221. 幻の光
《ネタバレ》 “誰も知らない”の是枝裕和監督作品。この人の撮る映画は苦手。えらく退屈に感じてしまう。しかも、この作品は格別に退屈と感じた。遠目のショットが多すぎ。話もつまらない。浅野忠信も前半で早々と死んでしまうので、途中で作品に対する興味が引いてしまうのも、つまらなく感じた要因の一つ。 [ビデオ(邦画)] 2点(2009-07-05 11:07:16) |
222. 天使への手紙
《ネタバレ》 自然豊かな農村を舞台に、そこに住む人々をドキュメンタリータッチで描いた作品。 一応、殺人とかも起きたりするし、レイプなんかも起きちゃったりするんだけど、なんかメリハリというものが感じられず、退屈で仕方なかった。 [映画館(字幕)] 2点(2009-06-25 02:28:15) |
223. めぐり逢う朝
格調高い卒のない作品。 映像美も素晴らしい。 だけど、なんだか足りないものを感じた。 「音楽」というものを深く掘り下げた作品内容だが、それだけに映画としての面白味に欠けている感が否めない。 愛しすぎた妻を忘れることができない幻覚オヤジと、俗物や性におぼれた指先の器用な男とが、ラストで心を一つにして演奏するシーン。 一見すると感動的だが、意外とそんなに感動もできない。 やっぱり、映画として何かが足りないからだろう。 [DVD(字幕)] 6点(2009-06-22 02:33:11) |
224. 真心話
作品の冒頭でいきなり『恋する惑星』の映像が出てくる。 しかも『恋する惑星』の舞台になった重慶マンションが登場。 『恋する惑星』は大好きな作品なだけに、この引用は嬉しかった。 主人公の男は、金城武ほどのインパクトも貫禄もない。 単なる、香港の学生さんという面立ち。 対するヒロインの女性も、劇中で「美人」という設定になっていながら、ブサイクでないまでも、それほど強調するほどの美人とも思えず、やや不安がよぎる。 しかし、中盤以降から俄然面白くなり、不思議かな、この二人の男女に対しても最初に感じたほどのマイナスイメージは無くなっていった。 最後は色んな要素を組み合わせながら、卒なくまとめあげており、なかなか見事。 素直に楽しめるラブ・ストーリーだった。 『恋する惑星』同様、「猥雑な魅力を持つ香港の夜」を舞台にした本作は、“香港の夜が舞台”という、ただそれだけの理由で、とてもスタイリッシュ且つ倦怠な雰囲気を発散しまくっている。 これがどうにも大好きで、ベタなラブ・ストーリーであったとしても、十分楽しめてしまうのである。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-06-13 02:56:53) |
225. 君のいた永遠(とき)
《ネタバレ》 前半のあまりにつまらなすぎる恋愛絵巻に愕然とするも、後半になるにつれ、男女二人のエピソードに俄然、深みが増してくる。 後半の盛り返し、そしてラストシーンの印象度が、前半のどうでもいい雰囲気を挽回せしめた。 シルヴィア・チャンの一人相撲的作品で、シルヴィア・チャン好きにはたまらない作品かもしれないが、シルヴィア・チャンに特別な興味を持っていない私にとっては、気持ちの悪い(?)作品だった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-05-06 02:12:56) |
226. セブン
《ネタバレ》 七つの大罪が全て実行され、しかもそれを実行した者に裁きが落ちる。 全て完璧。 そして、ラスト数十分の緊迫感。 ハリウッド映画ならではの演出の巧さを感じた。 ただ、七つの大罪とやらに関心のない私にとって、結局、そんなのどうでもいいじゃん、という気持ちになった。 [DVD(字幕)] 7点(2009-04-12 20:45:23) |
227. 八月のクリスマス(1998)
《ネタバレ》 美しく、そして厳粛たるドラマ。 人は死に直面して、どういう選択肢を取るか。 愛する人を悲しませないために、一人で死んでいくのか。 それとも、死ぬその最期の瞬間までそばに居てもらうか。 普通なら後者を選ぶだろうが、この作品における男は違った。 結婚していたならば、また話は違ってくるであろうが、結婚もしていない女性を悲しみのどん底に落としたくない、そういった気持ちがこの作品から強く伝わってくる。 自分が死にふれて孤独だから寂しいから、愛する女性に最期までそばに居てもらいたい。 そういう気持ちはエゴである。 だから、この男は一人で死んでいく選択肢を取ったのだ。 そこに悲壮感がないかと言えば嘘になるであろうが、相手を愛すればこその選択としては、あながち間違えていないのではないだろうか。 だけど、自分がこの男の立場に立たされたら、こんな選択はできないに違いない。 余生を、愛する女性と一緒にいたいと、ただそう単純に思うだろう。 結果として、相手の女性を悲しませてしまうに違いない。 死んでいく自分はそれでいいだろうが、残された女性はどうだろうか。 そこまで深い考察をして、この男は一人死んでいく選択をとったような気がする。 そういう風に考えてみたりすると、この作品は、とめどもなく深く、そして悲しいドラマなのだ。 韓国映画にしか出せない趣きが、この作品には感じられた。 これがもしアメリカ映画だったなら、こうは仕上がらないだろう。 韓国映画の底力、特に、ラブストーリーにおける懐の広さみたいなものを見せ付けられた気がするのである。 それにしても、愛しい女性を窓越しに手でさするシーン。 この作品を象徴するかのような、切なく、そして美しいシーンだった。 [DVD(字幕)] 7点(2009-04-08 22:07:07) |
228. アモーレス・ペロス
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥの作品としては、一般的に一番評価の高い気のする本作だが、確かに楽しめた。 この監督の後の作品には批判めいたものを聞いたりするが、私的には後年の作品の方が好きである。 音楽と映像の両面において、『バベル』や『21グラム』の方が優れているからだ。 だが、本作の脚本については、かなりの出来栄えで、様々な人間模様を描きつつも、登場人物たちを交錯させ、関連性を持たせて描いているのが面白い。 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥは、脚本選びよりも映像と音楽選びに才能が光る監督なので、今後ますますパワーアップしていくに違いない。 少し寡作気味なのが気になるところだが、新作を早く観てみたいものだ。 [DVD(字幕)] 7点(2009-03-27 00:30:20) |
229. ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
まあ、脚本ありきの映画。 はっきり言って細部の話なんか理解できないし、説明不足。 だけど、最後までひっぱるパワーと面白さはある。 余韻に浸れるような作品ではないが、無難に楽しめる作品ではある。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-02-26 22:01:07) |
230. 美しき諍い女
4時間作品って、観終えるの相当なエネルギーを要する。 だけど、観終えた時、その4時間が有意義と感じたり、4時間を要した必然性を感じたり、4時間頑張ったからこそ感動できるラストがあったり、そういったことがあれば全然構わない。 だけど、本作にはそういったことを感じ得なかった。 特に、散々緊迫したシーンを見せておきながら、出来上がった作品を見せない。 本作を最後まで観た人なら誰しもが見たいであろう完成品を見せないのだ。 これは鬱憤やるかたない。 これは、4時間もこの映画に付き合ってくれた観客に対する裏切り行為だ。 その他、女優に魅力を感じないのもマイナスポイントか。 そして、極めてアートな題材を扱いながら、映像面において何ら突出したものが感じられなかったのも不満が残った。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-02-16 01:43:40) |
231. タイタニック(1997)
賛否両論の本作ですが、私は満足できました。 ハリウッド映画嫌いなのに、珍しいです。 [ビデオ(字幕)] 6点(2009-01-21 23:55:35) |
232. バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3
はっきりとは覚えていませんが、1や2に比べて理解しにくかった様な・・・ [ビデオ(字幕)] 5点(2009-01-21 23:49:16) |
233. 櫻の園(1990)
《ネタバレ》 こういう学園モノって、元々そんなに好きではないのだが、これは意外と最後まですんなり観ることができた。 とにかく出演陣がどれも個性的。 中島ひろ子は、サザエさんバリのおばさんパーマだし、つみきみほはこの頃からつみきみほだし、白島靖代は今でいえば藤原紀香みたいだったなぁと懐かしいし、宮澤美保は唯一可愛くて今でも芸能界で細々と生き残っているのに驚いたし、三上祐一はまるで70年代ダサファッション全開だし、どれも捨て難い。 単なる爽やかな学園モノではなく、レズビアンを匂わせるシーンがあったりと、宝塚的な怪しい雰囲気も持った作品でもある。 製作年が1990年だが、もっと古く感じた。 それは映像面ではなく、雰囲気作りが。 懐かしいというか、ダサいというか。 エンドロールの映像がとても良い。 4月の柔らかな日差しが教室に差し込み、そこに櫻の花びらがヒラヒラと舞い落ちる。 櫻の花びらに太陽の陽が当たり、キラキラと輝いている。 太田胃酸のテーマソングがバックに流れ、本作は幕を閉じる。 なんとも美しいエンディングだ。 [DVD(邦画)] 6点(2009-01-17 22:35:06) |
234. サマー・ドレス
ホモネタはまだ我慢できるが、どうにも面白味がない。 [ビデオ(字幕)] 2点(2009-01-05 23:23:41) |
235. 海をみる
ウンコはダメ! いや、少しくらいウンコが出てきても許すが、全体が生理的に合わない。 [ビデオ(字幕)] 0点(2009-01-05 23:21:53) |
236. ホームドラマ
まあ、過激なネタ満載なので、飽きずには観られるのだが、どれも決まりきった踏み外し方で、新鮮味はない。 しかも、最終的に監督の言わんとしていることが理解できず、消化不良。 過激なネタを積み重ねて作り上げただけの気がする。 [ビデオ(字幕)] 4点(2008-12-12 21:08:06) |
237. 犬、走る DOG RACE
大杉漣が古い家屋を屋根づたいに逃げる逃げる。 これは痛快だった。 歌舞伎町の周囲には、ああいった古い家屋が残っており、それらを上手に活かした逃走劇。 大杉漣が体を張って、逃げ回る。 ありそうでいて、ちょっとない危険きわまりないアクション。 しかもヤケクソに逃げる。 謝りながら逃げるかと思いきや、ふり返って物を投げる。 コミカルでいてスピーディなアクション、そして歌舞伎町界隈の汚らしい家屋を上手に活かしたロケーション。 なかなか良いのでは? だけど、それ意外はどうも物足りない。 『月はどっちに出ている』で素晴らしい演技をみせた岸谷五朗も、本作ではどうも空回りしていた。 その他のヤクザ陣も、いいキャストを揃えてはいるのだが、迫力と雰囲気づくりに物足りなさが残る。 監督である崔洋一が傑作『月はどっちに出ている』で見事に演出したあの作品の魅力はどこに・・・ 理由は定かでないが、本作ではその魅力を感じ取ることができなかった。 それが何とも残念である。 [ビデオ(邦画)] 7点(2008-11-25 23:25:07) |
238. トリコロール/青の愛
ブルーを基調にした映像は確かに美しいが、息をのむほどに美しいかと言えばそうでもない。 しかも、シーンの切れ目で画面が暗転し、大げさな音楽が流れるあの演出も、どうも気に食わない。 色や音楽を過剰に強調した本作だが、それが評価されたからこそのベネチア金獅子賞だと思われるが、私にはその良さがどうも分からなかった。 [DVD(字幕)] 5点(2008-11-16 23:44:49) |
239. DEAD OR ALIVE 犯罪者
邦画史上に名を残す衝撃のラスト! 未見の人は、是非その目でお確かめ下さい!! [ビデオ(邦画)] 6点(2008-11-16 10:59:49) |
240. 恋人までの距離(ディスタンス)
《ネタバレ》 旅先の列車内で出会った男女のダイアローグが延々と続く。 ロマンス・ロードムービーは好きなジャンルだが、これはいただけなかった。作品の核となるべく会話内容が致命的なまでにつまらないからだ。 しかも欧州内を旅してるはずなのに、旅先で出会う人々との会話は全て英語。いくら公用語といっても、都合が良すぎる。アメリカ式‘ご都合主義’が全開で誠に辟易させられた。 アメリカ映画といえば情緒のない直接的なセックス描写が特徴の一つであるが、本作はその特徴を逆手に取り、最後までセックスに至らないことを上手にオチとして使っている。この部分は唯一評価したい。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2008-11-12 23:04:24) |