったり戦犯を追及したりってそういう色合いが出てきがちだけど、この映画は、目の前に厳然とある「戦争」という存在と対峙した時の兵士や国民を「戦艦大和」内に集約して見せている。 もちろん、死を目前にした兵士達の心境や覚悟、銃後の人々の苦しみや悲しみ、国内外の情勢や、もっと言えば「人間そのものの存在理由」など、語り出せばいくらでも語れるわけで、そういう意味ではやはり作り込みに物足りなさも感じる。 けれど、「戦争とは、これほどまで多大な犠牲を払い、浪費の限りを尽くす存在なんだ」ってことがちゃんと伝わってくる。 「貴方の大切な人が明日いなくなるんだよ」、そのことを実感した上で戦争というものを語って欲しい。 そういうメッセージがちゃんと描かれていたと思う。 変に難しくこねくり回さず、各登場人物のストーリーを並列に並べて、表面的ともとれてしまうほど「浅め」に描いたのは、あえてそういう手法をとったのだと思いたい。 戦闘シーンもなかなか迫力がある。 邦画としては白眉。 「砲弾を運ぶだけ」って係がいるのを描いてあったのもリアルで感心した。 現実的に、戦場に投入された学徒達が森脇や内田や唐木のような素晴らしい士官に巡り会えたかどうかは甚だ疑問だが、「一億総玉砕」の趨勢の中で決行された「大和沖縄特攻」の「真の意義」を説く為の語り部として、ストーリー上どうしても必要な存在なのだと思う。 とか。。。。まあ、難しいことはこれくらいにして(笑) 戦場の息子に母親が差し入れする「配給が少なくてあんまり甘くないオハギ」ってのは、もうこういう映画の定番中の定番なのに、ほんとに泣けるんだよなぁ。 「子供ってのはやっぱり母親のものなんだよなぁ」って思いながら泣いてました。 いや、映画館まで観にいっただけの価値は十分。 大満足。 [映画館(字幕)] 8点(2005-12-22 23:47:32)(良:1票) |
227. お熱いのがお好き
あっはっはっは なんだこの馬鹿映画わ(笑) 真面目にレビュー書いても仕方ないな(笑) めちゃ楽しかった^^ マリリンが超絶美しかった^^ コメントはそれで十分^^ [ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-22 02:12:35) |
228. アパートの鍵貸します
《ネタバレ》 なるほど。 エンディングでグッと引き締まる感じですな。 ストーリーは、日本で一時期流行った(てか 今でもよくやってる)トレンディドラマみたいな「ちょっと強引め(笑)」な展開なんだけど、よく考えたら40年以上も前にそういう風に観る人を楽しませる要素を この映画は全部備えていたんだなぁと感心する。 下手したら一気に安っぽくなりそうなタイトロープの上を、監督ビリー=ワイルダーが絶妙のバランス感覚で渡り切って、センス良く心地いいラブコメに仕上げたって感じ。 逆に言えば、日本のそういうドラマがいっぱい真似してながら、未だにこのセンスに追いつけてないってことでしょうか。 「膝は大丈夫?」とか「毎年ケーキを贈るわ」とか、さらりと肌触りのいい気の利いたセリフで楽しませてくれる。 いや、まあね、ついさっきまで目の前で上司と付き合っていた女なんかと付き合うのは抵抗あるんじゃないの? とか そもそも情事の為に自分の部屋を又貸ししてる主人公って人格としてどうなのよ? とかツッコミたいところもあるけど(笑)、そういう小難しいことは棚にあげちゃってもいいかと思わせられますね(笑) いいんじゃないでしょうか? ^^ [ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-21 00:57:54) |
229. 猿の惑星
いやぁ、衝撃でしたねぇ。 ラストのオチ。 なんか、凄く怖かった。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-12-20 01:22:19) |
230. ペーパー・ムーン
アディは可愛いし、洒落っ気もきいていて、素敵なハートウォーミングムービーですね。 エンディングの画も素晴らしいし。 でも俺は、こういう淡々としたの、あんまり好きじゃないんだよねぇ(^^; [ビデオ(字幕)] 6点(2005-12-20 00:59:47) |
231. 情婦
《ネタバレ》 なるほど、凄い。 おーと唸って、えーと唸って、はーと唸った。 そんなに何度も唸らさなくてもいいじゃんってほどの切り返しですな(笑) 凄いシナリオだ。。。 つーか、さすがアガサ=クリスティだな。。。 ただ、後味が悪いなぁ。。。 いやね、ウィルフリッド卿と看護婦の軽妙なやり取りは楽しいし、クリスチーネの毅然とした態度もむしろ清々しかったし。 それだけに、そのままプラス方向で落とし切って欲しかったのが正直なところ。。。 あんなクソみたいなヤツの為にあんなことになるのは許せないんだもん。 どうせならもう一回切り返して、ヤツをケチョンケチョンにやっつけて欲しい。 全体を通した雰囲気でいくと、ラストはスカッと痛快に決めて欲しいんだよね。 卿のラストのセリフは素敵だけど、それでは救いきれない憤りにマイナス2点。 確かに名作だけど。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-19 22:38:16) |
232. スミス都へ行く
民主主義とは? 自由とは? 正義とは? 理想とは? 徒手空拳の青二才は、徒手空拳の青二才であることを武器に闘う。 「そんなバカが世の中を良くしていく」んだ。 世の「政治屋」、お前等なんか全員やめまえっ! [ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-19 17:34:53) |
233. 素晴らしき哉、人生!(1946)
《ネタバレ》 うぉぉぉぉっ! 凄い! 直球ど真ん中! しかも超剛速球の! もう、泣いた泣いた! ボロボロ。 メチャクチャ元気をもらえる。 人間の根底に流れる普遍的テーマ。 それをことごとくストレートなファンタジーにして見せてくれる。 突き抜けてます! いやぁ、よかった! 爽快! 素晴らしき哉「素晴らしき哉、人生!」!! [ビデオ(字幕)] 9点(2005-12-19 03:15:50) |
234. 遠い空の向こうに
これ、いい映画ですよねぇ。 実話だけに全体に淡々と描かれてるんだけど、前半のノリは楽しい。 廃止路線のレール云々のくだりは大笑いした(笑) 後半は、事を成し遂げるシビアさが描かれているためトーンは暗め。 でも、「家族愛」と「初志貫徹」のクライマックス、最後の打ち上げの時にはしっかり泣けた。 演出として、実話であることを差し引いても、コンテストのあたりをもっとじっくり描き込んでいれば、もう少し盛り上げられたと思う。 2時間半くらい尺を使っても良かったんじゃないかなとは思うけど。 でも、観終わった後の爽快感はなかなか素晴らしい。 素直に「いい映画」に出会えたなと思う。 ホーマーくん、いい教師に出会えて良かったね^^ [DVD(字幕)] 8点(2005-12-18 02:46:33) |
235. 巴里のアメリカ人
狂気とも思えるほどの情熱を「これでもか!」と叩き込んだラストのダンスがとにかく圧巻。 ストーリーは。。。うーん、痛快度がちと弱いなぁ。。。まあ、この際どうでもいいかなっ(笑) [DVD(字幕)] 7点(2005-12-18 00:21:27) |
236. フリー・ウィリー
シャチをここまで動かせるのかぁ。。。と感心しました。 あとは、そうだなぁ。。。マイケル=ジャクソンのテーマ曲が凄い印象に残ってますねぇ。 子供向けかな。 [ビデオ(字幕)] 6点(2005-12-17 21:01:01) |
237. 大脱走
《ネタバレ》 文句なしに名作! 実話でありながら、軽妙で爽やかなタッチで描かれているのがいい。 惜しいのは、最初 人物が捕虜サイドと看守サイドのどちらなのか見分けがつかないところ。 後半どんどん検挙されていくところは蛇足感がありダレ気味でしたが、まあ、実話である以上は仕方がないかなと。 最後、マックィーンのボール遊びの音で終わるのは痛快ですね^^ [ビデオ(字幕)] 9点(2005-12-17 20:55:15) |
238. I am Sam アイ・アム・サム
ダコタ=ファニングがめちゃめちゃ可愛い(>_<) ハグハグしたいっす(>_<) つーことで、前半だけでボロボロ泣いてました。 でもなぁ。。。裁判が始まってしまうと、淡々と流れていってしまいますねぇ。 もちろん「親として一番大切なのは?」みたいなメッセージは伝わってはきますけど、こんなに抑えた演出じゃなくて、もう少しドンっと感動させてしまってもいいんじゃないかな? 前半でこの親子の姿への愛しさに涙した分、後半に期待しちゃうんだよねぇ。 なんとも物足りない。 あれ? そっちに話を持っていっちゃうの? みたいな感じ。 あー、それと。 絶対に言いたいのが、あのカメラワーク。 フラフラフラフラ。。。一体どんな意図なんだ? そんなのいらないって。 [DVD(字幕)] 6点(2005-12-17 02:54:54) |
239. 生きるべきか死ぬべきか
あっはっは! なんと素晴らしいコメディ! しかも物凄く辛辣な風刺! 痛快! 全てのコメディ作家は、まずコレを観て勉強すべし! ですね! 1942年にこんな映画を作ってしまうとは、まさに恐るべしです。 このHPの平均点ベストランキングの30人ラインに到達するまであと少し。 1位でベストランキングに初登場したら痛快だろうなぁ^^ 観る人も増えるだろうしね。 それまで10点つけときます^^ [ビデオ(字幕)] 10点(2005-12-16 23:30:20)(良:3票) |
240. 鉄道員(ぽっぽや)(1999)
うーん。。。 この原作、短編小説で泣いた人がいっぱいいたんですよね? 確かに泣けるには泣ける。 ただ、なんだか あざとさの方を強く感じてしまう。 すんなり泣けないのは広末のせい? それもあるけど、高倉健が少し加齢しすぎなので、「年老いて涙もろくなった爺さまの妄想」みたいに見えちゃうんだよなぁ。。。 「キレイなファンタジー」になりきれない感じ。 [ビデオ(字幕)] 6点(2005-12-16 11:48:05) |