221. ザ・タイガース 華やかなる招待
ザ・タイガースファンの知り合いといっしょに見た映画。彼らの歌は何曲かは知っていたが、映像として見るのは初めてだった。その頃はジュリー(沢田研二)以外の顔は皆同じように見えたっけ。アイドル映画には違いないがおもしろさはまずまず。赤塚、糸川、宇野、江田、大坪とあいうえおになっているんだとは・・・。 [映画館(邦画)] 6点(2014-10-21 19:18:06) |
222. ダメージ
最初英国高官に女性が近寄っていったとき、これは何か魂胆があるな、スパイものか陰謀かと思ったがまったく違っていた。というわけで、息子の婚約者とおかしな関係になるのがとても唐突に思えていた。だが不倫ものの官能ラブロマンスに馴染んでいくと、今度は結末が見えるだけに見続けるのが怖くなってきた。そして結末は・・・。何かよくありそうな題材なのにアンナの告白などあって凄く見応えがあって引き込まれた映画だった。チェロの響きが不安な心や空虚さを奏で音楽がとても効果的に感じられた。 [DVD(字幕)] 6点(2014-10-21 06:05:07) |
223. ザ・テノール 真実の物語
歌劇「トゥーランドット」や「イル・トロヴァトーレ」の豪華絢爛の舞台は目を見張るものがあり、響きあうテノールは本当にすばらしい。とくにベー・チェチョルがレパートリーとした「イル・トロヴァトーレ」は「アンヴィル・コーラス」を初め有名な楽曲が次々と歌われ、それだけでも私は大満足だった。だが映画としてはどうだろう。主人公は懸命なリハビリを経て奇跡的にカンバックするのだが、実話でありながらその感動があまり伝わって来なかった。韓国人キャストはまずまずとして、日本人キャストがいまいちに感じられた。 [映画館(字幕)] 6点(2014-10-20 16:48:12) |
224. L.A.コンフィデンシャル
荒っぽい捜査でやたら銃をぶっ放す映画は私が最も嫌いとするところ、おもしろくなかったら代金はお返ししますの宣伝文句につられて見たのだがおもしろくなかった。役者は皆顔なじみだったが、役名が最後まで覚えきれなかった。 [DVD(字幕)] 2点(2014-10-18 21:30:34) |
225. プライベート・ベンジャミン
プライベートというとパブリックの対比語で、個人的なとか私的なという意味しか知らなかったし、「個人教授」とか「プライベイト・レッスン」みたいなあっち形の映画ばかり想像していた。ところがこの映画のポスターを見ると、ヘルメットをかぶっているし目がぎょろっとしていている。何か怖くなって敬遠していた。後に「プライベート・ライアン」を見て初めてプライベートが2等兵であることを知った次第。さて「プライベート・ベンジャミン」だが、軍隊に入ったのには唐突でびっくりしたけど、およそ軍人にふさわしくないゴールディ・ホーンが訓練を受け演習するまでが実におもしろい。それに較べ、うさんくさい洒落男が登場してからはまるで別の映画になったかのようにつまらなく感じてしまった。やっぱりルイス大尉みたいな人がいなければ・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2014-10-16 01:43:13) |
226. 蜩ノ記
選び抜かれたロケ地、日本の美しい自然をこれ以上はないというほど美しく描き出される。そして人物もまた奇をてらうことなく、綿密に丁寧に表現され重厚というほかない。これぞまさしく正統派日本映画と言って良いのではなかろうか。予告編で大変良い感触を受けていたが、本編はそれ以上のものだった。日本の伝統や文化、風習、礼儀作法にいたるまで、家族愛や師弟愛を含め武士道とは何かを考えさせられる。 [映画館(邦画)] 8点(2014-10-14 19:58:22) |
227. TRICK トリック 新作スペシャル<TVM>
仲間由紀恵のトリックシリーズもずいぶん見たけど、これはどんなものだったか思い出せないくらい印象が薄かった。それと最初の殺人?がどうも無理な設定に思える。 [DVD(邦画)] 5点(2014-10-13 23:29:17) |
228. ディープ・インパクト(1998)
彗星は太陽に近づいて初めて尾が伸びるのだが、この映画では最初から尾を引いているし、科学的でないことがたくさんありすぎるようだ。しかし単なるパニック映画でなく、さまざまな人間像を描いていて、同年の「アルマゲドン」よりはずいぶん良いと思う。 [DVD(字幕)] 6点(2014-10-13 14:18:19) |
229. サリヴァンの旅
旅すればいろんなことを経験かるだろうし、貴重な発見にもつながる。この映画はおもしろいところは結構おもしろいし、良いもののひとつだろう。だが私には何となく肌が合わないし、監督の意図したものは結局何?という思いだ。社会派映画をめざしたのだけどやっぱりコメディにはコメディの良さがというあたりかもしれないが・・・。しかし終盤近くでアニメ映画を皆が笑っているのが、私にはバカ笑いにしか思えなかった。 [DVD(字幕)] 6点(2014-10-13 06:05:19) |
230. ザ・マジックアワー
佐藤浩市は大した役者だ。何と言っても騙されっぷり、ずれっぷりが凄く、前半は笑いっぱなし。だが「これは映画ではないな」とわかってからの物語は、だれているとしか思えないし、ラストもおやおやで不満。デラ富樫は伝説のままで良かったのでは・・・。 [DVD(邦画)] 6点(2014-10-11 21:45:46) |
231. 會議は踊る
「会議は踊る、されど進まず」のウィーン会議、ロシア皇帝を会議に出席させまいとする宰相メッテルニヒと方や替え玉を使って対抗する皇帝、侍従や側近らを交えてのやりとりがおもしろい。これはアメリカのミュージカルでなく、まさしく洒落っ気たっぷりの欧州オペレッタ。昔テレビ?で見た映画だけど、DVDで再鑑賞してあのときの感動が蘇ってきた。 [地上波(字幕)] 9点(2014-10-11 00:34:56) |
232. コッホ先生と僕らの革命
今でこそドイツはサッカーの強豪国だけど、こんな歴史があったとは大変な驚きだ。器械体操を取り入れたドイツ体操が幅を効かせる中、学校教育にも服従精神が貴ばれていた。それに風穴を開けるような英国の自由主義。実在の人物コンラート・コッホはサッカーを通して、フェアプレーの精神、チームワークの大切さを教えていく、心温まる実話である。青少年の健全映画として申し分ないのだけど、実力者の息子フェリックスと労働者階級の子ヨストが同級生にとても見えないほど違いすぎること。このほかにも極端すぎるところがちょっとひっかかった。 サッカーがボール蹴りゲームになっているのは初期の時代だから仕方ないけど、それで英国と勝負になるのだろうか。それとまた日本では「蛍の光」は日本では別れの歌だが、「オールド・ラング・サイン」は旧友と再会し酒を酌み交わすといった内容の歌なのだ。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-10-07 16:14:20) |
233. グランド・ブダペスト・ホテル
愉快なコメディに見えたり、切り落とされた指など残虐な面があったり不思議な映画。というより盛りだくさんな映画、何と言ってもキャストがすごい。ちょっとした脇役にまで名の知れた男優女優を使い超豪華だ。その中にあって主役レイフ・ファインズとともに活躍するのが無名の新人トニー・レヴォロリ、ムッシュ・グスタヴもずいぶん助けられているように思う。 [映画館(字幕)] 6点(2014-10-06 18:38:50) |
234. 天国への階段
日本の三途の川があちらでは天国への階段、しかもそれがエスカレーターというのにはびっくり。ラブストーリーとして特筆すべきものはないが、撮影技術は相当なもの。地上と天国を色分けしているのだが、同じ連合国側の英国と米国の色分けは・・・。愛はその色分けを超えるという訳か。 [DVD(字幕)] 7点(2014-10-04 12:35:05) |
235. ドリーマーズ
米国のベトナム戦争により世界的に広がった反戦運動は、米国では「いちご白書」で有名なコロンビア大学闘争、フランスでは1968年五月革命へと発展した。日本でも大学紛争が続き私自身もその一端に巻き込まれた方ではあるが・・・。この映画にも五月革命が背景となっており、民主化や既成概念の打破、フリーセックス等の新風も覗かせている。さて問題の映画だが、前半は題名は何かのクイズもあり映画ファンにとってはかなりおもしろい。だがその罰ゲームが始まったあたりから雰囲気がおかしくなりあらぬ方向へと発展する。このあたりがベルトルッチ監督について行けるかどうかで評価は大きく変わってしまうだろう。私もこういうのは苦手なほうで、見て見ぬふりの小切手を置いて立ち去る両親などもってのほかである。 [DVD(字幕)] 6点(2014-10-03 07:04:53) |
236. ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮
王室スキャンダルと啓蒙思想による改革、こういった物語は誰を主人公にしてどこから見た物語にするかで、善人が悪人になり、悪人が善人になったりする。ストルーエンセは改革の先駆者であり野心家でもあったろう。ま、その辺は置いといてもおもしろく見応え十分な映画だった。 [DVD(字幕)] 7点(2014-10-02 16:40:08) |
237. 忍ぶ川
最初は年食った大学生の加藤剛に違和感を感じていたが、志乃が死を間近にした父親の元へ旅だったあたりから俄然物語に引き込まれてしまった。栗原小巻はとても美しく、加藤剛とともに清純派カップルの純愛ぶりが凄く良い。 [DVD(邦画)] 7点(2014-09-30 20:17:54) |
238. 未完成交響楽(1933)
ロ短調交響曲が最初は笑いで中断し、後には涙で中断したという物語。もちろんフィクションで伝記というわけにはいかないが、音楽を愛し若くして亡くなったシューベルトの一面を描いた映画としては良いものだと思う。算数の授業から黒板に音符が並んで「野ばら」の合唱になるところなど凄く良い。溢れ出る音楽を身近なものに書きとめた天才ぶりが出ている。 [DVD(字幕)] 7点(2014-09-29 22:37:09) |
239. オリヲン座からの招待状
「君の名は」「二十四の瞳」に始まり、「丹下左膳」「幕末太陽傳」と戦後の名作のワンシーンが続くだけでもゾクゾクっとしてしまう。そしてオリヲン座の再開と幕引きになった「無法松の一生」 ニュー・シネマ・パラダイスと比較せずともこれは純然たる昭和のノスタルジーだ。とくに無法松は、留吉とトメが松五郎と未亡人とにオーバーラップしてしまうのだが、映画としては短編を無理に引き延ばしたような展開が気になる。 [DVD(邦画)] 7点(2014-09-28 08:15:15) |
240. Dear フランキー
DV亭主は例外として、少年フランキーも母親も祖母も、そして父親役を果たした謎の男も皆いい人ばかりで良かった。家族の愛情を深く感じる映画だったし、見た後の余韻が実に良い。フランキーがいつ真実を知ったのか気になったが、それはたいした問題ではないのかも・・・。 [DVD(字幕)] 8点(2014-09-27 21:57:30) |