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アンドレ・タカシさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2127
性別 男性
自己紹介 2022/3/26に以下のような自己紹介文をアップしました。
ロシアのウクライナ侵攻が始まってひと月経過。
映画は観ていますが、侵略戦争のせいでレビューする気になれません。
私の映画レビューと戦争は直接関係しませんが、
楽しく文章を考える気分じゃない、ってことですね。
ロシアが撤退するか、プーチンがいなくなったら再開します。


そして、
侵略戦争が膠着状態に入り、
いつ終わるか識者にも判断できない状況になりました。
まぁ正直、痺れを切らしたので、レビューを再開します。
ウクライナ、頑張れ!

2024年3月17日更新

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221.  ドラゴンボールZ 神と神
ご多分に漏れず、私に浮かんだ言葉も「同窓会」でした。連載終了からすでに20年(!)が経過している訳で、「ジャンプ」で親しんだ者には共通する感慨でしょう。その同窓会に参加できることが嬉しかったです。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2014-02-17 23:30:42)
222.  宮本武蔵 一乗寺の決斗 《ネタバレ》 
まず、ロケシーンを褒めたいです。原作通りに三十三間堂を使ったと思える伝七郎との決斗。長い廊下をフルに使う描写が闘いの緊迫感を盛り上げます。そして朝靄の下り松。書割と見紛うほど、絵画的な美しさを湛えています。その後に起こる事に是非も無くのめり込まされる情景でした。 伝七郎戦と下り松のギャップが本作のテーマだと思いました。遊郭からお遣いにでも行くように出かけて、伝七郎を殺して帰ってくる武蔵。死を覚悟し、お通さんに心情を吐露した後でも、生き延びる為に泥の中を這いまわって逃げる武蔵。この落差は「本気度」の違いです。伝七郎戦は勝ってあたり前。武蔵の底が見えません。下り松の必死の状況で、生への執念を見せる武蔵が実像なのだと思います。「死中に活を求める」と云う言葉があり、下り松の武蔵はまさにその通り。でも、その姿は決してカッコ良いものではありません。「我、事に於いて後悔せず」とか言いながら観音像を彫る。後悔アリアリです。彼は「兵法者」としての矜持を貫いたのだと思うけど、闘いの後に訪れる虚無感までは思い至らなかったようです。それはここまでの4作を見て、通底している概念だと思いました。 余談です。吉岡一門は武蔵を殺したいだけ。武蔵は何をもって勝利と捉えるかを考え子供を殺しました。両陣営の目的が完全にすれ違っています。こういう場合は概して「泥仕合」になります。私はそこに、かつての「異種格闘技戦」を見る想いでした。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2014-02-17 23:18:11)
223.  フライト 《ネタバレ》 
鑑賞中に主人公に対する感情が二転三転しました。飲酒状態でパイロット席に座ることは信じられないけど、卓越した操縦で多くの人の命を救ったことも確かなので、序盤は穏便に事が運ぶように念じたりもしました。彼の飲酒と墜落事故に直接的な関連はありませんから。でも、その後の彼を見ていると、このまま終わらせて良いのかという気分も募ります。「飲酒しながら運転」は、さすがに放置したくない。  ストーリーも「正気」と「酔っ払い」の間を行ったり来たりします。何が言いたいのか良く分からなくなったところで、最後の告白シーンが訪れました。嘘も方便と言われるように必ずしも悪いこととは思いませんが、保身と尊厳の間で決断を迫られるような局面に遭遇すると、さすがに逡巡します。そこで弱きに流れずに留まれるかどうかで魂の強さが量られます。主人公は事故で死んだCAの尊厳を守ることで、自身の尊厳も維持しました。 視点が定まりにくい作品でしたが、そのこと自体が葛藤を演出するためのお膳立てだった訳で、その構成に感心しました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-02-17 22:05:22)
224.  テッド 《ネタバレ》 
こんなに面白い作品とは思っていませんでした。大切なことを語っているとも思いました。以下、誇大解釈です。 テッドの存在は童心の象徴。重ねた歳のおかげで純真という訳には行かず、童心の残滓と言っても良い。周囲はそこに訣別して真っ当な大人になれと言う。真っ当な大人とは、自分の立場を自覚し、TPOをわきまえ、社会的責任を果たせる人。まことにその通りだ。でも、本作はそこに待ったを掛ける。 多くの人は歳を重ねる従いどんどんツマラナイ人になって行く。自分のことを含め、私はそう思っている。経験値が累積して物事に動じなくなると同時に、かつては感情が揺さぶられたことにも動じなくなる。滋味が分かる能力への転化とも言えるが、感受性という意味では明らかに「鈍化」だ。本作の主人公は、大人になり切れない代わりに、多くの大人が失った感覚を維持している。そこに視線を向けたい。作中にばら撒かれた過去作品の小ネタは懐古主義では無く、感性を鈍らせない為の楔であり、オタク趣味の純真と捉えたい。大人になることは大事だけど、感じる力を失わないことも大切で、それらは決して択一する必要の無い要件のはず。本作は上品とは言えない笑いの中に、人生を愉しむ方法論を示唆していると思います。 ちなみに、フラッシュゴードンには不案内だけど、藤岡弘に会えるなら床までアクセルを踏んで駆け付けたいです。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2014-02-15 21:29:20)(笑:1票)
225.  ソウル・サーファー 《ネタバレ》 
いいお話でした。でも、この内容に覚めた意見を言うと人格を疑われそうですが、彼女が特別な存在とも思わなかったです。障害を負ったとしても、好きなことが続けられる状況ならば、誰でも続けると思うからです。続けてあたり前、くらいに思います。だから、彼女が災難の直後に「海に戻る」と言った時には、勇気とか執念ではなく「健康な精神」だなと思った次第です。プロの世界で闘う為に相当の努力を要したことは理解しますが、技術の練度がテーマでも無いと思いますので…。家族や周囲の描写も感動的なのですが、家族全員がサーファーということで、こちらはとても特別な環境だと思いました。サーフィンを続けることに家族が反対する気配が無く、みんなで応援してくれますから。一般的な家庭なら、ああいう訳には行かないでしょう。好奇の目で取材に来るマスコミには閉口しますが、彼女のことが世界に知れ、多くの人に勇気を与えたとしたら、あながち悪い側面ばかりでもないと思いました。なんか、否定的なことを書いてるようですが、いいお話と思ってるんですよ。ホント。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2014-02-15 21:28:11)(良:1票)
226.  刑事コロンボ/別れのワイン<TVM> 《ネタバレ》 
初見時は小学生だったけど、印象に残った一本でした。犯人に見覚えがあったからです。「大脱走」で目が見えなくなる人。本作以前にはミスター・スポックが出たこともあって、アチラの俳優なんて数えるほどしか知らない頃だから、なんだか嬉しかったのです。同時期に放送していた和製刑事ドラマは犯人を追いかけて殴らなければ気が済まないものばかりで、このシリーズは鮮やかな対照を成していました。「知的」な刑事ドラマがあるのだと感心して、NHKの不定期放送を楽しみにしていました。 余談はさておき、シリーズの中でも「名作」に数えられる本作。それは犯人を追い込むコロンボの手法や策略よりも、犯人側へ共感させるストーリーが評価されているからでしょう。今回、ワインを愛するが故に弟を殺した動機部分よりも、秘書の脅迫に嫌気した犯人の諦観に感じ入りました。彼は秘書のことを悪く思っていなかった。むしろ、ビジネスパートナーとして好感を持っていたとも言える。でも、弱みを握って結婚を迫った彼女が心底恐ろしくなったのだと思います。男目線の感想ですが、中年女性の怖さが強烈に伝わって来ました。彼は「彼女の牢獄」よりも「本物の牢獄」の方がマシだと思った訳です。 コロンボがそこまで理解して別れのワインを用意したかどうかは分りません。「うちのかみさん」とは上手くやってるように聞こえますからね。
[地上波(吹替)] 6点(2014-02-11 03:49:56)(良:1票)
227.  宮本武蔵 二刀流開眼 《ネタバレ》 
つまらなかったです。五部作の中央で「繋ぎ」以外の役目を果たしていない。途中から武蔵は出て来ず、脇を固める人たちの因縁を追いかることに終始します。それは原作通りなのだけど、自分が本作に求める「太い」物語が感じられません。サブタイトルで「開眼」を謳うなら、もう少しそれらしい演出が欲しかったです。任侠もので鳴らす前の健さんが演じる嫌味な小次郎が収穫と云えば収穫でした。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2014-02-11 02:31:33)
228.  待ち伏せ 《ネタバレ》 
こんな映画があったのですね。日本の4つの映画製作会社の看板スターの揃い踏み。そんな作品って、キャストに頼るあまりに概してどーってことない内容になるのですが、本作も御多分に漏れずどーってことないです。裕次郎と錦之介の出番がショボイことが大きなマイナスポイントで、主役格の三船敏郎も三十郎の劣化コピーで主役になり切れていない。勝新はそれなりでしたが、存在感だけはある人達がお互いに魅力を打ち消し合っているような印象でした。でも、今は亡きこの4人を同時に拝める機会は貴重だなぁと思いました。作品として残っていることを評価したいです。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2014-02-11 02:13:47)
229.  遠すぎた橋 《ネタバレ》 
この映画を劇場で観たのは中学生時代。いずれ連合国軍側の反撃が始まるだろうと期待していたら勝ったのか負けたのか分からないような状態で終わり、とても微妙な見応えを覚えました。オールスターキャストと謳われていましたが、当時の私はショーン・コネリー以外は知りませんでした。 そんな中学生の理解力を差し引いても、親切な映画とは言い難いです。ドイツ占領下のオランダの橋梁を空挺部隊で電撃的に占拠し、地上部隊が街道に沿って順に制圧して行く作戦。空挺部隊の降下地点がばらけているのに、地理的な位置関係の補足なしに戦闘がどんどん進みます。おかげで誰がどこで戦っているのかが分からない。ラストで「遠すぎた」と形容されるアーネムには、アンソニー・ホプキンスとショーン・コネリーが降下するけど、別々の場所で戦闘をしていて、その位置関係さえ分かりません。基礎知識がある欧米人が観る分にはこれで良かったのかも知れませんけど、もう少し分かり易く作って欲しかったです。 とは言え、今回が4回目くらいの鑑賞で、観る度に見どころが増しています。作戦の概容が頭に入った前提で観ると、細かい描写の意味が味わえるからです。例えば、作戦開始前に街道に沿って間延びした戦車や装甲車の縦列をしっかり見せる辺りは「大作」らしい念の入れ様で、かなり正確に作られた映画なのだと思います。 本作のテーマは「酷い作戦」の弊害で、発案者であるモントゴメリー元帥を批判していることは明らかです。空挺隊の降下地点で自宅を接収され、前線基地や野戦病院として使用されるオランダ市民の描写に力を入れています。強引な作戦の被害者です。被害者とは言えないけど、多くの兵士が命を落とします。連合国側は勿論ですが、それに付き合わされる独軍側でも死なずに済んだ人が多いことが意識されました。前線から離れた場所で作戦を立案する人の「命の軽視」は、どこの国でも大差なかったのだと思います。 二次大戦を扱った邦画は現場の悲惨を描いて「反戦」を訴える作品が多いけど、こちらは「作戦の不備・不手際・無謀」を訴えていて、戦争自体を否定していません。そこは戦争に勝った側と負けた側の温度差だと思います。
[映画館(字幕)] 6点(2014-02-07 03:53:08)(良:2票)
230.  幸福の黄色いハンカチ 《ネタバレ》 
大量に連なる黄色いハンカチが力強く風に棚引くインパクト。妊娠を報せた時の1枚のハンカチが伏線になり、それが再び掲げられるだろうかとドキドキする視線を仰天する方向へ裏切る素晴らしい演出でした。大声で「あなたと一緒に暮らしたい」と言ってます。 初めて観た時の衝撃的な感動に比べると、再見以降はどうしても「慣れ」が入ってしまうのが残念だけど、それ以外にも見どころが多い作品。苦労人の健さんが、若く未熟な二人に人生の厚みを教えているようなロードムービーで、キャストが見事に嵌っています。特に無様でみっともない武田鉄矢が秀逸です。 その武田鉄矢は映画初出演。以前、テレビのインタビュー番組で披露された逸話が印象に残っています。北海道のロケ中につい羽目を外して飲み過ぎてしまい、顔をむくませて翌日の現場へ行ったら、本編中の説教シーンのように健さんからこっぴどく叱られたらしいです。「それでも役者か!」と。それが、その後の俳優人生の財産になったと仰っていました。
[地上波(邦画)] 7点(2014-02-07 02:02:55)
231.  マトリックス 《ネタバレ》 
主人公が抱える疑念と苦悩が世界観の謎と絡み合い、重たいストレスが救世主の降臨として解放される。その構成が見事です。仮想現実=マトリックス内の描写に革新的な試みが多く、視覚的興奮が高いテンションを保たせる。最も感心し興奮したのは「救世主」の表現。覚醒したネオには、世界がコードとして視認された。それは、ひとつ高い次元からマトリックスの世界を掌握することを意味する。世界の理(ことわり)や法則を統べるという意味で、私には救世主というより「神」という概念が浮かびました。大きな風呂敷を広げて、ちゃんと畳んで見せてくれる稀有なSF作品だと思います。製作から十数年を経ても古くは感じませんが、あと数年、製作年度が後ろにずれていれば、転送装置は電話線では無かったでしょうね。
[ビデオ(字幕)] 9点(2014-02-06 13:30:57)(良:1票)
232.  カラスの親指 《ネタバレ》 
「あまちゃん」以外の作品であまちゃんが見られるとあって、楽しんで鑑賞しました。今はそういう人、多いのではないかと思います。 多くの方がご指摘の通り、長い作品でした。観ている間は特に退屈もしないけど、観終わった後にとても長かったと感じる。それは尺の長さと云うより、スピード感の欠落が作品の面白味を総体的に減じさせているからだと思いました。 サスペンス&ミステリとしては、疑問符を付けます。最後のネタばらしが長いこともマイナス点ですが、内容に頷けない。心地良く騙された気がしないのですね。それは、どう考えても偶然に任せる部分が多すぎるからです。宝石現金即売のチラシを作ってポスティングしても、あまちゃんがそこへ誘導される可能性がどれほどあるでしょう? 彼女が成金を装った役者に目を付けて仕掛ける確率は? 村上ジョージが一流の詐欺師だとしても、そこまで計算し尽くせるとは思えないのです。一石三鳥・四鳥にはやはり無理がありました。 さて、あまちゃんですが「あまちゃん」を観ていたから楽しめた、というのが正直な感想です。役作りとしては石原さとみの方が面白かったです。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2014-02-06 03:10:28)(良:1票)
233.  宮本武蔵 般若坂の決斗 《ネタバレ》 
シリーズ第二作。「剣豪」に向けてストーリーが転がり始め、初作に比べて面白さがグッと増した印象。凝ったカメラワークと丁寧なライティングの妙味に、古き良き邦画の色気を感じました。細かい話だけど、蝋燭の灯りの表現に神経を使っていて、そんな細やかな絵作りに好感を持ちました。錦之介さんも初作からガラッと変わって、決め台詞の迫力はなかなか。楽しめました。 城太郎は連れ歩いてもお通さんはNG。原作通りなんだけど、そのシーンに違和感を覚えました。連れて行ってあげれば良いのに、と思った訳です。はたと考えると、近年のスポーツや武道ものは身近な異性の存在を否定していない、むしろ奨励している印象です。梶原一騎世代の自分でさえ武蔵のストイックな姿勢を「やり過ぎ」と感じたことに、時勢の流れを覚えた次第です。 以下余談。旅立つ際に「どこまで人間として己を高められるか」と言う武蔵にも違和感を覚えました。原作や本作より先に読んだマンガ版で「強い奴を全員ぶち殺したら俺がイチバン」なんて言ってる印象が強いからです。マンガ版の武蔵には姫路城に籠る3年間が無いことによる落差で、これは原作の根底を覆すほど激しい変更ですが、違和感なく展開させている。本作を観ながら、マンガ版のアレンジの秀逸さも感じていました。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2014-02-06 02:19:54)
234.  映画 ひみつのアッコちゃん(2012) 《ネタバレ》 
最初のテレビアニメの世代ですが、「アッコちゃん」ってこんな話だったけ? 企業買収は無理あり過ぎでしょう。子供が少し背伸びすれば対応できる世界で話を作って欲しかったです。本作の鑑賞対象をどのあたりにイメージしたのか知りませんが、脚本家は馬鹿じゃないかと思いました。子供騙しな内容を、子供騙しのままにストーリーにしています。同じ子供騙しでも「クレヨンしんちゃん」のような説得力が皆無です。主人公が小5だとしても、TPOをわきまえなさ過ぎです。子供たちが見ても違和感を覚える内容ではなかろうか。「子供じみた議論はウンザリだ!」と叫んだ鹿賀丈史に賛成。お利口な台詞を聞かされ続けてイライラし、自分は子供が嫌いなのだろうか、なんてことまで考えてしまった。そんなことを考えていると、唐突だけど伊武雅刀の「子供達を責めないで」って歌を思い出した。ご存じない方は是非YouTubeで検索を。一聴の価値あります。
[CS・衛星(邦画)] 2点(2014-01-31 04:50:03)
235.  告発 《ネタバレ》 
名作との誉れ高い作品。確かに見応えはありましたが、シックリ来ないものが残りました。理由はいくつかありますが、あの裁判の後にも拘わらず、ヘンリーが独房で死亡したことを挙げさせてもらいます。副所長の目を見据えてヘンリーは「勝利」を謳います。確かに「彼」は勝ちましたが、独房での死は人権的視点の敗北を意味します。アルカトラズの閉鎖までさらに20年を要した訳ですから、この裁判が社会に及ぼした意義は一過性のものだったのかと訝ってしまいます。1940年代と云う時代を強く意識させられるエンディングでした。悪趣味な意見かも知れませんが、再収監後を見せて欲しかったです。そこをナレーションで済ませずに映像化した方が、本作のテーマが深まったと思えるからです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-01-31 03:24:25)(良:2票)
236.  カプリコン・1 《ネタバレ》 
公開当時に劇場で観たのですが、その時から複雑な想いでした。久しぶりの再見でもやはり同じように感じました。 サスペンスとしては高質です。印象に残る絵が多く、ストーリーと動感が上手く噛み合っています。終わらせ方も味わい深い。 なぜ複雑なのかは、ほとんど余談です。大気圏突入の失敗によって隠蔽側を追い込み、パイロットを亡き者にしようとするシナリオ。こうなると計画推進派は完全な悪役です。製作側の真意は分かりませんが、見かけはNASAの活動に否定的なスタンスです。非生産的な事業より福祉に金を回せというのは、当時の(今でも?)彼の国の世論でした。私はいわゆる天文ファンで、アポロ計画などに心を躍らせた少年でした。その少年の目から見た本作は「宇宙開発の意義の否定」と映りました。鑑賞者に夢を与える媒体であるべき「映画」で、宇宙開発を貶すなんてひどい、と思いました。でも、面白かったのです。だから「複雑」でした。 現在の私はエンタテイメントと割り切って鑑賞できますが、感受性が豊かな頃に覚えた印象はなかなか拭えないものです。「はやぶさ」を扱った邦画諸作でも、予算の捻出は頭の痛い問題として扱われていましたが、概念でしかない未来へ投資できるとしたら、経済大国と言われる国以外にはないと思います。
[映画館(字幕)] 7点(2014-01-31 02:25:26)(良:2票)
237.  大脱出(2013)
若い頃にお世話になった方々に会いに行ってきた。そんな感じです。不義理はしたくなかったもので。悪い作品とは思わないが、面白くは無かったです。この方向性ではかつてのような「勢い」のある作品は産みだせないと思います。 (アクションのキレだけを「勢い」と言ってる訳ではありません。念のため)
[映画館(字幕)] 4点(2014-01-31 00:13:32)
238.  プラチナデータ 《ネタバレ》 
激しくケチを付ける部分もないんだけど、全体的にケチを付けたくなる映画でした。あんな高級なシステムを使いながら逃走する二宮クンを確保できない警察の不手際とか、たいして重要とも思えない多重人格とか、真犯人のオチとか、どうも軽くて薄い見応えが残ります。意味なく長い追いかけっこも作品の質を落としています。原作は未読ですが、映像化によって強調されるべき「説得力」が、逆に機能しているのではないかと思えます。プラチナデータのオチも一瞬は「なるほど」と思ったのですが、3秒後に「またか…」に変わりました。権力構造をやり玉に上げる展開が安易に思える訳です。犯罪捜査の被疑者特定にDNA情報が寄与するのは喜ばしいことだと思うのですが、本作のように安易に冤罪が確定するような運用を見せられると、肯定も否定も出来なくなります。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2014-01-28 01:51:56)
239.  ジャッキー・コーガン 《ネタバレ》 
チンピラが賭場を襲って金を強奪し、雇われた殺し屋(=ブラピ)が落とし前を付ける。クライムサスペンスの体裁だけど、特ににハラハラもドキドキもしない。どぎついバイオレンスシーンはあるけど、どちらかと云うと淡々と、こぢんまりとストーリーが進む。 通常、ビジネスの失敗は金で解決します。たくさん払わされたり、あるいは払ってもらえなかったり。でも、本作の業界では命で払わされたりする訳ですが、映画の世界では見慣れた光景なので何をメッセージしているのかが読みにくい。原題の「Killing them softly」は経済社会で人を葬るときに使われる言葉のような気がします。リストラとか左遷ってことです。本作の「落とし前」もそれと同じ感覚ってことなのかな。 「アメリカは国じゃない、ビジネスだ」という台詞は印象には残ります。「国」は国民を守るための仕組みだけど、仕組み自体に「弱肉強食」が組み込まれているという意味だと思います。だけど、それは別にアメリカだけの話じゃない。それなりに経済が発達している国なら、どこも同じですよね。よく分からん作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2014-01-28 00:41:36)
240.  クラウド アトラス 《ネタバレ》 
6つの時代のストーリーを同時並行に走らせて、各時代の起伏をシンクロさせて繋ぐという、とても手の込んだことをやっています。それは面白いのだけど、煩雑な見映えと強引さも覚えます。私は観終わった後に、6つの物語が繋がった感じがしなかったです。消化不良感が強かったので、とても長い作品を2回観て(笑)、各時代のエッセンスと関連をメモったりしたのですが、やはり何も見えて来ない。大きなテーマを持った作品とは思えませんでした。ただ、役者たちの時代ごとの演じ分けは楽しめました。医者役をやっていたハル・ベリーを始め、エンドロールの種明かしまで分からない扮装がたくさんありました。製作側もそれを楽しんでいたのでは、なんて思いましたよ。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2014-01-28 00:10:27)
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81758.23%
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