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なんのかんのさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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221.  裸の大将放浪記 山下清物語
こういう人物を演じた上での笑いというのは難しいと思う。下手すると山下清を見下した笑いになってしまう。たしかに観客は幾多の山下の失敗を笑うわけだけれども、笑いのポイントはその失敗に対する彼のヒョウヒョウとした応対に対しての場合が多く、見下してはいなかった。また失敗を笑うこと自体が即差別かと言うとこれまた難しい問題で、そういう笑いの中にも小さな驚きを秘めた感動が同居している場合もあるのだ。そんなことをあれこれ考えさせられただけでも、貴重な映画だった(つい“障害者の映画”というジャンルでくくって構えてしまうこと自体、差別につながるかもしれないんだけど、でもどうもすんなり観られず意識してしまう困った性格)。監督の設計もあるだろうが、役柄をすっかり手に入れている芦屋雁之助のうまさに安定感。高松宮をスリとダブらせるなんて反骨精神も見事である。ラストの歌、そのものはまあダサいのだけど、山田典吾監督による詞の「天国は空にあるのではなくて地の中にある」というのが力強い。
[映画館(邦画)] 6点(2010-01-13 12:04:32)
222.  人類創世
ネアンデルタール時代と原始文明時代の間のどこか、その猿と人との間での信仰・家屋・道具・化粧などを描いていく。芯に火を求めての冒険の旅を置いてあるのもストーリーとしての安定感、ユーモアも適度に散らばっている。しかし言葉がないことが、映画として枠に感じられてしまうんだなあ。言葉のない自由さよりも、不自由さを感じてしまう場面のほうが多い。せっかくのユニークな目の付けどころがあんまり生きてこない。つまり隠された言葉の台本がまずあって、それにジェスチャーを振り付けていったというような。まあこれは難しいことかも知れないけど、もっとまったく新しいものを期待してしまっていたので、ちょっとがっかりした。悪役が悪役らしい表情をしていることなんかにも、言葉の下地が透けて見えている気がする。音楽がやたら荘重な後に滑稽シーンが続いたりして、映画としてのリズムへの気配りも足りない。進化の進んでいる村は、どことなくパゾリーニの世界を思い出させて懐かしかった。
[映画館(字幕)] 6点(2010-01-03 11:54:04)
223.  モスクワは涙を信じない
たしかこれ公開のちょっと前あたりにテレビで山田太一の「想い出づくり」ってのがあって、なんかそれと似た印象を持ったことを覚えている。ソ連映画って言うと、もうタルコフスキーやミハルコフのようなデリケートなタッチか『戦争と平和』みたいな重量級ものかだったので、ああこういう世俗的なテレビドラマのような映画もちゃんとあるんだ、って安心したものだ。画面作りや大筋は粗いけど、細部はけっこう丁寧で、適度なユーモアもある(ラストで男を探すとき、名前をずらっと並べていくとこは笑ってしまった)。昔の男を決然と振り切ってしまうさっそうさ、いつか玉の輿にと思いつつ不幸な人生を送っているはずの友だちがけっこう朗らかで魅力的など、世俗スケッチならではの味わいが出ている。三人目の(「想い出づくり」だったら森昌子に相当か)が、本当に別人のようにフケるのには驚いた。ベサメ・ムーチョが二つの時代をそれぞれに表現している、なんてのも、当時のソ連のイメージからは斬新だった。
[映画館(字幕)] 6点(2010-01-01 11:58:18)
224.  上海異人娼館/チャイナ・ドール
技法的にはそれまでのおさらいといった感じで、残る影・たたずんだりうずくまったりしている少年像・色付きの画面・ドアの外の海・川の中から浮かび上がるピアノ、など印象深い。テーマとしては、「依存と解放」ってなことを思った。「今のままの中国のほうがいいのではないか」とステファンが革命家たちに言う場面があって、もちろん圧政を肯定するわけじゃないんだけども、そういうレベルとは違ったマゾヒスティックな依存による安逸ってものもこの世には確かに存在する。Oの自立を通して、解放に向かう精神的な心構えのようなものを描きたかったのではないか。その困難さとともに。
[映画館(字幕)] 6点(2009-12-26 11:57:58)
225.  スクープ・悪意の不在
“みんなが自分の任務を一生懸命に務めた”結果としてのドラマなら確かに面白いし、問題提起にもなるんだろうけど、どうもサリー・フィールドの役どころが単純すぎるんだよなあ。といって、“マスコミとはこうも単純な世界なのだ”という警告のドラマでもなかった。もう少し推理したり裏を考えたりするんじゃないか。自殺しちゃうことになる女が朝、新聞を拾い集めるシーンなどはかなり良かったんだけど。…といった感想を観た当時ノートに記しているが、いやいやマスコミなんてのはこんなもんらしいぞ、と昨今のテレビや週刊誌報道を眺めていると、改めたくなってくる。「新聞の文面作る機械が面白かった」とも記されていて、コンピューターで新聞作るようになり始めた頃だったのだろう。
[映画館(字幕)] 6点(2009-12-06 11:58:19)
226.  ミッドナイトクロス
冒頭の事故の場面はかなりいいんだけど。フクロウの構図とか。ラストで大崩れなの。筋立てとして、あそこで女一人行かせるのは無茶だよ。こちらからキャスターに確認するとか、一緒に付き添うとか、ね。観てるほうがワダカマッたまま終わっちゃう。もっと主人公を病的にしても面白かったんじゃないか、耳的人間なんてひどく孤独に凝り固まってるはずだし、しだいに人間不信になっていく下地としても有効だっただろう。それとメーキャップ(眼的人間)とを対比してみたりしたら…。でもあんまりデ・パーマじゃなくなっちゃうね。
[映画館(字幕)] 6点(2009-10-26 11:56:22)
227.  駅 STATION
日本映画における“情緒の過剰”って問題があって、焦点をあえて絞らず、なにか雰囲気を味わうって感じになる。ストーリーはあるんだけど、その周りの雰囲気を描きたがる。これが日本文化の“もののあわれ”なのだ、って言われれば、はいそうですか、と答えるしかなく、味わいとしてカット尻に情緒がゆらめいたりするぐらいなら私も嫌いではないが、堂々とのさばられると、やはりたまらない。いしだあゆみや倍賞千恵子はいい演技をしてたと思うが、それは“情緒”を醸していたからではなく、彼女らはその場の設定にふさわしい明確な演技をしていた。かえって高倉健のムッとした顔が“情緒”の演技であって、空疎に見えた。いしだあゆみのカットバックは多すぎたが。ついでに言うと「舟歌」も2回はくどく、情緒の氾濫である。
[映画館(邦画)] 6点(2009-10-25 11:58:59)
228.  誘拐報道
原作読んでないからなんとも言えないけど、この題名は内容を表わしてないよね。おそらく本では最後の協定違反についての弁明のようなものが主になってたんじゃないか。映画製作のバックに読売新聞がいるんでそれは描かねばならず、けっきょく新聞記者の部分が映画としてお荷物になってしまった。演出は『さそり』の頃みたいにやたら凝らず、落ち着いている。犯人の家庭が一番よく、いつも夢を追いかけててやがてその追いかけているという姿勢に安住していってしまう男ショーケンと、夢を信じていない妻小柳ルミ子の夫婦にリアリティ。子どもを持て余してるんや、という犯人の声で、被害者の両親が子どもの無事を知る、なんてのも、そういうもんだろうな、とひどく納得した。
[映画館(邦画)] 6点(2009-10-13 09:13:55)
229.  マラノーチェ 《ネタバレ》 
題は「最悪の夜」ってことで、どこでその言葉が出てくるかっていうと、激しいホモのセックスシーンがあって、翌朝「うーん、ケツが痛い」って言いながら主人公が街を歩いているときに「最悪の夜だった」って出てくるの。変な映画見始めちゃったなあ、と半ば後悔しながら見続けていると、今度はラスト近くに本当の最悪の夜がやってくる。アメリカに不法入国したメキシコ人が、別の捜査で来た警官に過敏に反応してしまい、逃げ回り射殺される展開。白黒画面に緊張したサスペンスが走る見事なカットの連続であった。そう言えばこの監督『サイコ』をそのままのカット割りでリメイクしたこともあったっけ。サスペンスへの興味はデビュー作からあったんだ。それと異郷の地で言葉の通じない男同士の出会いって設定は、『パリ・ジュテーム』でそのまままた使ってた。ホモの愛の世界の微妙な味わいはよく分からないけど、優越した立場になってしまう白人の、不法移民に対する疚しさみたいなものも描かれていたような。
[DVD(字幕)] 6点(2008-08-06 09:21:56)
230.  ロケーション
最初のうちは「苦労の中でも頑張ってる」っていう映画界の内輪の自慢話みたいで、あまり乗れずに見てたんだけど、なんか途中から奇妙な味が濃くなってくる。話の枠組みから自由になってもいいんだ、っていう余裕というか脱線というか、夢やら幻想やらが侵入してくる。ロケ隊についてくる美保純のほうがいつのまにかロケ隊を引きずり出し、さらに映画の統合者であるべき監督も消えてしまうとなると、もう誰も責任を持って話の主導権を握らず、まるでこの映画全体が、劇映画から記録映画へと、映画史を逆にたどる旅の様相を呈してくる。森崎東のアナーキーぶりが頭をもたげてくる。逆回転で海から一同が出てくるラストに、映画誕生の瞬間への到着を見てしまうのは、考え過ぎと言われようと、ここまで旅を共にしてきた観客の義務だな。
[映画館(邦画)] 6点(2008-04-30 12:17:04)
231.  誘惑者
ゆったりとしたテンポがけっこう心地よかった。ゆったりというより、ねっとりか。陽が陰っていく部屋の味わい。ただミステリーとしてはあんまりスッキリしなかったような。門倉聡いう人のギターの音楽がなかなかいい。これもう二十年近く前の映画で、草刈正雄はいくつだったんだろう。この人は二枚目という十字架を背負いつつ、それでも一生懸命世界を広げようとしているマジメさがあって嫌いじゃないんだけど、でもなんか代表作に恵まれずズルズル来てしまった。最近ではとうとう『女王陛下の草刈正雄』までやって。日本映画はこういうタイプをうまく使いこなせない。加山雄三だって、喜八・黒澤・成瀬以後ズルズルと若大将でつぶして七十にしちゃったし。
[映画館(邦画)] 6点(2008-04-19 12:16:34)
232.  マダム・スザーツカ
とりわけこのころのシャーリー・マクレーンは、雰囲気が江利チエミを思わせるんだよなあ。この人そう嫌いじゃないんだけど、熱演されるとちょっともたれる。まあ、そういう人物の役なんだけどね。代替わりの話で、終盤の哀感はたしかにいい。コンサートの裏で老いを自覚していくとことか、パーティをすっぽかされてるとことか。“時代”に入っていく少年ピアニストもいれば“時代”から出ていく老ピアノ教師もいる、ってこと。普遍化すれば“母親”の哀しみ。おかしかったのはエージェントの会話で、「彼はチャイコフスキーよりドビュッシーでは?」「日本ではそんなの関係ないんだよ」って。日本で異常なブーニン人気が起こってたころの映画だったか。
[映画館(字幕)] 6点(2008-04-10 12:17:35)
233.  日本の熱い日々 謀殺・下山事件
どうして日本映画はこう結論を急いでしまうのでしょうなあ。事実を列挙していく前半はけっこう面白いんです。ところが、その事実を組み立てていく後半になると、弱いんだなあ。こんな大がかりな陰謀がある! 許せないことだ! ッて方に跳んじゃって、だからその陰謀組織のリアリティがかえって薄められてしまう。仲代達矢が目を剥き使命感に燃えて力めば力むほど、事件が架空の世界に跳んでいってしまう。ニュースフィルムを織りまぜたのも、かえって再現ドラマの部分を過去へと風化させてしまうことに役立ってしまったような。淡々と事件を追体験させるだけの方が、下手な結論をせいて提示するよりも、映画の仕事としてより本道なのではないかと思うんだけど。
[映画館(邦画)] 6点(2008-03-12 12:15:17)
234.  女衒 ZEGEN
この主人公伊平治、お国から大義を示されると、すぐそのとおりだ、と納得してしまう。女郎のほうが、何やこのおっさん、って感じで醒めて見てるのに、本人は自分の正義に酔っている。ああ、これぞ近代日本人の素顔です。国立娼館という究極の夢、天皇の立派な赤子として認められたいという希望が一方にあり、明治天皇の写真をいただきながら子孫づくりに励むあたりの滑稽と哀切は、もう本人が天皇になっちゃって小日本を作ってしまっている。作者は、馬鹿なことやってんの、という醒めた目を採りつつ、そのエネルギーには敬服してしまう。愚行の狂熱への批判と感嘆。今村昌平の基本姿勢ってこれだと思う。本作の場合、それが近代日本史そのものに重なった。
[映画館(邦画)] 6点(2008-02-15 12:19:19)
235.  親鸞 白い道
面白い映画かと問われたら、そうではないと答える。なら芸術性が高い映画か、と問われると、そうでもないんじゃないかなあ、と濁す。分かりやすい映画か、と聞かれたら、きっぱり、NO、と答える。すると最後に、じゃあしょうもない映画ではないか、と来るだろうが、そしてらなんかすごく弁護したくなる。言いたいことがいっぱいあるみたいな映画なんです。70年代以降かなあ、日本の映画は、何を語るかよりも、いかに語るかのほうに重点が置かれてきて、それは大事なことなんですが、でもたまには言いたいことが詰まってる映画も見たい。これはもう不器用なぐらい詰めちゃってて、登場人物の関係もよくわかんなくなっちゃって、不親切きわまりないんですが、でもこの渾沌に身をひたすのは、ああ、まだ言いたいことがいっぱいあって映画作ってる人がいるんだ、って分かって、けっこう気持ちよかったんです。
[映画館(邦画)] 6点(2008-02-10 12:21:26)(良:1票)
236.  ことの次第
フィルムを待っているそのけだるい時間そのものを楽しめばいいのかもしれないし(映画撮影チームの話なの)、不意に飛び込んでくる松の根っこや、夜の荒れた海なんかとてもいいんだけど、でもとうとう映画の中の時間に溶け込めないで終わってしまった。物語を語ると生命がなくなってしまう種類の映画なんだろうが、でもそれなら物語の代わりになるものがあるのかってこと。はたして後半は映画で表現することだったのだろうか。言葉の「意味」と音楽の「無意味」の間にある、映画という芸術の難しいところだ。パンする画面と一緒に左へ去っていくタイトルと、びっくりするぐらい低空で下りてくる飛行機が、印象に残った。
[映画館(字幕)] 6点(2008-02-01 12:12:45)
237.  メロ
流れるような移動撮影が売りの監督が、舞台劇をできるだけ舞台のまま映画化するとどうなるか、ってとこが興味の作品で、ほんとに舞台調で押し切るの。最後ヒロインの道行きだけ外に出る。ヒロインはただただ不幸を引き受け、男は女を信じそこなったことを後悔し、ブラームスのヴァイオリン・ソナタ3楽章と1楽章がそれぞれに流れて、まことにメロドラマ(メロドラマって言葉はもともとメロディドラマから来てるそうで)。メロドラマとは何ぞや、という皮肉な分析でもするのかと思っていたが、そうでもない。この監督、晩年になってミュージカルに興味を見せ始めたのも、ここらへんからつながっていることなのか。ドラマのストーリーよりも、その閉じた舞台空間の窮屈さがヒロインを追いつめていったようにも見えるが、この映画の設定に何らかの意味を見つけようとして無理にそう感じたような気もする。
[地上波(字幕)] 6点(2008-01-12 12:13:33)
238.  オペラ座の怪人(1989) 《ネタバレ》 
ホラーと割り切ってる。エルム街のフレディ君。皮膚へのこだわり。常に新鮮な皮膚をほしがってる。でも皮むきや首がゴロンより、楽譜から血がワッと湧き出るようなのをもっとやってほしかった。なんと言いますか、コクがないんですね。ホラーにもなんとなくルールがあって、たとえばあのネズミ捕りの老人は殺しちゃいけない人だった気がする。あるいはスターのプリマ。後半急に殺されてスープにされると、なんか物語の流れとしてヘン。本当に邪魔ならもっと早くに殺しちゃってりゃいいと思う。殺しがテンテンとあるだけで、作品としての流れを作ってくれない。怪人がクリスティーヌと呼びながら売春婦を買うのも、違うんじゃないかと思った。この倒錯男にふさわしくない。ヒロインは純粋な音楽そのものなんだから、そんなこと考えてもいけないじゃないか。
[映画館(字幕)] 5点(2014-02-21 12:34:04)
239.  ヤング・アインシュタイン
監督・主演がヤッホー・シリアスという冗談みたいな名前のやつで、冒頭にシリアス・フィルムと出る。もしかするとここが一番笑えたか。科学者コメディで、けっきょくアインシュタインの名前におんぶしただけの笑い。あの科学者の権威を俗なものにすりかえた笑いで、相対性理論の公式とビールの泡との取り合わせ、難しそうな深遠なものと身近なものとの取り合わせに終始し、こういうアインシュタインの権威に寄りかかった姿勢って非アインシュタイン的・非独創的なんじゃないか。発想をもっと根本的に変えようと工夫すれば膨らませられそうな設定だったのに惜しい。キュリー以外にも歴史上の科学者をもう2、3人出してもよかった。
[映画館(字幕)] 5点(2014-02-08 09:26:43)
240.  対決(1989)
男騒ぎの映画。軍隊はじっとしてるのがつらい、という話。そこをもっと笑いに拡大したら面白かったかも。「男の稚気もの」ってのもいいんだけど、この映画で言うとハッピーバースディまでで、それ以後はただの「困った軍人さん」だったなあ。豪快さが欠けてて、それは現在の軍事情勢が、そんな男の粋とか豪快さなんかが馴染まない世界になっちゃってるってこと。この映画もそこからスタートしてはいるんだけど、稚気を謳い上げるのには無理があった。お笑いになっていって、ラストは国境を挟んでの両軍の壮大な雪合戦になることを夢見てたんだけど。役者の線の細さってこともある。男粋を描くには、軍事情勢がささいな稚気をも許さないほどピリピリしてるし、そういう情勢が困ったもんだってことを描いたんだとしたら、中途半端だし。
[映画館(字幕)] 5点(2013-08-23 09:55:32)
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