241. スリーピー・ホロウ
恐いの(サスペンス・サイコスリラーを含む)は苦手なんですが、「シザーハンズ」にヤラれた身としてはT・バートン・&J・デップコンビの作品を見ないわけにはいくまい(しかも音楽はダニー・エルフマンだし)と思い、意を決して観たのですが、思ったより恐くなくて楽しめました。ティム独特の暗ーい映像の中に、やはり独特のユーモア感覚(J・デップがすげー臆病だったり、自作の大袈裟な道具がまったく役に立たなかったり)が盛り込まれ、良かったです。ある意味アメリカ版横溝正史って感じでしょうか?クリストファー・ウォーケン演じる首無し騎士も「シザーハンズ」のエドワードに通ずるようなフランケン的な哀しみを漂わせていたし、結局一番恐いのは人間ってことでしょうかねぇ。ラスト近くの、風車小屋の中の歯車の中を逃げるところはちょっと「カリオストロの城」っぽかったです(あっちは時計台だけど)。それにしてもヒロインのクリスティーナ・リッチって「恋する人魚たち」でウィノナ・ライダーの妹役をやってた人なんですね。・・・ジョニー・デップ、ある意味姉妹ドンブリ? 7点(2003-02-28 19:13:01) |
242. トゥルーマン・ショー
CMでのジム・キャリーの、あまりに素敵な、そして無防備な笑顔に惹かれて観てしまいました。最後の、セットの世界を脱出したジムに対して全世界の人が拍手してたのは、すごい皮肉な表現ですね。いっそ良い意味で「後味の悪い」終わり方だと思います。 7点(2003-02-25 19:25:08) |
243. 運動靴と赤い金魚
イランについてはホメイニ師とイラン・イラク戦争くらいしか知らない自分にとってはイランの人々の様子が良くわかって面白かった。イスラム教圏って何となく暗くて怖いイメージがあるけど、そこで暮らしてる人は笑いもすれば泣きもする、同じ人間なんですよね。こういう映画をもっと紹介してくれれば少しは平和になるんじゃないかな。 7点(2003-02-17 17:39:27)(良:1票) |
244. ロッタちゃん はじめてのおつかい
ヘロチョコチャオ!さんの意見に賛成。なかなか言いづらいことを良くぞ言ってくれた!もちろんロッタちゃんも可愛い。たまにはこういう映画もいいですね。しかしスウェーデンってのどかだなー。映画の中だけかもしれないけどあんな小さい子が夜遅く外出しても平気って言うのはすごい。いまだにスウェーデンを「ポルノとフリーセックスの国」と思ってる人(さすがにもういないか?)に見せてあげたい。 7点(2003-02-17 17:26:37) |
245. あの子を探して
何であの子を探しにいったのかなあ?ちょっとその辺が良く分かりませんでした(行間が読めなかったのかな?)。最後が何かうやむやなハッピーエンドみたいだったし、考えすぎかもしれないけどちょっとプロパガンダくさい。でもテイストは好きだし、中国人の「生きるためのがめつさ」は、皮肉でなく感心します。 7点(2003-02-17 16:10:32) |
246. フル・モンティ
どうしようもないダメ親父だけど、憎めない。主人公のなんともいえない情けない表情が良かった。あと、ルックスにコンプレックスを持ってた主人公の友達が奥さんに励まされるところがぶさいく村出身者(←マルシー鴻上尚史)の私としては好きです。最後、オールヌードになった時一番左に立ってる人の股間からスポットライトの光が漏れてるのには笑った。 7点(2003-02-11 19:02:41) |
247. スネーク・アイズ(1998)
「ゲロッパ!」の偽JB役ウィリー・レイナーが出てるっていうんで観たんだけど、どこに出てたかよく分かんなかったなあ、クレジットにも出てないし・・・それはともかく、この作品の、いかにもな長回し、いかにもな主観ショット、良くも悪くも「教科書的」だなーと思いました。つまんなくはないけれど、ちょっと薄味。まあ、その「軽さ」も良さのひとつかも知れないんだけど。 [DVD(字幕)] 6点(2006-11-15 18:07:09) |
248. 勝手にしやがれ!! 強奪計画
普段は難解、というか、うにょぐにょした作風が持ち味の黒沢清が、主にオリジナルビデオを手がけているケイエスエスで撮った痛快娯楽作で、言ってみれば「傷だらけの天使」みたいな話。多分予算も時間もそれほどなかったと思うのだけれど、なかなか楽しい作品でした。でも、主役の二人はもっとアクの強い描き方をして欲しかったかなあ、「トラック野郎」の文太キンキンみたく。ま、「ハードボイルド」ならぬ「ハーフボイルド」とのことなので、しゃあないのだけれど。 [ビデオ(字幕)] 6点(2005-05-19 16:49:42) |
249. カブキマン
トロマ作品、かねてより噂には聞いていたけれど、初鑑賞でごんす。正直言って、結構面白かった。少なくとも中盤でヒロインとベッドインする辺りまでは「日本文化の勘違いっぷり」を抜きにしても、ギャグやテンポは良かったと思う。もちろん悪趣味なバカ映画には違いないんだけど、中途半端にポリティカリー・コレクトな体裁を装った「上品」な作品よりもむしろこういう映画の方がある意味現代のアメリカを体現してるような気がする・・・と言ったらアメリカ人に怒られるか。 [ビデオ(字幕)] 6点(2005-04-01 21:03:23) |
250. 宇宙で最も複雑怪奇な交尾の儀式
ふふふ、笑いました。ただ、ヒトの性行動って地球の生物の中でも「少数派」で「異端」で「アブノーマル」、つまりは変態なのですよ、実は。だから「宇宙人の勘違い」というギャグを入れないで、もっと生真面目に解説させたら、もっとウィットの効いた、大人のコメディになったと思うのだけれど・・・でもあの「精子ランナー」はツボでした。 6点(2005-02-07 20:58:03) |
251. 暗戀桃花源
この作品の中には多くの「二重構造」が隠されている。そもそも劇中劇という点が二重になっているのだが、その他に「暗戀」の「大陸本土での恋人との甘い過去」と「台湾での年老いた現在」という部分、そして「桃花源」における現世(現実)と桃花源(理想郷)という部分がある。そして、その二つが混じり合って「中国本土」と「台湾」の過去と現在、理想と現実、という二重構造が浮き上がってきて・・・・・・とゆー事なんだろーなーと観ながら思っていたのですが、何だか途中から良く分かんなくなってきちゃった(ニガ笑)。途中から訳分かんない事をわめく女の人とか出てくるし、結末もぼんやりしてるし・・・ひょっとしてワタクシが鑑賞するには高級過ぎる作品だったかもしんないので、↑の解釈も全くの的外れかも。もし他にご覧になってる方がいらしたら、是非ご意見を聞かせて下さいませませ(ペコリ)。 6点(2005-01-04 17:52:25) |
252. ロスト・チルドレン
う~ん・・・。心優しき怪力男、彼にほのかな想いを寄せる少女、不気味な双子の老姉妹やグロなクローンたち、ゴシック調の世界観など、どっちかっていうと嫌いじゃないはずなんだが・・・。なんか、ティム・バートンに近い気もするけど、ティム・バートンほど可愛げがないというか「ほっほっほ、常人にはこの芸術が分からないざましょ(いやスネ夫のママじゃないんだからこんな喋り方はしないだろうが)」みたいな感じがしてしまいました。 6点(2004-10-21 19:03:07) |
253. タンク・ガール
うーん、主役のタンク・ガールとジェット・ガールがキュートで良かったけど、あまりにマンガチック(元々コミックの映画化だからしょうがないけど)だし、悪い意味でMTVの影響を受けすぎかな。低予算でも「ターミネーター」みたいにしっかりした作りの映画はあるのに、ちょっともったいない気もしましたねえ。 6点(2004-09-20 20:22:00) |
254. サイレンス
うーーーむ、シュール。ちょっと林静一や南伸坊のマンガみたいでした。メデレー(主人公の仕事仲間?の女の子)の踊りがキュート。 6点(2004-09-05 21:43:57) |
255. ニコラ
マンガ「ぼのぼの」の中に、ぼのぼのが「こわいこと」を想像した時に登場する「しまっちゃうおじさん(ぼのぼのの想像上のキャラクターで、『知ってはいけない秘密』を知ってしまった子供を連れ去って洞窟の中の岩の中にしまっちゃうおじさん)」というのが出てくるのだけれど、そういう想像・妄想(死に関することだったり、あるいは性的なものだったりする)って幼い子供は大体するんじゃないかな・・・と思いながら観ていたら、話がどんどん不気味な方向に・・・。あー、そういうオチだったのか。それほど好きなジャンルではないけれど、普段あまり観ないようなものが観られたという意味では、面白かった、かな。どーでもいい話だけど、主人公と仲良くなる不良の男の子、岡田准一に似てる。 6点(2004-08-31 18:15:46) |
256. 眠る男
僕は映画の技術的な事とかには疎いのだけれど、それでもこの作品の構図がとてつもなくこだわって撮られたのはわかる。温泉の水車や「眠る男」が眠る日本家屋、そして田園風景や山の緑が、とても美しく、特に時折挿入される月や花のカットは官能的ですらある。そうした中での「生」と「死」の描かれ方は、まさに幻惑的・神秘的。また日本風俗のエキゾチックな面(能の一場面や、様々な風習など)も描かれていて、外国の各種の芸術祭・映画祭で評価されたのも納得できる。 ただ、「芸術」としての完成度の高さは分かるのだが、反面あまりにも「浮世離れ」し過ぎてる印象がある。まるで「彼岸」からモノを見ているような、現実を拒絶しているような。登場人物に活き活きとした感じが見られず、はっきり言えばあまりに「芸術」し過ぎている様に思えた。映画って確かに「芸術」の側面もあるけれど、でももっと俗っぽくても良いんじゃないかな。芸術的でなくても美しくなくても、やっぱし僕は映画で「人間」が見たいのです。ラストの、河原で戯れる母と幼い子供のシーンなんか、とっても良かっただけに、残念。 6点(2004-08-02 21:29:56) |
257. 歌姫カルメーラ
カルロス・サウラって良くも悪くも生真面目な人なのかなあ。ちょっと自分にはあわないかも。前半はちょっとかったるいけれど、後半緊張感が出てきて良くなってきた、気がした。主演のカルメン・マウラは熟女の魅力全開で結構良かったです。それにしてもスペインの内乱って哀しい歴史だ。勿論「楽しい戦争」なんてありえないけれど。 6点(2004-06-25 21:39:24) |
258. マイ・リトル・ガーデン
言ってみれば「戦場のピアニスト」の子供版なのだけれど、「ロビンソンクルーソー」を愛読している主人公が自分とロビンソンクルーソーを重ね合わせて必死にサバイバルする姿は(不謹慎な言い方かもしれないけれど)ある種スリリングな冒険のように思えました。尚且つラストで実話に基づいた話というのを知ってびっくり。なのだけど・・・困ったなあ。えっとほら、特に欠点とかは見つからないけどいまいち話に入り込めない時とか感情移入できない時ってあるじゃないですか。この作品もそんな感じ。いい話だとは思うのだけれど・・・。 6点(2004-06-19 19:30:35) |
259. EAST MEETS WEST
僕の場合、ここの平均点を知ってから観たんで、そんなに期待してなかったというか、優しい気持ちで観たというか(笑)って感じだったんで、そこそこ面白かったです。確かに途中から、あの先生が主役になっちゃったりとか、色々欠点はあるけど、ま、真田広之かっこ良かったし、良いかな・・・と。ただ、反権力志向の強い岡本監督の作品だから、その辺をもちょっと盛り込めなかったかな、と思うと残念。ちなみに、これはマンガなんですけど「修羅の刻」(河原正敏)四巻に、明治初期にアメリカに渡った武道家が先住民ネズ・パースに助けられ・・・という話があって、これは泣けます。 6点(2004-06-12 16:00:51) |
260. 罪と罰 ドタマかちわったろかの巻
うーーーん、センスのないタイトル、破綻しまくりのストーリー、低予算ということが言い訳にならないほどの酷い画面、主演は間寛平(しかも役名が「狭間寛」って、おい)、と良いとこが一つもない作品の筈なのに、見終わった後結構満足してしまったのはきっと僕がゲロッパバカだからだと思います。なのであんまし人には勧められません。 6点(2004-05-24 19:08:30) |